私、若宮千里!ピチピチムチムチプリップリな恋にコイするめがねっ娘!!  
私には今好きな人が居るの!一応イケメンな、中村剛太先輩!!キャ、言っちゃたッ(恥)  
……こんな自己紹介してる場合じゃ無い。えらい事になってる。  
 
朝「中国に行く」と言って出かけた管理人のオッサンが何故か夜中に帰って来た。  
その隣りには行方不明になっていたはずのゴーたんがボロボロな格好で号泣している。  
愛しの彼が半月近く居なかったモンだから、思考回路はショート寸前若い身体は暴発寸前。  
双手刈りでマウントを取って、いっその事挿入してしまいたい衝動を必死になって抑えこむ。  
だってオンナの子だもん♪  
「ブ・ブ・ブチ撒け☆ 撒っけルンルン☆」  
私と髪型がカブってる貧乳が上機嫌で部屋から出て来た。  
これから武藤(兄)の部屋に行くのだろう、顔が緩み切っている。  
「ぜぇっ、ぜぇんばうぃいぃぃぃーーーーッ!!」  
ゼンマイなのか全敗なのか解らないけど、とにかく絶叫しながらゴーたんは貧乳に飛び付いた。  
「誰だ貴様はッ!?キモい!死ねッ!!」  
貧乳の無駄に短いスカートから何か色々飛び出して、ゴーたんの身体から何か色々はみ出した。  
って違うわよッ!!ちょっとゴーたん!私というステディが居ながらそんな婬売にッ!!  
激情に任せてR指定状態の彼の喉元に膝を落とし込む!  
まだ収まりが付かない貧乳は彼の頭めがけてサッカーボールキックを蹴り込む!!  
何故か流れに乗ったオッサンが全体重を掛けエルボードロップを叩き込む!!!  
やったね!R指定から放送禁止にクラスチェンジした!!  
 
我に返ると、はみ出るとかはみ出ないとか以前に何だか分からない物が有った。  
ソレが私のゴーたんだと解ったのは二人の愛が成せる技。  
でもヤバいわッ!激ヤバいわッ!!私のゴーたんが死んでしまう!!  
私とのメモリーを忘れてただのミートになって消えてしまう!!  
お願いッ!!姿形は変えても心までは変えないでッ!!!  
「何処の誰だか知らんが貴重なカズキとの時間を邪魔しおってからに!  
 ああ、くそッ!もう知らんッ!!今行くぞカズキィーーーー!!!」  
ドップラー効果を残して、階段をもの凄いスピードで駆け上がって行く貧乳。  
「安心しろガール。そいつは誰も望んでいないのにえらく頑丈だ。  
 一晩ほど転がしとけばたぶん治る。まあ、心配なら看病してやってくれ。」  
小さく「面倒くさいし」と言い残し、管理人のオッサンは去って行った。  
作務衣を血まみれにするのは嫌だから、中庭にあった園芸用の手押し車に  
ゴーたんだと思われるソレを乗せて、とりあえず私の部屋まで運ぶ事にした。  
 
さて、どうしよう?  
今私のベットの上にはゴーたん(原形を留めるまで回復した)が寝ている。  
このままゴーたんの寝顔を眺めながらオーガズムを堪能するのも悪くはないけど、  
苦しむ彼を優しく介抱するのが今の私に与えられた使命、神からのオラクル。  
そこからの私の行動は早かった。  
まだ何かはみ出しているかもしれない上半身は無視して彼のズボンを脱がす。  
ベルトが強く締まっていて苦しいはずと思ったから。  
ベルトだけ取ればいいなんて考えは私の中に無かった。ええ、驚く程に無かった。  
パンツ丸出しで私のベットで眠るゴーたん………もう濡れちゃうッ!!  
 
駄目よ私、焦りは禁物。彼のはイチモツ。  
ここは献身的な看護でアピールするのよ。  
目を覚ましたゴーたんは最初に枕元で眠る私を目に映すの。  
体を起こして何で私の部屋で寝ているのかと焦るピュアソウルなゴーたん。  
私と何かあったんじゃないかと私の寝顔を覗くジェントルティックなゴーたん。  
その時ゴーたんは私の顔に涙の跡がある事に気付くの。  
ゴーたんは私を泣かせた事を後悔して、一晩中看病をした私に感謝するはず。  
そしてやっと自分が愛してる人が誰なのかに気が付くスローリィヘッドなゴーたん。  
そこでゴーたんの哀しい漢の性が牙を剥くの。  
寝起き、愛する人の寝顔、成長を望むキャパシティ。  
その全てが混合してゴーたんのマグナムエースは己の意志とは関係無く天を仰ぐ。  
私を傷付けたく無い、でも身体は私を欲して止まないリアルフーリガンなゴーたん。  
遂に鋼のスピリッツがレッドラインを超えたゴーたんは寝ている私に襲い掛かって来ちゃうの。  
あぁんダメよゴーたんッ!いきなり寝姦だなんて鬼畜すぎるぅ!!  
 
……何時までトリップしてるの私、しっかり今を感じなさい。  
呻き声を上げて苦しがるゴーたん。もうはみ出ていたモノは引っ込んだ様ね。  
そこからの私の行動は早かった。  
血で真っ赤に染まった彼のアロハシャツのボタンを乱暴に外す。そして脱がす。  
シャツが肌に張り付いて皮膚呼吸の妨げになっていると思ったから。  
パンツ一丁で私のベットで眠るゴーたん………もう漏れちゃうッ!!  
 
ここまで来たらもう明らかにパンツが邪魔ね。  
もしかしたらパンツのサイズが合ってなくて苦しいのかもしれない。  
決して下着の中というムー大陸にそびえるバベルの塔が見たい訳じゃない。  
だってオンナの子だもん♪  
荒い息遣いで彼のパンツをむしり取る。愛する我が子とご対面。  
わぁ、おっ……きい?  
………子供の頃見たお父さんのはもっと大きかった気がする。  
小学生のいとこをお風呂に入れた時に見たのと変わらない様な………。  
何言ってるの私ッ!コレはゴーたんの一部なのよ!むしろゴーたん自身と言ってもいいわッ!!  
私がゴーたんを理解しないでどうするの!生涯共に生きていくって決めたはずじゃない!!  
その短小も何もかもひっくるめて、まるごと全部ゴーたんのコトが好きだからッ!!!  
劣情に任せて彼の股間に飛び込む!  
仮にゴーたんが目を覚ましたとしても何とでも言い訳できるわ。  
こういう場合悪いのは必ずオトコの子、女は何時でも社会の弱者。  
お父さんお母さんごめんなさい。でもブルースは加速していくの。  
目の前には微かに輝く彼のシューティングスター。今夜は初のミルキーウェイ。  
ベルベットアンダーワールドに手を触れようとしたその時  
「先輩?……先輩っスか!!?」  
私を見ながら彼が何かのたまわった。  
 
「斗貴子先輩ですよね!何故か目が霞んでてよく見えないっスけど俺の斗貴子先輩ですよね!!」  
なッ、何を妄言吐いてるのゴーたんッ!?私があのペチャパイ?ふざけんなッ!!  
髪型がカブってるからってあんな未発達と間違えるなんて酷すぎるッ!!  
「この爽快感の正体は……全裸?そう全裸ッ!!何ゆえに俺は全裸で先輩の眼下にッ!?」  
落ち着いてゴーたん!目の前に居るのも全裸にしたのも貴方の千里よ!!  
何であのちんちくりんと間違えるの!?私意外とバインバインよッ!!  
たしかに武藤(妹)には僅差で負けてるけどゴーたんの頑張り次第ですぐにでも追い抜けるわ!  
それにあの貧乳には確実に勝ってるじゃない!今のままでもゴーたん程度なら余裕で挟めるしッ!!  
「何か体が動か無ぇから自分で脱ぐ事考え難し!  
 それすなわち先輩が氷の微笑で我の衣服を一枚一枚剥ぎ取りし事を推測せしもの也!!  
 興奮の極み故に我の半身ベルセルクと成りて一念発起するもの也!!!」  
文法が無茶苦茶よゴーたん!頭が弱いんだから無理に難しい事言おうとしないで!!  
まだ私の声が届かないの!?どうすれば私だって解ってくれるの!?  
身体ね!身体なのね!!あの貧乳との違いをゴーたんの身体に直接刻み込めばいいのね!!?  
まだ恥ずかしいから作務衣の下のシャツ越しだけど、くらえ!私のブレストファイヤー!!  
ぷにゅ  
「ふごおぉぉぉうぅ!!?先輩のW武装錬金ッ!!!  
 想像以上にたわわな双丘がココロ、カラダ、狂わせる!!  
 もうダメッ!!見ないで先輩!やっぱり見て先輩!!  
 お願い見ててッ!!たっちするトコちゃんと見ててえぇぇぇーーーーッ!!!」  
「やかましいぞッ!いったい何事・・・・っ!!」  
ノックくらいしたらどうなのこの貧乳。  
 
「な、な、な、何をしているんだ!やけに騒がしいと思ったらッ!!」  
ナニをする所だったのよ!あんたさえ来なければッ!!  
「いやッ悪い事だとは思わんぞ、だが時と場所をわきまえてだな!」  
あんたに言われたく無いわよ!今の今まで武藤(兄)とまぐわってたくせに!  
「それにその男は誰なんだ?あまり周囲を悲しませる様な相手は……」  
こ、この女ッ!今ゴーたんのそそり立つエンジェリックホルンを見て鼻で笑いやがった!!  
小声で「はっ」って言ったでしょ!!想定の範囲内だと見下しやがったでしょッ!!?  
「駄目っス先輩!棒状でマシーン的な物はヤングな俺には刺激がストロング過ぎますッ!!」  
ちょっと黙っててゴーたん!!今はこいつと決着を付けなきゃいけない時なの!!  
ナイスバディを保つ為、毎日過酷な荒行を重ねる現役女子高生なめんじゃないわよッ!!  
私は生きて獣王になるッ!!!  
「……兎に角悪かった、キミの恋路を邪魔する気は無いからな。  
 何も見なかったと言う事で許してはくれないか?」  
何よ藪から棒に。何だったら言いふらしてくれても構わないけど?  
「戦…管理人からキミに渡してくれとさっき預かった物だ。これを渡しに来た。」  
あの中年から私に?何よこれ、割りと重いんだけど。  
「じゃあ私はもう行く。……それと、エロスはほどほどにしておけ。」  
そう捨て台詞を残して貧乳は出て行った。だからあんたに言われたく無いってば!!  
 
「ふあぁん先輩!俺のフロムジャングルをバルスカで剃毛だなんてそんな事ッ!!」  
ゴーたん落ち着いて大丈夫よ!危機は去ったわ、今世界は二人だけの物になったの!!  
まだ何か叫びながらベットの上でもがくゴーたん(とその一部)が色々心配だけれども、  
オッサンからの荷物の中身が気になって仕方が無い。  
ゴーたんの心の病を癒すのは、この中を確認してからでも手遅れにならないはず。  
黒いビニールの中に入っていた紙袋を開けてみると………荒縄?  
……あのオッサンは私に何をさせるつもりなの?そして何を望んでいるの?  
 
「ファ、ファ、ファイナリティブラストォォーーーーッ!!はッ、此処はどこやら俺は誰やら!?」  
ゴーたんが首から上を動かして周りを見渡している。どうやら正気に戻ったらしい。  
「あれ?えーっと、君は三人娘の…………若宮さんだっけ?」  
そんな他人行儀な呼び方しないでッ!!何でいつもの様に「俺の千里」って言ってくれないのッ!?  
「俺は確かに甲子園のピッチャーマウンドで先輩と与野党攻防を繰り広げていたはず。  
 何故俺はこんな所で寝ている?何故身体が動かない?何故全裸??テル・ミー・ワァイ!?」  
何て夢見てんのよこの異常性癖ッ!!ゴーたんが党首討論する相手は私以外有り得ないじゃない!!  
浮気を許すのは二回までよ!今回は夢の中だから0.5回にまけてあげる!感謝なさい!!  
ちなみに一回許す代わりに恥骨を砕くペナルティがあるから!後腐れ無く!!  
「ところでその荒縄は何なの?何に使うの?それを俺に対してどの様に使用するつもりなの?」  
怖がらないでゴーたん、これは何でも無いの。そんなに怯えなくても何もしないわ。  
「人が動けないのをいいコトに勝手な真似を………イヤぁ、来ないでぇ……」  
何もしないってば!そんな泣きそうな声出さないでゴーたん!?  
私、ゴーたんの情けない顔なんて見たくないわ!!普段通りの爽やかなスマイルを……  
……何この感覚は?この感じは罪悪感?それとも彼への失望感?  
違う。これは私が知らなかった未知なる快感。  
初めて知った私の体内に眠るメフィストフェレスの存在。  
お願いゴーたん、そんな売られていく子牛の様な目で私を視ないで。  
私……私……新しい自分に目覚めちゃうッ!!  
 
「やめて若宮さんッ!先輩の肉奴隷の席を予約している俺はこの身を汚す訳にはいかないんだッ!!  
 何その初めて目にする程良く熟した母なる果実!?  
 神々が護る熱帯雨林の奥に隠された神秘の秘宝!!?」  
一糸纏わぬ姿で彼の下腹部に馬乗りになる。  
「駄目だいけないッ!愛と言う名の忠誠心だけは守り抜かなければ先輩に合わす顔が無ぇ!!  
 でも口では何を言っても身体は正直!!白根山がエレクトロによりフリーダムッ!!!」  
大丈夫よゴーたん、痛いのは基本的には私だけだから。  
「お願いやめて!もう堪忍して!乱暴なコトしないでぇ!!  
 でも、どうしてもって言うならせめて、せめて優しく雄にしてえぇぇぇーーーーーーッ!!!」  
ウフフ、ウフフフフフフフッ!!イタダキマァーーーーースッ!!!!  
 
 
翌日私はアイマスクとハンディカムと棒状でマシーン的な物を購入した。  
彼はどんな歌声を今夜私に聞かせてくれるのだろうか、それはトップなシークレット。  
だってオンナの子だもん♪  
                            第五話BLOODGENERATION  完  
 

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