夏休み。
銀成学園の寄宿舎は、この時期生徒の数が減って格段に静かになる。
とはいえ帰省しない居残り組も当然存在する訳で、
「斗貴子さ〜ん。何か小包が届いてるよ」
人目に付きにくいのをいいことに、斗貴子はカズキの部屋に入り浸って殆ど同棲状態だった。
「私宛に? 珍しいな、一体誰からだ?」
タンクトップにショートパンツの軽装で、斗貴子が菓子折大の包みを受け取った。手渡したカズキの方は
Tシャツにハーフパンツの出で立ちで、斗貴子の隣で興味深そうに包みを眺めている。
「差出人は……あれ? 蝶野からだ……て、うわっ! 斗貴子さん待って、一体何を!?」
開け放ってあった窓から包みを放り投げようとした斗貴子を、カズキが慌てて羽交い絞めにする。
「アイツから私に荷物など、あからさまに怪しいだろう! こんなものとっとと廃棄処分にして──」
「す、ストップ、ストップ! 取り敢えず中を確認してからでも遅くないから!」
「甘いぞカズキ! もしこれが爆発物や細菌兵器の類だったら……」
「蝶野が斗貴子さんに危害加えるつもりなら、わざわざ回りくどい真似しないで直接乗り込んでくるよ。
勿論そんなこと俺がさせないけど、とにかく開けてみよう? ね?」
カズキに説得されて、渋々斗貴子は包装を解きにかかった。中には紫の地色に白い蝶々がプリントされた
紙箱と、一枚のカードが添えられている。
「ねぇ、これってバースデイカードじゃないかな?」
「パピヨンが私に誕生日プレゼント……どういう風の吹き回しだ?」
訝しげにカードを裏返したり光に透かしたりした後、斗貴子は箱の蓋に手を掛けた。僅かな不審点も
見逃さないよう、慎重に持ち上げていく。
「………………なんだ、これは?」
中に入っていたのはファー付きの黒革リストバンドと、箱と同じ紫に白い蝶柄のアイマスク。そして、
化粧水のボトルに似た、透明な液体に満たされた円筒形の瓶だった。
「あ、説明書が入ってる。えーっと『通信販売専門アダルトショップ“ムーンフェイス”では、この度
恋人たちの夜をお洒落に演出するセクシャルヴァイオレットな新ブランド“モード・パピヨン”を新設
いたしました。つきましては商品モニターをお願い申し上げ──』うわっ!? 斗貴子さん待って!!」
再び箱を投げ捨てようとした斗貴子の腕を、カズキが慌てて押さえる。
「待つまでも無い! こんなもの、速攻で窓から放り出す!!」
「お、落ち着いて!! 寄宿舎の外に投げ捨てたら余計にヤバいって!!」
「ったくパピヨンの奴め、くだらない悪戯を……」
カズキに箱を取り上げられ、斗貴子は忌々しげにベッドへ腰掛けた。窓辺の風鈴が微風にリン、と響く。
その間にカズキは箱の中身を取り出して、興味津々にあれこれ調べ始めた。
「うぅ〜ん……。お!? こ、これは……見て見て斗貴子さん! このリストバンド、真ん中の留め金で
繋がるようになってるよ!」
革手錠をかざして、カズキが満面の笑みで振り向く。
「いちいち報告しなくていい!」
「むぅ、これは中々………………………………ね、斗貴子さん」
「断る」
何かを言いかけたカズキを遮って、斗貴子は即答した。
「例えカズキの頼みだろうと、そんな破廉恥なモノ、私は絶対に着けないぞ」
「えぇ〜〜!? でも、せっかく蝶野が誕生日プレゼントに贈ってくれたんだし、好意は受け取らないと」
「どこが好意だ、どこが!!」
「それに、俺もいろんな姿の斗貴子さん見てみたいなぁ…………ね?」
「う!? ……よ、止せ。そんなボールを咥えた犬みたいな目で私を見るな!」
「ね、斗貴子さん?」
「……………………うぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
* * *
ぱちん。
革バンドの巻かれた細い手首を金具で繋ぎ合わせると、カズキは斗貴子の前に回って数歩退がった。
「ほ、本当にこれっきりだからな! 二度はやらないぞ!」
後ろ手に拘束され、床板の上にぺたりと座り込んだ斗貴子が真っ赤な顔でカズキを睨む。
「うわぁ、これって…………なんか凄くエロいかも……」
一方のカズキは斗貴子の声にも上の空で、こちらも顔を赤らめて少女の全身を舐めるように見回している。
少年の熱っぽい視線に晒されるのに耐えられず、斗貴子はプイ、と顔を背けた。
「そうだ。斗貴子さん、これも一緒に着けてみようよ」
カズキの手にした物を、斗貴子がちらりと横目で見た。
「あ、アイマスクはいい! 遠慮する!」
「まぁまぁ、せっかくだから」
「いい! コラ、よせ! せっかくもへったくれもあるか! んっ!?」
髪をかき上げられて、思わず斗貴子は身を竦めた。カズキの指が桜色の耳に触れ、ゴム紐を掛ける。
ごくり……
後ろに退がり、あらためて斗貴子の姿を見たカズキが生唾を飲み込んだ。
細身だが健康的な、軽く日焼けした少女の肢体を束縛する革手錠。意志の強さをにじませる瞳を覆い隠す
アイマスク。いつもの部屋の、見知った恋人を、まるで知らない誰かのように思わせる非日常的な光景。
毅然と胸を張り、男勝りの言動でクラスでも一目置かれている少女が、今は自由を奪われて自分の前に
しおらしく俯いている。
そのギャップと征服感が、少年に昏い感動と興奮をもたらした。
(まったく、こんな格好をさせて何が楽しいんだか…………)
カズキの行動に半ばあきれつつ、斗貴子は緊張している身体を解すようにゆっくり息を吐いた。視覚を
奪われたことで無意識のうちに耳が鋭敏になり、言葉少なになっている。
ふと、離れていたカズキが歩み寄ってくる気配がして、自分の前で立ち止まった。ごそごそと衣擦れの
音がして、
ぺたり。
唇に熱い何かが押し当てられる。
「こ、コラァッ!! カズキ!!」
独特の磯臭い匂いを嗅ぐまでもなく、それが勃起したペニスだと気付いて斗貴子が声を荒げた。
「昼間っから何を欲情してるんだ君はっ!?」
「いや〜、斗貴子さんのそんな格好見たら治まりつかなくなっちゃって」
ノー天気なカズキの声。
「ね。お願い、斗貴子さん」
「調子に乗るな! こ、こんな女性を辱める格好でそんなこと要求するなんて、どうかしてるぞ!!」
「だって、斗貴子さんがあんまり魅力的だから……」
「……都合のいい時だけお世辞を言うんじゃない」
「それに斗貴子さん、この格好二度としないんでしょ? ならこんな機会は今だけなんだし」
「だ、だからって、そこまでするつもりは……私は……」
(んぁ、やだ…………カズキのニオイが……)
目隠しのせいで嗅覚まで敏感になっているのか、口論の間も鼻先に突きつけられている熱い強張りを
嗅ぎ取って、斗貴子の胸が早鐘を打つ。。
「お願い! なんだか自分でも信じられないくらいギンギンになっちゃって、オレ我慢できないよ……」
「…………うぅ……」
「ほ、ホントに……ホントにこれっきりだからな…………」
呟いて顔を上げ、斗貴子がおずおずと口を開いた。差し出された舌に、カズキが先端を擦り付ける。
「ん……」
亀頭の先っぽに触れた舌を頼りに、斗貴子は首を伸ばしてそっと吸い付いた。カズキの味が口に広がる。
ゆっくり少しずつ、口いっぱいになるまで剛直を頬張っていく。
「ん……んぷ………んっ………」
収められるだけの肉塊を含んで、斗貴子が顔を前後にスライドさせ始めた。
手が使えないため、口からペニスが飛び出さないよう小刻みなストロークで。替わりに精一杯舌を絡めて、
少しでもカズキが気持ち良くなるよう懸命に口戯を凝らす。
「うわっ……斗貴子さん、なんだか……いつもより凄い……」
カズキの感嘆の声に、顔が熱くなるのが自分でも分かる。
(んん……やっぱり、目が見えないせいで……触覚まで敏感に……)
口内を満たす熱くて固いカズキのモノ。探るように這う舌や頬の内側は、亀頭の丸みやエラのくびれ、
肉茎に浮かび上がった血管の形までつぶさに感じ取っていく。
「う……斗貴子さん……それ、気持ちいい……」
「んふ…………んん……」
ねっとりと裏筋をなぞる舌の動きに、カズキは思わず呻いた。激しさは無いものの普段以上に念入りで
繊細なフェラチオに、アイマスクの視覚的効果も相まって早くも射精感が湧き上がってくる。
気を紛らすように背を屈め、斗貴子の胸に手を伸ばした。ブラは着けていなかったらしく、タンクトップ
越しに“ほよん”と小ぶりな乳房の弾力。優しく撫でさすると、先端がゆっくりと勃ち上がってくる。
「ん!?」
布地に浮かび上がった乳首を強めに摘むと、一瞬斗貴子が身を固くした。が、すぐに口唇奉仕を再開する。
特に拒絶の素振りも無いので、カズキも遠慮なく乳房をまさぐり続けた。布地ごとやわやわと弄ぶ。
かぷ……ちゅる、ずずっ…………ちゅっ……
フェラチオの水音と熱い息遣い。時折り漏れる、吐息混じりの斗貴子の声。
「駄目だ……斗貴子さん……俺、もうイキそう……」
カズキが屈めた背を起こして、きれいに切り揃えられた斗貴子の髪を撫でた。
「──────んぷぁ!」
それを合図にしたように、斗貴子がペニスから口を離した。そして口を開けたまま、舌を伸ばして唾液に
濡れた赤い先端をチロチロとくすぐり続ける。意図を察したカズキは、反り返る肉茎の根元を指で押さえ
斗貴子の口に狙いを定めた。
「斗貴子さん…………出る、出るよ!」
びゅるっ びゅっ ぴちゃっ
迸った精液が斗貴子の口内に叩き付けられる。射精の勢いが強過ぎたか、白濁の一部は口を飛び越えて
アイマスクや斗貴子の前髪を汚した。
「っはぁ、はぁ、はぁ……!」
荒い息を整えながら、カズキは自分のペニスを扱き上げ、残った精液を恋人の口内へ注ぎ落とす。
斗貴子はポタポタと滴る精液を舌の上に受け止め、再びカズキに頭を撫でられて口を閉じた。
くちゅ、くちゅ………
惜しむように少しの間口の中で転がし続け、それから“こくん”と飲み下す。
マスクで隠しきれない頬の端が紅潮していた。
「こ、これで満足したろうカズキ。イケナイ遊びはもう終わりだ。さぁ、この拘束を解いてくれ」
発情の兆候を悟られまいと、努めて冷静な口ぶりで斗貴子が正面を向いた。
「………………………………」
カズキは、いまだ興奮冷めやらぬまま無言で斗貴子を眺めている。欲望の残滓に汚れた少女の姿に、
股間のきかん棒は再び天を仰いでいた。
(そうだ。確かまだ箱の中に…………)
「……………………カズキ?」
返事をしないカズキを不審に思って、もう一度斗貴子が呼び掛けた。
「ごめん、斗貴子さん。もう少しだけ付き合ってよ」
「な!? ま、まだ何かする気なのか? きゃっ!?」
言うが早いかカズキは斗貴子の身体を抱きかかえ、ベッドの上に投げ出してタンクトップをたくし上げた。
細く締まったウエストと、愛撫を受けてピンクに色づいた乳房が露わになる。
「コラッ! やめないかカズキ! 悪ふざけもいい加減に────んひゃあっ!?」
胸元にトロリと冷たい感触が垂れ落ちて、斗貴子の肩が跳ねた。
「な、何!? いま一体何を…」
「ローション。箱の中に入ってたでしょ」
胸からお臍まで甘い香りの液体をたっぷりと垂らし終え、カズキが両手で塗り広げていく。
「やぁっ!……んはぁ……カズキの、ばかぁ……んっ……こ、こんなこと、どこで…………んんっ!?」
目の見えない斗貴子はカズキの指の動き一つ一つに過剰に反応し、声を上げる。
少年の手が斗貴子の胸を包み込み、プルンと弾いた。つやつやと光沢を放つ膨らみを、ぬめりに任せて
少し乱暴に揉み込んでいく。
「やあぁぁぁぁん!」
斗貴子が切なげな声とともに背を反らせ、腰を浮かせる。カズキの掌が腹へと滑った。
「斗貴子さん……。今の斗貴子さん、凄く色っぽい。っていうか、エロい」
「だ、誰のせいだと────や、コラ! そ、そんな臍ばかり弄るなァ!!」
腹筋がうねり、腰がくねる。体温に温められたローションは一層強く甘い香りを放ち、カズキの思考を
麻痺させていく。
(こ、こっちの方も────)
カズキはショートパンツに手を掛け、難なく腰から引き抜いた。白いショーツが目に眩しい。
「!? か、カズキ、待って! そっちは駄目だ!!」
続いてショーツも脱がそうとすると、斗貴子が両脚をぴっちりと閉じて抵抗を示した。
「ハァ、ハァ…………。斗貴子さん。脚、開いて……」
「ハァ……ハァ……。駄目だ。これ以上は、もう…………」
このままいけば、冷静さを失ったカズキに間違いなく犯される。レイプ同然の状況に、少女が怯えた。
じっと身を固くしていると、ショーツの上からまたしても冷たい感触。
「や!? う、嘘!!」
ショーツに液体が沁みこんでいく。続けて両の太腿へと、止まる事無くぬめりが注がれていく。
「ごめんね斗貴子さん。今日だけだから」
カズキは少女の左太腿を両手に抱えた。そして膝まで撫で下ろし、ローションを伸ばしていく。
「ふあぁぁぁ!?…………あ、……あ、……」
斗貴子が震え、ぷつぷつと全身に鳥肌が立った。
「かずきぃ……ダメ……脚……脚は……弱い、から……」
カズキは構わず脛とふくらはぎも撫で回し、足首までローションまみれにしてしまった。続いて同様に
右太腿にもローションマッサージを施していく。
「や……だめ…………んはぁ……」
「斗貴子さんの脚、凄くすべすべで……俺、触ってるだけで気持ちいい……」
すっかりローションを塗り終え、カズキはあらためて斗貴子の全身を眺めた。
艶やかに輝き瑞々しさを増した全身は、少年の愛撫に翻弄されてぐったりと力を失っている。
荒い呼吸にツンと張った乳房が上下し、いまだ目隠しされたままの横顔に乱れた黒髪が貼り付く。
たっぷりとローションを吸ったショーツは半透明に濡れて、恥毛が透けて見えていた。
「斗貴子さん…………」
カズキは横たわる少女の隣に並んで寝そべり、上体を覆い被せる。片手が少女の太腿の付け根に伸びた。
「んっ!」
股間に触れられ、少女の身体が緊張した。カズキの指は濡れた布の上から熱くて柔らかい花弁を探り当て、
形をなぞるように優しく上下する。
「ね、いい?」
「…………ここまでしておいて、今さらそんな質問をするな」
顔を背けたまま斗貴子が呟いた。
「キミは自由のきかない私を思うまま嬲りたいのだろう? ……だったら、好きにすればいい」
拗ねた口調だが、本気で怒っている訳ではないらしい。
カズキは身を起こすと汗に濡れたTシャツを脱ぎ、斗貴子の両脚を押し開いた。指でショーツの股布を
横にずらし、先走りの汁を垂らすペニスをひくつく花弁に押し当てる。
「ん……あはぁあああああ」
熱い猛りの侵入に斗貴子が甘く啼いた。同時に少年の身体がのしかかり、乳房に胸板が押し付けられる。
「うあぁぁ……トキコさぁん……」
カズキの呻き声が耳元をくすぐり、それだけで秘唇が自然とわなないた。
「すご……斗貴子さん、いつもよりキュンキュン締め付けてくる!」
「わ……私も……私も、いつもよりずっとカズキを感じる!」
膣の中を行き来するカズキの形。襞々を分け入る動きを、少女は身体の奥でハッキリと知覚する。
お互いの身体を密着させ、肌と肌がニチャニチャとローションに滑り合う。
(うわぁっ!? な、何だ?)
グッと奥深くまで突き入れたところで、亀頭が吸われるような感覚にカズキが驚いた。
「と……斗貴子さん。もしかして、いま俺のが斗貴子さんの子宮の入り口、当たってるかも……」
「!?…………う、嘘?」
「よく、分かんないけど……コリコリしたトコ当たって……先っぽにキスされてるみたいな感じ……」
腰の動きを止めて、カズキが斗貴子の中の感触に神経を集中する。
斗貴子も同じように、暗闇の中で胎内のカズキをイメージする。
「ほら、また……」「あっ!?」
独立した生き物のように蠢く膣内に、少年少女は同時に身震いした。
「う、そ……ほんとにカズキのが……当たってる?」
「ヤバ……なんか、もう俺……限界かも……」
「!! ま、待てカズキ! 今日はダメだ! そ、外に……」
カズキの腰の動きが一気に速まった。
「斗貴子さん!!!」
「んんっ!!!」
ギリギリまで膣内を擦り上げ、精液のこみ上げる感覚と同時にペニスを引き抜いて、カズキは少女の
腹の上に白濁を噴き出した。
* * *
開けっ放しの窓の向こうは憎らしいぐらい青い空。
少年と少女は並んでベッドに仰向けのまま、性交後の激しい呼吸を整える。
「…………満足したか」
先に息を整え終えた斗貴子が、不機嫌そうに問い掛けた。
「ん〜〜、最後は中に出したかったけど、概ね満足かな」
カズキが上体を起こし、アイマスクを取る。しばらく眩しそうに目を細め、それから斗貴子はムスッと
少年の顔を睨み付けた。
「くどいようだが、本当にこれっきりだからな!」
「うん、分かってる。俺も斗貴子さんの嫌がる事はしたくないし、約束するよ」
「ならいい。さぁ、この戒めも解いてくれないか」
斗貴子がベッドの上でゴソゴソと身を捻って、後ろ手の革手錠を少年に向ける。
「あ、ちょっと待って。その前に……」
「こ、これ以上何をする気だ!?」
怯え声の斗貴子を放ってベッドを飛び出し、カズキはバスタオル片手に戻ってきた。
「斗貴子さんにはイッパイ酷いことしちゃったからね。お詫びに俺がローション拭いてあげる」
「!? いい!! 自分でやる!! だから早く手錠を……んあぁっ!? か、カズキ! 君、わざとやって
…………ああああああぁぁぁぁぁん……」
ちりりん。
風鈴が、微風に揺れた。
(おわり)