「斗貴子さん…なんていうか俺…溜まってるんだ…」
なんだかアニメ版のカズキのような悶々とした顔で、カズキは言った。
「だ、だめだぞ今日は。というか無理だ!2日目だから…」
そう、今日は斗貴子は生理の日だった。一般的には女性が生理の日はセックスはできないものである。
いや、できなくはないだろうが、雑菌とかが入ることを考えると好ましくないと言われている。
「た、たまには自分で処理するんだ、いいな。というか、溜まるたんびに私で性欲処理されていては身が持たない!」
「でもオナニーじゃ満たされないんだよぉ…斗貴子さぁん…」
ぎゅうっ、と斗貴子は抱きしめられる。カズキの甘い息が耳にかかる。
じわっ、と斗貴子の下半身から血液以外のものが溢れてくる。
(こ、このままではなし崩しに…!!!!)
「わ、わかった!手でシてやるから!」
大声で言った斗貴子の提案に、カズキの目が点になる。
「え…、斗貴子さん、今なんて?」
「だ、だから手で…////。二度も言わせるな、バカ!」
「ほんとにいいの?斗貴子さん…手でしてくれるって…」
「い、いいから…ズボンのボタンを外すんだ。」
カズキはベッドに腰掛け、ズボンに手をかけた。
「…というか、もう持ち上がってるじゃないか!」
カズキはもっこり膨らんだ前を押さえる。
「あ、あはは、なんか興奮しちゃって…」
「パンツはそのままでいいからな…」
斗貴子はカズキの後ろに回りこむ。斗貴子が後ろからカズキに覆いかぶさるような形になる。
いつもと違う体勢に、カズキはドキドキした。
そっ、と斗貴子はカズキのトランクスのなかに、白魚のような手を滑り込ませた。
ピクン
「あっ…////」
斗貴子の手に包み込まれた感覚に、カズキは反応する。
斗貴子はゆっくり手を上下させる。むくむくとカズキのモノが固さを増し反り返る。
「と、斗貴子さんの右手…気持ちいい…」
自分の手と違って、なんて柔らかくて、すべすべで、指が可愛らしいのだろう。
トランクスに収まりきらなくなったモノが、ぴょこりと顔を出す。
すると今度は亀頭のほうを斗貴子さんの手が包み込み、愛撫してくれる。
「き、気持ちいいか…?カズキ…」
あまりの快感に腰が震える。自分でシコシコしているのとは比べ物にならない。
「斗貴子さん…すごく上手…上手すぎて、困る」
汗ばみ、息も荒くカズキは言う。
「は、初めてなのだがな…」
恥ずかしいのか、消え入りそうな声で斗貴子が答える。
(こんな浅ましいことまでして…カズキをヨロこばせて…なんでもご奉仕して…
自分だけのモノにして…カズキを独占したいのか…私は…)
斗貴子の右手はいっそう情熱的にカズキの分身を愛撫する。
おなかに巻きついた斗貴子の左手も、背中に触れている斗貴子の体温も…すべてがカズキを高みに押し上げてくれる。
自分の陰毛の茂みを掻き分けて、袋を刺激している指のすべてが愛しい。
「斗貴子さん…、俺、もうイきそう…!出ちゃう…」
「あ、待ってくれ、このタオルの中に…」
びゅぴゅるぴゅっ!
カズキの精液は、斗貴子の手の中にブチ撒いた。
「あ………」
ねっとりと、べっとり精液まみれになった哀れな自分の手を斗貴子はジト目で見た。
「………キミってやつは!」
「申し訳ゴザイマセンでした…」
カズキは平伏した。なんだか申し訳なさでアッチのほうもしょんぼりしてしまったようだ。
「うう、まだ修行が足りないな…」
「きょ、今日はこれで終いだ!寝ろ!しっかり!」
カズキが出て行った部屋で一人、斗貴子は自分の右手(洗った)を見た。
(手でしたのは初めてだが…思っていたより…ずっと大きかったな…カズキの××××…)
(終わり)