「カズキィィィーーッ!!!」
「な、なに?」
「私のプリンを食べたのは君か!」
「し、知らないよう」
「しらばっくれるな!」
「ほんとに知らないってば」
「私と君以外の誰がこの冷蔵庫を開けたというんだ」
「自分でもう食べちゃったのを忘れたとか」
「侮辱するな!私はバカじゃないんだ」
「そんなこと言われても知らないもんは知らないし」
「…………ほーう。ならば…………」
「な、ならば?」
「拷問だァァァーーッ!!」
「さあ。正直に言ってみなさい。君が食べたんだろう……?」
「し、知ら…うぁ……ないぃ……」
「強情だな……君も……」
「はぁ……はあァッ!」
「今すぐ白状すれば解放してあげるよ」
「う、うぅ……」
「…………仕方ないな。じゃあ……」
「…………ひっ!ひあぁぁッ!!」
「いつまで耐えられるかな……」
「ひ!ひぃん!い!い!言います!言います!」
「言ってごらん……」
「お、俺が食べましたあ!」
「よく言ったね。でも、言うのが少し遅いな。おしおきだよ」
「ひいぃ!ひああああぁぁーーッ!!」
そして20年後。
「……なんてことが20年前にあったよね」
「そうだな。懐かしいな……」
完