カズキと斗貴子の初体験から6日。  
ついにスキーツアー当日。銀成駅南口バス乗り場に私立銀成学園高校の生徒達の姿があった。  
武藤カズキ、津村斗貴子、六舛孝二、岡倉英之、大浜真史、武藤まひろ、若宮千里、河井沙織、中村剛太、  
毒島華花、早坂桜花、早坂秋水、そして保護者として寄宿舎管理人キャプテンブラボーこと防人衛の13人だ。  
これは『初デート』の6日後の話になる。  
「ついに当日だね。向こうに着いたら斗貴子さんにスキーを教えてあげるね。」  
「ああ、よろしく頼む。ところでバスはまだ来ないのか?」  
斗貴子がバス乗り場の時刻表を見るとスキーバスは7時20分発になっていた。  
バスの発車時間まであと15分。銀成駅を出発して4時間ほどで新潟の白熊スキー場に着く。  
「うぉお!!みんな!!見ろ!!奴が来たぞ!!」  
岡倉の大声でみんなが振り返るといつもの素敵スーツに身を包み、スキー板を担いだパピヨンが来た。  
「やぁ!武藤カズキ。蝶サイコーなスキー日和だな。」  
「蝶野!!お前もスキーに行くのか?」  
カズキに続いて斗貴子と剛太もパピヨンに話しかけた。  
「まさか貴様その格好でスキーをするつもりじゃないだろうな?」  
「まあ一応ホムンクルスだから凍死することはないだろうけど・・・。」  
二人の疑問にパピヨンが答える。  
「氷点下の冷気がゲレンデを滑走する俺の露出した肌をチクチクと貫く。これが結構快感で病み付きになるぞ?」  
さすが蝶人パピヨンの変態的感性は常人には理解しがたく、みんなあきれていた。  
っていうか冷気でお腹が冷えて腹痛と下痢を起こしそうだ。  
さらにカズキたちの待つバス乗り場にスキー板やスノーボードを担いだ6人の男女が近づいてくる。  
錬金戦団大戦士長坂口照星、戦士楯山千歳、元戦士犬飼倫太郎、根来忍、円山円、戦部厳至だ。  
よくみると円山は手から鳥かごをさげて、さらに武装錬金バブルゲイジアナザータイプを発動させている。  
ベルトの形状が六角形のレーダー型になっているので恐らく千歳の95番の核鉄を使用しているのだろう。  
さらに円山の持っている鳥かごの中から男のわめく声が聞こえてくる。  
「出しやがれクソ野郎共が!!出せぇ!!誰がスキーなんか行くか馬鹿野郎!!」  
よく見るとかごの中にいるのはバブルゲイジの特性で身長12cmまで縮小された全裸の火渡赤馬だ。  
「ハァー。全く。錬金戦団の慰安旅行だと言うのに子供みたいに駄々をこねて・・・」  
照星はあきれたような表情で言った。どうやらブラボーからの誘いを断った後に照星達に誘われたが、  
断ったために円山のバブルゲイジで縮小されて強制的に連行してきたのだろう。  
「錬金戦団最強の攻撃力を誇る戦士長様も核鉄がないと全然駄目ね。」  
少し見下した表情で言う千歳に火渡がブチキレた。  
「千歳ェ!!お前殺されてぇのか!?元のサイズに戻ったら覚えてろ!!」  
まひろたち錬金術と直接関わっていない者は目をきょとんとした顔で小型化した全裸の火渡先生を眺めていた。  
「火渡先生ちっちゃくてかわいい〜!!ねぇねぇさーちゃん!!ちーちん!!見て見て!!」  
大騒ぎするまひろに火渡は毒を吐く。  
「てめぇら!!見世物じゃねぇぞ!!見るんじゃねぇよ!!」  
そんな火渡へ照星が「HAHAHA!」と笑いながらでこピンで制裁を加える。  
小さいのでこれでも大ダメージだ。  
そんなドタバタ騒ぎの中、バス乗り場に白熊スキー場行のスキーバスがやってきた。  
トランクに荷物を積んで運転手に乗車券を渡してみんなバスに乗り込む。  
ただし火渡だけは鳥かごに入れられて荷物扱いで無賃乗車。  
 
バスは高速道路に入って一路白熊スキー場を目指す。  
4時間後にバスはスキー場に到着した。  
バスから降りると火渡はやっと開放され元のサイズに戻ったが、真冬の北国でしかも雪の野外で全裸。  
「ハハハハ。なんともみっともない格好だな。蝶恥ずかしいな。そしてチ○ポは小さいな。」  
変態丸出しのパピヨンに自分の格好を馬鹿にされて怒りと惨めな気持ちが同時にこみ上げてきた。  
「ち・・・畜生ぉおおおおおおお!!どいつもこいつもぶっ殺してやる!!」  
火渡は泣きながら叫んで急いで自分の服を着た。  
 
各自スキー場の隣のホテルに荷物を置いて、スキー場のリフトの券を購入してゲレンデに出た。  
「雪雪雪雪ゆぅ〜きぃ〜♪ちーちん!!さーちゃん!!華ちゃん!!いっしょに滑ろう!!」  
「まっぴー。ちーちんは剛太先輩と二人で甘くストロベりながら滑るんだからいないよ。」  
「私スキーなんて初めてです。まひろさん。沙織さん。教えてくれますか?」  
「まかせて!!何を隠そう私はスキーの達人よ!!」  
「よろしくお願いします。」  
まひろと沙織の元気娘と新しく友達になった華花は楽しそうに初心者コースを滑っていた。  
 
「お嬢さ〜ん!!俺といっしょに愛と言う名のゲレンデを滑らない?」  
「アハハハ!!馬鹿よ!!ナンパ小僧よ!!」  
「うわぁ〜。ものすごく鼻の下が伸びてる。気持ち悪い。」  
海に続いて再びナンパ玉砕する岡倉。  
「ゲレンデなんて大嫌いだ!!雪なんか溶けちまぇえええ!!」  
絶叫する岡倉を大浜が慰める。  
「岡倉君。きっといつかいい娘にめぐり合えるって。」  
そこへ六舛が岡倉に追い討ちをかける。  
「まあ今時80年代よろしくなリーゼントなお前が悪い。まあいいことあるさ。50年後くらいに。」  
「ちっくしょぉおおおお!!50年後って67歳じゃねぇか!!あっちが枯れてるっての!!」  
「お、岡倉君。そんなことを大声で・・・。」  
4バカはカズキがいなくてもいつもの調子だった。  
 
「蝶サイコー!!冷たい冷気が突き刺さる感覚が最高に快感だ!!」  
いつもの素敵スーツでゲレンデを滑走するパピヨン。  
「いいぜパッピー!!このゲレンデ最高じゃねぇか!!」  
さらにいつの間にか桜花が武装錬金を発動させたのかゴゼン様もスノーボードをしていた。  
「武装錬金二アデスハピネス!!黒死の蝶の爆破の推進力で蝶加速だ!!」  
「待ってくれパッピー!!追いつけねぇよ!!」  
「時速120km!!さらに強い冷気の風圧が蝶気持ちいい!!ビンビンだ!!」  
「待ってって言ってるだろ!!」  
一般スキーヤー達は変態の蝶々怪人とスノボをしながらしゃべる人形に唖然としていた。  
 
「畜生!!来たからには楽しんでやるぜ!!」  
先ほどまでの痴態を開き直ってくわえ煙草をしながら上級者コースを高速ですべる火渡。  
「馬鹿ね。あんなに飛ばしたら危ないわよ。」  
「いや、しかし火炎使いだったくせに以外とスキー上手いなあいつ。」  
「防人くん。千歳くん。そこはまだいいですがね。まあ彼を見ていなさい。」  
照星たちのはるか下を滑る火渡から悲鳴が聞こえてきた。  
「ぎゃあああああ!!熱っちぃいいいいいい!!煙草が!!」  
「照星さん。あいつくわえ煙草でスキーをするから灰が顔に当たって火傷したみたいですね。」  
「ゲレンデのマナーを守れないものはこうなるのです。」  
「照星さん?火渡君はいつの間にギャグキャラにクラスチェンジされたのかしら?」  
「あ、照星さん!!千歳!!見てみろ!!火渡の奴火傷に気を取られて木に激突してるぞ!!」  
「フフッ。馬鹿ねぇ。」  
「彼は武装錬金の火炎同化に慣れすぎて火に対して無防備でいけませんね。」  
するとはるか下で激突で鼻血をたらした火渡がブラボー達3人のほうに叫んできた。  
「黙れ老頭児!!そういうなら核鉄をひとつよこしやがれ!!」  
「全く。36歳は老人ではなくナイスミドルと言うのですよ。ちょっと行ってきますね。」  
急加速した照星が火渡のところまで下ると「HAHAHA!」という笑い声と火渡の悲鳴が聞こえてきた。  
「なあ千歳?ナイスミドルってことは照星さん中年って自覚してるんだな。」  
「・・・・・・。まあ私は何も言ってないから。」  
次の瞬間ブラボーの視界には「HAHAHA」と叫びながらゲレンデを超速で駆け上がってくる照星がいた。  
真っ白なゲレンデにブラボーと火渡の二人の鮮血が飛び散った。  
 
桜花と秋水は上級者コースのリフト降り場にいた。  
「見ろよ。あの姉ちゃん可愛くね?ボインボインだし。」  
「でもヤロー持ちだな。ちょっとからかってやろうぜ?」  
金髪にピアスで見るからにチャラチャラした男二人が桜花と秋水にちょっかい出してきた。  
顔が似ているといってもはたから見たら彼氏彼女に見えるのだろう。  
「よう兄ちゃん!!いいオンナ連れてるじゃねぇか!!俺に紹介してくれよ?」  
「ボイン姉ちゃん乳さわっていいか?」  
ちょっかいだしてきた男に桜花はあからさまに不快感を示している。  
「姉さんに近づくな!!」  
そう叫ぶと秋水はスキーのストックで男二人の陰部に突きを入れた。  
男二人は股間を抑えてのた打ち回る。さらに秋水が急傾斜の上級者ゲレンデにけり落とした。  
転がる男二人はギャグ漫画のように雪玉になって転がり落ちて行った。  
「秋水君やりすぎ。そこまでしなくても金的蹴り100連打で十分じゃないの。」  
「姉さん。そっちのほうが酷い。まあいい滑ろうか。」  
「ええ、滑りましょ。先に行くわよ。」  
「あ、待って姉さん!!」  
二人はかつてのような閉ざした姉弟ではないが、時々こういうブラコン、シスコン的なところがあった。  
 
犬飼、円山、戦部、根来は子供用のキッズコースにいた。  
いい年こいて犬飼、戦部チーム、円山、根来チームに分かれて雪合戦をしていた。  
元戦士だけあってこういう模擬戦闘は血が騒ぐのだろう。  
「喰らえぇ!!僕の必殺雪玉大連弾!!」  
「俺の必殺超巨大雪弾丸!!直径3mだ!!」  
雪で作った塹壕から顔を出して雪玉を連射する犬飼と極大の大型雪玉を投げる戦部。  
「ぎゃあぁああああ!!でかすぎる!!ふぎゃああ!!」  
「フン!!こんなちんけな雪玉など俺の敵ではない。」  
戦部の大型雪玉を直撃して潰される円山と落ちていた木の枝で剣のように犬飼の雪玉を打ち落とす根来。  
「こらぁ!!お前ら!!ここは子どものエリアだ!!危険な雪合戦をするな!!」  
4人はいい年こいてキッズコース管理人にこっぴどく怒られた。自業自得だ。  
 
マリンスポーツの得意な剛太はスキーも上手だった。千里も割とスキーは得意。  
二人とも木に激突した火渡を横目に上級者コースを滑り終えた。  
「千里さんすごいな。戦団・・いや、前の学校でスキーが一番上手かったのに、俺と同じくらい上手いじゃないか。」  
「北海道のニセコにいとこがいて、遊びに行ったらよくスキーに行っていたの。」  
「ふ〜ん・・・・・。」  
じ〜っと千里を見つめる剛太。千里はそれを不思議に思って聞いてみた。  
「どうしたの?じ〜っと私の顔を見て。」  
「いや、真っ白なゲレンデに君の白い肌は似合うと思って。うんすごくかわいい!」  
「もう・・・やだ剛太さんったら・・・・。」  
千里は顔を真っ赤にして言った。  
元々剛太が彼女と付き合い始めたのは失恋で傷心モードに入っていた1月の半ばのころのこと。  
千里に告白されて最初はめがねをしていないと何となく斗貴子の面影があるからという理由で付き合い始めた。  
だが剛太はいつの間にか津村斗貴子に似た少女ではなく、若宮千里という人物を好きになっていた。  
それだけに「めがねを外したら斗貴子先輩に似ていてとてもGOOD」ということで言った、  
「君はめがねをかけていないほうが綺麗だよ。コンタクトにしてみたら?」  
という発言を受けて剛太の前では常にコンタクトにしている千里に少し罪悪感を感じていた。  
だがそんなけなげな千里を本当に愛おしいと思い剛太は千里を抱きしめた。  
「もう!!ここゲレンデよ!!は・・・恥ずかしい・・・。」  
「仕方ないよ。君が可愛くて、愛おしくてたまらないんだから。好きだよ。誰よりも・・・。」  
「・・・。ねぇ?一回ホテルの部屋に戻ろうか?」  
「ああ。」  
スキーをいったん中断してホテルに戻る二人。  
今回の旅の部屋割りは銀成学園組がカズキ&斗貴子のカップル、剛太&千里のカップル、秋水&六舛&大浜&岡倉、  
桜花&まひろ&沙織&華花、キャプテンブラボー1人部屋の4部屋を確保してあった。  
しばらくすると剛太と千里の二人の部屋からは甘い愛を確かめ合う声が聞こえてきた。  
「千里ぉ!!もう・・・俺・・・出る!!」  
「いいわ!!私もイきそうよ!!来て!!剛太!!」  
二人は普段は剛太さんと千里さんと呼んでいるが、このときだけは剛太、千里と呼ぶようになっていた。  
同時に絶頂を迎えた二人はこのあと結局日が暮れるまで愛の行為を続けてしまった。  
今回のスキー旅行は2泊3日だしまあそれもいいだろうと二人は思っていた。  
 
そしてカズキは初心者コースで斗貴子にスキーを教えていた。  
「ほら、初心者はスキー板を八の字にしてみるといいよ。八の角度で速さを調節するんだ。」  
「こ・・・こうか・・・ってきゃあ!!」  
悲鳴を上げた斗貴子は激しく転倒した。起き上がって少し涙ぐんでカズキに言った。  
「カズキ・・・。失敗した・・・。」  
「斗貴子さん。逆は八の字にしたらそりゃあこけるって。」  
「え?あ!!すまない。」  
「俺がスノーボードにしたのは失敗だな。見本を見せられない。岡倉か誰か呼んでこよう。」  
「いい。君と二人でスキーを覚えたい。」  
「斗貴子さん・・・。じゃあもう一回八の字だ!!」  
「よし。おお!!少し滑れてる!!きゃあ!」  
少しだけ滑れたが再び斗貴子は転倒して雪の中に倒れこんだ。  
「大丈夫斗貴子さん?怪我はない?」  
「大丈夫だ。全く怪我はないさ。」  
「それにしても斗貴子さんがきゃあって悲鳴を上げるのってちょっと意外。」  
「自分の自由が利かないからある意味戦闘よりも怖くて・・・。」  
1時間後、どうにか初心者級に滑れるようになった斗貴子はついにリフトで初心者コースの頂上に到着した。  
「け・・・結構傾斜があるな・・・。」  
「怖いの?斗貴子さん?中級者コースや上級者コースはもっと傾斜がすごいよ。」  
「正直怖い。だが君といっしょなら怖くない。行こう。」  
斗貴子はカズキの顔を見て恐怖を振り払って滑り始めた。  
まだスキー経験1時間の初心者だが、元錬金の戦士だけあって身体能力は高い。  
そのため滑り始めすぐに感覚をつかんだので恐怖は完全になくなりスピードを上げた。  
「あ!!斗貴子さん初心者がそんなにスピードを出したら危ないよ!!」  
「大丈夫だ!!もう感覚はつかんでって・・・・。うわぁあ!!木にぶつかる!!曲がれない!!」  
ドカァアアアアア!!ドサドサドサドサドサ!!  
猛スピードで豪快に斗貴子は木にぶつかり、その衝撃で木の上の雪が斗貴子に落ちて埋め尽くした。  
「大丈夫斗貴子さん!?」  
「ああ、大丈夫だ。少し腕を打撲した程度だ。」  
「あ、斗貴子さん鼻血。はいティッシュ。」  
「すまない。君は“スキーの達人”なのにこんなドンくさい女といっしょに滑ってもらって悪いな。」  
「気にしないでよ。俺もスノーボードは初めてだからちょうどいいよ。それより・・・」  
そういうとカズキは斗貴子の顔を自分の胸に当てて少し強く抱きしめた。  
「か、カズキ?いったい何をするんだ?」  
少し顔を赤くして斗貴子はカズキに尋ねた。  
「いや、俺の胸にある核鉄で斗貴子さんの怪我の痛みが少しでもやわらいだらと。」  
斗貴子は腕の痛みが引いていくのを感じた。  
もちろん核鉄は直に触れないと治癒効果はないのでカズキの胸の中にある核鉄の効果ではない。  
斗貴子の痛みが癒されたのは愛しいカズキのやさしい心と体の温かさだった。  
二人はそのまま熱いキスをした。  
そんな二人を見つめる怪しい男が林の影にいた。  
 
日は暮れて夕食後にホテルの露天風呂。  
みんなスキーを終えて集まっていた。  
「あれぇ?ちーちん顔が赤いよ?風邪じゃないよね?」  
「違うのよ〜♪剛太さんと甘ぁ〜いひと時をすごして体が熱いのぉ〜♪」  
心配したまひろが千里に尋ねると、千里の背後に回り込んだ沙織がふざけたような口調で言った。  
「ちょっと沙織!!からかわないでよ。あれ?斗貴子先輩腕の怪我どうしたんですか?」  
「ああ、ちょっと木にぶつかって・・・。」  
しかしカズキのおかげですでに痛みはなくなっている。  
「まひろアイ発動!!斗貴子さん82、55、79ね。前より大きいからおにいちゃんに揉まれたのが原因ね。」  
「いや、初体験は6日前だから関係は・・・って違う!!恥ずかしいことを言うな!!」  
斗貴子に構わずまひろは続けた。  
「桜花先輩は89、60、89ね。ちーちんは85、56、84。さーちゃんは76、54、80ね。  
 華ちゃんは一番体格も小さいから71、53、74よね。ちなみに私は88、60、88よ!!」  
ここまではまだ成長期の女子高生なので以前と微妙にデータが変わっている。  
一方男湯。5バカ、再殺部隊、ブラボーが男湯と女湯の境に耳を当てて大サービスまひろアイの情報を聞いていた。  
パピヨン、秋水、火渡、照星、桜花と意識を共有しているので一応女のゴゼンだけはちゃんと湯船に入っていた。  
試聴中の連中は全員ナニはギンギンビンビンのビンゴ勃ち状態である。  
「それにブラボーさんのお友達の女の人は85、57、88。朝の鳥かごのお兄さんは82、55、90よ。」  
「まっぴー!!他人まで勝手にスリーサイズを言ったら失礼だよ。って鳥かごのお兄さん!?」  
まひろに注意していた沙織がいつの間にか平然と円山が女湯に入っていることに気がついた。  
女湯に悲鳴が響き渡る。  
「何で円山君がここにいるのかしら?事としだいによっては覚悟しなさい?」  
どこからともなく金属製のバールを取り出した千歳はぶんぶん振り回しながら円山に近づいていく。  
「あら?体は男でもハートは女よ?もう、千歳ちゃんったら怒っちゃ駄目よ。」  
どかぁああああああ!!ざぱぁああ!!バールでぶっ飛ばされた円山は境目を飛び越えて男湯にホールインワン。  
「あら火渡戦士長?ここは男湯?」  
「おめぇ女湯に入ってたのかよ?そりゃあ追い出されるって。」  
「私男湯に入ると興奮しすぎて・・・。Oh!!ち○こち○こ!!ち○こ×13!?超エクスタシー!!」  
「おいてめぇら逃げろ!!円山がHGスイッチが入ったぞ!!」   
再殺部隊の面々と剛太、秋水、ブラボー、照星は危険を察知して逃げるように風呂から上がり始めた。  
残ると4バカとパピヨンに円山が白目を剥きながらビンビンで迫ってくる。  
恐怖のあまりパピヨンですら逃げ惑うが、岡倉が滑って転倒した。  
そこへ追いついた円山が岡倉を捕まえてズプリ!!  
「ぎゃあぁああああ俺の肛門の貞操がぁああああ!!」  
「あぁ!!リーゼントがス・テ・キ♪しまりも中々いいわ。」  
阿鼻叫喚の中残された3バカとパピヨンは岡倉を見捨てて脱衣所に入っていった。  
「スマン岡倉!!お前の犠牲は無駄にはしないぞ!!」  
「ぎゃあああ!!六舛助けろぉおおお!!」  
カズキ達が脱衣所に入ると同時に女湯から斗貴子の悲鳴が聞こえた。  
「誰だ貴様は!!きゃあぁあああああ!!」  
悲鳴を聞いたカズキはタオル一枚で境目部分を飛び越えて女湯に入った。  
 
「どうしたんだ!!斗貴子さんは!?まひろ!!何があった!?」  
「きゃぁあああ!!お兄ちゃんここ女湯!!」  
斗貴子の身を案じての行為だが、実際のところはたから見たら変態に他ならない。  
まひろ、沙織、千里、華花の4人娘は悲鳴を上げた。  
桜花と千歳は結構平然としている。  
「津村さんは女湯に侵入してきた男に拉致されましたわ。どこかで見た顔ですけど。誰でしたかしら?」  
桜花にそう教えられてカズキはがむしゃらに追いかけようとしたが、それを千歳が制止した。  
「闇雲に追っては駄目よ!!武装錬金ヘルメスドライブ!!」  
千歳の武装錬金ヘルメスドライブの特性は対象への操作操作および瞬間移動。  
索敵対象は千歳の知る人間のみで、拉致した本人はわからないが、拉致された斗貴子ならば問題ない。  
「わかったわ。津村さんはここから1km先を時速20kmで東へ移動中よ。カズキ君!!  
核鉄がないとはいっても錬金の戦士だった津村さんを簡単に拉致するほどの相手よ!!  
気をつけてかからないと返り討ちにあうわよ!!それと出かける前に・・・」  
「わかった!!千歳さんありがとう!!」  
話の途中でカズキは露天風呂の塀を飛び越えてタオル一枚で東へ走った。  
「いや・・・服を着ていかないと・・・。それに津村さんの服も・・・。」  
 
カズキはひたすら東に走った。  
東に走り続けて10分ほどで斗貴子と斗貴子を拉致した男を発見した。  
「カズキ!!って裸!!」  
「斗貴子さん助けに来たよ!!って裸!?」  
斗貴子も入浴中だったから当然裸である。しかもこっちはタオルすらない。  
「ふふふ。桜花から俺のことは聞いているだろう。武藤カズキ?」  
斗貴子を拉致したのは不敵な笑いを浮かべるメガネの高校生くらいの男だった。  
「いや、桜花先輩どこかで見たようなって。お前のことよく覚えてないみたいだったが。」  
「何ぃ!!ならばよく聞け!!俺の名は鈴木震洋!!元LXE信奉者にして元銀成学園高校生徒会書記だ!!」  
「LXE?あぁ〜!!もしかしてあのときふざけた放送をして岡倉達に蹴散らされた奴か?」  
「ま・・・・まあそうだが・・・。」  
「こんな奴放っておいてそれより斗貴子さん!!早くこっちへ!!」  
「こんな奴・・・。貴様酷くないか?一応敵だぞ俺?」  
よく見ると斗貴子は縛られているわけでもないのに雪の上に座り込んで動かない。  
「馬鹿言うなよ!!こいつは俺の毒を受けて手足が麻痺して動かない!!その証拠にここまでこの女に  
抵抗されずに拉致することが出来たんだ!!元戦士だけあってこの神経毒なしじゃ拉致するのは難しい。」  
「毒だと!!貴様斗貴子さんに何をした!!」  
「私なら心配ない!!手足が動かないだけでそれ以外異常はない。」  
「これは俺の武装錬金の効果だよ。武藤カズキ!!」  
そういうと震洋はXLIV(44)の核鉄を取り出した。  
「武装錬金!!毒針の武装錬金ポイズンペンシル!!その特性は毒物の調合だ!!」  
「・・・・斗貴子さん。この形って・・・。」  
「ああ・・・。鉛筆だ。どう見ても外見は鉛筆だ。」  
毒針の武装錬金のはずだが、そのデザインはどう見ても鉛筆そのものだった。  
 
「ふふふ。苦労したよ。俺はあの事件によってホムンクルスになって永遠の命を得る夢を失った。  
それだけじゃない。あの事件でL・X・E側にいたことが判明したために俺は学校に居場所をなくした。  
俺は退学してからこうなる原因となった貴様ら!!武藤カズキと津村斗貴子への復讐ばかり考えた!!  
復讐のために岡山の瀬戸内海の錬金戦団の本部に侵入して核鉄を盗み出した!!この武装錬金で貴様を殺す!!」  
どう考えても逆恨みに他ならないが、とにかく彼はカズキ達に恨みを抱いているようだった。  
「この武装錬金は毒の種類や濃度を自由に変えられる。例えば・・・」  
震洋のポイズンペンシルが禍々しいオーラを放つとそれを動けない斗貴子の肩に突き刺した。  
「例えばさっきこの女に刺した神経毒の濃度をさらに上げてみた。体に全く力が入らないくらいにな。」  
次の瞬間突き刺された斗貴子は顔からは涙とよだれを垂らしながら下半身からは尿を噴出した。  
プシャァアアアアアア  
「お・・・おしっこが・・・・。い・・嫌・・・み・・・見ないでくれカズキ・・・。」  
「貴様ぁああああああ!!武装錬金!!!!」  
怒りに燃えたカズキは胸の中の核鉄を武装錬金サンライトハート+に変えた。  
「行くぞ武藤カズキ!! 貫殺飛毒針100連!!」  
そういうと震洋は武装錬金の本体である腕につけた筆箱状の箱から毒針を取り出して一気に大量に投げた。  
恐らく円山のバブルゲイジのように本体から無限に生成されるタイプのようだ。  
「フハハハハハハ!!1発でも喰らったら貴様はあの女のように体が麻痺して動けなくなる!!  
そして涙とよだれと小便を垂れ流すんだ!!惨めな姿で動けない貴様をじわじわと殺してやる!!」  
「全部蹴散らしてやる!!うぉおおおおおおおおおおお!!」  
カズキはサンライトハート+の大きさを極限大にまで拡大して全ての毒針を弾き落とした。  
「バカな!!そんなバカな!!全て弾き落とすなんて!!くそ!!これ以上動くな!!」  
そういうと震洋は本体から毒針を1本取り出して動けない斗貴子の首に突きつけた。  
「ハァハァ・・・。今度の毒針は巨象ですらすぐに死ぬほどの猛毒だ!!動いたらこいつに刺す!!」  
そういわれるとカズキは動けなくなった。  
「こっちへ来てこの神経毒の毒針を受けろ!!さもなくばこの女に猛毒の針を刺す!!」  
「私は死んでもいい!!来るな!!来たら君が殺されるぞ!!」  
斗貴子が人質に取られたらカズキは弱かった。カズキは震洋に近づいていく。  
「いいこころがけだ。神経毒で麻痺したらじわじわ苦しんで死なせてやるよ。」  
震洋がカズキに毒針を突き刺そうと構えた。  
だが毒針がカズキの体に突き刺さる直前に震洋は毒針を落としてしまった。  
そしてガクガクと体を震わせるとその場に倒れこんだ。  
斗貴子だ。体が麻痺しているはずの斗貴子がカズキを想って最後の気力を振り絞って無理やり体を動かして、  
震洋が自分に突きつけていた毒針を奪い取って、震洋の右足にザクリと突き刺したのだ。  
「ぎゃはぁあああああ!!猛毒がまわるぅうううう!!死ぬぅうううう!!」  
「死にたくないのなら武装錬金を解除しろ。さもなくば猛毒が回って死ぬぞ。」  
元々死が怖くてホムンクルスにしてもらうためにL・X・Eにいた震洋だ。  
こんなところでは死にたくない。斗貴子の言うとおりに武装錬金を解除して体内の毒を除去した。  
だが震洋が武装錬金を解除するということは斗貴子の神経毒も消えることを意味する。  
その瞬間を見計らって斗貴子は核鉄を奪い取った。  
「武装錬金!!バルキリースカート!!」  
斗貴子は処刑鎌の武装錬金バルキリースカートを発動した。  
 
「さぁ〜て。これで貴様は核鉄を失った。さっきの屈辱の借りをどう返すか?」  
「斗貴子さん?相手は人間だから臓物や脳漿をぶちまけたりしないでよ?」  
「わかっているさ。だが腕の1本2本は問題ないだろう?」  
「ひぃいいいいいい!!助けて!!殺さないで!!痛いことしないで!!ひぎゃぁぁあああ!!」  
ジョボジョボジョボ  
丸腰の生身の人間の自分に武装錬金を展開した戦士二人では勝ち目はない。  
恐怖に駆られた震洋は豪快に小便をちびらせた。  
全裸で拉致されたり、武装錬金の特性とはいえおしっこを漏らす羽目になったりで斗貴子の怒りは  
頂点に達しており、当然カズキもそのことに気がついていた。  
このままでは斗貴子が本当に震洋から腕や足を斬りおとしたりしそうだ。  
そうなる前にカズキは斗貴子より先に自分でけりをつけることにした。  
「うぉおおおお!!ぶっ飛べ!!」  
カズキはサンライトハート+の側面で思い切り震洋をぶっ飛ばした。  
300mほどぶっ飛ばされた震洋はそのまま斜面を転がり落ちて行った。  
「馬鹿!!何てことをしてくれたんだ!!どうやって帰るつもりだカズキ!!」  
「え?何のこと斗貴子さん?」  
「私はやつに手を出すつもりはなかった。その代わりに奴を脅して二度と私たちに手を出さないことを約束させ、  
そしてやつの着ていた衣類を全部奪ってそれを着て帰るはずだった。まさか今私たちが全裸なのを忘れてないか?」  
忘れていた。それに気がついた瞬間にカズキにとてつもない寒さが押し寄せてきた。  
さらに吹雪でカズキの体を守っていた最後の生命線のタオルが吹き飛ばされて雪の中に消えた。  
「あ!!タオルが!!寒い。寒い寒い寒い。足の下の雪が冷たい・・・。」  
「あ、あそこに山小屋があるぞ!!あそこに避難しよう。」  
山小屋に入った二人は急いで囲炉裏に火をつけて凍えた体を温めた。  
「暖かいな。あのままだったら私たちは凍死するか凍傷になっていたぞ。」  
「・・・・・・斗貴子さん。」  
「どうしたカズキ?」  
「いや、裸バルスカってなんだかエロいと思って。」  
「全く。君もたいがいエロスだな。岡倉ほどではないが。」  
「いや、あ、その、ごめんなさい。」  
「残念ながらここには衣類はない。このまま火に当たって暖を取り続けよう。明日になればだれかが捜索隊を  
出して探し出してくれるだろう。全く。スキーをしに来て雪山で遭難なんて何てベタなんだろうな。」  
「ねえ、斗貴子さん?やっぱり火だけじゃ寒いよ。こういう時は人肌を重ね合わせて温まらない?」  
斗貴子は顔を赤くしたが無言でうなずいた。  
激しく抱き合いながら昼間よりも熱く、甘いディープキス二人を交わす。  
「斗貴子さん。俺のをしゃぶってよ。それで俺は・・・」  
斗貴子がカズキのものを口にくわえた瞬間、カズキは斗貴子の陰部に舌を伸ばした。  
「ひゃぁ!!か、カズキ!!そこは・・・汚い・・・。さっきおしっこを・・・あぁああ!!」  
「斗貴子さんの体に汚い部分なんかないよ。その証拠にほら。」  
そういうとカズキは斗貴子のアナルを舐め始めた。  
「あぁ!!そこは!!そこはぁああああ!!」  
「ここだって汚くなんかないから舐められる。ちょっと苦いけど美味しいよ。」  
「・・・・・・馬鹿。」  
 
斗貴子は激しくカズキのものをしゃぶり、カズキは斗貴子の陰部を激しくなめまわす。  
俗に言う69という体位だ。  
「斗貴子さん・・・。俺もうそろそろ・・・。」  
「い、いいぞ。口の中に・・・。」  
「いいの?じゃあ斗貴子さん!!飲んで!!」  
ドピュドピュ!!ゴクンゴクン!!  
「熱いものが口の中に広がる・・・。美味しいぞカズキ。さてそろそろ挿れてくれ。」  
「うん。じゃあ挿れるよ斗貴子さん。」  
カズキの陰茎が斗貴子の陰部に滑り込んだ。  
初体験から6日が経過し、もはや斗貴子には挿入時の痛みはない。  
「あぁあん!!やはり君のは大きいな。」  
「行くよ!!うぉおおおおおおお!!」  
そういうとカズキは錬金の戦士としての身体能力を駆使して高速のピストン運動を始めた。  
同時に斗貴子のやや小振りな乳房にしゃぶりつく。  
「あぁあああ!!んあぁあ!!気持ちいいぞカズキ!!」  
「3日くらい前に気がついたけど斗貴子さんっておっぱい弱いよね。」  
「ばれたか・・・。あぁあぁん!!」  
「じゃあ今度はこっちで行ってみようか?」  
そういうとカズキは自分の陰茎を抜かずに斗貴子の体を反してバックの体制に移した。  
今まで二人は正常位でしかしたことがない。これは新しい経験だ。  
「斗貴子さん!!斗貴子さんの可愛い肛門が見えるよ!!」  
「嫌ぁ!!何を言い出すんだ!!恥ずかしいだろうが!!」  
「でも斗貴子さんの肛門きれいなんだから。指で攻めてあげる。」  
カズキはピストン運動を続けながら右手人差し指を斗貴子のアナルに挿入した。  
「ひぎぃいいい!!お尻が!!お尻がぁあああああ!!」  
「カズキ必殺W攻撃!!どう斗貴子さん!!」  
「んあぁああああ!!2箇所同時に刺激されて・・・頭が真っ白に・・・・」  
そのまま経過すること10分ほど。  
斗貴子はすでに数回絶頂を迎えていた。  
「カズキ!!またイクぞ!!ひやぁあああああ!!」  
「そろそろ俺も・・・・出そう・・・・。」  
「今日はゴムをしていないから・・・・外に・・・はぁあああ!!」  
「出すよ斗貴子さん!!」  
カズキはそのまま斗貴子の中で精液を放出した。  
「中で出すな!!妊娠したら・・・・責任取るんだぞ・・・。」  
「え?ああ大丈夫!!俺いつでもできるように朝からゴムをつけてたから。ほら。」  
「ま・・・まさか寄宿舎を出る前からずっとか?スキー中や風呂に入ってるときも?」  
「さっき69のとき気がつかなかったの?」  
「気がつかないというかそういうことをするか普通?」  
「駄目かな?」  
「いいさ。カズキが私のことを思ってのことだろうから。」  
 
「熱いものを見せ付けてくれるわね。まだ高校生なのに。」  
カズキと斗貴子が驚いて振り返るとそこには千歳がいた。  
「千歳さん何で!!どうしてここに!?っていうかいつから見てたの!?」  
「帰りが遅いから武装錬金ヘルメスドライブの瞬間移動で探しに来たの。『斗貴子さんの可愛い肛門が  
見えるよ!!』あたりからそこの影にいたんだけどあまりにも熱烈的だったから出るに出られなくて。  
それより服持ってきているから二人とも早く着なさい。カズキ君あなた丸見えよ。」  
「うぉおおおお!!何と言うことだ!!」  
カズキと斗貴子は急いで千歳が運んできてくれたスキーウェアを着た。  
「ヘルメスドライブは最大100kgしか瞬間移動できないわ。悪いけど歩いて帰ってね。」  
そういうと千歳は瞬間移動でホテルに戻っていった。  
「そういえばこの44番の核鉄は大戦士長に返却しないとな。」  
「桜花先輩もこっそり核鉄を持ってるしいいんじゃない?持っておけば?」  
「そうだな。まあいいか。」  
カズキと斗貴子は急いでホテルに戻った。  
 
「シクシクシクシクシクシクシクシク。もうお婿さんにいけない・・・。」  
ホテルに戻ると岡倉が未だかつてないほど落ち込んでいる。  
その後では円山が顔をテカテカさせて悦に浸っていた。  
恐らくあの後さらにディープなHG的展開が繰り広げられたのだろう。  
火渡、照星、犬飼、根来、戦部はホテルのロビーで飲み会をしていた。  
華花が火渡にお酌をしている。火渡はかなり酔って上機嫌だ。  
六舛、大浜、パピヨン、ゴゼン、秋水、桜花はナイトスキーと洒落込んでいるようだ。  
まひろと沙織は疲れて眠りに着いているらしい。  
剛太と千里は恐らくは先ほどのカズキたちのように愛の営みの真っ最中だろう。  
「俺達も部屋に戻ろうか。それでさっきの続きを。」  
「ああ。そうだな。」  
そのころブラボーの部屋の扉をノックした者がいた。  
「私よ。防人君開けて。」  
「どうしたんだ千歳。こんな時間に。俺はそろそろ寝ようかと。」  
「じゃあ私と寝る?」  
ブラボーは耳を疑った。今まで千歳は自分が誘っても「嫌!!」とか断られていたのに今日は自分から。  
「私は自分がしたいときしかしたくないのだけれど、二人のあんな熱い行為とカズキ君のあんな大きなものを  
見せられたらさすがにね。防人君。今晩は大サービスよ。思いっきり楽しみましょ。」  
「ふふ。何のことだかわからないが俺はカズキ達に感謝しないといけないのか?」  
「さあね。私には何とも言えないわ。」  
その夜ホテルの各部屋から甘い愛の声が聞こえた。  
カズキ&斗貴子、剛太&千里、ブラボー&千歳。  
こうしてスキー場の夜は更けていく。  
 

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