Experiment on Feti  
 
「斗貴子さん、約束だよ?」  
「・・・ん・・・わっ・・・わかった・・・」  
深夜1時、なにやら約束をして斗貴子はカズキの部屋を後にする。  
頬を少し赤く染めたまま、階段を下り自室の扉を開ける。  
部屋の明かりを点けると、斗貴子のお気に入りのアイリッシュリネンの  
フラットシーツが綺麗にかかったベッドが目に入る。  
頬を赤く染めたまま、何か頭に浮かんだ妄想をかき消すように強く首を2回振ると、  
斗貴子はそのままベッドに倒れこんだ。  
窓から綺麗な月が見える。  
「月・・・」  
そうつぶやいて、暫く見入ってしまった。  
しかし、すぐに何かを思い出したかのように起き上がると、  
枕を胸に抱いてベッドに座り直し、さっきカズキとした約束を反芻する。  
 
 
つい30分程前のこと。  
斗貴子はカズキの部屋で一緒に雑誌を見ていた。  
ふと、布団に目がいく。  
カズキの寝相のせいで、布団もシーツもぐちゃぐちゃに乱れている。  
「しょうがないなぁ、きみは」  
斗貴子が立ち上がり、布団を直す。  
「あ、いいよ、斗貴子さん。後でオレが直すから」  
「いい、いい、私はこういうのは得意なんだ」  
言葉通り、斗貴子はテキパキとベットメイキングを進めていった。  
シーツを几帳面にピンとはり、  
枕カバーをキチンとかけて、置きなおす。  
「ん?」  
枕側のマットレスとベッドの間に雑誌が一冊。  
「雑誌?」  
斗貴子がその雑誌を引っ張り出すと、それは俗に言う成人雑誌だった。  
(快楽天?フーン、俗に言うエロスマンガか・・・まったくこの子は・・・)  
カズキは雑誌に夢中で、気付いていない。  
気付いた時の反応が見たくて、ニヤニヤしながらベッドに座り、  
わざとパラパラと音を立ててめくってみる。  
しかし、まだカズキは気付かない。  
斗貴子が無意識に中身を見ると、ある漫画の所だけが、やけに痛んでいる。  
(カズキはこの作者の漫画がお気に入りなのか・・・)  
斗貴子は試しに読んでみる。  
ストーリーとしては、彼女と映画を見に行った主人公が、  
映画を見ながらエッチを初めて、そのまま最後までやってしまうという筋書き。  
パラパラと読み進める。  
 
(ん?この彼女役の女の子はメガネっ子じゃないか・・・)  
斗貴子はタメイキをついてカズキを見た。  
(この子はまったく・・・メガネフェチなのか?)  
自分の周りにいるメガネっ子といえば、ちーちんぐらいだ・・・  
(カズキはちーちんに欲情したりするのかな・・・)  
そう思うと、何か胸の奥がモヤモヤとして、気分が悪くなった。  
ちーちんに殺意さえ覚える。  
(明日、意地悪してやろう)  
そう考えると、ワクワクしてクスクスと笑ってしまう。  
 
事実、次の日ちーちんの下駄箱に「コロス」と書いた紙を入れておいた。  
そして、凹んでいるちーちんに「どうしたの?何かあったの?」と優しい言葉をかけてみた。  
ちーちんは暗い顔で「な・・・なんでもありません。ありがとうございます」と言っていた。  
(プッ・・・ありがとうございますだって・・・笑わせる・・・私が犯人なのに・・・ククク)  
斗貴子は少し気分が晴れたような気がしたが、(これからも時々やろう)と考えた。  
 
 
話を戻す。  
斗貴子は、さらにじっくりとその漫画を読む。  
(ん?しかも、この女の子はノーパンの設定じゃないか・・・なっ・・・なんでノーパン??)  
斗貴子はしばらく考えたが、答えは出なかった。  
(謎だ・・・でも、カズキはこういうシュチエーションに燃えるのか?)  
自分の周りにいるノーパンといえば・・・  
(いないか・・・そんな変態)  
斗貴子は一瞬、千歳の顔が思い浮かんだが、目の前に現れそうで考えるはやめた。  
 
 
さらに漫画を読み進める。  
(ん?・・・しかも、この子は巨乳の設定じゃないか・・・やはり、大きいほうがいいのか?)  
自分の周りにいる巨乳といえば、まひろと桜花・・・  
しかし、桜花は巨乳だが、乳輪がでかそうなので斗貴子は対象から外した。  
(カズキはまひろに欲情したりするのかな・・・)  
そう思うと、何か胸の奥がモヤモヤとして、気分が悪くなった。  
(近親相姦じゃないか・・・ヘンタイめ・・・)  
カズキの横顔をキッと見据える。  
(明日、まひろにも意地悪してやろう)  
そう考えると、ワクワクしてクスクスと笑ってしまう。  
 
事実、次の日の朝食の時間、まひろの部屋に忍び込んでバイブの電池を抜いておいた。  
(何が、バイブレーターだ!一人、濡れそぼった陰部をもてあましてモンモンとするがいい・・・)  
斗貴子は、ばれないうちに部屋を出る。  
電池はちーちんの部屋の中に捨てておいた。  
(ククク・・・)  
斗貴子は食堂に行き、まひろに挨拶をする。  
「おはよう、まひろちゃん」  
「あー、おはよう斗貴子さん!」  
いつもの明るい笑顔。  
本当に可愛い子だ。  
この可愛い子が、モンモンとして悶えている姿を想像すると、  
斗貴子は軽い興奮を覚えた。  
 
話を戻す。  
斗貴子は、さらにじっくりとその漫画を読む。  
(ん?・・さっ・・・最後はバックでやってる・・・・プッ・・・映画館でこんなことやったら  
周りにバレバレじゃないか・・・ククッ・・・笑わせる・・・)  
 
漫画を読み終わって、斗貴子はコレはバカバカしい漫画だと思った。  
こんな漫画を本が傷むまで読むなんて(カズキもどうかしている)と思った。  
しかし、メガネっ子とノーパンと巨乳いうキーワードが、やけに引っ掛かった。  
どれも、自分には無いアイテムだからだ。  
 
カズキがまだ雑誌に夢中なので、斗貴子はその成人雑誌を元あった場所に戻すと、  
ベッドの上で足を組んでひとりごちた。  
いろいろな思惑が斗貴子の頭を駆け巡る。  
(もしカズキがメガネっ子にしか欲情しない変態だっら・・・私の性生活は・・・。  
いざ、射精という段階になって、いきなり「斗貴子さん、メガネかけて。  
そして、メガネをかけている斗貴子さんにぶっかけたいよ」なんて言い出したら・・・。  
はてまた、射精という段階になって、いきなり「斗貴子さん、最後はパイズリでいきたいよ」  
なんて言い出したら・・・)  
無理だ・・・私にはそのアイテムが無い・・・)  
斗貴子は愕然とした表情で自分の両手を見つめた。  
(考えろ・・・考えるんだ・・・斗貴子、考えろ・・・)  
斗貴子は両手で顔を覆い、しばらく思案した。  
 
そして、5分ほどして斗貴子はハッとした面持ちでスクッと立ち上がった。  
(分かった・・・カズキのフェチを矯正するしかない・・・私の性生活を守るには、これしかない・・・。  
しかし、いきなり全面的に改善は無理だ!まずは、漫画と同じ映画館というシュチエーションで、  
巨乳抜きでやってみよう。そうだ、メガネは度が入っていないヤツを使えば、対応可能だ!  
ノーパンだってOKだ!でも、巨乳は無理だ。いきなりAカップがDカップになるわけが無い。  
日帰りシリコン手術なんてやってるヒマはない。  
よーし、よし、乗ってきた乗ってきた、私の性生活に光が見えてきた。私のオルガズムは  
もうすぐそこまで来ているぞ。あー長かった、長かった、あたしのオルガズム、  
オー−−ルガッズッムッ!)  
自分の大事な大事なオルガズムのこと。否応にも力が入る。  
斗貴子はいつのまにか肩で息をするほど興奮している自分に気付いた。  
 
 
斗貴子は深呼吸して気分を落ち着けると、緊張した面持ちでカズキの隣に座り、話しかけた。  
「カ・・・カズキ、明日の放課後、映画にいかないか?」  
「え?映画?いいよ!斗貴子さん、何か見たい映画があるの?」  
「ん・・・・あ、いや・・・すっ・・・空いてるヤツがいい」  
「空いてるヤツ?空いてるってことは、きっとつまらないんだと思うよ?」  
「い・・・いいんだ、そんな映画が見たいんだ」  
「ふーん・・・いいよ、じゃあ明日の放課後までに調べておくよ」  
「あ・・・ああ」  
「でも、たのしみだなぁ、斗貴子さんと映画かぁ・・・」  
「じゃ・・・じゃあ、約束だぞ、いいな」  
「うん!、絶対だよ?オレ、すごく楽しみだだよ!」  
 
 
斗貴子は今、自分の部屋でさっきまでの漫画のストーリーを思い出していた。  
目をつぶって、明日の作戦を練る。  
暫く思案していたが、すっと立ち上がると、窓の方に歩いていった。  
窓から月を見上げる。  
その月を見上げる目には強い意志が込められていた。  
 
 
次の日の放課後、銀成駅南口に斗貴子とカズキの姿があった。  
カズキが決めた映画は、日本の純愛物。  
鳴り物入りで公開されたが、期待はずれで全然人が入っていないらしい。  
チケットを買って、映画館に入る。  
予想通り、中はガラガラだ。  
 
「斗貴子さん、この映画でよかった?」  
「あ・・・ああ、これでいい。カズキありがとう」  
「よかった!じゃっ、座ろうか」  
 
斗貴子とカズキは、少し後ろの方の真ん中の席に座った。  
席に着くなり、斗貴子はメガネをかけ始めた。  
「?あれ?斗貴子さんって、メガネしてたの?」  
「・・・いや・・・」  
「・・・目が悪いの?」  
「い・・・いや・・・、いっ・・・いいから、ホラ、始まるぞ」  
 
場内が暗くなり、ブザーが鳴る。  
カズキはすでにスクリーンに夢中になっている。  
 
(しっ・・・失敗なのか?)  
斗貴子はあせった。  
カズキはメガネっ子に目がないはず。  
当然、自分がメガネをかけたら、目の色が変わると思っていた。  
(そんなバカな・・・何かがおかしい・・・)  
呆然としながらも、斗貴子は考えた。  
(とっ・・とにかく、このまま続行だ・・貧乳でも、男を喜ばすことが出来ると体に覚えさせるんだ・・)  
 
そして、映画が始まってすぐ斗貴子は行動を起こした。  
斗貴子の手が怪しくカズキの股間にのびて行く。  
ズボンの上から、優しく愛しい人の陰茎をタッチする。  
カズキが吃驚したように、ビクッと体を揺らす。  
 
驚いた顔で斗貴子を見る。  
「とっ・・・斗貴子さん?」  
斗貴子はスクリーンを見たまま、口の端だけ笑って、そのまま手を動かし続ける。  
斗貴子のかけているメガネにスクリーンの光が反射する。  
「コラ、カズキ、声を出すな。上映中だぞ。前を見ろ」  
 
斗貴子の手の中で、いやでもカズキの陰茎が充血する。  
触って30秒もたたないうちに、形がくっきりと分かるほどにカチカチになっている。  
先のくびれを重点的に、少し乱暴に触り続ける。  
その充血したモノは、斗貴子の手の中で熱を帯びてきた。  
カズキは時々、ビクッと体を揺らすが、  
顔は斗貴子のいいつけ通り、スクリーンの方を向いている。  
 
斗貴子はチャックに手をかけた。  
吃驚した顔のカズキが斗貴子の手を掴む。  
かまわず斗貴子はチャックをゆっくり下ろす。  
中から、カチカチになったカズキの陰茎が顔をのぞかせる。  
斗貴子は前を向いたまま、その先に触れてみた。  
(もうヌルヌルになっている・・・)  
 
そのカズキ自身のヌルヌルとした液体を手の平につけると、  
そのままやさしく亀頭全体を包み込んだ。  
「ん!」  
体の中で一番敏感な部分を斗貴子に握られて、カズキの声が洩れる。  
 
「コラ・・・。悪い子だな・・・周りにばれるぞ・・・」  
スクリーンを見たまま、斗貴子がボソボソと喋る。  
カズキの息が荒くなっているのがわかる。  
斗貴子は、そのヌルヌルの手で、カズキの亀頭を  
ゆっくりとこすりはじめた。  
 
カズキは手を口に当てて、声を殺している。  
カズキ自身の液体のせいで、こするたびにクチックチッと音がする。  
「いやらしい子だな・・・きみは・・・」  
斗貴子が少し冷たい口調で喋る。  
顔は相変わらず前を向いたままだ。  
 
よほど感じているのだろう、透明なヌルヌルとした液体は  
乾くより早く、カズキの亀頭を覆っていった。  
斗貴子の手は、カズキの液体でヌラヌラと光っている。  
指の間からたれて、カズキの根元にポタポタと落ち始めている。  
 
「本当にいやらしい・・・」  
斗貴子はそういうと、さらに強くカズキの亀頭を握ると、  
少し早くしごき始めた。  
グチュッグチュッといやらしい音がする。  
 
一番近い客とはだいぶ離れている。  
このぐらいの音なら届かない。  
 
カズキがビクン、ビクンと体を揺らす。  
「本当に感じやすいな・・・キミは・・・」  
肩で息をするカズキ。  
斗貴子しばらく手を止めて、カズキの荒い息が整うのを待った。  
 
次に、もう片方の手でカズキの手を握ると、自分の股間に導いた。  
触ってみて、カズキが驚いた顔で斗貴子を見る。  
 
斗貴子はスクリーンの方をむいて、また口の端だけで笑っている。  
斗貴子は下着を着けていなかった。  
カズキが触ったときは、もうすでに斗貴子の股間は  
熱く、トロトロにやわらかくなっていた。  
溢れている・・・という表現がピッタリなほどに、その泉は斗貴子の透明な液体で潤っていた。  
カズキが一番敏感な突起物を触ると、ビクッと斗貴子の体が揺れた。  
カズキはその突起物をもてあそんだ。  
斗貴子自身のヌルヌルの液体をたっぶりと指につけて、  
そのぷっくりとした突起物を指でいきなりこすり付ける。  
スクリーンを見ている斗貴子が、歯を食いしばって声を殺している。  
次に突起物を2本の指で挟むようにしてつまむと、  
斗貴子は声を漏らしてうつむいてしまった。  
「くっ・・・」  
斗貴子は、自分の手で口をふさぐ。、  
 
そして、斗貴子も再びカズキの亀頭を握った手を動かし始める。  
2人の股間からいやらしい音がしはじめる。  
グチッグチッという音にまじって、二人の快感を押し殺す声と荒い息が聞こえる。  
それでも、2人はスクリーンの方を向いて、平静を装っている。  
 
カズキが中指を根元まで、ゆっくりと斗貴子の中に沈めると、  
斗貴子は腰をガクガクと痙攣させ、切ない声を上げる。  
さらに、カズキが中指を入れた状態で、親指で突起物を少し乱暴に擦ると、  
斗貴子は声をもらしてうつむいてしまった。  
「んっ・・・くっ・・・」  
「斗貴子さん、ダメだよ、ちゃんと前を見ないと・・・」  
「私に・・・め・・・命令するな・・・わ・・・わかって・・・うっ・・・いる・・・くっ」  
 
斗貴子の泉の奥の内壁をカズキは指で擦り、斗貴子の一番感じる部分を探し出す。  
斗貴子が「んンッ」とうなって腰をよじる。  
(ここかな?)  
カズキは、今、斗貴子が反応した場所を入念に攻め続ける。  
「あぅっ」  
斗貴子は口に手を当てて、体を折るようにして前のめりになってしまう。  
体がビクンビクンと自分の意志とは関係なく反応する。  
声が出るのを我慢しながら荒い息を肩で呼吸している。。  
それでいて、茂みの奥はカズキの指を求めて吸い付いてくる。  
 
斗貴子が首をふりながら、顔だけカズキのほうに向ける。  
口を手でふさぎ、声が出るのを我慢しながら、  
(も・・・もうだめ、やめて・・・)と訴えるような目でカズキを見つめる。  
 
そのいやらしい姿の斗貴子を見て、カズキの陰茎は  
ますます濡れ、硬く硬くなっていった。  
 
と、いきなり、斗貴子がカズキの指をふりほどく。  
(も・・・もうだめ!)  
すると、映画館の床にうつぶせに寝そべるような形で横になり  
メガネ越しに横目でカズキのほうを見る。  
腰だけを少し浮かし、トロンとしたいやらしい目付きで誘う。  
肩で息をしながら、(ここなら見えないから・・・)と  
懇願するような目付きでカズキを誘う。  
 
カズキはその大胆な行動に驚きながらも、  
その熱く、斗貴子のいやらしい体液で潤っている部分にひきよせられるように  
斗貴子の腰にまたがり四つんばいになる。  
紺のセーラー服に、その白いおしりと、ヌルヌルと光っている部分がすごく卑猥に見えた。  
周りの目を気にしながら、硬くなった陰茎を斗貴子の熱い部分にあてがう。  
ビクリと反応する斗貴子を無視して、ゆっくりゆっくり斗貴子の中に自分自身を沈めていく。  
斗貴子が、口を両手で押さえ、声が洩れるのを我慢しながら腰を前後にゆする。  
(斗貴子さん、自分で腰を振っている・・・)  
カズキはこのいやらしい斗貴子の反応に興奮し、いきそうになるのを我慢しながら  
腰を斗貴子に打ち付けていく。  
 
カズキの陰茎が、先ほど発見した斗貴子のツボを突く。  
その度に背中をのけぞらせて反応する斗貴子。  
口を押さえている手が、よだれでベトベトになってくる。  
 
やがて、「ぐっ・・・・・・んふぅっ!」という声と共に、斗貴子が痙攣をしてイクと、  
カズキも待っていたかのように、斗貴子の中に白く熱い液体を放出した。  
2人でそのままグッタリ横になり、しばらく荒い息を整えた・・・。  
 
 
カズキの白いものが斗貴子の中から出きった後、ティシュで始末をして2人で着ている服を正す。  
周りの目を気にしながら、一緒に席に座りなおし、  
何も無かったような顔をしてスクリーンに目を向ける。  
幸い、誰も気付いてはいない。  
(結構、ばれないんだな・・・)  
そう斗貴子は思った。  
 
「カズキ・・・どうだった?」  
「え・・・どうだったって・・・んと・・すごく気持ちよかったよ」  
「そうか。あ・・・案外普通だったな・・・」  
「え?なにが?」  
「あ、いや・・・なんでもない・・・」  
 
(メガネにぶっかけも、パイズリもなかった・・・。  
ノーパンと分かったときも、ニヤリとするかと思ったら、驚いていたな・・・)  
斗貴子は、もしかしてカズキはメガネフェチでも、巨乳フェチでも、  
ノーパンフェチでもないのではないかと考え始めていた。  
(とりこし苦労だったのか・・・?)  
メガネにぶっかけしなかったからメガネフェチではないという道理に疑問が残るが、  
斗貴子はそんなことには気付かず、ご機嫌だった。  
(やっぱりカズキは普通の子だな・・・きっと・・・)  
斗貴子が、カズキの手を握ると、カズキもニコリとしながら握り返してきた。  
カズキの肩に頭を預けて、幸せな気分のまま斗貴子達は映画の残りを見て帰路に着いた。  
 
 
一方、寄宿舎。  
カズキが斗貴子と映画に行く事を知っていたので、  
まひろはカズキの部屋から成人雑誌を持ち出し、  
自室で読みふけっていた。  
(あ、この漫画、この漫画。  
この映画館でエッチする漫画が、興奮するのよね・・・)  
まひろはお気に入りの漫画を真っ先に開いた。  
漫画を読んでいるうちに、まひろの下半身がムズムズしてくる。  
(あー、これはやらないと収まらないかなぁ・・・)  
そう考えたまひろは、お気に入りのバイブを枕の下から取り出し、  
下着の上から股間にあてがいスイッチを入れた。  
(?)  
しかし、バイブは動かない。  
何度かスイッチを入れ直したが、バイブはウンともスンともいわない。  
(バイブが動かない・・・。こっ・・・壊れたの?)  
まひろは愕然として、バイブの説明書を読み漁った。  
(使用方法は間違っていないし、最近ムチャな使い方もしていないのに・・・)  
まひろはあせった。  
(じゃあ、このモンモンとした気分を、どうしたら・・・)  
まひろは軽いパニックに陥っていた。  
(この盛り上がった気分のうちにやらないと、だんだんとさめてしまって、  
私の一番敏感な突起物の感度が下がってしまう!)  
そう考えると、いてもたってもいられなくなってきた。  
一分、一秒を争う事だと考えるようになり、もはや発狂しそうになってきた。  
(まずい、このままだと、談話室に乗り込んで  
 「誰か、私のバイブを修理して、お願い、お願いぃぃぃ」と叫んでしまいそう)  
(それでダメなら、管理人室に飛び込むことになってしまう。  
そして、ブラボーに同じお願いをすることになる!!  
そんなことしたら、多分ブラボーに犯されてしまう。あたし、犯される。  
いや!犯される!犯される!犯される!)  
そう考えると、なおいっそう、まひろの股間は潤っていく。  
 
(え!そしたら、私のあえぎ声を聞いて、きっと六桝達も来てしまう。  
そしたらきっと、まわされる!  
代わる代わる犯されて、全員の白い液体を顔に・・・!  
やばい、顔面シャワーセレクトテン状態。  
まずい!まわされる!まわされる!まわされる!まわされる!まわされる!まわされる!  
まわされる!まわされる!まわされる!まわされる!まわされる!まわされるぅぅぅっ!)  
「ひぎぃぃぃぃぃぃぃぃ」  
まひろは、エロスマンガのセリフのように叫ぶと、想像だけでイってしまった。  
体だけがビクンビクンと痙攣している。  
そして、幸せそうな顔でそのまま眠ってしまった。  
 
夜2時。  
まひろは目を覚ました。  
窓からの月明かりが部屋をうっすらと照らしている。  
ふと、転がっているバイブを見る。  
(こわれちゃった・・・)  
そう思ってリモコンを手に取ると、やけに軽い。  
よく見れば電池が入っていない。  
(!)  
まひろは吃驚したような顔をして、クスリと笑った。  
(なぁーんだ。電池が入ってなかったの・・・)  
まひろは優しい顔つきで、バイブに頬ずりすると  
(また、明日。頑張ってね・・・)  
そう心の中でつぶやいて、月を見上げた。  
月がまひろを優しく照らしている。  
精一杯、快楽を追求しようとしている  
淫猥な少女を励ますように  
見守るように、  
いつまでも  
いつまでも・・・。  
 
 
−オワリ−  
 

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