あるラブホテルの一室に二人の高校生がいた。
二人とも錬金戦団の元戦士にして銀成学園高校2年生の津村斗貴子と中村剛太だ。
「斗貴子先輩そろそろ挿れていいですか?」
「剛太。私は初めてだ。やさしくしてくれ。」
「わかりました。じゃあ挿れます斗貴子先輩!!」
剛太はゆっくりと斗貴子の中に自分のものを挿入していく。
斗貴子の秘部から処女を失った証の鮮血が垂れてきた。
「ひぎぃいい!!私の中に!!私の中に剛太が入ってきている!!」
「痛いですか先輩?やっぱりやめておきましょうか?」
「いい、続けてくれ。」
「なら動かしますよ先輩。」
そういうと剛太は斗貴子の膣内でピストン運動を始めた。
「剛太・・・すごい・・・あぁ!!あぁあ!!」
「斗貴子先輩初めてなのに感じているんですか?エロいなぁ。」
「あぁ!!あぁ!!う・・・うるさい!!」
「でもそんな斗貴子先輩もかわいい♪」
「・・・・バカ。」
「う!!斗貴子先輩すごいしめつけだ!!」
「あぁん!!あぁあ!!ご・・・剛太・・・出そうなのか?」
「出しますよ先輩!!斗貴子先輩の膣内に出します!!」
「わ・・・私も・・・イク・・・んあぁあああああ!!」
「俺もイキます!!斗貴子先輩の膣内に出します!!」
斗貴子が絶頂を迎えると同時に剛太は斗貴子の膣内に放出した。
「剛太の熱いのが私の膣内に・・・。」
「へへへ。イったばかりの斗貴子先輩も可愛い。」
「恥ずかしいことをいうな。」
「先輩。俺は武藤のように先輩を悲しませたりはしませんよ。」
「そうか。ありがとう。」
「じゃあそろそろもう1回いっていいですか?」
「いいぞ。お前の気が済むまで私は付き合うさ。」
「それじゃ行きますよ。」
再び剛太のものが斗貴子にゆっくりと挿入されていく。
ガバァ!!
「ハァハァ!!何なんだこの夢は。毎晩毎晩同じような夢ばかり・・・。」
銀成学園高校の寄宿舎の自室でふとんを跳ね飛ばして斗貴子は目を覚ました。
時間は6時30分。山の上に出てきたばかりの朝日が斗貴子の部屋に差し込んでくる。
全身は冬にもかかわらず汗をかき、下着は上下ともぐっしょり濡れている。
斗貴子は剛太と関係を持つ夢をここ1週間ほど毎日見ていた。
しかも一晩に何回も見て、その度に目が覚める。
恋人関係になっているカズキに不満があるわけでもなければ欲求不満でもない。
なぜ毎晩こんな夢ばかり見るのか斗貴子自信も皆目見当もつかない。
コンコン!!
誰かが斗貴子の部屋の扉をノックした。
「斗貴子さん。そろそろ朝ごはんの時間だよ。いっしょに食べに行こうよ。」
扉の向こうから呼びかけてきたのは自分の彼氏であるカズキだ。
二人は付き合いだしてからは毎朝いっしょに食堂へ行き、いっしょに朝食をとるのが日課となっていた。
「もうすぐ着替え終わるから少し待ってくれ。」
カズキが待っているので斗貴子は急いで制服に着替えて扉を開ける。
「すまない。待たせたな。じゃあ行くぞカズキ。」
カズキには普通に接しているが、内心はここ1週間の夢のせいで申し訳ない気持ちで一杯だった。
(私と君は一心同体。なのに私は剛太と関係を持つ夢ばかり見る。すまないカズキ。)
「どうしたの斗貴子さん?」
「いや、なんでもない。」
二人は寄宿舎の食堂に出てきた。
今日の朝食はフレンチトーストとスクランブルエッグにコーンスープだ。
二人で食事をしていると斗貴子に話しかけてくる男がいた。
毎晩夢に出てくる男、剛太だ。
「やあ先輩。おはようございます。」
「お・・・おはよう・・・。」
剛太の顔を見ると今朝の夢がフラッシュバックされて顔が真っ赤になる。
剛太の顔をまともに直視できない。
「どうしたの斗貴子さん?顔赤いよ?風邪?」
「あ!いや、なんでもない。平気だ。心配するな。」
このままではやばい。このままではいずれカズキに不審に思われてしまう。
どうにかしなければ。どうにかしてあの夢を見るのをやめなければ・・・。
「・・・でねそれで岡倉が・・・。って聞いている斗貴子さん?」
「ああ、スマンカズキ!!」
今度はそのことばかり考えてカズキの話に対して上の空になっていた。
「斗貴子先輩。風邪なら学校休んだほうが良いですよ。」
剛太にいわれて振り向く。
剛太の顔を見たことでまたフラッシュバック。
顔が再び真っ赤になってしまう。
(いけない。このままでは完全に泥沼にはまってしまう。)
そう思った斗貴子はとても女の子と思えないようなスピードで一瞬にして朝食を平らげた。
「うわぁ・・・。斗貴子さん。超早食いだね。」
「斗貴子先輩。体に良くないですよそういう食べ方って。」
「ああ、ちょっといったん自分の部屋に戻る。」
そういうと斗貴子は走って自分の部屋に戻っていった。
「変な斗貴子さん。何かあったのか?」
「武藤。お前また鼻の傷に触りたいとか言ったんじゃないのか?」
斗貴子は自室で精神統一。
登校時間までに精神をいったん落ち着けるために座禅を組む。
「無心になれ!!無心になれ!!無心になれ!!」
しかし剛太の夢のせいで寝不足の斗貴子は無心になりすぎてまた眠ってしまった。
「まずい!!完全に遅刻だ!!」
部屋で座禅を組みながら眠り込んでしまった斗貴子は10時過ぎにやっと目を覚ました。
銀成学園高校の規則では8時30分までに校門をくぐらないと減点1、9時を過ぎても校門をくぐらないと減点2、
10時を過ぎてしまうと減点3で一発罰当番となることになっている。
斗貴子はすでに今日の罰当番は確定していた。
走る斗貴子は全速力で2−Bの教室に駆け込む。
「すみません!!出席番号女子18番津村斗貴子!!遅刻しました!!」
「遅いぞ津村!!もう2時間目が始まっているんだぞ!!今日は残って罰当番だ!!」
先生に怒られる斗貴子。
普段わりと優等生な斗貴子が先生に怒られるなど非常に珍しい。
斗貴子は少ししょんぼりしながら自分の席に着く。
「斗貴子さん。部屋に呼びに行っても返事がなかったからもう学校に行ってたのかと思ったよ。」
斗貴子から見て斜め左後のカズキが話しかけてきた。
「すまない。部屋で二度寝して寝坊してしまった。」
「ふぅん。今朝様子がおかしかったから部屋で倒れたんじゃないかと心配したよ。」
「心配かけてすまないなカズキ。」
ふと斗貴子は自分にとって今最大の問題人物中村剛太を見る。
剛太はぐーすかと気持ちよさそうに眠り込んでいた。
「なあ、剛太が授業中に眠るって珍しいな。」
「ん?斗貴子さんは遅刻したから知らないだろうけど、あいつ始業時間前から眠り続けてるよ。」
「まるでLXEのころの君みたいだな。よく眠っている。」
「こらぁ!!武藤!!津村!!授業中にやかましいぞ!!静かにせんか!!」
しゃべりすぎたせいでカズキと斗貴子は先生に注意されてしまう。
同じ日に2回も先生から注意を受けるなんて斗貴子史上初の出来事だ。
対するカズキは注意されるのはいつものことで気にも留めていないようだった。
放課後、今日の罰当番は北校舎の裏庭の清掃だ。
清掃をしている斗貴子のところへ桜花がやってきた。
「私も今日は罰当番。いっしょに頑張りましょうね津村さん。」
「お前が罰当番だと!!」
かなり驚く斗貴子。
それもそのはず。桜花は斗貴子の数段上を行く優等生で通っているからだ。
「昨晩は大学に提出する資料を徹夜で書き上げたら目が覚めたら10時過ぎ。一発罰当番確定ですわ。」
「奇遇だな。私も寝過ごして一発罰当番確定だ。」
二人は清掃を開始した。
落ち葉を竹箒でかき集めて、ちりとりに入れて可燃ごみ置き場まで持っていく。
それを繰り返すこと1時間半、やっと二人の罰当番は終了した。
「さ、終わったことですし津村さんも帰りましょ。」
「ああ。・・・・なあ相談したいことがあるんだがいいか?」
斗貴子は毎晩見る夢の悩みを桜花に相談することにした。
「悩みは人に打ち明けると楽になります。ただここではなんですから喫茶店で話をしましょうか。」
喫茶店に着いた斗貴子はありのままを桜花に話した。
「・・・と言うわけなんだが。」
「んー。思うに津村さんは剛太さんに気があるのでは?」
「馬鹿を言うな!!私はカズキと一心同体!!彼を裏切るなんて出来ない!!」
「まあまあ落ち着いて。熱くなったらまとまる話しもまとまらないわ。」
年は同じなのだがお姉さんのように桜花は斗貴子をなだめる。
「でもよく考えてみて。そんな夢を毎晩見るのは普通じゃないわ。」
「やはり普通じゃないか。」
「あなたは自分で気がついていないうちに剛太さんに惹かれていっているのかもしれませんわ。」
「う〜ん。そんなつもりは自分ではないのだが。」
「武藤君への不信感や不満などはあります?」
「正直全くない。」
「でしたら逆に倦怠期のようなものに入って違う男性を求めているのかもしれませんわね。」
「結婚もしてないのに倦怠期?そんな馬鹿な。」
「倦怠期なんて別に夫婦ではなくとも男女間ではあるものです。」
「だが剛太を後輩以上として見た記憶はないぞ。」
「もしかすると深層意識下で津村さん自身でも気がつかないくらいの剛太さんへの小さな恋心があるのでは?
それが倦怠モードに入った武藤君との関係もあって夢として一気に噴出したのではないでしょうか?」
「う〜ん。さっぱりわからない。そんなものが私の中にあるのか?」
斗貴子は深く考え込む。
剛太は自分にとって錬金戦団の戦士としての後輩と言う風にしか意識していないはずだ。
だがもしかしたら桜花の言うことも一理あるのかとも思ってしまう。
もはや何がなんだかわからない。
頭がどんどんこんがらがって軽いパニックになってくる。
「じゃあ今日はここでお開きにしましょう。あとは1人で考えてみることも必要よ。」
そういって桜花は席を立とうとし、それを斗貴子が引き止める。
「待ってくれ。もう少し話を聞いて欲しいんだ。」
「今結論を出そうとしては駄目。それこそ思考の迷宮に入り込んで出られなくなるわ。」
「しかし・・・。」
「とりあえず今晩ベッドの中ででも自分1人でゆっくりと考えてみることです。それでも結論が出ないならば
また明日の夕方にこの喫茶店で相談に乗りましょう。ではさようなら。」
そういうと桜花は席を立って帰っていった。
その夜斗貴子はベッドの中で独り言をつぶやきながらゆっくり穏やかに思考をめぐらせた。
「私と剛太の関係は錬金戦団の先輩後輩。そして銀成学園高校2−Bのクラスメイトだ。それ以上でもそれ以下
でもないはずだ。恋心?それを私が今感じているのはカズキだけのはずだ。私は先輩。彼は後輩。そして同じ
学校のクラスメイト。たしかに剛太はカズキが月に消えたときに私にやさしくしてくれた。だがしかし・・・」
色々と思考をめぐらせているうちに斗貴子はまた眠りについていった。
そしていつもの夢がまた襲い来る。
「挿れますよ先輩。」
「あぁ!!入ってくる!!剛太のが入ってくる!!」
「どうですか俺のは?」
「あぁああああ!!気持ちいい!!」
これは1週間毎晩見続けた夢。
8日目の今日もまた同じ夢を斗貴子は見ている。
その頃現実の世界の斗貴子の部屋。
斗貴子の部屋の押入れの屋根裏に通じる場所から侵入してきた男がいた。
彼は枕元に立って斗貴子につぶやき続ける。
「気持ちがいい。気持ちがいい。おち○ちん気持ちがいい。そろそろイキそうだ。」
このはたから見たら変態丸出しのことをつぶやいているのは何と夢に出てくる剛太本人だ。
「ふふふふ。武藤直伝の誘導催眠は効果抜群だな。武藤、お前の技で俺は斗貴子先輩の心を奪う。」
「ほ〜。つまり誘導催眠でじわじわツムリンを洗脳していって自分への恋心を植えつけるつもりかゴーちん?」
「ああそうだ。先輩の心はこのまま武藤から俺に・・・ってゴゼン!!」
ビックリして剛太が斗貴子の部屋の窓を見ると窓の外からゴゼン様がじ〜っと部屋の中を見ていた。
「ゴーちんがやってた誘導催眠の夢のことでツムリンに相談された桜花はやはりどうにもおかしいと思ってな。
一晩俺にツムリンが眠っているところを監視するように言ってきたんだ。お前も中々エロいな。」
その時剛太は背後に殺気を感じた。
「ほ〜ぅ。私の夢の原因はおまえ自身だったのか。」
「お・・・お目覚めですか先輩?グッドモーニング。」
「まだ夜中だ!一晩中こんなことをしてればそりゃあ授業中は寝てしまうよな。」
「あわわわわわわ。すみません斗貴子先輩。申しませんから。」
剛太は怯えながら謝るが、斗貴子は聞く耳を持たずベッドの下から木刀を取り出した。
「知っているか剛太?こんな木刀でも人間の頭をトマトみたいに弾けさせることは不可能じゃないんだぞ。」
「殺されるぅう!!ぎやぁああああ!!」
斗貴子の部屋の窓を開けて剛太は寄宿舎の外に逃げ出したが斗貴子はそれを追いかける。
「こ、殺さないで。助けてください。許してください。」
「脳漿をぶちまけろ!!」
ドカァ!!グチャ・・・。
鈍い打撲音と何かが飛び散るような音が寄宿舎の裏の林に響いた。
「ゴーちん南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。さて、俺も桜花のところに帰るか。」
全てを見届けたゴゼンは桜花のところへ帰っていく。
そのころちーちんの部屋では。
「剛太さんは私のことが好き、嫌い、好き、嫌い、好き・・・・好き?」
ちーちんは花占いにいそしんでいた。
頑張れ剛太。ここを生き延びれば新しい恋が待っているぞ。
ドカァ!!ベキィ!!バコォ!!ボコォ!!
「しぇ・・・しぇんぱい・・・。もう許して・・・」
「許さん!!死ねぇ!!頭蓋骨をぶちまけろ!!」
・・・・・。あくまで生き延びればですけどね。