「斗貴子の部屋」
「なにやってんだカズキ!!遅いぞっ!!」
人里離れた静かな山中
斗貴子の怒鳴り声が甲高く響く
カズキを容赦無く痛め付ける斗貴子
そう、二人はトレーニングの真っ最中である。
カズキ「はぁはぁ・・」
斗貴子「なんだ?もう息が上がっているぞ」
カズキ「いや!まだまだ!!ぐっ・・」
カズキはそのまま倒れこんでしまった。
斗貴子「カズキ!!・・やれやれ・・」
カズキは消毒液のツンとした臭いで
ゆっくりと目を覚ました
気付くと医務室のベッドに寝かされていた。
カズキ「う〜ん・・どれぐらい寝ていたんだろう・・」
カズキの手元にはメモがあった
「カズキへ、今日はもういいゆっくり休め 斗貴子」
「斗貴子さん・・」
カズキは一息つくと
そのまま眠ってしまった。
斗貴子「ついつい、カズキに強く当たってしまう・・」
斗貴子は一人部屋で頭を抱えていた
斗貴子「口調もひどくなってしまう・・」
カズキに対する切ない感情が
斗貴子の胸をチクチク刺激し始める・・
斗貴子は溜め息を洩らし
ベッドに寝転んだ。
斗貴子「・・カズキ」
斗貴子はベッドの下に手をやり
なにやらゴソゴソ取り出しはじめた
斗貴子「ふふふ・・」
斗貴子が取り出したのは
カズキをディフォルメした
カズキぬいぐるみだった。
斗貴子はヌイグルミを強く抱き締め
顔をほんのり紅潮させ
なにやらブツブツ呟きはじめた
斗貴子「ん・・なんだカズキ?・・
ふふ・・甘えん坊だなカズキは」
斗貴子はヌイグルミで腹話術をはじめた
ヌイグルミ「斗貴子さん大好き!!」
斗貴子「エヘヘ・・私も大好きだ・・カズキ」
巧みに裏声を使い分け
一人、ヌイグルミとイチャイチャしている
ヌイグルミ「斗貴子さん・・チューしていい?」
斗貴子「え!?う〜ん…どうしよっかなぁ〜(照)」
ヌイグルミ「え〜んえ〜ん(泣)」
斗貴子「ごめんごめん(笑)うそうそ!!
ほら・・んぅ〜・・」
ヌイグルミに熱い接吻をする斗貴子
その間、時計の時を刻む音だけが
部屋を包み込んだ。
斗貴子の暴走は止まる事無く続いた
斗貴子「こらぁ〜!やめろカズキ〜(嬉)」
ヌイグルミ「斗貴子さんのおっぱいプニプニしてる〜」
斗貴子「バカっ!くすぐったい・・あっ・・んぅ・・」
ヌイグルミの手を取り
自ら乳房に押し付けグリグリする斗貴子
顔は火照り
吐息は徐々に荒くなっていく
「んっ・・くぅ・・あっ・・ハァハァ・・」
股間へと手を伸ばす斗貴子
「あっ・・そこは・・やんっ!
だめぇっ・・」
濡れた蕾へ指を絡める斗貴子
「くぅ・・ん・・カジュキィ・・らめぇ・・
そんな・・ハァ・・ハァ・・
そんなに掻き回したら・・やっ・・だめぇっ!!」
絶頂に達した斗貴子
唇を深く噛み締め
爪先を痙攣させながら
ベッドから転げ落ちてしまった・・。
ヌイグルミを抱いたまま
転げ落ちた斗貴子
ハニカミながらヌイグルミを見つめる
斗貴子「ハハハ・・ほどほどにしなきゃ・・
いけないな・・」
口を無邪気に尖らせキスする斗貴子
相手はもちろんヌイグルミだ・・
しかし
斗貴子にとって、それはヌイグルミでは無い
カズキ以外、何者でもないのだ・・
斗貴子「すぅ・・すぅ・・う〜ん・・
カズキ〜むにゃむにゃ・・」
カズキを抱いたまま
床で眠る斗貴子
その寝顔はとても安らかで
幸せに満ちていた・・。
しかし彼女は気付いていない
数時間前から部屋の窓に反射している
銀色に輝く怪しい光を・・
「ブラボーだ・・戦士斗貴子・・
見事なデレっぷりだったぞ・・
プライベートに全解放されるデレのパワー・・
ブラボーだ!!」
糸冬