「ハックション!!……あぁ〜、こんな体になったから花粉症も治るかなと思ったけどダメか〜」
と箱ティッシュ片手に廊下を歩く少年は武藤カズキ。
彼の目的は最愛の人・津村斗貴子の部屋を訪ね、ストロベリー な時間を過ごすことである。
「斗貴子さん、入―」
「 鼻 水 を ブ チ 撒 け ろ !!! 」
グジュブぺピャーーー!!
「……るよ?」
「カ、カズキ?!部屋に入る時のノックはどうしたんだ!!」
そんな春のある日でした。