「ねぇ斗貴子さん……」
「ど、どうしたカズキ? あ、バカ、そんなに肩を強く抱かれると…」
「何か…興奮してきちゃった……んだけど…」
「はぁっ!? 待て待て待て、ここは寄宿舎――」
「…駄目?」
「……ま、まだ昼間だし………」
「…そりゃ、斗貴子さんがイヤなら無理にとは言わないけど……」
「………きょ……今日だけ……だぞ」
「斗貴子さぁんッ!」(///)
「うひゃあぅっ! コ、コラッいきなりどこ触ってるんだッ!」(///)
「大丈夫かカズキ」
「う〜ん……頭イタイ…」
「無理に起きている事は無い、風邪は寝て治すのが一番だぞ」
「…熱出して保健室に運ばれるなんて、戦士失格だよね…」
「……気にする事は無い。キミはもう戦士じゃないんだからな」
「うん…でも御免ね、付き添わせて」
「それも気にするな。保健医の先生もいないし欠課理由はちゃんとあるからな」
「それでも御免…それと、ありがとう」
「礼は治ってからでいい。早く寝なさい」
「…でも……」
「…? どうした?」
「いや、保健室のベッドって、初めてで……寝にくいなぁって」
「……そうか…。………じゃ、じゃあ…これでどうだ?」
「わっ、と、斗貴子さん!? 何でベッドの中にッ!?」(///)
「あ、いや、キミはいつも、私が手を握ってたり近くにいたりすると
寝つきがいいようだから……迷惑だったか?」(///)
「そ、それは全然構わないんだけど……その…」
「…あっ……」
「そ、その、急にそんな事されると…反応しちゃうって言うか…」(///)
「……し、仕方ないな…」(///)
「ちょ、斗貴子さん!?」
「キ、キミはじっとしてて良い。私が……その…ぜ、全部…してあげるから」(///)
「…で、どうする?」
「どうするもこうするも…鍵、掛けられちゃったし…」
「まさか体育倉庫に閉じ込められる事になるとはな」
「丁度、体育の時間が六限だったからね……
それ以外の時限の終わりだったら開けっ放しだったんだけど」
「…まぁ、無理矢理出る事も出来ないではないし、そこまで困る事はないが」
「えーと……それなんだけど、斗貴子さん」
「ん? どうし…ってうひゃぁっ! キ、キミッ、それ…」(///)
「うん……何か斗貴子さんのジャージ姿見てたら、テント張っちゃった」(///)
「張っちゃったじゃないだろ! 全く一体何を考えて…」(///)
「勿論、斗貴子さんの事を!!」
「そういう意味じゃなあいッ!」(///)
「…と、言う訳で斗貴子さん……」
「うっ、待ってくれカズキ、私は今汗臭いし…」
「俺、そんなの平気だよ? 丸ごと全部斗貴子さんの事が好きだから!」
「でも――んむっ!」
「………ぷは……ね、いいでしょ、斗貴子さん…」(///)
「…全く…キミってコは……」(///)