「火渡様、これ、私たちの新しい学校生活の門出を祝って、皆さんが買ってくれたんです」
「ほー、アイツ等にしちゃ、気が利いてるな」
「火渡様と二人で開けなさい、って円山サンが。何でしょうか?万年筆にしては少し軽いですし」
「まる…やま、だと?」
瞬時に嫌な予感がよぎる。
恐る恐るラッピングをはがすと…
「円山…アイツ、ムッコロス…!!」
「火渡様、何だったんですか?」
背後から毒島が覗き込む。
「うわあぁぁぁっ!!?何でもねぇっ!馬鹿っ!よせ、見るな!!」
「何で隠すんですか?私にも見せて下さいよっ」
揉み合う内に、床に転がる小箱。
そこには我々の期待を裏切らないブツが。
「…何ですか?これ。お菓子…じゃなさそうですね。
えー、何々、『これからは教師と教え子の関係なんだから、節度あるお付き合いをしてネ』ですって。
これがそれと何か関係があるのでしょうか?」
毒島タンの純粋攻撃がじわじわと効力発揮。
「火渡様は、どういう意味かわかりますか?」
「う〜、あ〜、その、何だ。つ、つけるやつだよ」
「……???つける、って、どこにですか?」
図で表すなら、火渡の頭上にはジト汗が、毒島の頭上には?マークが大量発生。
「だから、その、あ、アレの時にだな、俺のナニに…」
どうやら、恥ずかしい事を言わせるのは好きでも言わされるのは苦手な模様。
「え?あ、アレの時、ですかっ!?(パリンプシュー)え、いや、でも火渡様、今までそんなのしてなかったじゃ…」
「や、ま、そうだけど…だからこんなの必要ないんだよ!だからさっさと捨て…」
「使ってみたいです。使い方、教えて下さい!」
「……('A`)」
(火渡にとって)恥ずかしい実習編に続…かない