『セーラー服を脱がさないで』  
 
ふたりの初めての夜  
カズキの部屋のベットの上で向き合う二人  
カズキの腕がふわりと斗貴子を包む  
 
「斗貴子さん、あったかい」  
 
制服越しに伝わる斗貴子の体温を感じ、腕に力を込める  
それに応えるように斗貴子もカズキの背中に手を回し、二人の体が近づく  
 
「斗貴子さん、ドキドキしてるね」  
 
薄いセーラー服越しに伝わる鼓動と体温  
 
咎めるような視線を斗貴子から感じ  
「俺もすっごくドキドキしてるよ」と続けた  
 
鼓動は無いけれど  
確かにカズキの動悸は早まっていた  
 
斗貴子さんをもっともっと近くで感じたい  
心も体も一心同体になりたい  
 
「斗貴子さん‥脱がしていい?」  
 
息がかかる程に唇を斗貴子の耳元に近付け  
優しく優しく囁く  
 
耳に感じた刺激からか、カズキの言葉に甘く痺れたか  
斗貴子はピクン、と肩を震わせると、すがり付くようにカズキのTシャツを握りしめた  
背中越しに斗貴子の手が小さく震えているのを感じ  
なだめるように、あやすように髪を撫でた  
 
「いい‥?斗貴子さん‥」  
 
もう一度、優しく  
それでいて甘く囁く  
 
斗貴子はシャツを握る手に力を込め  
コクン、とうなづいた  
 
背中にまわされていた手が胸元に近づく  
カズキの手がスカーフをほどき  
もどかしそうに手首のボタンを外し  
セーラー服の裾に手をかける  
   
ゆっくりと丁寧に、セーラー服を脱がしていく  
脱がす、という行為そのものに小さな感動を覚え、カズキは自らの中心に熱が集まるのを感じ  
衣擦れすらも斗貴子に甘い刺激を与え  
お互いの息が熱く、荒くなるのを感じた  
 
 
まだ体温の残るセーラー服が、ぱさりとベッドの脇に滑り落ちる  
カズキは手早くTシャツを脱ぎ捨てると斗貴子のセーラー服に重ねるように床に落とした  
 
 
露わになった斗貴子の肩にそっと触れる  
あの夜小さいと感じた肩、今はこんなに近くにある  
 
そしてこれからもずっと  
 
あの日の給水塔での出来事をなぞるように  
どちらともなく二人の唇が近付く  
 
深く深く口づけたまま、二人は柔らかなシーツの上に沈んでいった  
 
 

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