【前戯について】  
 
「あのね、あなた達が思ってるほど楽じゃないのよ、男相手っていうのは」  
「どういう事ですか、千歳さん」  
「面倒なのよ色々とね。いきなり触ってくるし、かと思いきやちょっとしか触らないし、  
 あと一歩、って所で押しが弱いし、タイミングとかそういうのが、よ」  
「そうですか? 確かに急に触れば驚きはしますけど、怒ったり嫌がったりは――」  
「あなたの話なんか聞いてないわよ、毒島さん。  
 それに、AVなんかの影響か知らないけど、前戯とかも必要なのよ?  
 女が男に対して、ではなく、男が女に対して、もよ。  
 女の気がノらないと挿入もろくに出来ないのがわかってないのよ。面倒でしょ?」  
「全然面倒には思いませんが……相手が気持ちよさそうなのはとても嬉しいですし、  
 見てるだけでこっちも幸せな気持ちになりませんか?」  
「さっきからうるさいわよ、あなた。 そんな夢みたいな話があると思ってるの?」  
「でも事実なんですから…」  
「まぁまぁ落ち着いて下さい、お二人とも。  
 千歳さんは悪い面を挙げすぎですし、毒島さんはちょっと理想を追いすぎじゃありませんこと?」  
「ですが理想と言われても、本当にそうなんですからしょうがありませんよ、桜花サン」  
「……毒島、こう言ってしまうのはなんだが、その…」  
「多分、少数意見だと思うよぉ?一番良い関係であることは認めるけど。ね、お義姉ちゃん♪」  
「ま、まひろちゃん、そこじゃなくて……火渡戦し…じゃない、先生……」  
「…華花……あなたは私達より早く大人になっちゃったのね…」  
 
 
【事後について】  
 
「コトの最中も、自分だけ楽しもうなんて男は最低ね」  
「や、やっぱりお互いにってのが大事なんだよね、千歳サン!」  
「何かこういう話題だと瞳の輝きが違わね、まひろちゃん…まぁいいけど。  
 あと、事後も大切にして欲しいわね、事後も」  
「事後?」  
「ええ、一人先に寝るなんて、最低中の最低ね。そのまま永眠させてやろうかとさえ思うわ」  
「そうですか…? 自分の一番大事な人が疲れて寝ちゃうほど全力でその、あ、愛してくれたんですよ?  
 そんな無防備な寝顔、ずっと見ていたくないですか?」  
「横からグチャグチャと……じゃああなたならどうすると言うの?」  
「え?わ、私ですか? 私は……別にこれといって気をつけてる事はありませんが……」  
「ほら、ご覧なさい」  
「…ですが、火わた――ええと、その、パートナーの方はいつも楽しんで下さってますよ?」  
「そんなの、演技よ、演技」  
「なぜ演技だという事になるんですの、千歳さん」  
「男っていうのは性欲処理の為にそういうフリだけはよくするの。付き合う前も付き合ってからも」  
「でも、火渡様は――」  
「違うってなぜ言えるの?そういう点では彼が一番信用ならないじゃない。  
 わかるわよ。だって彼の下半身は昔から不条理だもの」  
「それは……」  
「ほらご覧なさい。怪しいものじゃない」  
「……確かめてきます!!」  
「あ、ちょ、毒島!」  
「……出ていっちゃったねー」  
「無邪気ゆえの無知って怖いわね…」  
「……っていうか最後、火渡先生との関係を認めちゃったわね」  
(…………戦士長――いいえ、もう戦士長ではありませんわね。  
 火渡先生、とうとう毒島さんに手を出してしまわれたのですね…(腹黒微笑)  
 このまま毒島さんとお幸せにね、ウフフフフ…)  
「…? なに企んでるんですか?桜花先輩」  
「いいえ、何でありませんわw」  
 
 
【その後】  
 
「火渡様っ!」  
「急に入って来んな、バカ!(エロDVD再生前じゃなくて本当によかった、と心から安堵)。で、どうした?」  
「火渡様って、いつも感じてるフリしてるんですか? 違いますよね!?」  
「ハァ!? いや、ちょっと待て、な、何の話だ!」  
「ですから、ベッドの上での事――きゃん!(べしっ!)」  
「いいいいいいきなり何を言い出すんだ、テメェは!!」  
「でもでもっ」  
「デモもストもあるか!」  
「気になってしまいまして……そんな事はないと分かっていますが、もしかしたら」  
「もしかしない! 俺は下手だと思ったら下手だと言う!」  
「で、では!? ちゃんと楽しんで下さってるんですよね!?」  
「う…まぁ…」  
「あのお口でしている時に恥ずかしそうに頭を撫でて下さるのも、息を吹きかけるとぴくぴくってなっちゃうのも  
 イキそうになったらずっと私の名前を呼んで下さるのも嘘じゃないんですよね!?」  
「やかましいっ! んな事いちいち覚えてんじゃねぇっ! 大体なんでいきなりそんな事を聞くんだ!」  
「え、まっぴーサンとか千歳サンとかと話してて…」  
「………おい、ちょっと待て。まさか…したのか!? 俺達の話を!?」  
「え、いえ、火渡様の名前は出していませんから大丈夫です!」  
「でもテメェは実体験を語ったんだろ…?」  
「えぇ、ちょっとだけ。でも大丈夫です! 火渡様だと分かる様な話はしていませんから!」  
「……明日…授業出たくねぇ…」  
 
 
改悪・すまない、418(´・ω・`)  
 

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