俺の名前は二志吾郎。銀成学園で風紀委員をやっている。
今週の門番は巳田だったのだが、なぜか一昨日から行方不明になっている。
しょうがなく俺が巳田の代打としてここに立っている。
「遅刻しないように早く来なさい」
こんな心にもないことも言っている。
誰よりも早く学校に来てただ突っ立っている。はっきり言って面倒くさいことこの上ない。
だが、俺がこの場に立っているのにはそれなりの理由というものがある。
「ち、遅刻うぅぅっっっ!!」
(来たな)
そう、俺は彼女を待っていたのだ。
新入生の中でも一際目立つその胸。でかい。
発育不全が嘆かれている昨今、ロリ体型が受けるとか何とか言う輩もいるが、俺は巨乳が好きだ。
おっぱい星人だ。タモリが心の師匠だ。
胸を揺らし、息を切らせ走ってくる。揺れ方が尋常じゃない。
(ええいっ、制服が邪魔だ!)
あれがなければ彼女の胸の揺れがじかに分かるというのに、なんと嘆かわしいことか。
「んもう、お兄ちゃんったら先に行っちゃうんだから」
いつもは――まだ三回しか見ていないのだが――兄貴と思われる人物とその他数名で登校しているようだが今日は一人だ。
「ふむ……」
幸いなことにほとんどの生徒は登校済み。これ以上来る者もいないという状況だ。
(これは、使えるな)
利用しない手はない。俺は急いで彼女の胸攻略までのプロットを組み立てた。
「はぁ、はぁ……、せ、セーフっ」
予鈴とほぼ同時に彼女が校門をくぐった。微妙な判定だが俺は迷わず告げた。
「残念ながらアウトだ」
「え゛――っっ!!」
なんて大げさなリアクションだろう。思わず耳を塞いでしまった。
「あ、すみません」
「いや、いいんだ」
彼女が俺の腕章に目を移した。三年生だということに気付いたのか、急に改まった調子になった。
「あの、さっきのは遅刻でしょうか」
「ああ。残念だけどね」
「そうですか……」
彼女は俯いた。その好きに俺は穴が開くほど彼女の胸を凝視した。
近くで見るとよく分かる。天然の、素晴らしいモノだ。
形、大きさ、見た目はパーフェクトだ。後は弾力さえ調べればその胸の価値が決定する。
周囲にはまだ数名ほどの生徒がいたが、彼女に先輩ぶって注意することで足止めした。
「あの……そろそろ行かないとホームルームに」
「口答えする気かい?」
「い、いえ……」
思ったとおり、高圧的な態度で臨むと彼女は萎縮した。こういったうぶな巨乳は結構、いや大好きだ。
そして、とうとう俺は胸攻略の作戦を実行した。
「大体なんだいその胸は。詰め物なんて入れて」
「っ!!」
彼女が息を呑んだのが分かった。いきなり胸なんて言われれば当然だ。
「分かったら早く詰め物を出したまえ」
「あ……あの、これは」
顔を真っ赤にして、つっかえながら俺に言ってくる。
「この胸、は……」
「胸は、なんだい?」
「ほ、本物……です」
羞恥心のせいで彼女が俯いた。涙でも溜めているかもしれない。
「冗談はよくないな」
俺はさらに突っ掛かっていく。
「高校一年生でそんな胸はないよ」
「で、でも……っ!」
やはり涙を溜めていた。その瞳がうるうるとしている。いい表情だ。
「しょうがない。僕が調べさせてもらうよ」
両手をわしわしと動かして彼女に歩み寄る。いかんいかん、少し下品だ。
彼女はやめてくださいと言って俺の手を払いのけた。
「こら、ダメじゃないか。検査はしっかりと受けなさい」
「検査だなんて……。こんなのセクハラじゃないですか!」
予想に反して彼女が強気に出始めた。
俺の優雅な計画が崩れていく。だが決定的に崩壊する前に俺も計画を変更した。
「聞き分けのない生徒には特別指導が必要だね。こっちへ来なさい」
彼女の腕を掴んで無理矢理引っ張った。
「や、やめてくださいっ!誰か、誰か助けてっっ!!」
大声で喚きだした彼女の口を塞いで校外へ連れ出した。
誰も見ていないところでことを済ませなければいけない。
さて、彼女をどうしてやろうか、な――。
薄暗い倉庫の中、男と少女が対峙していた。
男は酷く怯え、少女は激昂していた。
「何が『続きを……お願い… 』だ。畜生が」
まるで汚物でも見るかのような、見下した視線。
それが男、二志吾郎へと突き刺さる。
「ああ、斗貴子さん。許して下さい!許して下さい!」
泣きながら懇願する二志吾郎。
彼の運命は、その少女、津村斗貴子の意思一つに委ねられている。
「死んでしまえ」
無常にも、そう吐き捨てる斗貴子。
その言葉を聞き、どこか愉悦にも似た表情を浮かべる二志吾郎。
極度の恐怖が、彼の神経を麻痺させたのだろうか。
「バルキリースカート!」
少女の怒りが4枚の鋼鉄の刃となり、二志吾郎の衣服に突き刺さる。
その衝撃で、二志吾郎は地面に捻じ伏せられた。
刃の一枚は、瞬時に彼の首筋にあてがわれる。
「少しでも動いてみろ。キサマの首は地面に転がるぞ」
眉間に深い皺を寄せながら、どこか楽しそうに彼女は宣告した。
「動きません!動きませんから殺さないで下さい!」
泣きじゃくりながらも、命乞いを続ける二志吾郎。
しかし、斗貴子の観察力は非情だった。
「キサマ、少しも動いてはいけないと言っただろう。
なんだその股間は。何を大きくしてるんだ?ヘンタイが!」
グリッ!
そう言いながら、斗貴子の右足が股間を踏みにじる。
二志吾郎の絶叫が、倉庫内に響きわたる。
「言え!これは何だ!何故大きくしてる!」
グリグリッ!
「それはオレの一物です!
オレの目線で斗貴子さんのパンティが見えるから大きくなってます!ウアァ!」
言い終わるが早いか、更に踏みつける力を強める斗貴子さん。
「この覗き魔が!誰が欲情するのを許可した!今すぐ勃起をおさめろ!」
そう言いながらも、二志吾郎に自分の下着を見せつづける斗貴子。
股間への刺激も続く。
「む・・・無理です。おさまりません!」
ズガン!
股間近くに死神鎌が振り下ろされる。
「切り落とすぞ」
瞬時に刃がきらめき、二志吾郎のズボンをズタズタに切り裂いた。
怒張した一物があらわになり、刃がピタリと止まる。
「お願いです!切らないで!切らないで下さい!」
懇願しつつも怒張がおさまる気配の無い二志吾郎。
何故か靴を脱ぎ、素足になる斗貴子。
ギュム!
生足で一物を踏みつける。
「あううあぁ!気持ちいいです!」
「誰が気持ちよくなれと言った!恥知らずが!」
そうは言いつつも、刺激をやめる事のない斗貴子さん。
生足で陰部をいじりたおし始める。
シュッシュっというリズミカルな音と、時折ピチャピチャという
粘液質な音が倉庫内に響く。
「斗貴子さん!オレもう限界です!二志吾郎イキます!」
同時に怒張した一物から、白濁液が吐き出され、
二志吾郎の腹と、斗貴子の足を汚した。
「勝手にイって・・・タマ袋をブチ撒けろ!」
次の瞬間、斗貴子は直接二志吾郎のタマを強烈に蹴り上げた。
「うぐぅ」
あまりにも強烈な一撃によって、悶絶する二志吾郎。
「私の義妹に、二度と手を出すな・・・いいな」
薄れゆく意識の中、二志吾郎は己の迂闊さを呪うのであった。