「勃たない・・・」  
キャプテンブラボーこと防人衛が火渡の瞬間5100度の業火に焼かれたのは去年の8月。  
それから5ヶ月が経過し、体はほぼ回復していた。  
だが今だ唯一残っている機能不全、それは男性器の勃起障害だった。  
8月のあの日以来、ブラボーの男性器は一度たりとも勃起していない。  
聖サン・ジェルマン病院の泌尿器科で診察してもらった結果、超高温の炎に焼かれたためのショック  
症状のようなものと言われた。  
排尿には差し支えないので生きていく上では全く問題ないが、男性としての機能が失われた苦しみは  
相当なもの。  
ブラボーにとって今最大の悩みだった。  
「あまり気は進まないが誰かに相談してみようか。」  
 
その日の夜、ブラボーは火渡の住むマンションにやって来ていた。  
「・・・というわけなんだが、どうにかならないか火渡?」  
「27でEDはちとキツイな。」  
「というかお前が原因なんだが・・・」  
「チ〇コに核鉄を当ててみるとか?」  
「そんなことならとっくに試したさ。」  
ブラボーの勃起不全は予想以上に深刻で、核鉄の治癒力でもあまり効果がない。  
火渡は目をつむって考え込んでいる。  
「う〜ん。悪ぃが俺の手には負えねぇ。照星さんに相談してみろよ。」  
 
翌朝、ブラボーは朝一番の新幹線で岡山駅に降り立った。  
目指すは照星のいる錬金戦団日本支部。  
「・・・というわけなんですが照星さん。」  
「中々難しい問題ですね。バイ〇グラとかを使ってみてはいかがですか?」  
「パピヨンに依頼してバイ〇グラの数倍強烈な薬を作ってもらい服用したのですが全く効果があり  
ませんでした。」  
「予想以上にダメージは大きいようですね。」  
照星の意見もあまり参考にならないのでブラボーはうなだれる。  
「恥ずかしながら、俺はまだ女性を知りません。このまま勃たなくて童貞のまま一生を終えるなん  
てなったら・・・」  
珍しくネガティブなブラボー。  
彼の絶望感は相当らしい。  
「防人君。元気を出してください。」  
「20代でEDなんて・・・。照星さんくらいの年齢でだったら俺もまだ諦めがつきますけど・・・。」  
失意どん底のブラボーは意識せず失言を吐いてしまった。  
その瞬間照星は引きつった笑顔に変わる。  
「防人君。こちらへ。」  
照星はブラボーの首根っこをつかんで指令室から廊下に出た。  
「HAHAHAHA!!」  
指令室前の廊下にブラボーがタコ殴りにされる鈍い音が響いた。  
 
夕方の新幹線で銀成市に日帰りしたブラボー。  
その顔は照星のラッシュを喰らったために少し腫れていた。  
「今日は散々だったな。」  
寄宿舎の管理人室の畳の上に布団を敷き、就寝準備をする。  
キュイイイイン!!  
突然管理人室に耳に残る高い音が鳴り響き、ブラボーの目の前に千歳が現れた。  
「照星さんから聞いたわ。アレが勃たないんですって?」  
千歳の武装錬金ヘルメス ドライブの特性でワープしてきたらしい。  
しかも千歳が身に纏っているのは大人の色香を放つ黒い下着のみ。  
突然眼前に現れた信じがたい状況にブラボーは思わず硬直する。  
「ち・・・千歳?その格好は?」  
千歳はブラボーの質問に答えず、無言でブラボーのズボンと下着を脱がす。  
「おい!いったい何を!?」  
千歳はブラボーのフニャフニャの男性器を口の中へと運び、舌で亀頭を刺激してくる。  
「ち・・・千歳・・・」  
勃起はせずとも快感は感じるらしく、悶えるブラボー。  
「ショック療法。私が防人君のモノを治してあげる。」  
普段千歳が見せることのないエロスな顔、さらに下着姿、おまけに自身の男性器を千歳がしゃぶって  
いるというこの状況。  
今まで機能していなかったブラボーの男性器が脈動し始める。  
さらに千歳はフェラを続けながら器用に自分の下着を脱いでいく。  
黒い下着の下から現れる千歳の白い肌、乳房、そして陰毛。  
それが目に入った瞬間、ブラボーの男性器は武装錬金シルバースキンのごとく一気に硬化した。  
「うぉおおおお!!」  
勃起したブラボーの男性器は激しく脈動しそそり立っている。  
 
ブラボーは畳の上に敷いていた布団の上に千歳を押し倒す。  
「防人君・・・・?」  
千歳を布団に押し倒したブラボーの顔はまさにさかりのついた獣の顔如く。  
5ヶ月も発散されることなく溜まりに溜まった性欲が一気に吹き出していた。  
「挿れるぞぉぉ!!千歳ぇぇ!!」  
「ちょっと防人君!?」  
ズプリ!!と勢いよくブラボーのナニが千歳の膣を貫いた。  
「痛・・・防人君・・・もっとやさしく・・・」  
しかしそれは無理な話。  
抑圧され続けた性欲の濁流に飲まれたブラボーは、もはや自分でも制御がきかない状態。  
ましてブラボーの場合は今まで戦いに次ぐ戦いの日々で女性経験も皆無で、27にして今だ童貞だっ  
たため尚更だ。  
「うおぉぉぉお!!千歳!!千歳!!千歳ぇえ!!」  
「ちょ・・・痛い・・・痛い・・・」  
ブラボーはその超人的な身体能力で超高速ピストン運動を続けるが、満足に濡れていない状況ではそ  
の度に千歳に激痛が走る。  
「うぉおお!!」  
「痛い・・・痛い・・・痛いって言ってるでしょ!!」  
管理人室にゴスッ!!と鈍い音が響く。  
激痛のあまり思わず千歳は武装錬金を発動してヘルメスドライブの角でブラボーの頭部を殴打してし  
まった。  
さすがのキャプテンブラボーもシルバースキンなしで、しかも油断した状態で頭部に武装錬金による  
渾身の一撃を受けたらひとたまりもない。  
ブラボーはピクピク痙攣しながら頭から血を吹き出して失神した。  
 
次にブラボーが目を覚ましたのは聖サン・ジェルマン病院の病室だった。  
 

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