萌えスレ第11章>>348-354のカズトキバレンタインピリオドです。  
カズキ視点でエロ有りなので、こちらで。  
斗貴子さん視点では余裕しゃくしゃくだったカズキだけど、実は一杯一杯だったというお話です。  
初々しいバカップルです。苦手な方はスルーでお願いします。  
 
 
 
「あと…3時間か」  
風呂上りの塗れた髪をタオルでごしごしとこすりながら、オレはベッドにそのまま倒れこんで、枕元の赤い携帯をパチンと開いた。  
オレの隣に写る斗貴子さんのはにかんだ笑顔の待ち受け画面に思わず表情が緩んでしまう。  
うん、やっぱり斗貴子さんは綺麗で可愛い。  
二人で撮った写メ中で特に良く撮れたものをお揃いで待ち受けにしたのは、やっぱり大正解だったよなぁ。だって携帯を開くだけで、  
いつでも斗貴子さんの笑顔を見ることができるんだから。  
恥ずかしがって嫌がる斗貴子さんを説得した甲斐があったってもんだ。  
 
「でも、まだ返事なし」  
画面に新着メールのアイコンがないのを確認して、ついでに淡い期待を込めてセンターに問い合わせもしてみる。  
でも、やっぱり新着メールはない。  
待ち受けに表示される今日の日付と時間を確認して、がっくりとうなだれてしまう。  
 
…だって、仕方ないじゃないか。  
 
「もう9時だよ、斗貴子さん」  
ゴロリと寝返りを打つと、机の上に無造作に置いた小さな包み達を見つめて、オレは小さくため息を付いた。  
今日は2月14日聖バレンタインデー、女の子が好きな男にチョコレートを渡す日だ。  
まひろ達は「女の子大事な日なの!」と騒いでたけど、男にとっても結構大事な日だと思う。  
岡倉なんかは、毎年この日に命かけてると公言してるもんな。岡倉曰く、チョコレートの数が女子の人気のバロメーターになるらしい。  
まあ確かにそれは一理あるとは思うけど、その法則はオレには当てはまらなかったみたいだ。  
なぜか不思議なことに彼女のできた今年のバレンタインが、今までの人生で一番沢山チョコレートを貰うことができた。  
今までずっと数比べで一番だった六舛に初めて並んだんだから、中々たいしたものだと思うのだ。まあ、もちろん全部義理チョコだけどさ。  
皆からの好意は素直に嬉しかったし、チョコレートの個数比べで初のトップというのも嬉しかった。  
だけど、どれだけチョコレートを貰っても、気持ちは沈むばかりだった。  
だって、そんな大事な日があとたった3時間で終わろうとしているというのに、オレはまだ斗貴子さんからチョコレートを貰えずにいるんだから……。  
 
「この時間までくれないってことは、もしかしてオレのこと忘れちゃってるとか…いや、そんなことないよな!」  
オレはぶるぶると顔を振って、嫌な考えをかき消した。  
大丈夫、大丈夫だ。だって、学校でもずっと斗貴子さんはオレにチョコをくれようとしてたじゃないか!  
一日中斗貴子さんが手にしていた、サンライトイエローの包装紙に白いリボンを巻いた小さな包みを思い出す。  
あれは、オレのだと思う。というか、思いたい。  
「でもな、今日は一日ずっと一緒にいたのにくれなかったよな…」  
今日の朝、斗貴子さんの部屋に一緒に学校に行こうと迎えにきたときから、寮に戻ってくるまで、ずっとずっと一緒にいた。  
でも、斗貴子さんは岡倉達や剛太、ブラボーにはちゃんとあげてたし、更にはクラスの女子達とまでチョコを交換してた。  
まひろ達と作ったという斗貴子さんの手作りチョコ…正直、喉から手が出るほどほしい。  
でも、どうしてか今日の斗貴子さんは。オレの顔を見ようとせず、視線が合うと赤くなって黙り込んでしまうのだ。  
隣にいてもなんだか会話が噛み合わなくて、とてもじゃないがチョコレートの催促なんてできるわけなかった。  
 
「それに、もしかするとやっぱり怒ってるのかも」  
昨日、よりにもよってアレを買っているところを斗貴子さんに見られてしまった。  
そんなエロスなことを考えていたから、斗貴子さんに呆れられちゃったのかもしれない。  
い、一応、斗貴子さんは「チョコ以外にも、期待していい」と言ってくれたけど、それは斗貴子さんの優しさだったのかな…。  
そっと昨日キスしてくれた唇に触れてみる。斗貴子さんからキスしてくれるなんてめったにないことだから、物凄くドキドキした。  
斗貴子さんの唇は小さくて柔らかくて、いや、唇だけじゃなくて斗貴子さんはどこもかしこも柔らかくていい匂いがするんだよな。  
腕の中にすっぽり収まっちゃうくらい小さくて華奢で、折れちゃいそうなのにふわふわと柔らかくて、抱き心地は抜群だ。  
「最初はそれだけで十分だったんだけどな…」  
月から戻ってくることができて、斗貴子さんとちゃんと恋人同士になれて、もう結構経った。  
また一緒にいられるなんて思わなかったから、斗貴子さんのことが本当に大好きで大事で仕方なかった。  
隣にいるだけでも凄く幸せで、でもだんだんそれだけじゃ足りなくなって、抱きしめたりキスしたり  
…それから、一度きりだけど正月休みには斗貴子さんとエッチなこともした。  
オレも斗貴子さんも初めてだったからから、斗貴子さんにはかなり無理させてしまった気がする。  
だけど、全てを分かち合って身も心も一心同体になれたのは、とても幸せだった。  
少し辛そうだったけど、斗貴子さんが「嬉しい」と笑ってくれて、ちょっと情けないけどあの時は思わず泣いてしまった位だ。  
そんなオレを斗貴子さんは抱きしめて何度も頭を撫でてくれたんだっけ…。  
斗貴子さんは優しくて強くて、オレよりずっとしっかりした年上のお姉さんで、そんな斗貴子さんだから、オレはつい甘えてしまうのかもしれない。  
 
 
「あーもー、それじゃあ駄目なんだって!」  
思わず、あの時の斗貴子さんの柔らかい笑顔や、ちょっとだけかすれたいつもより甘い声を思い出して、オレは力任せにバシバシと枕を叩いた。  
こんなことを考えちゃうから駄目なんだってば!  
斗貴子さんはああ見えて凄く恥ずかしがりやだし、いつも「エロスはほどほどに」って言うくらいだから、あまりそういうことに乗り気じゃない…と思うし。  
やっぱり怒らせちゃったのかもしれないと考えて、オレは改めてベッドに撃沈した。  
「斗貴子さん…来てくれるかな」  
未練がましく手元の携帯の携帯電話を手に取って、メール画面を開く。一番上のメールはさっき食堂で斗貴子さんに送ったメールだ。  
六舛曰く「男から催促するのはマナー違反」らしいし、オレだって自分からチョコを催促するのはカッコ悪いかな…って思ってた。  
だけど、どうしても我慢できなくて、たった一言だけメールで送ってしまったんだ。  
『待ってる』……それが、オレが斗貴子さんに伝られる精一杯の勇気だった。  
 
でも、その返事がいまだに来ない。これって望み薄ってことか?  
ううう、折角のバレンタインにこれは結構キツイなぁ…クリスマスに千歳さんと喧嘩してたらしいブラボーの気持ちちょっと分かった。  
とはいえ、いつまでも悩んでいても仕方がない。明日、改めて斗貴子さんにちゃんと話そう。だから、今日はもう寝る! 寝るったら寝るぞ!  
そう自分に言い聞かせて、オレは布団をめくって中に潜り込む。  
今日取り替えたばかりの真新しいシーツは肌触りが良くて、それがまたちょっと悲しかったりして…。  
 
チャララーララチャララーララ♪  
 
電気を消そうと身を起こした瞬間、枕元の携帯が鳴り響く。  
期待をこめて、携帯を開くとそこには新着メールのお知らせがきていた。  
はやる気持ちを抑えてメールを開くと、差出人はオレの大好きな人だった。  
たった一言だけど、それは何よりもオレが待ちわびてたもの…  
「今から行く」、それが斗貴子さんの答えだった。  
 
それから直ぐにコンコンと部屋の窓が叩かれる。こんな場所から来るのは斗貴子さんしかいないから、  
オレは直ぐに窓を開くと、斗貴子さんをぎゅうっと抱きしめた。  
「こ、こらっ、カズキ!」  
腕の中でジタバタと斗貴子さんが暴れるけど、離してあげられそうにない。  
だって、嬉しくて嬉しすぎてこのまま斗貴子さんを抱きしめて踊りだしたいくらいなんだから。  
斗貴子さんの手元にサンライトイエローの包みがちらりと見えたのも、オレの機嫌をますます上向きにしてくれる。  
我ながら現金だけど、ウキウキした気持ちは止められなかった。  
 
「斗貴子さん、来てくれて嬉しい」  
素直な気持ちを口にすると、斗貴子さんは少しだけ困った顔をしてから、オレの額を綺麗な指でつんとつついた。  
「ほら、いつまでも窓を開けっ放しじゃ寒いだろう? 少し、落ち着きなさい」  
優しく諭すように言われて、窓のことを思いだす。流石に2月の夜の風はちょっと冷たいから、  
これで斗貴子さんが風邪をひいたりしたら一大事だもんな。  
斗貴子さんを一旦ベッドに座らせてから、窓を閉めて、その隣に座る。  
その時、ギシリとベッドが鳴って、オレも斗貴子さんもお互いにビクリとしてしまった。  
ベッドに二人並んで座って意識するなってのは無理な話だし…しょうがないよな、うん。  
そんなことを色々と考えつつ、オレは斗貴子さんをじっと見つめる。  
今日の斗貴子さんはいつもの黒いセーターに冬だというのに短いホットパンツ。  
今までミニスカートが当たり前だったから平気らしいんだけど、やっぱり寒くないのかなって心配になる。  
そりゃあ、ホットパンツだと斗貴子さんの綺麗な太ももが見れて嬉しいけど…ってそうじゃなくて。  
ちらりと視線を動かすと、その太ももの上に小さな包みがちょこんと乗せられている。  
本当は頂戴って言いたいけど、やっぱりそれはカッコ悪い気がするから、  
オレはじりじりとした気持ちで斗貴子さんを見つめて、彼女の言葉を待つことにした。  
 
 
「こ、これがキミへのバレンタインのチョコレートだ。受け取ってくれ」  
しばらく沈黙してもじもじとしていた斗貴子さんだったけど、意を決したようにそう言うと、  
少しぶっきらぼうな仕草でチョコレートをオレに差し出してくれた。  
その瞬間の気持ちをなんて表現したらいいんだろう、とにかく物凄く嬉しくて顔が緩みまくってしまう。  
待ちきれずがさがさと包みを開けて、斗貴子さんがオレの為に作ってくれたチョコレーをを確認する。  
ハート型の大きなチョコにピンクの文字で「本命」と斗貴子さんの綺麗な字で書かれているという、  
非常に分かりやすい「本命」チョコだった。  
あれだけ照れていたくせに、妙に男らしいチョコレートで、堪えきれずに笑ってしまった。  
そんな所もなんだか斗貴子さんらしくて、オレは大好きだけど。  
 
斗貴子さんに断って、丁寧に作られたチョコレートを口に入れる。  
滑らかで甘いチョコの味が口の中に広がっていって、凄く幸せな気持ちで一杯になった。  
だから、その幸せをお裾分けしようと斗貴子さんにチョコレートを差し出す。  
「斗貴子さんも食べる? 美味しいから斗貴子さんもどうかな?」  
そう尋ねると、斗貴子さんは白くて綺麗な頬をほんのり薄紅色に染めて小さく答えをくれた。  
「あっ…いや、それは、キミの為に作ったものだから…その、出来れば全部キミに食べて欲しい…」  
 
……もう、斗貴子さん可愛すぎ。  
嬉しくて、頭がクラクラして…チョコより斗貴子さんが欲しくなった。  
そのままぐいと彼女の手をひいて、小さな身体をぎゅうっと抱きしめる。  
「…っ!」  
驚いて離れようとする斗貴子さんを制して、その柔らかい唇をたっぷりと堪能した。  
柔らかくて熱い舌を絡めて、綺麗な歯列を何度もなぞると、くぐもった吐息が斗貴子さんの唇から漏れる。  
「んんっ…カズキっ…はっ…」  
その声があんまり色っぽいから、ちょっとずるいかなって思ったけど、ゆっくりと目を開けて、キスに没頭する斗貴子さんの顔を眺めてみる。  
普段の強い光を放つ瞳が閉じてうっとりとキスに応じてくれる斗貴子さんのその表情は、言葉にできないほど綺麗だった。  
 
「斗貴子さん、お裾分け、どうだった?」  
「…………バカ」  
なんだか恥ずかしくて茶化すようにそう言うと、コツンと優しく小突かれてしまった。  
そんなたわいない仕草が嬉しくて笑うと、斗貴子さんも一緒に笑ってくれた。  
そんな彼女が、本当に……愛しいと思った。  
 
「あ…」  
「ね、斗貴子さん。その…」  
その思いに突き動かされて、斗貴子さんを改めてギュッと抱きしめる。  
一瞬斗貴子さんの身体が固くなったから拒まれたらどうしようかと不安になった。  
斗貴子さんといると、ドキドキして幸せで、でも大事すぎて少し怖くなる。  
もちろんこの手を離すつもりはないんだけど、緊張のあまり男としては情けないんだけど、ブルブルと身体が震えてしまった。  
好きだよ、斗貴子さん。だから、拒まないで…。  
「大丈夫だ。わかっている」  
そんなオレの心を見透かしたように、斗貴子さんはオレの頬に手を添えて、何度も撫でてくれた。  
斗貴子さんのこういった大人っぽい仕草に、凄くドキドキしてでも嬉しくて、甘えるように、その手に頬を摺り寄せてみた。  
「ん…。あのね、斗貴子さん、オレ…」  
「ああ、約束しただろう? キミの期待通り、キミの望むものは全部あげよう」  
勇気を出して言葉にしようとしたら、唇を今度は斗貴子さんに塞がれた。  
触れるだけのキスをして、お互いに赤い顔を見合わせて笑う。  
 
「好きだ、好きだよ。斗貴子さん。オレ、好きだから、斗貴子さんとしたい」  
「そうか…私も…キミが好きだよ、カズキ」  
ゆっくりと斗貴子さんをベッドに押し倒しながら、自分の気持ちを正直に言葉にすると、斗貴子さんも柔らかく笑って応えてくれた。  
幸せで…どうにかなりそうだと思った。  
 
 
「えっと、その、脱がすね」  
「いや、私が自分でするから…」  
はやる気持ちのままにセーターに手をかけようとしたら、斗貴子さんに制された。  
「え…でも…」  
「いいから、キミも自分で脱ぎなさい。脱ぎ終わったら呼ぶから、向こうを向いていてくれ」  
そう言われてしまっては、ごねるのもカッコ悪い気がしたので、オレはしぶしぶ斗貴子さんから離れると自分の服に手をかけた。  
やっぱり斗貴子さんも恥ずかしいだろうし、あのままでは欲望のままに洋服をむしりとってしまいそうだったもんな。  
斗貴子さんとする時は、なるべく優しく丁寧にしたいし。  
だから、平常心平常心とブツブツと唱えながら、オレはシャツを脱ぎ捨てて、ズボンに手をかける。  
「…っ!」  
ふと動きを止めると、斗貴子さんが服を脱ぐ衣擦れの音が聞こえて、物凄くドキドキした。  
平常心なんてあっという間にはるか彼方に飛び去ってしまう。  
いや、落ち着け。落ち着くんだ、武藤カズキ。  
ここで理性を失っては、前回の二の舞だと自分に言い聞かせて、オレは自分の服を脱ぐことに集中した。  
パンツまで全部脱いで、ベッドの上で正座するオレは傍から見たら結構間抜けな姿だろうな、などと思いつつ、斗貴子さんが脱ぎ終わるのをじっと待っていた。  
「…カズキ、いいぞ」  
それからしばらくして、斗貴子さんから許可がでた。あんなに心待ちにしていたというのに、いざとなると物凄く緊張してしまう。  
「じゃ、じゃあ…」  
思わず声が上ずってしまうのがちょっと情けない。  
だけど、そんな思いは胸を両手で隠しながら、小さな身体をより小さく丸めた斗貴子さんの姿に吹き飛ばされてしまった。  
「あ、あまり見ないでくれ」  
真赤な顔でそう乞われたけど、目が離せるわけが無い。白くて柔らかな肌が、余すことなくオレの目の前に晒されている。  
「どうして、とても綺麗なのに」  
素直にそう言ったのに、斗貴子さんは「恥ずかしいことばかり言うんじゃない」とそっぽを向いてしまった。  
その仕草が何だか可愛くて、斗貴子さんににじり寄ってその身体を抱きしめる。  
お互いむき出しの肌と肌が触れ合って、斗貴子さんの身体がピクンと跳ねた。  
「大丈夫、優しくするから」  
「うん…よろしく、頼む」  
律儀なお願いをする斗貴子さんを怖がらせないように優しく髪を撫でながら、改めてベッドに押し倒す。  
白いベッドの上にサラサラと斗貴子さんの艶やかな髪が流れて、凄く綺麗だった。  
 
「えっと、手、外していい?」  
胸を覆う彼女に腕にそっと手をかけると、斗貴子さんはしばらく目を泳がせてからコクンと頷いてくれた。  
よし、ちゃんと許可は取ったぞということで、その細い腕を一本ずつ外すと、  
斗貴子さんのささやかだけどとても綺麗な胸がオレの目の前に現れた。  
 
「うわぁ…柔らかい」  
思わず感嘆の声が出てしまうくらい、それは綺麗だった。  
子供用のお茶碗くらいの小さな膨らみの先にピンク色の突起がちょこんと付いている。  
お世辞にも大きいとは言えないけれど、斗貴子さんの小さくてスレンダーな身体にぴったりの綺麗で可愛いおっぱいだと思った。  
 
「さ、触るね」  
恐る恐る触れると、ふにゃりと指が沈んで、その柔らかさにビックリしてしまう。  
以前一度触ったことがあるはずなのに、それだけで頭に完全に血が上ってしまった。  
「あっ、待てカズキ! あんっ」  
欲望のままに片方の乳房…と言えるほど大きくはないけど…に、ちゅうっと吸い付く。  
舌先で乳首を突くと、柔らかかった先端がどんどん固くなってきたのでキャンディのように舐め転がした。  
「あぁっ、やぁっ…吸うなぁ…ひゃっ」  
更にそれだけじゃ足りなくて、空いているほうの胸を今度は手でぐにぐにと揉む。  
手の平にすっぽりと収まる可愛い胸を最初はふにふにと優しく、徐々に思うがままに激しく揉んでいく。  
その度に斗貴子さんの可愛い声が耳に打って、どんどん頭がしびれていった。  
「んん…斗貴子さん、可愛い…」  
「こらっ、そんなところ…やっ、噛むなぁ!」  
調子に乗ってピンクの先端を柔らかく甘噛みすると、流石に限界にきたのか斗貴子さんにゴツンとぶたれてしまった。  
「うー、痛いよ、斗貴子さん」  
思わず顔を上げて不満を口にすると、赤い顔の斗貴子さんに「自業自得だ」と更にデコピンされてしまった。  
「もしかして、嫌だった?」  
「いや…そういうわけじゃなくて…」  
怒らせちゃったかな、と不安になってそう聞いてみると、斗貴子さんは顔を逸らすと、  
綺麗な脚をもじもじとさせて、オレの顔を熱っぽい目で見つめ返した。  
 
…ああ、なるほど。そういうことか。  
 
とたんに合点がいったので、オレは胸に置いていた手をそっと斗貴子さんの脚の間に滑らせる。  
「あっ…よ、よせっ、ああっ」  
斗貴子さんの制止の声は聞こえたけど、オレは手を止めなかった。  
だって、入り口に触れただけで指をトロトロにしてしまうくらい、そこはたっぷりと濡れていたんだから。  
 
「凄いよ、斗貴子さん。もう、ぐちゃぐちゃで、いっぱい吸い付いてくる」  
「…っ、言わないでくれ」  
「うん。わかった。それじゃあ…」  
斗貴子さんをいじめるつもりはないから、オレは言葉より言動でいかにそこがオレを待ち侘びているか、彼女に伝えることにした。  
身体の位置をずらして、斗貴子さんの細い脚を持ち上げて普段誰も目にすることの無い、  
斗貴子さんの秘密の場所を露にして、オレは息を飲んだ。  
「カッ、カズキ! み、見るなっ…やああぁっ」  
岡倉経由で回ってくるエロスな本で何度か目にしたことはあるけど、やっぱり本物は圧倒的に凄い。  
それに、斗貴子さんのものは小作りで、でも綺麗なサーモンピンクで…雑誌で見たそれの何倍も綺麗だと思った。  
中から溢れた愛液でテロテロと光るそこに唇を寄せると、入り口を舌でぐるりと舐めてみた。  
ちょっとしょっぱい…でも、これが斗貴子さんの味なんだと思ったら、夢中で舌を動かしていた。  
「あぅっ…カズキぃ、やっ…舐めちゃ…あああっ」  
舌を熱い中に滑らせつつ、先端の小さな粒を指で転がしていく。  
その度に斗貴子さんから切なげな喘ぎ声と、沢山の愛液が溢れてきた。  
しばらく、夢中で斗貴子さんのそこを弄っていると、  
特に秘部の先のピンク色の突起に触れると、斗貴子さんの身体が震える事に気付いた。  
「もしかして、ここが気持ちがいいの、斗貴子さん?」  
「え、カズキ、それはいやっ…やあぁっ」  
オレが包皮を剥いて中から現れた小さな粒をかなり強めに指でこすると、斗貴子さんはじたばたと脚を動かして抵抗した。  
だけど、ますます愛液があふれてくるから、嫌なわけじゃないみたいだ。  
そう結論付けて、暴れる脚を抑えつつ、オレはその突起をちゅううっと吸い上げた。  
 
 
「あ」  
 
その瞬間、斗貴子さんは背中をしならせて、ビックリするくらい静かに果てた。  
 
 
「大丈夫、斗貴子さん?」  
「だ、誰のせいと思っているんだ…」  
はぁはぁと荒い息をつぐ斗貴子さんの肩を優しく撫でながら問いかけると、斗貴子さんからジロリと睨まれた。  
「う…すみません。オレのせいです」  
その迫力に思わず謝ると、斗貴子さんは「仕方ない」と笑ってくれたのでほっとした。  
斗貴子さんはそのままオレの腕につかまると、ベッドから身体を起こしてオレと向き直ると、しばらく視線をさ迷わせてから口を開いた。  
 
「その…カズキ。やっぱり、私もした方がいいか?」  
「へ?」  
斗貴子さんの問いかけの意味が分からず、思わず間の抜けた声が出てしまった。  
「えーと、何をするの?」  
聞き返すと、斗貴子さんの頬がますます赤く染まって、綺麗な苺色になった。  
「だから…その、『それ』を私もいじったり、触ったりした方がいいのか…と聞いている」  
そう言った斗貴子さんの視線の先にあるのは、斗貴子さんの痴態でビンビンに反応しているオレの股間。  
これを、斗貴子さんが色々してくれるの…?  
言葉の意図を理解して、カーッと一気にオレも赤面してしまった。  
オレのあれを綺麗な斗貴子さんの手に触らせるのはいけないことのような気がする。  
いや、正直に言えばして欲しいことも無いことも無いんだけど…でも…。  
 
「もういい、触るぞ、カズキ」  
余りの発言にオレがぐるぐると混乱している間に、斗貴子さんは意を決してしまったようだった。  
決断力がありすぎて男らしいです、斗貴子さん。  
 
「うあっ」  
「うん…間近で見ると、圧倒されるな。大きくて、熱い…」  
オレの屹立が斗貴子さんの柔らかな手でふわりと包まれる。  
それだけで、物凄い快感が背筋を走ってしまった。斗貴子さんは興味深げに肉棒をすりすりと撫でたり、  
先端の窪みに指を押し付けたり、たどたどしいながらもオレの欲望を高めてくれた。  
「どうだ、カズキ。気持ちいいか?」  
「うん…斗貴子さんの手って凄いやらかいね…あっ」  
「そうか、良かった」  
オレが快感に震えると、斗貴子さんはますます嬉しそうにオレが反応した場所に触れてくる。  
気持ちがいい…けど、でも決定的な刺激には足りなくて、ちょっと生殺しな気分だ。  
 
「あの…斗貴子さん、そろそろ…いい?」  
我慢できなくて、屈んでいた斗貴子さんの両肩を掴んで身体を起こさせた。  
オレの顔に察してくれたのだろう、斗貴子さんは目を伏せつつ「わかった」と頷いてくれた。  
それじゃあ…と、彼女を押し倒そうとして、オレはあることを思い出した。  
 
「あの、斗貴子さん、ちょっとだけ待ってね」  
「え?」  
不思議そうな顔の斗貴子さんから一旦離れて、オレはベッドから降りると、机の引き出しをごそごそと漁る。  
目的の小箱を手にして、ベッドに戻ると斗貴子さんはくすくすと笑った。  
「そうだな、折角この為に買ったんだから使わないとな」  
小箱の中身は、昨日買ったコンドームだ。  
斗貴子さんとの赤ちゃんはいずれは欲しいと思うけど、今はまだお互い高校生だから、忘れずにつけなくちゃと思う。  
「うん。斗貴子さんが大事だからちゃんとつけるよ」  
「そうか…」  
オレの答えに、斗貴子さんの表情がますます甘く溶けていく。  
その可愛くて綺麗な微笑みを、オレはずっと守ろうって改めて心に誓った。  
「えーと、まずはこれをこうして…っと」  
「へえ、こんなに薄っぺらものなんだな。その…そんなに大きなものにつけられるのか?」  
パッケージを破って、中身を取り出すと斗貴子さんは興味深げにそれをまじまじと見つめる。  
なんだか、見られながらつけるのはちょっと恥ずかしいかも。  
「う、うん。かなり伸びるから大丈夫だよ。こうして、空気が入らないようにするするっと…」  
取り出したゴムを自分のものに慎重にかぶせていくと、斗貴子さんは大きく目を見開いてから、かなり低い声でポツリと呟いた。  
 
「…カズキ、なんだか凄く手馴れていないな? 私としかしたことないはずなのに…」  
何だかとんでもない誤解をされているみたいだ。  
その威圧感に押されつつも、オレはぶんぶんと両手を振って、斗貴子さんの疑惑を否定する。  
「いやっ、違うって! 前に岡倉達と試したんだよ。誰が一番早くつけられるかって!   
彼女が出来た時、モタモタしてたらカッコ悪いからって、皆で競争したんだ!」  
そう弁明すると、斗貴子さんはきょとんとした顔をしてから、声を上げて笑った。  
 
「う…そこまで笑わなくても」  
「す、すまない。なんというか、キミ達らしいと思ってな。全く、本当に突飛なことばかりするな、キミの仲間は」  
「ちぇ、酷いよ。斗貴子さんてば」  
拗ねたふりをしながら、オレは笑いすぎて目に涙まで溜めていた斗貴子さんをちょっとだけ強引に組み敷く。  
「いいじゃないか、こうして今役に立ったんだから…ン」  
未だに笑い続ける斗貴子さんの口を塞ぐため、ほんのり薄紅色な傷跡にキスをする。  
斗貴子さんはどこもかしこも敏感だけど、中でもここは特に敏感らしいのだ。  
「やめ…カズキッ…ン…ンンッ」  
窪みを舌でなぞると、斗貴子さんは切なげに息を漏らす。  
うん、これはかなりヨロコんでる。  
 
すっかりぐったりとした斗貴子さんの脚を開いて、濡れてひくついた秘部に自分のそれをあてがう。  
「斗貴子さん、入れるね」  
「ああっ…んっ…や、あ、ああああ…」  
熱く濡れた入り口をこじ開けて、ゆっくりと中にじりじりと進んでいく。  
内壁がその度にきゅうきゅうと締め付けてきて、ちょっときついくらいだ。  
「力抜いて、ゆっくりでいいから…」  
オレの背にぐっと爪を立てられて、ちょっと痛いけれど、それ以上の痛みを斗貴子さんは我慢してくれているんだ。  
だから、痛みは顔に出さないようにして、斗貴子さんに優しく何度も呼びかけた。  
「カズキ…ん、いやぁ…あ…」  
フルフルと首を振りながらも、斗貴子さんは少しだけ体のこわばりを解いてくれた。  
よかった…力むと誰よりも辛いのは斗貴子さんだから。  
なるべく斗貴子さんに負担をかけないように、オレはじりじりと中を進んでいった。  
「…入ったよ、斗貴子さん。辛くないかな? 大丈夫?」  
「……ああ、感じる。カズキで一杯になってるのが…わかるよ」  
ちらりと視線を動かすと。斗貴子さんの中に全て埋められたオレのものが、斗貴子さんのそこをぱっくりと限界まで開いていた。  
それが痛々しくて、オレはぐっと動きを止める。  
オレが動いてしまうと斗貴子さんに負担がかかってしまうからだ。  
斗貴子さんの身体が慣れるまで、ゆっくりと待たなくちゃいけない。  
 
「…大丈夫だ、動いていいぞ、カズキ」  
「でも…」  
「キミの方が辛そうだ。私は大丈夫だから……キミを感じたいんだ」  
優しい手に髪を何度も撫でられて、オレはたまらず斗貴子さんを抱きしめた。  
こんな状態でも斗貴子さんはオレのことを考えてくれるんだって思ったら、嬉しくてたまらなくなった。  
斗貴子さんへの想いがどんどん溢れて、オレはゆっくりと斗貴子さんを傷つけないように慎重に動き始めることにする。  
「あぅ…カズキぃ…んあぁぁっ」  
「斗貴子さん、気持ちいいよっ」  
ぎりぎりまで引き抜いて一気に挿入を繰り返すと、内部の襞がいっせいに絡みついてくる。  
しばらくそうして抜き差ししていると、ある場所を突くたびに斗貴子さんの身体が跳ねることに気づいた。  
「ここ、気持ちいいの? 斗貴子さん」  
「んんっ…やぁ、あんまり激しく突いちゃ…ひゃあっ」  
そこを重点的に攻めると、斗貴子さんは今までよりもより高いトーンで喘ぎ声を上げる。  
その声にオレもどんどん高ぶって、どんどん動きが早くなってしまう。  
ぐちゅぐちゅと結合部が泡だつほど激しく抜き差しすると、濡れた音が小さく上がった。  
 
「斗貴子さん…すき、好きだよ…」  
「カズキ…カズキッ…」  
 
お互いの名前を呼びながら、指を絡ませてぐっと握り締めて、また口付けを交わす。  
心も身体も熱くて、ドロドロに溶けてしまいそうで…斗貴子さんと一つに溶け合っているような気分になる。  
それは、恥ずかしくて切なくて、愛しくて、でもとても愛おしい感覚で  
…正に斗貴子さんと身も心も一心同体になれたのがとても幸せだった。  
そうして、オレ達は何度となくお互いを確かめ合ったのだった。  
 
 
 
 
「…うん、そう。悪い…馬鹿、違うって、そう…よろしくな、六舛」  
行為の後、斗貴子さんはそのまま眠り込んでしまったので、今日はオレの部屋にお泊りしてもらうことにした。  
流石にこの時間に気を失った斗貴子さんを背負って女子舎へ行くのは色々とまずいし、何より斗貴子さんと離れがたかったから。  
だから、少しだけ悩んで六舛に電話しておいた。あいつなら、何とかしてくれるだろう。  
その代わり、明日の昼食はオレの奢りを約束させられちゃったけど。  
まあ、この斗貴子さんの寝顔を一晩中見れるんだから、その代償としては安いもんだ。  
 
「んん…」  
携帯を切って、そのまま斗貴子さんの隣に滑り込むと、斗貴子さんは小さく身じろぎした。  
それから、小さく唇がもごもごと動いて何か言っているようだった。  
なんだろうと耳を近づけて、オレは赤面した。  
「…カズキ…すき…」  
 
起きてるのかなと耳を済ませてみたけど、やっぱりそれは寝言みたいで、  
夢の中でもオレのことを考えてくれてるのかと思ったら、顔が一気に熱くなった。  
明日起きたら、どんな夢だったか聞いてみようと思いつつ、斗貴子さんのサラサラした前髪を上げて、その額におやすみなさいのキスをする。  
「おやすみ、斗貴子さん。最高のバレンタインをありがとう」  
どうせなら、オレも斗貴子さんの夢がみれたらいいなぁ…なんて考えながら、オレはゆっくりと目を閉じたのだった。  
 
おわり  
 
 

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