皆さん、こんにちは。
私は毒島華花、元錬金戦団の戦士で現在銀成学園に通っています。
え?このガスマスクですか?
えと……その、人前で顔を出すのが恥ずかしくって…。
学園ではかぶらないようにしているんですが……やっぱり恥ずかしくって…。
それに、今日はちゃんとした目的があって核鉄をお借りして来たんです。
本当は私的に核鉄を使ってはいけないんですけど、事情を知った円山さんがコッソリ貸してくれました。
そしてそのまま私は火渡様のお部屋にいるのです。
まず、火渡様のお部屋について説明しますね。
当初は管理人室にブラボーさんと一緒に住んでいたのですが、馬が合わないだのブラボーさんがたまに楯山さんを連れて来たりするのが嫌だとかで一ヵ月程で自分でアパートをお借りしたそうです。
ここはそのお部屋なんです。
で、少し経ってから火渡様は私に合鍵を渡してくれたんです。
『飯作れねぇから作りに来てくれや』
と、言っていました。
実際週末に寄宿舎を抜け出して火渡様のお部屋に行くとカップ麺の容器ばかり転がっていました。
洗濯物だって散らかってますし……。
なので週末は決まって火渡様のお部屋を掃除して、ご飯を作って火渡様の帰りを待っているのです。
火渡様も先生として忙しいらしく昼間は学園にいます。
なので帰ってくるまで時間があるのですが……その…。
私、つい火渡様のベッドで…。
はっ……これ以上は聞かないでください。
それでですね、ここからが本題なんですが……。
帰って来た火渡様はすぐさまご飯を食べるんです。
普段はあんな火渡様もちゃんと美味しいって言ってくれるから嬉しいんです。
それで食べ終わった後はお風呂に入ってすぐに寝てしまわれるんです。
すぐに寝てしまわれるんです。
大事な事なので二回言いました。
……ヒドいと思いませんか?
思春期の少女に家事をさせてまるで夫婦のような一時を楽しんでいらっしゃるのに……。
火渡様、私には一切手を出さないんですよ?
手を出さないんですよ?
大事な事なので二回言いました。
私、こんな外見ですが……あ、マスク外すと単なる子供です。
子供みたいな外見ですが一応……その…期待してるんです。
でも、いつもいつも頭を撫でるだけでキキキ、キスもしてくれず……私めげそうだったんです。
でも私から迫るなんて勇気は無くって。
それで、円山さんに相談してみたんです。
そうしたら、
『あら、毒島ちゃんったら大胆ね♪だったら………ゴニョゴニョ』
と、私にアドバイスと核鉄をくれたんです。
そして、今まさに火渡様が帰ってこられました。
作戦決行です。
『おう、毒島帰った……ぞ?』
『お帰りなさい火渡様♪』
『なんで武装錬金…?』
『エアリアルオペレーター(催淫剤+麻痺毒)』
ぶしゅ〜。
『んなっ!!』
ばたっ。
上手くいきました。
私の武装錬金にかかればどんなにお堅いブチ撒け女さんでも発情期の雌猫になっちゃいます。
実践済みです。
今頃調教の達人さんとヨロシクにゃんにゃんしてるはずです。
体の自由を奪われた火渡様は体を痙攣させてます。
さすがに私じゃベッドまで連れていけないので待機させておいた戦部さんに運んでもらえました。
当面の目標は戦部さんに効く麻痺毒の調合になりました。
『あとは若い二人でゆっくりとな』
そう言って部屋を出る戦部さんを見送りながら部屋の空気を清浄に戻します。
空気がきれいになったところで武装錬金を解除。
こんなガスマスク姿じゃ火渡様も興奮できませんよね。
そんなこんなで火渡様も意識を取り戻しました。
『ぶっ……毒島…てめ…』
『心配はいりませんよ火渡様、私がキチンと勉強してきました』
『そういう問題じゃねぇ……』
『円山さんから聞いた火渡様の弱点や責めかたは全部記憶してます』
『あのカマ野郎!!ブッ殺してやる!!!』
痺れがあるので激しく暴れられません、残念。
『では……火渡様…』
『な……なにを』
私は引きつった表情を浮かべる火渡様のズボンに手をかけます。
『火渡様、こんな言葉があるんですよ……世の中は不条理…』
『不条理だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!』
一気にズボンを下げるとそこには激しく燃え上がる火渡様のブレイズオブグローリーが
ガシッ
『おい』
『あ…あら戦士長………』
『円山……何書いてやがんだ?怒らないでやるから言ってみろや』
『そ、その…押しの弱い毒島ちゃんの為にハウツー本をしたためて……』
『よぉし、いい度胸だ!!テメェ今からダブル武装錬金で焼いてやるからこっち来やがれ!!』
『怒んないって言ったのにぃぃぃ!!』
『うるせぇ!!世の中不条理に出来てんだよ!!』
『いぃやぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
あれよあれよという間に円山さんが火渡様に連れて行かれました。
しばらくすると円山さんの叫び声と共に周囲の気温が急上昇。
取り敢えず半径300m圏内をエアリアルオペレーターで冷却しつつ、円山さんが書いていたハウツー本を見てみる事にしました。
『私こんなに積極的じゃないです……』
取り敢えず本を元の場所に戻しました。
たぶん、火渡様が後で燃やしてしまうでしょう。
それに私にはこんな本は必要ありません。
だって……火渡様は優しく…してくれますから。
『おい毒島』
『何でしょうか、火渡様』
『……今晩…な?』
『……はい♪』