「あの女子」
戦闘中、突撃槍の切っ先を受け止めた鷲尾が口を開いた。
「あの女子はそれほど重要か?」
なぜカズキが斗貴子のために必死になるか、鷲尾は訊いてみたかった。
「力量の差からくる上下か?」
「?」
「それとも貴様達はつがいか?」
「!?」
「戦闘中だぞカズキ!敵の会話に乗るな!!」
つがいという言葉に反応してちょっと顔を染めるカズキに斗貴子の叱咤が飛んだ。
「でも聞かれて答えないのは、なんてゆーか、失礼!?」
「失礼でいいッ!」
緊迫した状況にも拘らず真っ正直なカズキに再び怒鳴る。
だが斗貴子には応えず、カズキは鷲尾の問いに答えた。カズキが斗貴子を助ける理由、それは、
「お姉さん萌え(*´д`*)」
「!」
「貧乳萌え(*´д`*)」
「!!」
「太もも萌え(*´д`*)」
「なんと私と同じか」
「え?」
「虚弱体質萌え(*´д`*)」
「セーラー服萌え(*´д`*)」
「吐血萌え(*´д`*)」
「うなじ萌え(*´д`*)」
「ドブ川がに腐ったような色の目萌え(*´д`*)」
「スカート捲れない萎え(´・ω・`)」
「変な笑い方萎え(´・ω・`)」
鷲尾が仲間になった。