オレは、信じられないものを見ていた。
あり得ないはずのものを見ていた。
顔が良くて、頭が良くて、運動神経が抜群で。
そんな秋水先輩にだって、一つくらい欠点があっていいはずだと願った。
あるはずだ。無ければならない。
でなければオレのような凡人は存在価値を丸ごと否定されてしまう。
しかし、のぞき込んだオレの目に映ったものは、神を恨むしかないものだった。
美しい。
銀成一のエロスと自他共に認めるこのオレが、同性を美しいと思うなんてことが
まさか起こりうるとは。
だが、そこにあったものは、エッフェル塔のような優美な曲線を描きつつ、
天をも貫くほどに屹立して、ピラミッドの如き雄々しさを兼ね備えていた。
四人の中で最下位に位置するこのオレとは比較にさえならないそれは、
まるで、人を切るための日本刀にさえ見えてしまった。
刀は人を切って美しくなるという。
その薄紅色に輝く刀はきっと、彼を取り巻く女の子たちの初血で染められて、
毎晩毎夜桜花お姉さまに研がれ磨かれ鍛えられているに違いない。
オレは、いずれもオレを凌ぐ……だが心を分かち合う友たちとともに、真っ白になった。
神はなんて不公平なんだ。
そして、そんなオレに、止めを差すかのように蝶々仮面の怪人が現れた。
そう、オレは、その怪人にも、完膚無きまでに負けたんだ……。
コーヒー牛乳を仰ぐふりをして、涙を隠す。
オレは小さい。なんて小さい男なんだ。
打ちひしがれ、負け犬と化して、斗貴子さんとラブラブなカズキを見送り、
オレは自分の部屋に戻った。
のろのろとした動きで、いつも通りパソコンのスイッチを入れてブラウザを立ち上げ、
2ちゃんへアクセスする。
今頃秋水先輩は、そしてカズキはどうしているんだろう。
きっと甘く、すとろべりぃな会話と会話以上のことを繰り広げていることだろう。
それなのに、どうしてオレはこの暗い部屋で2ちゃんなんかを見ているんだろう。
神は不公平だ。
いや、捨てる神があれば、きっと拾う神があるはずだ。
ここは日本だ。八百万の神々が住む国だ。
おそらくは永遠に未使用な俺自身だが、その存在意義はこの神殿にある。
半角の神々よ、どうかこの慟哭に応えてくれ。
股間に ピストル
傍らに 紙束
唸る拳に 鉄の竿
すべての準備は整った。
斗貴子サンのエロ画像キボンヌ
1 名前:/名無しさん[1-30].jpg 投稿日:2004/01/26(月) 00:00 ID:EroSeRoS
くれ。
2 名前:/名無しさん[1-30].jpg 投稿日:2004/01/26(月) 00:01 ID:EroSeRoS
神降臨のヨカーン
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