カズキは秋水の逆胴を武装解除した核鉄で防ぐことができた。  
逆胴を止められたことに驚愕する秋水。  
その一瞬を突いてカズキはカウンターを狙った。  
「もう1回武装―――」  
カズキの声に核鉄が反応して瞬時に槍へと姿を変える。  
槍は秋水を貫き、カズキは勝った…はずだった。  
パキィィ…ン  
無情にも槍は秋水の体を貫く寸前で音を立てて折れた。  
呆然とした顔のカズキと安堵の表情を浮かべる秋水。  
「そんな…おれのサンライトハート…」  
カズキが見守る中、槍は核鉄へと戻る。  
2つに割れた姿で核鉄は元に戻り、静かに事切れた。  
カズキの声は届かない。  
核鉄は死んでしまったのだ…  
「カズキ!」  
一瞬の攻防を見ていた斗貴子がカズキの元に走った。  
しかし、それよりも早くカズキは崩れ落ちる。  
カズキが最期に見たモノは斗貴子の泣き顔だった。  
「しっかりしろカズキ!死ぬな!」  
抱き上げたカズキは何も答えず、体から体温が急激に落ちてくる。  
壊れた核鉄が意味するのはカズキの死―――  
以前カズキが自分をかばって死んだ時は、予備の核鉄で生き返らせることができた。  
だがその予備はもうない。  
「カ…ズキ…」  
「悲しむことはない。おまえもすぐに武藤の元に送ってやろう」  
秋水は再び剣を構える。  
秋水も桜花も反撃を警戒していたが、意外にも斗貴子は武装錬金を解除した。  
斗貴子は核鉄を握りしめる。  
「あきらめたのか…せめて楽に逝かせてやろう」  
わずかな隙も見せず、慎重に剣を振りかぶる秋水。  
だがその顔が驚きに変わる。  
 
秋水が驚きの声を上げた。  
「な、なんだこれは!」  
斗貴子の核鉄がカズキの胸の中に消えていき、カズキは息を吹き返した。  
核鉄を使って死んだ人間を蘇生させる―――  
秋水と桜花は核鉄の知らない能力にただ驚いていた。  
「…たのむ」  
斗貴子の声に秋水は我に返って剣を構え直す。  
が、斗貴子は戦うつもりはなかった。  
次第に温かさを取り戻す体と心臓の代わりになって動く核鉄を感じて斗貴子はホッとした。  
だがカズキを抱く手は震えていた。  
「私はどうなっても構わない。だがカズキは…カズキだけは助けてくれ」  
心からの願いに斗貴子は敵に頭を下げた。  
これには秋水も戸惑い、剣を構えたまま桜花に助けを求めた。  
「…そんなに彼が大切なの?」  
桜花の問いに迷わず斗貴子はうなずいた。  
「でも私たちは敵同士なのよ」  
「わかっている!だがカズキは元々何の関係もない高校生だったんだ!  
 カズキは巻き込まれただけだ!…いや、私が巻き込んだ…だからカズキは関係ない…」  
カズキだけでも助けようと必死に食い下がる。  
流れ落ちる涙は罪悪感からなのか、それとも…  
桜花は小さく笑う。  
「そう…津村さんは武藤くんが好きなのね」  
「ちちち違う!私はカズキのことなど…」  
「恥ずかしがらなくていいのよ。今のあなたの気持ち、わかるもの」  
桜花はそう言って秋水の手を握り、秋水もまた桜花の手を握り返す。  
手を握り合った姿を見ただけで斗貴子には2人がどれだけ互いに想っているかがわかった。  
「わかってくれた?私は秋水クンが好き―――」  
はっきりと好きと言える桜花が羨ましかった。  
が、桜花の次の行動までは流石の斗貴子も予測できなかった。  
「…だからこんなこともできるの」  
「え…んなっ!?」  
桜花は斗貴子の目の前で秋水とキスをした。  
 
「☆×凹¥▲?※●□!!」  
突然のラブシーンに斗貴子はゆびを差したまま言葉にならない声を上げた。  
2人のキスはしばらく続いた…というよりも秋水でさえ予期していなくて固まっていた。  
実の姉弟のキスシーンはたっぷりと続いた…  
「ね、姉さん!」  
ようやく我に返った秋水が桜花を引き離す。  
「あら、秋水クン私のこと嫌いなの?」  
「そんな場合じゃないだろう!反撃してきたらどうするんだ!」  
「大丈夫よ。ちゃんとエンゼル様が見てるから」  
よく見るとエンゼル御前が斗貴子とカズキを狙っていた。  
とその時、桜花は何か閃いたのか豆電球が光る。  
「そうだ。条件付きで武藤くんを助けてあげる」  
「ほ、本当か!」  
すかさず跳びつく斗貴子に桜花はほくそ笑む。  
だが近くにいた秋水は「また始まったか」と呆れた顔をしていた。  
桜花がこんな顔をした時は、決まって困ったしか思いつかないのを知っていたのだ。  
そんな彼女が口走った条件とは…  
「私たちとエッチしましょう」  
「…………へ!?」  
予想を大きく外れる桜花の条件に斗貴子は間の抜けた声しか出なかった。  
桜花はニコニコと笑っているが、それが逆に無言の圧力となる。  
「で、で、で…できるかあ!!」  
斗貴子は口をいっぱいに開けて叫んだ。  
とそこに頬をかすめるように矢が射られる。  
「だったら武藤くんの命がないわよ」  
エンゼル御前が次の矢をギリギリと引いていた。  
カズキを助けたい―――  
だがカズキ以外の人間にカラダを許したくない―――  
秋水に助けを求めたが、秋水は気まずくなって顔を逸らしてしまう。  
「どうするの津村さん?」  
斗貴子に拒否権は無かった。  
 
「わ…わかった、する!すればいいんだろ!」  
「物分りのいい子は好きよ」  
「で、でもここではダメだ!せめて中で………」  
一応ノーマルな斗貴子は屋外という状況下でするのは絶対にイヤだった。  
しかしそれを決めるのは目の前の桜花である。  
桜花は一言もしゃべらず、ただカズキを狙っているだけだった。  
「――――――」  
斗貴子が何よりも優先すべきモノは抱きしめたカズキだ。  
悔しくて歯を食いしばりながら斗貴子は黙って制服のスカーフを解く。  
しかし秋水の良心が痛み、桜花を止めた。  
「ね、姉さん!」  
「秋水クンは黙ってて。津村さんがここでしたいって思ってるんだから…ね、津村さん」  
「………(コクン)」  
相変わらずカズキを狙う矢に負けてうなずいてしまう。  
秋水は姉の性癖に呆れ果てた。  
以前からもこんな調子で下級生に手を出していて秋水を悩ませていた。  
女生徒のみに手を出していたのが唯一の救い(?)だったが、迷惑なことには変わらない。  
エサとなるのが秋水本人で、最終的には巻き込まれてしまうので…  
パサ…  
微かに音を立てて斗貴子は制服の上を脱いだ。  
制服の下に隠されていた慎ましやかな胸。  
それを覆うスポーツブラが見え、斗貴子は恥ずかしくて手で隠してしまう。  
目のやり場に困った秋水は赤くなってうつむくしかなかった。  
(………………)  
秋水の仕草に嫉妬したのか、桜花の心が穏やかではなくなっていく。  
が、再び名案を思いついたのか楽しそうに笑った。  
「―――と言っても誰かに見られるのは不味いわね…やっぱり中でしましょうか?」  
桜花は校舎を指す。  
自分たちの存在、L・X・Eの存在を知られるのだけは絶対に避けろとのバタフライからの厳命。  
桜花たちはセキュリティを乗っ取った校舎に場所を移した。  
 
「ここなら大丈夫よ」  
案内されたのは保健室だった。  
ここならカズキを休ませることができると斗貴子はホッとした。  
「さて、始める前に…ごめんなさい津村さん」  
「な、何をする!」  
斗貴子の手を取って後ろ手に縛り上げる。  
両手の自由がきかなくなり、斗貴子は殺気の篭った目で桜花を睨みつけた。  
「あらあら、女のコなんだから怖い顔しちゃダメよ」  
桜花の手が伸び、小さな胸を強く握り締める。  
襲いかかる痛みに斗貴子は思わず悲鳴を上げたが桜花はさらに手加減なしに握ってくる。  
「あぐ………くッ!」  
苦痛に歪んだ顔のままで斗貴子は殺意を篭めて睨み付ける。  
「ふふ…その顔がいつまで続くか楽しみだわ―――」  
斗貴子の殺気など気にも留めず桜花の目が笑う。  
その目の奥に隠された殺意に斗貴子は気づき、背筋が凍りついた。  
一瞬にして斗貴子は気圧されてしまい、抗うことができなくなる。  
だが殺気は一瞬で消えて無くなり、桜花は小さな子をあやすように斗貴子の頭を撫でた。  
「そんなに怖がらなくていいのよ津村さん。  
 あなたは私たちとセックスしてくれればそれでいいの」  
不覚にも感じてしまった恐怖とそれを桜花に見抜かれたことに斗貴子は苛立つ。  
「や…やめろ!」  
手を払おうとしたが、その時にはすでに桜花は手をどけて秋水の元に戻っていた。  
秋水の隣に置かれたイスに座って頬杖をついてニコニコと笑う。  
すぐ近くで見物する気だった。  
「さ、始めてちょうだい」  
「こ…こんな状態で始められるか!」  
斗貴子は忌々しくカラダを動かすが、縛られた手は自由にはなれない。  
だが桜花は無情にも突き離す。  
「バカね、だから楽しいんじゃない」  
桜花のサディスティックな目が斗貴子に向けられる。  
 
「何の為にそのかわいいお口があると思うの?  
 手が使えないんだったらそれを使えばいいじゃない」  
「な…」  
容赦無い言葉に斗貴子は絶句する。  
今度は武装錬金での脅しは無く、凍てついた目だけが斗貴子に向けられていた。  
「あ―――」  
理屈では無く桜花の視線は本能に直接語りかけ、斗貴子は逆らえないことを悟る。  
支配する側とされる側を思い知らされ、あきらめて秋水の足元に跪いた。  
床の冷たさがヒザから伝わってくる。  
「カズキ…」  
縋りつくような目を向けるがベッドに寝かせたカズキは何も言ってくれない。  
今のカズキは辛うじて命を繋いでいる状態で、まるで生気が感じられなかった。  
桜花はさらに追い詰める。  
「ほらほら、武藤くんを助けたくはないの?」  
斗貴子は戸惑う時間もロクにもらえず、秋水の袴を結わえている紐に歯をかけた。  
首を引くと紐はシュルっと音を立てて解ける。  
支えを失った袴はストンと落ち、下着が見えた。  
「ふ〜ん、秋水クンもその気になってるわね。なんだか妬けちゃうな」  
2人のすぐ横で見ていた桜花がわざわざ説明する。  
下着を押し上げる自分の分身に秋水は恥ずかしくなった。  
「ご、ごめん姉さん…」  
「謝らなくていいのよ。男のコだもんね」  
弟に対しては限りなく優しい。  
しかし敵に対しては容赦無く厳しかった。  
「それで終わりじゃないでしょう津村さん。早くなさい」  
桜花の命令に従って顔を近づけると独特の牡の匂いが鼻につく。  
胃の中のモノが逆流してくる錯覚に襲われて斗貴子は吐き気を覚えた。  
しかし躊躇うことは許されず、おずおずとだが下着の端を噛む。  
「ん………んくッ!」  
目をギュっと閉じて下着を下ろそうとしたが引っ掛かりが生じた。  
何が引っかかっているのかは、すぐに理解できた。  
斗貴子は泣きたいのをずっとガマンしていたが、とうとう目の端から涙がこぼれ落ちた。  
 
「ひっ……ひっく…」  
人目もはばからず、斗貴子は泣いた。  
近くで座って見ていた桜花は実に楽しそうに笑う。  
戦士としての凛とした姿は微塵も感じられず、今の斗貴子はただの弱い人間でしかない。  
そんな斗貴子の惨めな姿に秋水はひどくそそられ、加虐心を煽られる。  
「泣けば許すとでも思っているのか?」  
声から伝わってくる冷たさに斗貴子は怯え、カラダをビクリと震わせた。  
恐る恐る見上げると秋水と目が合う。  
姉と同じ殺気を帯びた目に射竦められ、斗貴子は怖くて動けなくなった。  
「津村さん、いつまでそうしているつもり?」  
2人はネコがネズミをジワジワといたぶるように斗貴子を追い詰めていく。  
やがて覚悟を決めたのか斗貴子は目をギュっと閉じる。  
「ふ…むぅ……!」  
引っかかりを感じながらも下着を一気に下ろす。  
が、その反動で秋水のペニスが跳ね上がり、ペシっと頬に当たった。  
「はひっ………」  
最初は何なのか理解できなかったが、熱くて固い感触に斗貴子の顔は引きつる。  
そそり立った秋水の性器が視界に入り、斗貴子は声を上げて逃げ出した。  
「うあああ!カ、カズキぃ!」  
が、素早く桜花は足を引っかけて転ばせた。  
手が使えないせいで顔から床に倒れ込み、痛みで一瞬カラダが言うことをきかなくなる。  
そこに桜花と秋水はゆっくりと近づく。  
「バカね津村さん。逃げられるとでも思ったの?」  
「ひッ……」  
目の前に見える2組の足に怯えて斗貴子は歯をカチカチと鳴らす。  
桜花は髪の毛を掴み、斗貴子の顔を上げた。  
「も、もうやめてくれ………なんでこんな辱めを受けさせる!殺せば済むだろう…」  
理不尽な条件に今更ながら斗貴子は後悔した。  
泣き叫ぶ斗貴子に2人は顔を見合わせると声を出して笑った。  
「な、何がおかしい!」  
「決まってるじゃない。あなたみたいなコをいじめるのが楽しいからよ」  
斗貴子を見下ろす桜花の目はドブ川が腐ったような色をしていた。  
 
「ほら、早く秋水クンに続きをしてあげなさい」  
髪の毛を掴んだまま斗貴子の顔を秋水の股間に持ってきた。  
そそり立ったモノが押し付けられ、頬に感じる生温かい感触に斗貴子は顔を歪める。  
「どうすればいいのかわかるわよね?」  
だが斗貴子は口を結んでピクリとも動かなかった。  
桜花はしおらしくため息をつき、独り言をつぶやく。  
「武藤くんもかわいそう。普通の高校生だったのに戦いに巻き込まれて…  
 最後は信じていた人に見捨てられちゃうのね」  
わざとらしく哀れんでみせる桜花。  
チラと横目で斗貴子を見ると案の定、悲痛な顔で床をじっと見つめていた。  
わかりやすい反応に桜花は笑いを噛み殺す。  
「この…ひ、卑怯者!」  
「あらあら、ひどいこと言うのね。  
 お願いを聞いてくれれば、ちゃ〜んと武藤くんは助けてあげるのに…」  
カズキを引き合いに出されてしまっては逆らうことはできない。  
今更だが命令に黙って従うしかなかった。  
斗貴子は悔しくさに歯を食いしばる。  
「………や、約束は守ってもらうからな!」  
「ええ、もちろん約束は守ってあげるわ。  
 …さ、始めてちょうだい」  
桜花は手を放して元の場所に戻った。  
自由になった斗貴子は改めて秋水の性器と向き合い、その大きさと形に戸惑う。  
カズキ以外のモノを間近に見るのは初めてで、恥ずかしさに顔を赤らめた。  
が、このまま何もしないわけにはいかなかった。  
「んんッ…」  
斗貴子は舌を少しだけ出し、あごをクッと上げた。  
小刻みに震えながら近づくと鼻につく牡の匂いが一層強くなってくる。  
間近に迫るペニスはさっき見たモノよりも遥かに大きく感じられた。  
「くッ…」  
斗貴子は怖さを押し殺し、舌先を触れさせる。  
その瞬間、ずっと待たされていた秋水は短く呻き声を上げた。  
 
「うぐ…」  
斗貴子は汚いモノにでも触れているかの如く顔をしかめた。  
好きでもない男の性器など舐めたくなかったが、突き出した舌を少しずつ動かし始める。  
しかしその動きはたどたどしいモノでしかなかった。  
「秋水クンどう?気持ちいい?」  
桜花に聞かれた秋水はがっかりしたように首を横に振る。  
が、聞いた本人も近くで見ていたので、そんな事はわかっていた。  
「気持ちよくないって言ってるわよ、津村さん」  
斗貴子は肩をビクリと震わせて動きを止めた。  
さらに辱めようとする桜花に涙で視界がぼやけてくる。  
しばらく考えた末、斗貴子は口をO字に開けた。  
「お…おぐ…」  
斗貴子は口をいっぱいに開けて秋水のペニスをほおばった。  
先端がぬるっとした温かい感触に包まれ、柔らかい口内の感触に秋水は呻き声を上げる。  
「歯を立てちゃダメよ」  
桜花は一応念を押しておくが、その言葉が耳に入るほど斗貴子には余裕はなかった。  
口に広がる牡の臭いに吐き気がして、ほおばっているだけでも精一杯だった。  
それでも手が使えない斗貴子は咥えたまま首を前後に動かし始める。  
「ちゅ…ぐちゅッ…」  
斗貴子は必死になって首を動かすが、嫌々やっているのは明白だった。  
桜花は「気持ちいい?」と目で聞くと、秋水はため息をついて再び首を横に振る。  
(しょうがないわね…)  
桜花は目配せすると、秋水は待っていたかのように口の端を釣り上げた。  
「ヘタクソ!」  
秋水は痺れを切らせて斗貴子の頭を押さえ付け、腰を使い始めた。  
口を女性器に見たて、ノドを容赦無く突いてくる秋水に斗貴子は目を見開いて驚いた。  
「んッンッ!…んぐ…」  
先端がノドの奥に届く度に吐き気を覚え、斗貴子は気が遠くなる。  
秋水は両手に力を入れ、モノのように扱っていた。  
早く終わってくれ―――  
抗うだけムダだというのを理解した斗貴子は心の中でそれだけを願っていた。  
 
斗貴子は目を閉じて秋水が一分一秒でも早く果てるのを待つしかなかった。  
いつまでも続くと思われいた秋水の行為―――  
それは唐突に終わりを迎えた。  
「っく!…出るぞ!」  
秋水の声は上擦り、両手は斗貴子の頭を押さえ付ける。  
まさかこのまま口の中で―――斗貴子がそう思うよりも早く射精は始まった。  
「んグッ!」  
ノドの奥に届いた先端から精液がほとばしる。  
耐え切れなくなってペニスを吐き出そうとしたが、秋水の力は強くて微動だにしない。  
秋水は何度も射精を繰り返し、斗貴子の口の中をヌルヌルとした精液でいっぱいにする。  
「ん…んはっ!」  
最後の射精が終わり、頭を押さえ付けていた手の力が緩んだ。  
その隙を逃さずに…  
いや、必死でもがいていたお陰で斗貴子はやっと性器を吐き出せることができた。  
「げッ!…げほ………こほっ!」  
咳き込んで口の中に溜まったモノを床に吐き出した。  
精液は糸を引いて口元に繋がり、ノドにもまだ絡まっている。  
斗貴子はカラダの中まで犯された気がして全てを吐き出そうと必死になっていた。  
「秋水クンの量が多いから大変だったみたいね」  
近くで桜花の声が聞こえた。  
斗貴子は首を微かに動かして見ると、桜花がすぐ近くでしゃがみ込んで覗いていた。  
「でもダメよ津村さん。最後までしてあげなくちゃ」  
そう言うと桜花は弟の前に跪き、萎えかけたペニスにキスをした。  
音を立ててサオの部分に付いている精液を吸い、舌を出しては掬い取る。  
「ね、姉さん…そんなことしなくてもいいよ」  
「だって津村さんの見てたら…ね?」  
片手でペニスをしごきながら桜花は上気した顔を上げた。  
姉の惚けた顔に秋水は恥ずかしくなって顔をプイっと逸らしてしまう。  
しかし期待してしまったのか、萎えかけていたペニスは少しずつ熱く硬くなってきた。  
「ふふふ…いいコね」  
秋水ではなく、大きくなったペニスに向かって桜花は囁く。  
桜花はうっとりとした顔で口を開けると、ゆっくりと味わうように弟の性器をほおばった。  
 
弟の性器を飲み込んだ桜花はゆっくりと時間をかけてキレイにしていく。  
「ん…んん…」  
唾液と精液が唇の端から垂れ落ち、首を動かす度にくちゅくちゅと音が鳴る。  
献身的で且つイヤらしい姉の顔に秋水のモノは硬度を取り戻した。  
桜花は口を開け、熱い吐息と一緒に硬くなった性器を出すと満面な笑顔を向ける。  
「はい、キレイになったわよ」  
最後に軽く先端にキスをしてから桜花は立ち上がる。  
口元を拭き、弟の胸にしなだれかかる時に見せた顔は幸せそのものだった。  
ここが自分の居場所だと目を閉じて秋水の胸板に頬を寄せる。  
「姉さん…」  
桜花のあごに手をかけ、くっと上を向かせた。  
熱い視線が絡み合い、どちらが先と言うまでもなく唇を重ねた。  
秋水は先ほど自分の性器を舐めていたことなど気にも留めず桜花を求める。  
「あ…」  
秋水はふっくらとした姉の胸に手を重ねて優しく愛撫する。  
今まで何度もカラダを重ねてきたので、桜花がどうして欲しいのかわかっていた。  
キスをしながら後ろに手を回して、ぐっと腰を引き寄せる。  
リボンの端を掴んでゆっくりと結び目を解いて上着を少し肌蹴させる。  
「んッ!」  
秋水の右手が胸元の隙間に消えると桜花が短く声を上げる。  
差し込んだ手が制服を押し上げて、もぞもぞと動く度に桜花は甘く切ない声を漏らした。  
しかし開けた口もすぐに秋水が塞ぎ、途切れ途切れに聞こえていた声を消してしまう。  
「ん…んンッ!」  
秋水が指先に力を入れた途端に桜花はカラダを震わせて軽く達してしまった。  
「はぁ…あ………」  
震えが収まると、ふっとカラダから力が抜け落ちた。  
秋水の支えが無かったら倒れていたかもしれない。  
「…いつもより敏感だったね、姉さん」  
名残惜しく唇を離したが、互いを結ぶ視線は絡まったままだった。  
秋水は手を握って触れるだけのキスをする。  
「ふふ、だって…ね」  
ふと見た先―――そこには斗貴子がいた。  
 
「津村さんが見ててくれてたから―――」  
斗貴子に向けられた目がすうっと細くなる。  
戦士のカンで標的になったのを感じ取った斗貴子は少しでも遠くへ離れようと立ち上がる。  
が、カクンとヒザから落ちて立ち上がれなかった。  
(あ、足が…)  
近づいてくる桜花に怯えて足が竦んでしまう。  
逃げろと自分に言い聞かせるが、気がはやるばかりで体が思うように動かない。  
「何してるのかな津村さん。逃げられるわけないじゃない」  
「お…おかしいぞおまえたち!」  
近づけさせまいとして叫ぶ。  
「おかしい?一体何がおかしいって言うの」  
興味を持った桜花はそんな事などお構いナシに近づいてくる。  
背中が壁についてしまった斗貴子に、もはや逃げ場はなかった。  
「き、姉弟だろ…それなのに」  
姉弟という単語にピタリと歩みが止まる。  
ふうっと一呼吸置いてから桜花が出した声はひどく穏やかだった。  
「そうね…あなたの言う通り私たちは姉弟。たった2人だけの家族…」  
視線に合わせてしゃがんだ桜花の表情は優しい感じがした。  
しかしそこに続く言葉は斗貴子の考える常識とはかけ離れていた。  
「で、それがなんだっていうの?」  
今さら何をと鼻で笑う桜花に斗貴子は言葉が詰まった。  
すっと伸びた桜花の手は音もなく頬に触れる。  
触れた手は異様に冷たく感じられ、頭から血の気を失わせるのに十分過ぎた。  
「私は秋水クンを愛してる。秋水クンは私を愛してくれてる…」  
常識を逸脱した愛情に取り憑かれた1人の女を前に斗貴子はぞっとした。  
その反応に桜花はクスリと笑い、すっと音も無く立ち上がる。  
「だから見て、津村さん」  
笑顔を浮かべながら足元でへたり込んでいる斗貴子を見下ろす。  
その指先はスカートの裾をつまみ上げ―――  
「秋水クンのことを考えるだけで私…こんなになってるの」  
桜花は自分でスカートを捲り上げた。  
 
「見て津村さん…秋水クンが欲しくて欲しくてね、私…こんなになってるの」  
いつの間にか下着を脱いでいて斗貴子の目がクギ付けになる。  
だが問題はそこではなく、内股から垂れ落ちる愛液だった。  
桜花の白い手が伸び、人差し指と薬指で押し広げて中指を奥へと差し込まれる。  
「…んンッ」  
微かに声を上げると中からトロっとした液体が溢れ、指を伝って落ちた。  
粘り気の強い液体を掬い取り、斗貴子の目の前に持ってくる。  
何がおかしいのか桜花は嬉しそうな笑みを浮かべて指を擦り合わせて音を立たせた。  
「や、やめろ…そんなモノ見せるな!」  
「なぜ…あなたも武藤くんが欲しくなるとこうなるんでしょう?」  
「違う!私はおまえたちとは違う!」  
自分は違うのだと斗貴子は声を上げて強く否定した。  
ならどうして止めなかったのだ―――  
どこからか聞こえた声に斗貴子はギクリとする。  
さっき自分は声を出すことも忘れて2人の痴態を魅入っていた。  
「違わないわ。あなたも私と同じよ」  
やめろと叫ばなかった自分。  
弟の前に跪いて萎えかけた性器をしゃぶる桜花。  
あの時奉仕する桜花の姿を見て、自分は一体何を感じていたのだろうか。  
眼前に迫った桜花の目は斗貴子のその答えを見透かすように嘲け笑う。  
「だって津村さんも女なんですもの」  
「ふぐッ!」  
突然のキスに目をいっぱいに開けて驚く。  
桜花の手がスカートの中に伸び、ショーツの脇から指を差し込まれた。  
(ひッ…やめ…)  
足を閉じて手を押さえようとするが指先は探るように動く。  
ムダだと知りながらも腰を引かせたが、指先は逃げた先に滑り込んできた。  
が、突然指先がピタリと止まり、桜花はクスっと笑う。  
探し物は見つかったのだ。  
「なんだ、津村さんも濡れてるじゃない」  
 
「これは何、津村さん?」  
桜花はてらてらと光ったモノが付いた指先を見せつけた。  
「これでもあなたは違うと言うの?」  
斗貴子は何も言えず、否定できない答えから背けていた。  
だって津村さんも女なんですもの―――  
桜花の叩きつけた答え、女である身を今以上呪ったことはなかった。  
再び桜花の手が下に伸びて指が滑る。  
「あ…はあぁ…」  
指がカラダの中に入り、艶やかな声を漏らしてしまった。  
同じ女だから知り尽くしているからか、桜花の指が動く度に斗貴子のカラダが踊る。  
「んむ…ん、んんっ!」  
不用意に開けた口はまた塞がれ、容易く舌が入る。  
蠢く舌と指先のせいで斗貴子の目が次第にトロンとしてきた。  
今まで保ってきた理性まで犯されたのか、すでに抵抗する気も考えられなくなる。  
「んッ、んんん…!」  
頭の中がグチャグチャになり、あと少しで達するその時、突然桜花の手が止まった。  
「あ…」  
戻っていく意識の中で桜花の責めが止まったのを理解した。  
なぜ―――  
そんな言葉が思い浮かび桜花を見上げる。  
すぐ近くで見下している人間はカズキを人質に取って自分を辱める憎むべき対象。  
それなのに斗貴子は縋りつくような目を向けてしまう。  
「どうしたの津村さん?黙ってたらわからないわよ」  
(…知ってるくせに)  
悔しくて口には出せなかった。  
言ってしまえば自分は負けてしまう。  
それがわかっていても止められない女としての自分がいた。  
悔しさに身を震わせる中、目の前に濡れた指が差し出された。  
意図がわからず桜花の顔を伺う。  
「舐めなさい」  
 
自分を見下す桜花の目にカラダの芯が熱くなるのを感じた。  
舐めなさい―――  
実にシンプルな命令に斗貴子は暗示をかけられたように舌を出す。  
濡れた指先は自分が出したイヤらしい液体。  
そんなことはわかっていたがカラダの疼きが止まらなかった。  
「…ん」  
最初は指先をアイスキャンディーに見たてて舌で舐め始めた。  
桜花の反応を伺うような目を向け、心なしかその行為に熱が篭ってくる。  
「いいのよ、思う通りにして」  
図星を差されてしまい斗貴子の顔が赤くなる。  
が、許可が出たので口を開けて桜花の指を口に含んだ。  
「ん、ん、ん、ん…」  
目を閉じて桜花の指をしゃぶる。  
その姿は秋水にしていた時とは違い、強制されたものではなく自分から奉仕していた。  
それとは別に太ももをもぞもぞと擦り合わせているのを桜花は見逃さない。  
「もういいわ津村さん」  
「あ…」  
離れていく桜花の指を名残惜しそうに見つめる。  
荒く息をした斗貴子のカラダは熱くなり、その先を求めた。  
しかし桜花は秋水のそばに戻り、恋人同士のようにじゃれ合う。  
斗貴子のことなどすでに視界にも入っていない。  
「あ、あの…」  
部屋の片隅でポツンと取り残された斗貴子は恐る恐る声を出した。  
2人の機嫌を損ねないためでもあったが、何よりもカラダがどうしようもなく熱かった。  
「なぁに、津村さん」  
桜花は顔だけを向けた。  
その間にも秋水の手は桜花の柔らかいカラダを弄っている。  
桜花も秋水のモノを握り、2人は明らかに斗貴子に見せつけていた。  
「その…わ、私にも…」  
屈辱以外の何物でもなかったが、とうとうガマンできずに言ってしまった。  
だが桜花の口から出た言葉はそんな斗貴子を突き放す。  
「ダメよ。そこで見てなさい」  
 
「な…」  
「聞こえなかったの?お預けよ」  
へたり込んだ斗貴子の元にやってきた桜花はピシャピシャと頬を叩く。  
その顔はつまらない玩具を掴まされた感じでがっかりしていた。  
「はぁ……もうちょっとガマンできると思ってたんだけどなぁ」  
だがそれも束の間で、くるっと踵を返して秋水の元に戻る。  
その去り際に肩を竦めて一言だけ残す。  
「意外とあっけないのね」  
斗貴子は呆然として床に視線を落とした。  
(そんな…)  
飽きた玩具のように捨てられるのかと思ったその時、突然甲高い声が聞こえた。  
はっとなって顔を上げると、後ろから抱えられた桜花が喘ぎ声を上げていた。  
「そ、そこ…もっと!」  
秋水の指が動くたびに粘液質な音が鳴って中から愛液が溢れてくる。  
「ほら、あいつが見てるよ姉さん。もっと見やすくしてやりなよ」  
「え…ええ?」  
斗貴子と目が合うと桜花はふっと鼻で笑い、ヒザの裏を抱えて自分で足を開いた。  
スカートは腰まで捲くられていて、桜花の全てが目に入ってくる。  
「どう津村さん、見える?」  
しかし斗貴子を見下す目は違った。  
いいでしょ―――  
愛してもらっている優越感に浸る桜花の目はそう言っていた。  
斗貴子は悔しいと思うよりも最早羨ましいと思う気持ちの方が強くなっていた。  
「そうそう。それにこうすればほら、中までよく見えるよ」  
「やだ…そんなに広げないで…」  
秋水は挿れた指でスリットを押し広げるとそのままのポーズで止まった。  
お預けを食らった桜花は不安になる。  
「ど、どうしたの…お願いだからやめないで秋水クン」  
「ゴメンね姉さん。ちょっと面白いことを考えたんだ」  
桜花に向けていた目を捨てた玩具に向ける。  
目が合った斗貴子は何をされるかわからず、短く悲鳴を上げた。  
「ヒマそうだな津村。だったら姉さんのここを舐めてくれないか」  
 
背筋に冷たいモノが走った。  
「聞こえなかったのか?」  
「え…あ…」  
何を言っていいのかわからず、視線だけが秋水と桜花のあそこを往復する。  
「はっきり言わなきゃわからないのか?おまえの口で姉さんを感じさせるんだよ」  
「ひッ…」  
有無を言わせぬ迫力に怯えて斗貴子はこどものように体を小さく縮みこませた。  
ただの女に成り下がった反応に秋水は満足げに笑う。  
「おまえだって欲しいんだろ?」  
こうして欲しいんだろう、と言わんばかりに指を桜花の中に挿れた。  
「んあぁっ……んん!」  
桜花はガマンできず声を漏らすがすぐに耐えようとして、んっと口をつぐむ。  
斗貴子は何か言いたそうに口を開けて物欲しそうに見ていた。  
「どうした、欲しくないのか?」  
指を奥まで挿れるとグチュッと音を立てて愛液が飛び散った。  
桜花は襲いかかる快感につま先がピンと伸ばして耐える。  
その姿を見ているだけで斗貴子はたまらなくなり、閉じた太ももを無意識に擦り合わせた。  
「そうか、いらないのか。まあ見てるだけでも別に構わないが…」  
「ま、待ってくれ!」  
勘違いしたように秋水はわざと突き放そうとしたが、すぐに止められた。  
その時の慌てた顔が滑稽で、秋水は口の端が釣り上がる。  
答えは始めからわかっていた。  
「なんだ?」  
「だ、だから……私も…」  
言うな―――  
最後に残った心のかけらが斗貴子を止める。  
しかし傾いた気持ちを止めることはできず、口が勝手に動く。  
「私も…気持ち良く、させて…ください」  
「ならどうすればいいか、わかっているな」  
中に挿れたままだった指を引き出して舐めやすいようにあそこを広げる。  
「はい…」  
コクリと頷いた時、まだ戦士としてのプライドが残っていたのか涙が零れ落ちた。  
 
 
「あっあっあっあああぁ!」  
桜花のあられもない声だけが保健室に鳴り響く。  
制服の上半分を腰まで脱いで脇から通された秋水の手が揺れ動く乳房を掴む。  
捲くれ上がったスカートの下、開いた足の付け根には斗貴子が顔を埋めて舌で奉仕する。  
「そこ!津村さんそこ……もっと!」  
「うぶッ!」  
斗貴子の頭を掴んで、もっと奥までとあそこに押しつけた。  
足で頭を挟んで逃げ出さないようにしようとしたが、秋水の手がそうさせない。  
「大丈夫だよ姉さん。ちゃんと言ってやればシテくれるから。な、津村」  
「そ、そう?」  
斗貴子はあそこに口をつけたまま器用に頷く。  
「じゃあもっと奥の方を……そ、そう!いいわ!」  
手を離しても舌を奥まで挿れて桜花が一番感じるところを探し当てる。  
今の斗貴子は飼い主の命令を忠実に守る犬でしかない。  
少しでも気に入られて”ご褒美”が貰えるよう奉仕する姿が笑いを誘う。  
「随分熱心だな。そんなにコレが欲しいのか?」  
突然視界に入ってきたペニスに目が奪われる。  
桜花を後ろから抱いていたはずの秋水がいつの間にか自分の前にきていた。  
嫌悪感しか抱かなかったはずなのに、見ただけで履いていたショーツにシミが広がる。  
「待ちなさい津村さん。まだダメよ」  
言うことを聞かない牝犬をぴしゃりと叱りつける。  
効果は抜群で、すぐに奉仕を続けようと桜花に近づこうとした。  
だがそれも止められてしまい、不安の色を隠しきれず、おずおずと桜花の機嫌を伺う。  
「あ…あの…」  
「もういいの。ありがと、津村さん」  
一言だけお礼を言うと桜花はもう必要ない制服を全部脱ぎ捨てた。  
女性らしさを強調するカラダのラインに斗貴子は目を奪われ、同時に嫉妬した。  
しかし複雑な視線を送っている斗貴子を無視して四つん這いになって秋水を誘う。  
「秋水クン、もういいでしょ?お願い、早く挿れて」  
自分で広げたあそこは待ちわびてヒクヒクと動いていた。  
 
パンパンと乾いた音が鳴る。  
目の前の光景に斗貴子は何も声が出なかった。  
桜花はシーツを手繰り寄せながら秋水がしやすいように尻だけを高く上げる。  
うつ伏せになって開けた口から聞こえるのは悲鳴としか思えない。  
「ああっ!…は、はひっ……んあ!」  
頭を押さえつけ、自分の下で姉が泣いているのに秋水は腰を振り続ける。  
乱暴な腰遣いとぶつかるたびに聞こえる音、そして姉を見下ろす顔に斗貴子は怯えた。  
秋水が桜花を犯している―――  
そうとしか思えない2人のセックス。  
だが現実には違っていた。  
「すっすご…は、あんっ!」  
桜花は眉をひそめ、奥まで貫かれるたびに頭を振って喘ぎ声を上げた。  
そのよがり狂う姿を見下ろしながら秋水は楽しげに腰を動かす。  
初めて見る他人の性交に斗貴子は怖くなってきた。  
不意に秋水と目が合った。  
「ふん!…そこで見ていろ……姉さんが、イったら…お、おまえにも……挿れてやる」  
その間も秋水は絶えず腰を振る。  
快感を貪り合う2人の行為。  
それにに比べるとカズキとのセックスなどママゴトのようにしか思えなかった。  
(挿れるって……わ、私も…犯されるのか…この男に…)  
秋水が残した言葉がやけに耳に残る。  
しかし恐怖よりも期待が大きくなっていた。  
桜花の喘ぎ声に反応して蜜がカラダの奥から溢れてくる。  
(期待、してる……私も…あんな風に…)  
一度認めてしまえば歯止めが利かなくなってきた。  
何か適当な道具を探そうと辺りを見渡すと机のカドに目が止まった。  
ゴクリとノドが鳴る。  
その間にも秋水と桜花の行為は続き、激しさはさらに増していた。  
自分のことなど気にも留めない2人にガマンできず、フラフラと歩いていく。  
「はぁ…はぁ…はぁ…あ」  
やっとの思いで辿りついた時にはすでに息も絶え絶えになっていた。  
カドを見つめる斗貴子の視線が熱くなり、しばらく考えた後にあそこを擦り始めた。  
 
「ん…んんッ…ああん!」  
下着越しに机のカドの堅い感触が伝わってくる。  
つま先立ちで少し高い位置にあるカドに必死に擦りつけ快感を味わう姿は滑稽だった。  
「なんだ、ガマンできなかったのか…躾がなってない牝犬だな」  
目ざとく見ていた秋水が笑う。  
しかし蔑む言葉ですら斗貴子を感じさせていた。  
「ひっく…だ、だって…」  
「まあいいか…姉さんがイクまで自分でしていろ…」  
そう言いながら桜花を抱き上げ、斗貴子の横に立たせる。  
机に両手を着けさせて後ろから犯しやすい格好にさせると再び腰を動かし始めた。  
隣で1人寂しく慰めている斗貴子のことなどまったく気にしていない。  
「ひっ!あっあっあっ…」  
「………」  
犯されている桜花を見ていると机のカドだけでは物足りなくなって動きが止まった。  
そのままの体勢で固まっていると秋水の手が尻に伸び、パァンと尻を叩かれた。  
「どうした津村、気にしないでもっとやれよ」  
今度はショーツを引っ張り上げられ、あそこに食い込む。  
「ああん!」  
予想もしなかった快感に堪らなくなって机に突っ伏してしまう。  
自分でするよりも他人に乱暴に扱われる方が今の斗貴子には何倍も気持ちよかった。  
横では犯されている桜花の声が感極まってきていた。  
「イ…イク!秋水クン…わ、わた…私っ!」  
「いいよ。姉さん、イって!」  
「ん…あ、あ……あああ!!」  
ひと際高い声を上げて桜花がイクと同時に秋水は精を中に放つ。  
ビクビクと腰を震わせて射精している姿を見ても今の斗貴子は別に驚きはしなかった。  
次は私を―――  
頭の中にはそれだけしかなかった。  
「ふう…」  
ズルっと桜花の中から引き出される秋水の性器は射精したばかりで萎えかけていた。  
斗貴子は何の迷いも無く秋水の前に跪くと萎えかけた性器を口に含んだ。  
 
「ん、ん、ん、ん…」  
精液と愛液が混ざり合った味が口の中いっぱいに広がる。  
「随分と可愛らしい真似をするんだな。そんなに欲しいのか?」  
頭を撫でながら見下す目に感じてしまう。  
斗貴子はしゃぶりながら上目遣いで返事をした。  
「だったら早く勃たせるんだな」  
まだ拙いレベルだったが、見よう見真似で先ほどの桜花を真似した。  
舌と唇、口内の全てを使い、萎えてしまった性器を奮い立たせようとする。  
嫌悪感はすでに感じない。  
やがて硬くなったのを口内で感じると、チラと面を上げる。  
「…もういいぞ」  
「んはッ!」  
回復したペニスを吐き出すと先端が天井を向く。  
愛液とも唾液ともわからぬ液体が糸を引いて、口と先端が繋がっていた。  
斗貴子は待ちきれず、ご褒美をねだる。  
「早くわ、私にも…その…」  
「ああ、挿れてやるから尻をこっちに向けろ」  
秋水の気が変わらないよう、すぐに床に這いつくばった。  
くっと尻を高く上げると短めのスカートが捲くれてショーツが顔を見せる。  
色気の無いショーツは濡れてべったりと張り付いていた。  
「ココがこんなになるほど欲しかったのか」  
「ああッ…あ、あん!」  
ショーツの上から指を入れられ、腰が勝手に動いてしまう。  
でも本当に欲しいのは指ではない。  
「そ…それじゃなくて…」  
「わかっている。今挿れてやるからそんなに焦るな」  
ショーツを脱がす際、秋水はわざと指でスリットをなぞる。  
「んッ!」  
短く控え目な声を上げた。  
片足だけ脱がされ、ジャマなだけの布切れはヒザのところに丸まって引っ掛かる。  
挿れられる前なのに、斗貴子は体力を使い切ったかのように息遣いが荒くなっていた。  
 
ペニスの先端がスリットに触れた。  
腰を前に動かしてくれれば、熱くて硬いモノで自分を犯してくれる。  
しかし秋水はそのままの姿勢で止まって聞いた。  
「どうすればいいか…わかっているな?」  
今の斗貴子にとってそれは通過儀礼のようなモノでしかない。  
「わ、私のあそこに……を…」  
「それじゃわからないだろう。はっきりと言え」  
「あ……お…」  
一瞬言うのを躊躇する。  
だが堕ちてしまったのだから今更恥ずかしくはなかった。  
「……お、おま○こに、ち○ぽを…くっ、ください」  
斗貴子は早く挿れてくれと目で訴える。  
犬みたいに這いつくばり、犯しやすいように自分から尻を上げさせらた。  
それだけでは満足してくれないのか、卑猥な言葉も言わされて、キュっとあそこが締まる。  
変わり果てた姿に秋水は笑い、ようやく褒美を与える。  
「よく言えたな津村。じゃあ……受け取れ!」  
熱い異物が奥まで突っ込まれ、斗貴子は嬉しくて泣いた。  
思考が停止して次々と押し寄せてくる快感に頭の中が真っ白になる。  
気持ちいいという感覚だけしか考えられなくなった。  
 
―――カラダの奥深くまでペニスで抉られる  
     腰がぶつかってパンパンと尻が鳴る―――  
  ―――胸を鷲掴みにされたが痛くは無い  
       逆に乳首が硬くなって触って欲しいとねだる―――  
    ―――髪の毛を掴まれて上を向かされる  
         卑猥な言葉を言わされ…いや、自分から進んで言ってしまう―――  
 
秋水に犯され、乱暴に扱われるのを、ずっとずっと待ち焦がれていた。  
「ああん!こ…こんなの初めて!」  
「そうか、そんなにいいのか津村」  
「はい!気持ちいいです!も、もっと……もっと私を犯してくださイ!」  
斗貴子が声を裏返して快感を貪る中、桜花がゆっくりとした動作で起き上がった。  
 
ポンと秋水の肩に手を置かれた。  
誰かはわかっていたので腰を動かしたまま顔だけを向ける。  
「姉さん、起きたの?」  
「うん。それよりもどう、津村さんは?」  
聞かなくてもわかっていたが、肩越しによがり狂う斗貴子が見えた。  
恥ずかしげも無く声を上げて秋水に犯される姿にクスリと笑う。  
「あっけないもんだね。あんなにイヤがってたのに今じゃ自分から腰振ってるよ」  
「あそこの具合は?」  
「…悪くはないね」  
秋水は少しだけ迷ったそぶりを見せる。  
内心穏やかではなくなってきた桜花は結合部の辺りに手を伸ばした。  
「ふ〜ん…よかったわね津村さん、あそこの締まりは合格だって」  
嫉妬交じりに勃起したクリトリスを指でピンと弾く。  
「ひぃッ!あ、ありがとう…ございます!」  
言葉に感じる刺々しさに気づいたのか、斗貴子は従順な態度を見せた。  
桜花は、ふんっと一瞥をくれて目を別の場所に移す。  
「でも、こっちはどうかしら」  
「もうやるの?」  
何をするのか秋水には予想できた。  
それもそのはずで、秋水自身もそちらの方に興味があったようだ。  
ただし不安も少しあった。  
「武藤にやられてるかな?」  
「う〜ん、それはないんじゃない?  
 普通のセックスでさえこれなんだから…こっちはまだバージンね」  
それもそうだと秋水は頷き、2人だけの怪しい会話が続く。  
今の斗貴子の耳には2人の話は全然届いていなかった。  
そんな余裕など無いくらい、犯されるのが気持ちよかったのだ。  
「ねえ津村さん、秋水クンのって気持ちいい?」  
「はッ、はイイ!奥まで……と、届いて………気持ちいいです!」  
その答えに満足して桜花は声を殺して笑った。  
「気持ちいいところを悪いんだけど…ちょっと体位を変えてくれる?」  
 
斗貴子は逆らえず、黙って言う通りにする。  
引き抜かれるペニスを名残惜しそうに見つめていた。  
それに気づいた桜花は優しく声をかける。  
「ほら、秋水クンに抱っこしてもらいなさい」  
秋水はイスに腰掛けて待っていた。  
無論ペニスは上を向いている。  
「それって……な、何を…」  
「よいしょっと」  
斗貴子を後ろから抱える。  
足をM字に開かせた格好にさせてそそり立ったペニスの上まで運ぶ。  
「まだイってないんでしょ?」  
「ま、待って…」  
「秋水クンに跨って好きなだけ腰を振ってイキなさい」  
手を離すとそのままの体勢で重力に従って落ち、ズブリと中にペニスが挿ってくる。  
後ろから挿れられる感覚とはまた違ってカラダ中に電気が走った。  
「これはもう必要ないわね」  
縛り上げていた戒めを解くとバランスを崩していたのかしがみつく。  
ホッと一息つくと間近に秋水の顔があった。  
「あ…」  
「どうした、早く動け」  
見上げた視線と見下す視線がぶつかる。  
今の位置関係に腰の動きが止まり、恥ずかしさのあまりに顔を赤らめた。  
こんなに近くで見られている―――  
「んッ……」  
秋水の視線に気づき、膣内が収縮する。  
視姦されることに背筋がゾクゾクしてきた。  
キシ…  
カラダが快感を求めて勝手に動き、イスが安っぽい音を鳴らす。  
キシ……キシ、キシ…  
「ん…んんッ!」  
斗貴子は目を閉じて奥まで挿入するように腰をクイックイッと動かし始めた。  
 
ギシ、ギシ、ギシ……キシ!  
「ああ!……ん、んあッ!」  
秋水の上に乗って斗貴子は声を上げていた。  
腰を振ってよがっている姿を見られている―――  
犯されるのとは違う心地よさを感じて腰の動きが早くなった。  
「こんなに夢中になっちゃって……そんなにいいの?」  
桜花の問いに口を噤んで首をコクコクと縦に振る。  
喘ぎ声しか出ないのだから、それが精一杯の意思表示だった。  
だから桜花が何をしようとしているのかわからない。  
「こっちのお口はヨダレでベチャベチャね」  
下の方から桜花の声が聞こえた。  
秋水の足元にしゃがんで結合部を見ていた。  
が、その視線が別の場所に動く。  
「もっと気持ち良くしてあげるね」  
中指をしゃぶって濡らしてからもう一つの穴に添える。  
突然襲いかかってきた今までとは全く違う感覚に斗貴子の顔が青ざめた。  
「そこは…ち、ちが…」  
「違わないわよ。知ってるでしょアナルセックス」  
いきなりには挿れず、指の腹で丹念にほぐす。  
「や、やめてください……そんなところ…」  
「あら、気持ちイイのよ」  
斗貴子の背中に自分のカラダをつけて押さえ、すぐ後ろから甘く囁く。  
桜花の言葉に逆らうことはできなかった。  
それに好奇心も刺激され、先ほどから弄られていたアナルに奇妙な感覚が芽生える。  
「せっかくここにも穴があるんだから、使わないと損よ」  
誘いの言葉に心が揺れる。  
前だけでなく後ろも犯される。  
そんな自分を想像しただけで挿れたままのペニスをキュッと締めつけた。  
全ての穴を犯されたいという欲求が抑えられず斗貴子は頷く。  
「ふふふ、いいコね……」  
ゆっくりと指が後ろの穴に挿っていった。  
 
「い、痛っ!抜いて…」  
「息を吐いて力を抜きなさい」  
桜花の言葉に従って息を吐いて体の力を抜く。  
命令ではなく、痛みから逃げたかった。  
「そう…そうよ。秋水クンは津村さんの痛みが紛れるように相手をしてあげて」  
「わかったよ。口を開けて舌を出せ」  
「はい。んん…」  
命令に従って舌を出す。  
秋水は出した舌にしゃぶりつきイヤらしく音を立てて吸い上げた。  
それに応えるように斗貴子も舌を絡みつかせる。  
「ん…あぁ……ちゅ、ずず…くちゅり……んはあぁ…」  
秋水が口を離して唾液を垂らすと、すかさず斗貴子が口を開けて受け止める。  
甘いと感じる唾液を咽を鳴らして飲み込んだ。  
それだけでは足りず、もっと欲しくて雛鳥のように口を開けてせがむ。  
「はむ……ん、ん、ん………んんッ!」  
桜花に後ろから胸を弄られる。  
秋水に硬くなっていた突起をツメで軽く引っ掻かれて意識が飛びそうになった。  
止まっていた腰が少しずつ動き、いつしか後ろの穴に感じていた痛みが消えていく。  
ず…ずず…  
ゆっくりとだが、後ろの穴に指が再び挿っていく。  
その間も秋水の手と口と舌は動き続け、痛みと快感が混濁する。  
「……根元まで入っちゃったわよ」  
しかし斗貴子には入った部分が見えないので自覚は無かった。  
「わかるでしょ、ほら」  
「はぁあン!」  
桜花がグリグリと動かすので何となくわかった。  
「ひょっとしてこっちの素質があるんじゃない?」  
中指だけでなく人差し指も挿れようと添えられる。  
少しずつ探るように挿っていく。  
「そんな…ム、ムリです……裂ける…」  
しかし後ろの穴は2本目を簡単に呑み込んだ。  
 
「何がムリなの?初めてなのに指を2本も飲み込んじゃって……あなたってヘンタイね」  
「あああン!動かさないで!」  
挿れた指を回され、あまりの気持ち良さに叫んでしまう。  
「この調子ならお尻だけでもイけるんじゃないの?イってみる?」  
「やだ…やめてください!そんなのムリです!」  
口ではイヤがってみせるが、前よりも後ろの快感が大きくなってきた。  
後ろの穴を責められ、気持ち良くて膣内を締めつける。  
「ケツに突っ込まれて締めつけているんじゃ、説得力無いな」  
秋水が尻の肉を掴んで思いっきり広げる。  
桜花が挿れた指を広げて後ろの穴を広げる。  
「ああッ、広げないで……指が…指がああ!」  
「気持ちイイんでしょ?認めなさい…このヘンタイ」  
囁かれた言葉が頭の中に染み渡り、アナルに指を突っ込まれているのに勝手に腰が動く。  
わけのわからない叫び声を上げてよがり狂う。  
秋水の目が自分を犯し、後ろの穴の快感を病みつきなってくる。  
「い…イイ!後ろの穴…気持ちイイです!」  
「そうよ、気持ちいいでしょ。でもね、アナルセックスはもっといいのよ」  
指よりもっと大きくて奥まで届かせる異物が欲しくなって斗貴子はアナルを締めつけた。  
「こっちで一回イかせてあげる…その次は秋水クンのを挿れてもらいなさい」  
「はい!イかせてください。私の…後ろの穴………犯して!!」  
2本の指が奥まで突っ込まれた瞬間、斗貴子は叫びながら初めてアナルで達した。  
全身が弛緩して秋水に体を預けて支えてもらう。  
「ん…んあっ」  
突然の浮遊感に気づき、秋水に抱き上げられたのをぼんやりと感じる。  
ベッドに寝かされ、まだ絶頂の余韻が抜けなかったが思い出した。  
「お願いします………後ろの穴…犯してください」  
両手で開いた穴はまだ小さく、アナルセックスができるとは思えなかった。  
しかし秋水は先端を後ろの穴にあてがう。  
ギチっとイヤな音を立てて押し広げられ、痛みが走る。  
「あ…あはぁ……」  
それでも気持ちいいのか斗貴子は甘い声を漏らした。  
 
 
「バルキリースカート!」  
4本の死神の鎌がカズキを襲う。  
カズキと斗貴子の戦いは一瞬で終わった。  
「なんで…斗貴子さん」  
いまだにカズキは信じられなかった。  
ホムンクルスが不可思議な霧と共に学校に攻めてきたとき、カズキは再び核鉄を使った。  
化け物としか思えない実験体と戦う。  
「化け物」  
キズだらけになってまで守ろうとした生徒たちに罵られて裏切られた。  
その最中、懐かしい人―――斗貴子と再会した。  
しかし斗貴子が口にした言葉にカズキは絶望する。  
「所詮、錬金の戦士は核鉄を持ったホムンクルスには敵わない。バタフライ様の命令だ」  
それだけを告げると斗貴子は襲ってきた。  
ザ…  
斗貴子は近づき、サンライトハートを取り上げる。  
「どうして……なんでホムンクルスの方に斗貴子さんが」  
カズキの問いに斗貴子は胸元にある印を見せる。  
信奉者―――  
ホムンクルスに奉仕する人間の証だった。  
いつか聞かされた知識であり、カズキは全てを理解した。  
「斗貴子さんになら殺されてもいいかな……2回も助けてもらったし」  
覚悟を決めて目を閉じる。  
しかしカズキの考えていた結末はやってこなかった。  
「………いや、キミは殺さない。バタフライ様がお許しが出たからな」  
「ど、どうして…」  
わけがわからずカズキは体をムリに起こそうとする。  
しかし斗貴子がそばに座り、寝かされる。  
「キミの処置は私に一任されている」  
「……どういうこと?」  
「つまり…こういうことだ」  
カズキに覆い被さって唇を塞ぐ。  
 
武藤カズキ―――  
彼は別に生かしておいてもいい。  
キミの好きなようにしたまえ。  
 
「私はキミをもらう為に信奉者になったのだ」  
斗貴子はズボンの上からカズキのモノを触る。  
慣れた手つきで刺激するとすぐにペニスは硬くなった。  
「斗貴子さん、やめて…こんなことしてる場合じゃないでしょ」  
カズキはやめさせようとしたが、痛みで思うように体が自由に動かなった。  
その慌てぶりに斗貴子が笑う。  
「何を恥ずかしがっているんだキミは?初めてじゃないくせに」  
ベルトを外してズボンの中に手を入れる。  
硬くなったモノを探り当て、外に取り出した。  
「こっちはその気になってるじゃないか。逞しい…」  
熱く脈打つペニスを見て斗貴子の表情がうっとりとしたモノに変わった。  
直に触られたカズキが呻き声を上げる。  
「ふふふ、感じてくれてるのかカズキ?」  
「と、斗貴子さん、やめて…」  
「口でして欲しいのか?それともこのまま手でイかせてあげようか?」  
甘く語りかけ、カズキを見る目が熱くなる。  
「胸は…この通り小さいからあまり期待しないでくれ」  
スカーフを解いて前を開けると下には何もつけていなかった。  
控え目に膨らんだ胸を下から持ち上げ少しでも大きく見せようとする。  
その先はすでに硬く尖っていた。  
「見てくれ、カズキ……キミのことを想うだけで…ここがこんなに硬くなって…ああ!」  
カズキの視線にカラダが熱くなって声を上げた。  
「あれから私も少しは巧くなったんだぞ。キミに奉仕しようと思って…」  
「斗貴子さん…」  
変わり果てた姿にカズキは涙が流れた。  
「相変わらず優しいなキミは……だったら私を受け入れてくれ…」  
ショーツを下ろしてカズキを跨ぐ。  
 
「見てくれ、キミをこんなに欲しがってる……私を犯してくれないか」  
愛液が溢れて内股を伝う。  
何か欲しくなって、つい指を挿れて掻き回した。  
「キミを愛している。私に女の悦びを与えてくれた初めての人だからな…んッ!」  
一番感じるところを触ってカラダの疼きを抑える。  
しかし自分の指でイキたくはなかった。  
カズキが欲しくてその気にさせようとして、もっと淫らな自分を見せる。  
「前じゃなくて後ろの方がいいのか?私はどちらでも構わないぞ…ほら」  
手を取って後ろの穴に持っていく。  
何かに操られるようにカズキは指を動かした。  
「あん!な、中にも入れて…」  
「……その、大丈夫なの?」  
カズキが恐る恐る聞いてきた。  
現実が薄れ、目の前の欲望が強くなってきているのか…  
斗貴子は安心させるために笑顔で答える。  
「ああ、指だけじゃなくてキミのだって入るぞ。秋水様と桜花様に仕込まれたからな」  
懐かしい名前を聞いてカズキの顔から険しさが消えていく。  
「秋水…桜花………あ、2人とも元気?」  
「ああ、御二人には良くしてもらっている……昨夜だって私を可愛がってくださった」  
2人に奉仕して気を失うまで犯されたのを思い出す。  
だが2人がいても寂しさは埋められなかった。  
愛した人―――自分を犯して欲しいと想う人がいなかった。  
「だから私と一緒に……堕ちてくれ」  
カズキが欲しいと心から願った。  
奴隷と成り下がった自分には不釣合いだと理解していたが感情がそうさせなかった。  
目の前が涙で曇る。  
「斗貴子さん……うん、一緒だよ」  
自分の耳を疑ったがカズキの顔は変わらず笑っていた。  
その笑顔が眩しくて斗貴子は涙が止まらなかった。  
「ありがとうカズキ。キミが望むならどんな恥ずかしいことだってしてあげよう……」  
周りの喧騒を余所に2人は欲望の赴くままに快楽に溺れていった。  
―――――――――BAD END―――――――――  
 

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