もしキミが自分を偽善と疑うならば 〜eros story〜 
 
「オレ 頑張ったんだ でも… オレ 偽善者なのかなぁ…」 
 
 自分の不甲斐なさに、涙を浮かべるカズキ… 
 
(カズキ… 
 忘れていた… この過酷な一週間、カズキはよく耐えて戦ってくれた 
 でもカズキは戦士じゃない 「命」を割り切る程強くはない…) 
 
 慈愛の優しい眼差しを向ける斗貴子、そして… 
 
「カズキ―――」 
 
「!! 斗貴子…さん…」 
 
 そして…優しく抱きしめた… 
 
「カズキ…キミは偽善者なんかじゃない… 
 決して…偽善者なんかじゃ…」 
「……いいよ斗貴子さん…オレなんかたのために…無理しないで…」 
 
 そっと振りほどくカズキ。 
 だが斗貴子は、省みもせずカズキをその場に押し倒した。 
 
「斗貴子さん…?」 
「私は…私は本当にキミに感謝している… 
 キミのおかげで、あの憎い化物にならずにすんだのだ 
 これくらいは…させてくれ…」 
 
 そう言うと、徐に衣服を脱ぎだした… 
 
「ちょ、ちょっと斗貴子さん!?」 
「どうした? 遠慮なんていらない、キミも脱ぐんだ」 
「で、でも……あ……あ…」 
 
 すっかり斗貴子は全裸になっていた。 
 スマートな体のライン、小振りな胸、整った美しい毛につつまれた秘部…全て露わになっていた… 
 頬を仄かに赤らめながら斗貴子はカズキに迫る… 
 
「ほら…早くしてくれ 
 私だけでは、恥ずかしいではないか…」 
「で、でも…オレ…無理だよ……斗貴子さんに…そんな……」 
「こうでもしないと私の気が済まないんだ…」 
「うぅ……」 
「それにほら、キミの体は正直に反応しているぞ?」 
 
 カズキは、はっとなって気づいた。 
 すでに自分の一物は、ズボンの上からでも分かるほど大きくそそり立っている… 
 
 
「あ……」 
「ふふっ…こんな私の体でも満足してもらえてうれしいぞ… 
 もう私も我慢できない…脱がすぞ?」 
 
 少々強引に、斗貴子はカズキの衣服を脱がせ出した。 
 カズキは、朦朧としながらただそれに従うしかなかった。 
 
「どうしたカズキ? おーい? ボーっとしすぎていないか…?」 
「だって…こんなこと… 
 その…初めて…だし…こんな…いきなり……」 
「大丈夫、私に任せろ…」 
「う、うん…… でも…ホントにいいの…? 
 そりゃオレだって…う、うれしくないっていったら嘘になるけど…斗貴子さんは…?」 
「キミが嫌でないなら問題ない… 
 …なぜなら、私も…キミと交わることに喜びを感じている……」 
 
 思わず顔が真っ赤になるカズキだが、斗貴子はそれ以上に紅潮していた… 
 
「ほ、ほらっ は…はじめるぞ…」 
  
 もはやカズキより緊張しまくっている斗貴子であった。 
 
 その頃、廃工場の外では… 
 
(しまった…もう完璧に出るタイミングを逃した… 
 せっかくとっておきのブラボーな台詞を考えていたというのに… 
 ……しかしまぁ…戦士・斗貴子がここまで武藤カズキに惹かれていたとは…それにここまで大胆に攻めるとはな… 
 さて……覗き見するわけにもいかんし、退散するか…) 
 
 ブラボーに登場する予定を逃したキャプテンブラボーは気配を殺しながら立ち去った… 
 
 ………… 
 一方、仲では…始めるぞといったにも関わらず、お互い向き合ったまま硬直していた。 
 斗貴子がカズキの上で手を床について覆い被さったまま… 
 
「斗…斗貴子さん… 
 ま、まず…どうしたらいいの? オレ…わからないよ…」 
 
 沈黙をカズキが破った。 
 我に返ったように斗貴子が目を見開く 
 
「す、すまない…わ、わたしもボーっとしていたようだ…… 
 ま…まぁ別に通例的なものがわるわけでもない…… 
 た、互いに好きなようにすれば……いいさ…」 
「わ、わかった…」 
 
 お互いありえないくらいにガチガチである。 
 本来もっと前の段階でなるべき状態に思えるが、 
半ば斗貴子が勢いで押し切ったに関わらずその本人がガチガチである。 
 決して行為自体が初めての事ではないのに、だ。 
 斗貴子は驚いていた。 
 
(嫌でも思い出すな…前の任務で潜入した学校での事… 
 男子生徒に秘密を知られ…仕方なく事に応じるしかなかった… 
 これほどまでに違うものなのか…自分から望んでいる場合となると…ああ…カズキ…) 
 
 どちらからともなく唇を重ねた。 
 本能の赴くまま舌と舌を絡めあう…ピュアなキスの経験しかないカズキは少し戸惑ったが、体は正直に行為に没頭した… 
 やがて唇を離し、二人はまた見つめ合った。 
 
「斗貴子さん…」 
「カズキ…」 
 
 既に斗貴子の興奮はすさまじかった。 
 堅く勃起している乳首、卑猥な液体を垂らしジットリと濡れている秘部。 
 斗貴子の体は全体から汗を流し、熱く呻いている。 
  
「はぁ……はぁ…… 
 カズキ……私…もう…こうしているだけでも、おかしくなってしまいそうだ…」 
「オレも…ねぇ、見て斗貴子さん… 
 オレ、自分のがこんなに大きくなったの…見たこと無いよ…」 
「! 私も無いぞ…ここまで大きな物は… 
 はぁ…はぁ…我慢…できない… 
 いいかカズキ? もう…入れたい……」 
「うん……斗貴子さんが入れて… 
 オレ、自分から無理だよ…こんな大きな物… 
 斗貴子さんが痛くないように…入れてほしい…」 
「あぁ……わかった…… 
 体勢は、このままで大丈夫だ…いくぞ…」 
 
 斗貴子はカズキの物をそっと握りしめた。 
 
「熱いな…」 
「う、うん…握られるだけでもすごく気持ちいい…」 
 
 膝を立て、片方の手をカズキの胸板にそっと置いた。 
 自分の穴と位置を合わせ、一呼吸置く。 
 そして、少しづつ斗貴子は腰を降ろす。 
 性器と性器が微かに触れた。 
 
「はぁはぁ…はぁはぁ…」 
「う…ぁ……はぁはぁ…」 
「入れるぞカズキ…ほら…しっかり見てくれ…」 
「な、なんか恥ずかしいよ…見るのは 
 そうでなくても、もう死ぬほど恥ずかしいのに…」 
「わ…わたしだって恥ずかしいんだ…でも見たい…… 
 ほら、早く…カズキと繋がる瞬間を…カズキと一緒に見たいんだ…」 
 
 普段の斗貴子からは想像もつかない言動がカズキを責め立てる。 
 
「わ、わかったよ…」 
「ありがとう……い…くぞ…」 
 
 斗貴子はゆっくり、ゆっくりとカズキの物を自分の中へと挿入していく… 
 二人はまじまじと結合部を見ていた、体には今まで感じたことのない快感が流れる。 
 
「くううっっ……お…おきい…な…それにすごく太い……はぁ…はぁ…」 
「すごい…入ってく…斗貴子さんの中に……くあああっっ…」 
「くあああぁぁぁっ…! なかなか…入らない…最後まで我慢してくれ…カズキ…」 
「うん……痛くないように…ゆっくりで…いいから……あぁぁっ…!」 
 
 必死に射精感を抑えるカズキ。 
 斗貴子は快感と共にくる痛みに耐えながら、ゆっくり腰を降ろしていく… 
 やがて、カズキの長く太い物は、全て斗貴子の中へ押し入った。  
  
「はぁはぁはぁ…入ったぞ…カズキ…まだ大丈夫か?」 
「うん…だいじょうぶ…すごく熱いよ…斗貴子さんの中…」 
「あぁ…カズキの物もすごく熱い…ぞ…」 
 
 しばらくその状態で、息を整える二人 
 
「私達…一つになったぞ…」 
「うん……はぁ…はぁ…はぁ…すごく気持ちいいんだね…こうしているだけでも…痛くない? 斗貴子さん」 
「あぁ、大丈夫だ 一度入れてしまえば痛みはなくなった… 
 あぁ…ん……く…はぁ……はぁ… 
 そのぶん快感が…一気にきた……ぞ…… 
 さぁ……はぁはぁ……もっと…気持ちよくするぞ… 
 我慢できるとこまで我慢してくれ……く…はぁ…」 
「う…ん……」 
 
 腰を上下に動かす斗貴子、じょじょにその速度をあげていく。 
 斗貴子の膣内で、カズキの物が激しく上下運動する。 
 肉壁をこすれながらいやらしい水音が溢れ出す。 
 二人は快感の渦へと飲み込まれていく。 
 
「あん…あぁぁぁ…はぁはぁはぁ…あ…んん…あんっ! 
 カズキ…カズキ…」 
「斗貴子さん…くああっ…くうっ…はぁはぁ…すごいよ…! すごく気持ちいいよ…!」 
「わたしも…だ……あああぁぁんっ!! 
 カズキ…揉んでくれ…私の胸を…揉んで…… 
 もっともっと気持ちよく…なりたい……くあっ! あぁんっ!」 
「わかった斗貴子さん……くあぁぁっ…」 
 
 カズキは大きな手で、斗貴子の胸を鷲掴みにした。 
 初めての感触に驚きながら、自分の欲望に任せて揉みたくる… 
 
「ああっ……いい……いいぞカズキ… 
 乳首を…乳首を…揉んで…くれ……」 
 
 言われたとおりにするカズキ。 
 堅く大きく勃起している小さな胸にそぐわない乳首をコリコリと刺激する。 
 
「んあっ! あああぁぁぁんっ!」 
「斗貴子さん…斗貴子さん…… 
 駄目だ…手に意識を集中…させると…くうっっ…が、がまんできないっ……」 
「わ、わかった…すまない…はぁはぁはぁ…あぁん… 
 なら…カズキも…下から…突いて…くれ…あぁぁぁんっ…」 
「うん…それなら……はぁ…はぁ…」 
 
 上下運動を続けながら指示をする斗貴子とそれに応えるカズキ。 
 二人はただの雄と雌になっていた。 
 斗貴子の動きに合わせてカズキも下から腰を突き上げる、長く太いそれは、斗貴子の中を勢いよく突く。 
 
「あああああああああっ…! あああぁぁぁぁんんんんっ! 
 もっと…もっと突いてええぇぇっ!」 
「うん…… 
 すごいよ…すごいよ斗貴子さん…斗貴子さんの…斗貴子さんの中…すごい…はぁ…はぁ…すごい…気持ちいいぃっ!」 
「はぁ…はぁ…カズキ…カズキィィィ!」 
「斗貴子さん…斗貴子さんっ!」 
 
 ひたすらに快感を求める男と女…その中に確かな愛を輝かせて… 
 
「くあぁぁぁんっっ! カズキ…私も限界だ……イク……もう…イキそうだ……」 
「オレも…もう…我慢のげ…んかい…くああっ!」 
「いいぞ……出してくれ……カズキ…ブチ撒けてくれええっ…!」 
「い…くよ…! 斗貴子さん… 
 うっ…うおおおおおぉぉぉっっ!」 
 
 カズキの、限界まで熱く大きく変形した物は、大きく脈を打ちながら斗貴子の中へ精液を出していく… 
 
「熱い…! すごいぃっ……! カズキの…カズキの… 
 ああああぁぁああぁぁんっ! 
 イク…私も…イクウウウウゥゥゥゥ!」 
 
 カズキの物が精液を出し尽くし、縮んでいこうとする時、呼応するかの様に斗貴子の膣はそれを締め上げた。 
 最後の一滴まで吸い取ろうとするかのように、収縮させ、ひたすらに締めあげる。 
 しばらくして、ようやく緩くなってきた締めつけから解放され、小さくしぼんだそれは、斗貴子の膣から抜け落ちた。 
 斗貴子の膣からはカズキの精液と斗貴子の膣液が混ざった液体が流れ出ている。 
 
「はぁはぁはぁ…斗貴子さん…」 
「はぁ…はぁ…はぁ…カズ…キ… 
 ! カズキ、それ……」 
「締めすぎだよ…斗貴子さん… 
 また大きくなってきちゃった…よ…」 
「ちょっ…早すぎるぞ…カズキ…… 
 ……まさか、核鉄…の…回復力増進効果がプラスされて…」 
「ははっ…そうかも…しかもオレの場合、常に体内で働いてるしね…」 
「ふうっ……どうする? 口でいいか?」 
「え…… ……ええっ!?」 
「なにをいまさら驚いてるんだ…? 
 ほら、いくぞ…」 
「ちょっ…斗貴子さんっ!」 
 
 躊躇いもなくカズキの物を頬ばった斗貴子。 
 自分の膣液を舐め取りながら、以前やらされた経験をたよりにカズキを刺激していく。 
 
「い、いいって…そこまで…! き、汚いよ…!」 
「だいじょぶだ、気にするな 
 それよりどうだ? 気持ちいいか?」 
「え…あ、うん… 
 じゃなくて…その…悪いよ…オレだけ…」 
「……じゃぁ……私のも舐めてみるか…? 
 キミのを舐めてたらまた熱くなってきた」 
「え…あ…えと……」 
「何事も経験だぞ、ほれ」 
 
 そういうと自分の秘部をカズキの目の前に持ってくる。 
 
「う…あ…すごい匂い…」 
「キミのものも混ざっているからな… 
 どれ、まずは飲んでみるか?」 
「えぇっ…だ、大丈夫かなぁ……」 
「私は後でキミのをそのまま飲むんだ 
 これくらいなんてことはないさ 
 それに、混ざると意外と美味かもしれんぞ」 
(と、斗貴子さん……) 
 
 もはやここまでくるとパピヨンをも凌ぐ変態ぶりである。 
 
「? どうした?」 
「え…いや、なんでも…ないよ… 
 じゃ、じゃあ……飲んでみるよ……」 
 
 カズキは少し興奮が冷めてしまっていたが、意を決して斗貴子の膣に口をつけ、液体を吸い取る。 
 
「……どうだ?」 
「なんか…甘さと苦さが融合してて…すごい変…うええっ…」 
「こら、吐くな」 
「だ、だって……」 
「まぁいい…じゃぁ舐めてくれ」 
 
 カズキはすでに斗貴子のいいなりになってしまっていた。 
 だが、少なからずそれに満足しているようである。 
 そして改めて斗貴子の秘部に顔を近づける。 
 汚い物と思う自分の物が無くなったせいなのか、間近に見ると今度は興奮が高まってきた。 
 女性特有の匂いを嗅ぎながら、味見をするように舐めてみた。 
 
「ひあっ…!」 
「斗貴子さん?」 
「舐められるのは初めてなんだ…」 
「そうなんだ… 
 オレ…すごく興奮してきちゃったよ…」 
「あぁ…好きなように、舐め回してくれ…」 
 
 その言葉を聞いたカズキは、理性が壊れたような勢いで、斗貴子の秘部をむさぼるように舐め回す。 
 
「あぁん! いい…! 気持ちいいぞカズキ…!」 
「? なんだこれ? …ひょっとして、クリトリス…とかいうやつ…?」 
 
 そういいながら、少し勃起しているそれを舐める。 
 
「ああああぁぁぁんっ! そ、そうだ… 
 そ、そこを……そこをもっと……」 
「んじゃ遠慮なく……」 
 
 そういうと、唇を吸い付け、いきなり吸引しだした。 
 
「ひあああああぁぁぁぁぁっ! あぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!」 
 
 とてつもない快感が斗貴子を襲う。 
 
「カズキ……ダメだ…もう……イッてしまうぅぅぅぅっ!」 
「え? …うわっ…」 
 
 斗貴子の膣から液が吹き出した。 
 
「すごい……少し甘いね……斗貴子さんの…汁…」 
「汁なんてゆうな…バカ……」 
「そういや岡倉から聞いたことある… 
 女の人は一回イクと、次はすぐイキやすくなるって…」 
「あのエロス…」 
「斗貴子さんももう、人のことエロスなんて言えないんじゃない?」 
「む…まぁ…そうだな…… 
 というより…私のほうがよほどにエロスだな… 
 まぁ構わん……さて、じゃあさっきの続きをしてやるぞ」 
「開き直っちゃった」 
「う、うるさい…」 
  
 味わうようにカズキの一物を舐めはじめる斗貴子。 
 丁寧に丹念に、時に激しく舐めあげていく。 
 
「すごく、気持ちいいよ…斗貴子さん 
 もう、出しちゃっていい?」 
「あぁ、いいぞ」 
「それでは……くおおおおぉぉぉっ!」 
 
 さきほどよりは少ないものの、勢いよくカズキの精液は斗貴子の口内目掛けて飛び出した。 
 斗貴子はそれを全て受け止め、味わいながら飲み干した。 
 
「ふうっ…苦いな……」 
「全部…の、飲んじゃった……」 
「多少苦くても、カズキのなら全部飲んでやるさ 
 さて………ん……もうこんな時間か…」 
 
 携帯の時計を確認する斗貴子。 
 
「あ………」 
 
 思えば、ブラボーが次の任務の通達にここに来ることになっていたのだ。後始末をして服を着た後、慌てて電話をかける。 
 
「もしもし? 戦士長?」 
「おお、戦士・斗貴子か ようやく終わったか? 
 カズキもいるんだろ? 二人で寄宿舎の管理人室へ来てくれ」 
「ようやく終わったって……見てたんですか?」 
「ん…あぁ…まぁ心配するな二人が脱ぐとこまでしか見とらん」 
「戦士ちょおおおぉぉぉぉっ!」 
「しょうがないだろぉ! 俺だってせっかくブラボーに登場する予定だったんだからよぉ! 
 安心しろ、戦士・斗貴子は後ろしか見えなかったよ! 
 じゃあな! 早めに切り上げてこいよ!」 
 
 一方的に電話を切るブラボー 
 
「ったく…!」 
「ま、まぁまぁ…落ち着いて斗貴子さん…」 
「はぁ…まぁいいか……どうせ私はもうエロスだ……」 
「ははっ……でも、驚いたな…今日の斗貴子さんには…」 
「ん……自分でも驚いてるんだがな 
 私がカズキをここまで好きだったとは…」 
「え、えええっ!?」 
「鈍いなキミは… 
 さっき言っただろう……キミと交わることに喜びを…って… 
 それに、いくらお礼でも好きでもない奴にあそこまでしてやるわけないだろう」 
「そっか…お礼だとすると、解毒剤を届けた戦士長さんにもしてあげないといけないもんね」 
 
 ブチッ! 
 
「うああああっ! 冗談だって!」 
「はぁ……で、キミは私の事をどう思ってるんだ?」 
「え?」 
「え? じゃない 
 私は…キミが好きだといったんだから…キミの気持ちを知りたい…」 
「きゅ、急にそんなこと言われても困るよぉ… 
 ………でも」 
「でもなんだ?」 
「でも、俺も斗貴子さんと一緒かな 
 好きじゃない人と、あそこまでの事はできないよ 
 オレは、岡倉みたいにエロスじゃないしね」 
「………………」 
「どうしたの…?」 
「ほぉ〜……ではアレはなんだ? 
 岡倉がキミの為に持ってきたHで綺麗なお姉さんなんたらは!?」 
「ああああっ! ア、アレは……」 
「はぁ〜……… 
 ま、まぁ…キミが私の事をまだ好きではないなら… 
 これから好きにさせてやるだけだ…!」 
「え? 今なんて? 聞こえなかったよ、もっかい言って」 
「だ、黙れっ!」 
「でもまさか…そこまで斗貴子さんがオレの事を好きだとは思わなかったなぁ…」 
「う、うるさいっ! えーい、黙れ黙れ! 武装――!」 
「ちょ、ちょっとタンマー! シャ、シャレになってないよー!」 
 

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