ジーニさんは、ベッドにゆっくりと横たえられた。  
女性とは思えない長身に、褐色の肌、鍛え上げ力感溢れる女体も、今は見る影もないようだった。腕は、指までだらりと伸ばされ、足は完全に力抜けしていた・・・  
雇主は、いきり立った怒張を保ったまま、ジーニさんの横に腰をおろし、ジーニさんの意識が戻るのをしばらく待っていた・・・・髪をなでつけ、下腹部に手をおくと、やさしくさすり、ジーニさんを落ち着かせるような仕草を示した。  
雇主のまるで恋人にするようなやさしい仕草を見て、僕は急に切なくなった。ジーニさんが、まるで自分から離れ、誰かのものになってしまった錯覚を感じた。  
だけど、少ししてジーニさんの吐息が、そのまま眠りにつくように、穏やかなものに変わっていくと、雇主は待ちきれないとばかりに、立ち上がった。  
雇主は、ジーニさんの腕を掴むと、仰向けのまま、ベッドのヘリを掴ませた。そして、そのまま、ジーニさんの両脚の間に分け入ると、力抜けした脚を抱え、大きく脚を開かせた。  
「では、残り時間も、一時間を切っておりますし・・・・ジーニさんはお疲れのようですから、いろいろな体位を試す時間もありますまい・・・それは次回のお楽しみにして、今宵は、正上位でじっくり楽しみましょう・・・・」  
雇主は、ジーニさんにそう告げると、目の前の両脚の中心に自らの怒張を一気に差し込んだ。  
 
「あっはん!!」  
それまで、絶頂の余韻に心奪われていたジーニさんは、再び訪れた衝撃で、ようやく現実に戻されたようで、初めて聞くかわいらしい悲鳴をあげた。  
 
ここからジーニさんは、雇主にされるがまま、もはやイキっぱなしだった。  
止まることない注送、鳴き続けるあえぎ声  
雇主は、淫裂にひたすら怒張を突き立てて続けた。それ以外の行為には、目もくれず、ひたすら深く突き刺すように腰を強く打ち続けていた。  
ジーニさんは、胸をそらし、腰からうえを激しくよじらせ続けた。  
豊満な乳房は、腰のリズムの動きにあわせふるえ続け、全身から玉のような汗を飛散させ、ここまで甘酸っぱい匂いが流れてくる。  
「あああ、だめっ、だめだめだめぇっ! い、イク・・・ああっ、いく、いっちゃう!」  
雇主が正上位の姿勢のまま挿入し始めてから、3度目の絶叫が鳴り響いた。  
それと同時に腰から全身を震わす力強い痙攣が、雇主に抱えられた両脚の爪先まで震わせていた。  
けれども、雇主は、まだ達してはしなかった。挿入したまま一旦腰の動きを止めるがジーニさんの絶叫と大きな震えが収まると、再び注送を繰り返していた。  
「もう・・もうっ・・・・げんか・・・い・・・・はぁはぁ・・・やめ・・・やめて・・・」  
「はぁ、はぁ、はぁ・・・これで三回目ですね・・でも、まだまだイッてもらいますよ、時間はまだあるようですし・・・そぉら」  
雇主は、荒い息を繰り返しながら、ジーニさんに残酷な言葉を告げ、再び注送を始めた。  
「ほっ・・ほんとにぃ・・・あっ・・もう・・だめ・・ダメ・・・あっあっ・・あああ!!」  
ジーニさんの爪先は固く丸まり、小刻みに痙攣し続けていた。  
 
そして快楽から逃れるように、ジーニさんは雇主の胸板に両手を押付け注送を止めるように必死に押しのけようとしていた。  
だけど、ひたすら続く快楽にジーニさんの抵抗はまったく意味をなさないようだった。  
鍛え上げられた腕は、見た目とは裏腹に、このときばかりは非力な女性と変わりないようだった。  
「はぁはぁ・・・ずいぶん・・・かわいらしい声で鳴くようになりましたね」  
雇主は、声色の変わりように笑みをたたえた。そして、まるでジーニさんの征服者にでもなったように、酔いしれていた。  
抵抗するジーニさんに構わず、腰を振り続け、ジーニさんの整った顎を掴むと、透明の雫が溢れる唇に自分の舌を差し込んだ。  
「むー・・・!んんんん・・・んっんっん・・・ちゅ・・ちゅ・・むはぁ!」  
ジーニさんのあえぎ声がくぐもった声に変わり、まるですべての抵抗が無駄だと教えるように雇主は、しつこく舌を絡め続け、秘唇を突きつづけた。  
ジーニさんは、必死に駆け巡る快楽に耐えるように、解放された両脚を密着する雇主の体の間に滑り込ませ、両脚を閉じて最後の抵抗を試みていた。  
僕は、そのジーニさんの必死の抵抗する姿に女らしさを感じて、とても興奮していた。  
その気持ちは、雇主も同じなのか、男をも凌駕する勇ましさを備えた女戦士が魅せた、みせたくはなかったであろう、女性らしい姿に興奮を押さえきれないようだった。  
「すばらしい!すばらしい姿ですよ、ジーニさん!どんなに男を勝りに振舞ったところで女性としての性は捨てることはできないでしょう!  
さぁ、私が最後まで引き出してあげますよ、あなたの女性としての本能を!」  
雇主は、ジーニさんの閉じた両脚を掴むと、きょう幾度目かの開脚を行った。  
両脚を大きく分け開き、最後の抵抗に終止符を打つと、ジーニさんの両脚をベッドに押し付け二度と閉じないように、自分の体をその中心に押し付けた。  
 
はっっっ!・・・くぅ・・・ふっ、ふかい!やっ・・・ダメ!!ダメ・・・!!!」  
体全体で押し付けてくる圧力に、ジーニさんは悲鳴にも近い叫びを上げ、押付けられた脚を無理やりばたつかせた。  
「はぁはぁはぁ、どうやら、私の肉棒もそろそろ限界そうです。残念ですが、次のアクメにあなたの中に注ぎ込んであげましょう!」  
雇主の待ちに待った最後の行為を告げる言葉だったけれど、ジーニさんは、髪を振り乱すように首をふった。  
「ヤダ・・!ヤッ・・・もう・・もういきたくない・・・ィィぃいいい!」  
もうジーニさん限界はとっくに超えていた。ジーニさんは、まるで少女のように泣き叫んでいた。  
けれども、雇主はその言葉を無視して、ジーニさんの体に自分の体を押し付けると、最後の注送とばかりにジーニさん上で大きく腰を振り続けた。  
「ああああっぁ、あぁっつ、あっぁ・・・!!!」  
ジーニさんは、雇主の体でベッドに押し付けられ、大きく開かれた両脚の中心に突き刺さる衝撃を全身で受けとめていた。  
互いの体で押しつぶされた乳房の先端も、互いのこすれる肌で、絶え間ない快楽を感じていることだろう。  
次第にはやまる獣にも似た雇主の行為に、ジーニさんの叫び声もより大きなものへと変わっていく。  
「やっ!やっ!あっあっ・・うあ・・うそ・・き・・・きた・・・やだ・・・ヤダっ、いきたくないぃぃぃ・・・もうイキタクナイ・・・!」  
 
ジーニさんは、搾り出すように言葉をつむぐけれど、体はもはや抵抗の気配すらなかった。  
「いきますか?!いいですよ!さぁ、いきなさい!さぁ!さあ!!!!」  
その言葉とともに、ジーニさんの両脚を押え付ける雇主の両手にも力がこもり、ジーニさんの太腿に指を食い込ませた。  
「ああああああ!・・・や・・・いき・・・いきたくなぃ・・・もう・・もう・・・んんんん!!!」  
雇主の背中にまわしたジーニさんの手は、押し寄せる快楽を刻むように雇主の背中に爪痕を残し、歯を食いしばる代わりに雇主の肩口に歯を突き立てた。  
「すごい!すごい引き締めだ!!!お・・・いく、いきますよ・・・くっぅぅ・・おおおおおお!!!!」  
 
そして、一瞬の静寂あと・・  
 
「はっ!!!!!!!あっあつ・・あつい・・ィィイイイ・・・いく・・・いっっっく・・・あああああああああああああ!!」  
 
雇主の腰が震えた直後、ジーニさん全身により大きな痙攣が流れ出した  
 
雇主は、自らの腰の震えがおさまると、気をやったばかりのジーニさんを眺めるように、震える怒張を引き抜き、上半身を伸ばし、ジーニの両脚の間から、笑みを浮かべながら打ち震える戦士を眺めていた。  
 
僕は、おもわず立ち上がり、想像もつかなかったジーニさんの痴態に引き寄せられ、ベッドに歩を進めた。  
ジーニさんは、視点の定まらない瞳で、天井を見上げ、大きく呼吸を繰り返していた。  
意識があるのかすら分からないようだった。雇主の怒張をくわえ込んでいた穴からは、大量の白液とともに、痙攣の度に、透明な液を噴出し雇主の半身を濡らしていた。  
「はぁ・・はぁ・・・はぁ・・・すばらしい・・・すばらしい姿だ・・・これほどの女そうはいないぞ・・・」  
雇主も呆然と、精魂がはてたようにジーニさんを呆然と眺めていた。  
ジーニさんは、全身を震わす痙攣が静まると、荒い息を整える間もなく、疲れ果てたようにがっくりと顔を横たえた。  
最後まで耐えていた糸が切れたように、ジーニさんは、気絶してしまったようだ。  
そしてそれと同時に、だらしなく開かれた両脚の間から、愛液とは違った液体がベッドに音を立て流れだしていた。  
湯気立つように流れるそれは、屈強な女戦士からは想像もつかない光景だった。  
「くっくっく・・・・まさか尿までたらすとは・・・・最高です・・・最高ですよ、ジーニさん」  
雇主の低い笑い声ともに、時間をつげる鐘が鳴り響いた・・・・  
なぜだかその鐘の音は、興奮で覆われた僕に、大きな喪失感を感じさせた。  
 
 
視点切替  
 
 
・・・・  
瞼がひどく重かった。大きな波に流されるような感覚に体を動かす事が出来なかった。  
私は、何度もルダの姿を思い浮かべ、焦燥感に駆られながら、なんとか意識を起こそうと試みる。その度に、強烈なオーガニズムに流され、意識が飛びそうになる。  
心の奥底で必死の抵抗の末、重い瞼を少しずつ開くことができた。  
壊れて立てかけられた扉を見ていたのだろうが、自分が何を見ているのかあまり理解できなかった。ただ、呆然とその壊れた扉をみて、なぜ、扉が壊れているのか考えていた。  
なぜ・・・・?  
(ばかなことだ・・・自分で壊したんだろ・・・)  
そのことを思い出してから、ようかやく自分の状況を理解しはじめた。  
(くっそ!また、気を失ってしまったのか!)  
私は、自分に毒づくと、すばやく上半身を起こした。  
瞬間、目の前が一瞬ゆがみ、頭がゆらいだ。  
立ちくらみにも似た感覚に、額を押さえて、ゆっくりと深呼吸をした。  
「おや・・・目を覚まされましたか・・・・もうしばらくしてから起こして差し上げようと思っていたところです。」  
私は、その声の方に顔を向けた。身支度を整えた“沈黙の羊”亭の主人が、椅子に腰を下ろし、にやけた顔を私に向けながらワインを傾けていた。  
「今、何時だ・・・・・?」  
私は、この男と無駄な会話を一切する気はなかった。  
「さてさて・・・・8時半といったところですかね・・・」  
店の主人は私の気持ちを察してか、余計な会話なことはいわず、胸ポケットから時計を取り出して時刻を告げた。  
 
どうやら30分ほど気を失っていたらしい・・・仲間とは10時に“一角獣の角”亭で会う約束をしていた。ひとまずは安心をして、ため息をついた。  
とはいえ、こんなところに長居する気は微塵もなかった。私は、主人から必要な情報を聞いたら、さっさと部屋を出るつもりで、身支度を整えようと身を起こした。  
手をおいた粗末なベッドは、ぐっしょりと濡れ、ひんやりとしていた。  
そして、身を起こしたと同時に、股の間から、愛液と混ざりあった主人の精液が滴り、ベッドに新たな染みをつくった。  
私は、軽く舌打ちをしながら、自分の衣服を探した。記憶が曖昧で、どこに衣服を脱ぎ捨てたか思い出せなかったが、部屋を見回しても見当たらなかった。  
「衣服でしたら、たたんでその棚の中ですよ、今、ヨアトルが、店から体を拭くものを持ってこさせています、しばし待たれてはいかかですか。」  
主人は、私の下股を見ながら、笑みを浮かべる。  
「フン!」  
私は、主人を無視して、裸のまま立ち上がり、衣服のある棚に足をむけた。下肢の間から滴るものを無視して衣服に手をかけた。  
「よろしいので、衣服に染みがつきますよ」  
たしかに、これから仲間に会うことを考え、しばし衣服を掴んだ手が止まったが、どうにも主人の言葉に従いたくなかった。  
コンコン  
私の葛藤をしってしらずか、救いのように壊れた扉から、ノックする音がきこえた。  
どうやら、ヨアトルが来たようだ。  
私が扉を開け、ヨアトルを中に入いるように促すと、ヨアトルは私の姿を凝視したまま顔を真っ赤にして、硬直していた。  
・・・・・・  
前にもこんなことがあったな・・・・  
ため息をついて、ヨアトルの手を引いて中に招き入れる。  
私は、タオルを受け取り、ヨアトルに抱えている水桶をベッド下に置くように頼んだ。  
そして、衣服を掴みとってベッドの脇に放り投げた。  
私は、しめったベッドに腰を下ろし濡らしたタオルで体をふき取りながら、ここにきた用件を済ませるため主人からルダに関する情報を聞き出した。  
 
私は主人の言葉に耳を傾けながら、タオルで下腹部を覆い、秘穴から精液を掻き出す。  
ベッドに染みをつくりながら、あらかた情事の後始末が終わる頃には、必要な情報をほぼ聞き出せた。  
下着がつけおわるころには、最後に一番重要な、ルダの居場所を尋ねた。  
すると、主人は、最後の確認とばかりに椅子から立ち上がり、私に近づくと、唇がふれるほどに顔を近づけ、下着越しに胸を鷲掴んだ。  
「契約をたがえる気か・・・・?」  
私は、射殺さんばかりに主人を睨みつけ、主人の手首を掴む。  
「そう・・・契約は破らない下さいよ・・・あと二晩契約は残っています・・・・先に情報をお教えしますが、もし、契約をたがえた場合、あの貴族との情報を売りますからね・・・」  
主人は、その確認をとれるまでは、情報を教える気はないらしい  
「ああ・・・・契約は守る・・・私が生きていればだがな、まぁ、死んでいたら、何をばらされてもかまわないよ」  
「結構です。期限は・・・・2週間おまちします。それで、よろしいですか・・・」  
「状況にもよるな、もし、貴様とこんな問答のために、ルダがすで遠く連れ去れていたら、何日かかるか検討もつかないな。」  
「・・・・・・・わかりました、連絡を頂ければ、一月はお待ちしましょう・・・・」  
「いいだろう」  
「・・・・では、その証拠を・・・・」  
主人は、そういって私の唇を塞ぐと、舌を差し入れてきた。  
私は、繭を寄せながらも、自分の舌を絡ませてやった。  
・・・・  
主人の唇が離れ、私の耳元で囁くように、ある居場所をつげると、これでおわりとばかりに扉に足をむけた。  
「探す時間はおしいでしょう、そこのヨアトルに場所を言えば、案内できます。ほかに聞きたいことがなければ、これで失礼します」  
背中をむけながら、言葉を残すと、主人は扉の向こうに消えていった。  
私は、重い疲労感と軽い安堵にベッドに腰を下ろした。  
「ヨアトル、“エマの館”という場所を知っているか・・・・」  
ヨアトルは、私を見ながら喉をならし、大きく頷いた。  
私はヨアトルの仕草に、一抹の不安を覚えつつ・・・  
安堵のため息をついて、立ち上がると、壁に立てかけられた装備に足をむけようとした・・・  
ガシっ  
・・・・  
・・・・  
 
前にもこんなことがあったな・・・・  
俯きながらも、ヨアトルが私の腰にしがみついた。太腿に、ヨアトルの硬くなったものの感触が伝わった。ヨアトルは、途切れ途切れに言葉を搾り出す・・・  
「ご・・・ごめんなさい・・・が、っがまんできません・・・・そ、その・・・あ、あの・・・」  
ま・・・予想はしていたさ・・・  
私は、ヨアトルをそのままに胸布を再び外し、床に落とした。  
そして、胸元に、ヨアトルの頭を抱くと、ゆっくり頭をなでてやった。  
「よく我慢したな・・・・・いいよ・・・ヨアトル・・・」  
私は、ヨアトルのズボンを下ろしやり、膨張した一物に舌をからまし愛でてやる。  
唾液で充分濡らし、皮をむいてやる。  
私は、ベッドに腰を下ろし、下着を脱ぐと、ヨアトルのために脚を開いた。  
「・・・・おいで・・・」  
ヨアトルは、堰を切った動物のように、腰にしがみつくといきなり、オチンチンを入れようとした。  
慌てて、なかなか入れることが出来ないようだ。  
私は、少し腰を浮かして、入れやすいように指で秘唇を開いてやる。  
「ンッ・・・」  
入った・・・・  
そのまま、注送で抜けないように、そっとヨアトルの腰に手を添えてやる。  
ヨアトルは無我夢中で腰を振り続けていた。  
主人のあとでは、どうしても物足りないのは、しょうがない。だが、いまはそれで丁度よかった。これ以上、アクメに達しては、体がもたない。  
ヨアトルの荒い息遣いが、どこか愛らしく感じた。  
「あ、あ、あ・・・・でっでます・・・!!!」  
唐突の発射だった。え?もう・・・と思う間に、熱い液体が、大量に膣に広がった。よほど我慢してたんだろ。  
そのまま、私の胸に顔を落とす、荒い息を吐きながら、私の顔を凝視して何かを確認しているようだった。  
「ふっふっふ・・・気持ちよかったかヨアトル?」  
私は、小さな笑みを向けてヨアトルの頭を抱いてやる。  
ヨアトルは、どういうわけか唇をかみ締め、うっすら瞳に涙をためていた。  
「・・・・ぼっぼくは・・・ぼくは・・・・」  
私には、ヨアトルの言わんとしていることが分からなかった。  
突然セックスを強要したことに対する謝罪かと思い、私はヨアトルの頭をなでて言いきかせた。  
 
「ヨアトルも男の子だもんな、いいんだよ、私は・・・・どうするまだしたいのか・・・?」  
ヨアトルは、私の言葉に、さらに眉をよせ、悲壮に満ちた顔をしながら、唐突に乳首にむしゃぶりつくと、再び腰を動かしはじめた。  
「ンっ!・・おっおい・・・どうしたんだ、ヨアトル?」  
ヨアトルの返事はない。  
ただ、ヨアトルの必死さだけは、伝わってきた。  
私は、どうしていいのかわからず、黙ってヨアトルが好きなようにさせてやった。  
・・・・  
 
ヨアトルは、それから正上位のまま2回中にだし、都合三回、私の中に精液を吐き出した。  
私は、鼻をすすりながら涙をこらえるヨアトルを、下肢の間に座らせて、背後からオチンチンを丁寧に拭いてやっていた。  
「どうしたんだ・・・気持ちよくなかったか・・・」  
私は、どうしたらいいのかわからず、ヨアトルを抱くように語り掛ける。  
「・・・ぼくは・・・ぼくは・・・・」  
そうして待っているうちに、遠くから9時を知らせる鐘の音が聞こえた。  
ヨアトルの言葉をゆっくり待っていたいが、ルダのこともある、待ち合わせの時間に遅れないように、私をヨアトからはなれ、床にちらばるヨアトルと自分の衣服を拾いはじめた。  
ヨアトルを後ろに置いたまま、前かがみになって衣服を拾っていると、後ろからヨアトルが私にしがみついてきた。  
「おっ!っっと・・・」  
ドサッ  
 
私はバランスを崩し、衣服を掴んだまま、四つん這いの姿勢で後ろを振り返った。  
ヨアトルは、腰にしがみついたまま、搾り出すように声をつむいだ。  
「ぼくは・・・とても気持ちよかったです、でも・・・でも・・・ジーニさんを全然気持ちよくさせることができませんでした・・・・それが、くっ・・くやしくて・・・くやしくて・・」  
「そっ・・・そんなことはないぞ、ちゃんと気持ちよかったぞ・・・・」  
私は、ヨアトルが何を必死に伝えたかったのか理解して、咄嗟になぐさめにも似た言葉を返す。  
「でも!・・・さっきは、もっと、・・・・もっと気持ちよさそうでした!」  
「・・・・・・」  
ヨアトルは、さっき主人との性交に嫉妬を覚えているのだろう。経験の差があるのだから仕方がないことだし、さっきのような性交を、私が喜んでる訳ではない。だが、今のヨアトルにそのことを言っても、きっと理解することはできないだろう。  
「あんな男より・・・僕はもっと、ジーニさんを気持ちよくしてあげたい。あんな男より、ぼくの方が、ジーニさんのことをずっとずっと好きだから!」  
「ヨアトル・・・」  
私は、ヨアトルの言葉に何を言っていいのか、身動きがとれなくなっていた。  
「そのことを・・・証明してみせます!」  
ヨアトルは、私の腰を強く掴むと、秘肉のあたりにオチンチンをあてがった。  
「おっ・・・・ちょっ、ちょっとまて!・・ィイ」  
経験の浅いヨアトルは、この体勢での性交には慣れていない  
肉のぶつかり合う音が聞こえるほど大きく腰を前につきだしたが、ヨアトルのオチンチンは、私の秘穴を外れ、私の肛門に突き刺さった。  
「・・・・・グッ・・・・よ、ヨアトル、だ、だめ、そ、そこは、ちっちが・・・・あああ!」  
唐突の肛虐に、私は息が詰まり、声がでない・・・慣れない圧迫感に、あえぎ声に似た悲痛の声が喉から漏れ出るだけだった。  
ヨアトルは、無我夢中で、私の言葉は耳に届いていないようだった。  
ヨアトルの今日一番のストロークに、肉のぶつかる音が激しく奏でる。  
「おお、おおぉぉぉ・・・・おぅ・・・ぐ、グゥウ・・・」  
私の声に、ヨアトルは、荒い息遣いが激しくなっていくのが聞こえた。  
私は、苦痛をこらえ、ヨアトルのために普段はこらえているあえぎ声を、大きく響かせた。  
「・・・・・グっ・・・、あっあアアアっ・・・イイイィイ・・イクイク・・・」  
ヨアトルは、必死に射精感を我慢すえるように、ときおり腰を止め、背後から、乳房をもみしだく。  
私は、その行為にも大きく身もだえをしてやり、ヨアトルの満足をみたしてやった。  
ヨアトルは、私のためにと、何度とその行為を繰り返した。  
・・・  
 
次第に、腰を動かすよりも、乳房を弄る時間が長くなり、ヨアトルの腰がたびたび痙攣を繰り返す。  
私は、ヨアトルの限界を感じて、射精を促してやることにした。  
「あああぁぁっ!、もう・・もう、だめ・・・ヨアトルお願いだ、一緒に・・・出してぇ!」  
私は、あまたを振り乱し、ヨアトルに懇願した。  
「ハァハァハぁ!!!はい、いきます、いきます!!!!」  
「イクイクイク!!!ああああああぁぁぁ」  
「・・・・・・・!!!!っ」  
ヨアトルの熱い精液が、後ろの穴に注ぎ込まれる  
私は、大きく喉を震わせ、自分も一緒にイッたように演じた。  
そして、そのまま倒れこむように床下体をあずけ、ヨアトルのオチンチンを引き抜いた。  
最後のカリの部分が抜ける時、多少痛みをともなったが、肛門が切れることはなかったようだ。  
 
ヨアトルは、力尽きたように、私の体に倒れこんでくる。  
結局、肛門に精液が吐き出されるまで、先ほどの3回を合わせた時間を必要とした・・・  
私は、身を震わせ、痙攣するほど気持ちよかったことを、ヨアトルに体で伝えた。  
ヨアトルは、それに満足したのか、安堵の吐息をもらした。  
そうして私は、聞こえないように安堵のため息をついた。  
とりあえず、もう一度体をふかなくてはな・・・  
床板の二人の精液が冷たく感じた・・・・  
 
ふたりで、床に体をあずけたまま、私は、こらから始まる戦いに思いを巡らせた。  
さぁ、これからが、本番だ・・・  
私は、頬ののろい払いの刺青に指を這わせた。  
・・・・  
 
 
 

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