「テメェ…っ!や…めろ、オブト!!」
「懐かしいな、ムト……くくく、貴様のここは14年たった今も何ら変わらない」
自らを殺しにきた人(ムト)を、逆に捉えた首(オブト)は静止する部下の言葉を無視し、
人(ムト)を自室へと連れこんでいた。
暴れても逃げ出せることのないよう、手足を兎人種(セレノイド)専用の手錠で封じ、首輪についた鎖を壁のホックにかけ、
身長差を補うよう机の上に人(ムト)を押さえ付けると、うつ伏せになったその体の尻の穴を首(オブト)は自らの指で持て遊んだ。
「ぐ……っ!」
「どうだ?14年振りに味わう裏切り者の指は?」
「…っ!だ、まれ……!」
ろくに馴らされない内に乱暴に突き挿れられた二本の指。
しかし人(ムト)の蕾は、それを易々と飲み込んでいく。
輸送を滑らかにするべく腸液が流れだし、人(ムト)自身の尻と首(オブト)の指を汚した。
グジュグジュと、聞き慣れぬ水音が室内に響く。
「……!」
人(ムト)は歯を食いしばり、一言の鳴悦も漏らすまいとその責めをこらえていた。
だが――――
「ぅ……、あぁあっ!!!」
ただ前へ後ろへを繰り返していた指が、中をねじり出すようにグルリと一回転した。
これにはたまらず、人(ムト)は、一際高い矯声をあげた。
小さな体が弓なりにはねる。
「あっ、あっ、あ……」
続けて三本めの指を突きさされ、人(ムト)はビクビクと痙攣した。
「ふははっ、いい具合だな。人(ムト)よ」