「は、早く、おろしてッ……ここからおろしてちょうだいッ」
いよいよ便意が荒れ狂うのか、ゆかりのうろたえた叫びがひきつった。
「勝手なことを言ってもらっちゃ困るな、ゆかりちゃん。フフフ、森田ゆかりは
実験材料、肛門実験用としてここにいるんだからね。どうするか決めるのは僕ですよ」
「お願い、那須田所長……た、助けると思ってこの台からおろしてッ」
いかに卑劣な変質者であろうと、ゆかりは屈辱の哀願を口にする他なかった。
早くトイレへ行かなければ……。内臓の苦悶に腸管がかきむしられ、うつ伏せで
実験台に押しつけている腹部が張り裂けそうだ。
「フフフ、じっくり見せてもらうよ。ゆかりちゃんの肛門がどんな具合にウンチを
ひりだすのかをね」
ゆかりの菊蕾の開き具合、排泄のさまをじっくり観察してやるぜと、那須田は
同じことを言った。汚辱の時を告げるように、便器がゆかりの双臀に触れた。
「いやあッ……見ないで、お願いッ、眼を、眼をつぶっていてえ……」
「よく見えるなぁ、フフフ……おお。ゆかりちゃんの肛門が開きはじめた」
「い、いやあッ……」
もう押しとどめる術はなかった。押さえようとする意志とは裏腹に、わなないて
いるゆかりの菊蕾は繊細な柔襞を外に向かってめくりだすように盛りあがった。
「み、見ないでッ……ああ、ああッ、恥ずかしいッ、お母さん、お母さんッ」
悲痛な声で母を呼び、「ひいッ」と喉を鳴らしたかと思うと、もはや押しとどめ
ようのない激流が、開花したばかりの出口に向かってほとばしった。
号泣がゆかりの汗ばんだ喉から噴きあがった。
「こりゃすごい……あんなに肛門を開いて、派手にひりだすもんだ。気が強いだけ
あって、ひりだすのもすごいねえ」
那須田はしぶきが顔にかかるのも忘れて、くい入るように見つめつづけた。