なんだかんだで、ヴァンとアッシュが同棲して2ヶ月が過ぎた。  
 
ヴァン達は、ソファーに座ってテレビを見ながら、お互い考え事をしている。  
 
(アッシュのやつ、同棲して2ヶ月もたったのに一緒に風呂にも入ってくれないぞ。エールに似て、ムチムチした色っぽい体してるのに……もったいないよな〜。  
あいつ、オナニーとかしてんのかな?  
いや、まだしてないよな…。ってやべ、たってきた…!!)  
 
 
(最近ヴァンの視線がいやらしい……。Gパンより短パン履いてる時の方が、あからさまに機嫌いいし…。部屋のゴミ箱もなんか海の匂いがする。あれってやっぱり……問い詰めてみよっかな…)  
 
そして、アッシュはわざとらしく言った。  
 
「ねぇ、ヴァン。今日ゴミの日だからゴミ箱持ってきて?」  
 
「え? …ん、あぁ。わかった」  
 
ヴァンは妄想を中断し、立ち上がろうとする。だが、一瞬立ち上がるモーションが止まった。そして、わずかだが、歩きにくそうに自室に入っていった。  
 
(俺アソコたってたんだった…いてぇ……)  
(……不自然。なに考えてたのよ、ヴァン)  
 
そして、ヴァンは部屋から戻って来て、ゴミ箱をアッシュに渡す。  
 
(ったく!! タイミング悪いよアッシュ……)  
「ねぇ……ティッシュ多くない?」  
 
「!!……さ、最近風邪気味でさ!! ごほごほ……」  
 
(ま、まさか……バレた!?)  
 
「なんか磯臭いし……。これ……本当はどうしたの?」  
 
「う、それは……」  
 
(やばいっ!!)  
 
(ここはストレートにいかないとね)  
 
「昨日ネットで読んだブログに、"精子は磯臭い"って書いてあったんだよね」  
 
「……」  
(ここまで……か)  
 
「オナニーやりすぎじゃない?」  
 
アッシュは笑いながら問い詰める。  
(さぁどうくるの? ……ヴァン)  
 
「あぁ。やりすぎかもな。何でだと思う?」  
「へ…?」  
 
「俺が欲求不満な理由……わからないか?」  
(こ、こいつ……まさか……)  
 
「アッシュが欲しい……!!」  
 
ヴァンはアッシュの唇を奪う。  
そして、ヴァンの舌がアッシュの歯茎をなぞり、口内に侵入していった。  
 
「んっ!!」  
(あ……舌が絡みついてくる!!)  
 
2つの舌は、お互いを求めるように、くっついたり離れたりを繰り返している。  
 
(ヴァンと…キスしてる……。なんでだろ、嫌じゃないな。私もしかして……)  
 
ヴァンがDキスを終わろうと、顔を離すと、それを追いかけて、アッシュがキスを再開した。  
 
(アッシュも可愛いとこあるじゃん。これは面白いかもな……)  
 
アッシュは気が済むまでヴァンの舌を、舐め回したり、吸い付いたり、軽く噛んだりした後、キスをやめた。  
 
「な、何するのよヴァン!!」  
(何してんのよわたし……)  
 
「ハハッ。よく言うね〜。自分に正直になりなよ、アッシュ」  
 
「うぅ………」  
 
(私は……ヴァンのことを……)  
 

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