「普通友達同士でこんな事しないだろ!」  
「ごめんね・・・あのね・・赤くなったアニタちゃんがあまりにが可愛かったから・・・・」  
「だからって普通キスするか!?」  
と強い口調でいうアニタ、だがそこに精神的な強さはあまり感じられない。  
劣勢持に無理に強がるそれに見うけられる。  
「でも・・女の子同士でも・・・キスする子とかはいると思う・・・  
 私はアニタちゃんが凄い好きだから・・・・一番好きだから・・キスしたかったの・・・ごめんね・・」  
そう言いながらうつむく久美。  
「でも、だからって・・・キスする事無いだろ!」  
「・・・・・・ごめんね・・」  
「ごめんで済まないよ!」  
「・・ごめんね・・・アニタちゃんの事がいっぱい好きで・・・  
死んじゃいそうなくらい好きだから・・・・キスして欲しかったの・・・  
そんな事されても嫌だよね・・・迷惑だよね・・・・・・・ごめんね・・」  
そう言いながら、久美はうつむき、涙をポロポロと流しながら、目からあふれてくる涙を取ろうとする。  
そんなひさをみて、本当に自分の事が好きでこういう行動に至ったんだなと知り、心の何処かで  
胸が締め付けられるような気持ちになるアニタ。  
「嫌とかそういうんじゃなくって・・」  
 
ちょっとした沈黙の後、  
 「なんていうか、あたしもひさちゃんの事は嫌いじゃないしさ・・でもこういうのはちょっと」  
と軽く赤くなっている頬を人差し指でポリポリと書きながら、少しおどけたような笑顔でアニタはひさちゃんに言葉を返す。  
「うん・・・アニタちゃん・・・ありがとう」  
無理して作ったような満面の笑顔で久美はアニタにそう答えた。  
アニタもそんな久美を見て微笑み返す。  
「私はアニタちゃんが好き・・・とってもとっても大好き・・・」  
そう言いながら、アニタへとまた体をピッタリとくっつけてくる久美。  
「ひ、ひさちゃん・・」  
もうあきらめて、事態は好転したのかと思って安心したアニタだったが  
久美を説得するには至らなかった。  
「私ね・・アニタちゃんには嘘のないわたしを知って欲しいの・・・  
アニタちゃんに、こうしたい気持ちを持っているのが本当の私だから・・・  
人と人が口付けするのって何でも無い事だと思うの・・・  
それに、好きな人とキスしたいって思うのは自然な事なんじゃないかな?」  
「うー・・・・」  
アニタは軽く困惑した表情で何とも言えない。  
「アニタちゃんは私とのキスは嫌だった?・・・もし嫌ならそれをアニタちゃんに強要しちゃ  
絶対ダメだと思うし私もそんな事はしたくない・・・」  
「だって友達同士でキスはしないよ」と一般論を説くアニタ。  
「違うの・・アニタちゃんが嫌だったのかそうじゃなかったのかが聞きたいの」  
「う・・い、嫌だった・・かな」  
そうもうし訳なさそうに答えるアニタ。  
 
「嘘!、さっきのアニタちゃんの顔凄い真っ赤だった、アニタちゃんは顔に出るもの  
嫌だったら顔あんなに赤くならないよ・・・・酷いよ、アニタちゃん・・・」  
申し訳なさそうにしてた言い方に嘘を感じて強い口調で返す久美。  
「べ、別に真っ赤じゃ無かっただろ!」と真っ赤になりながらアニタは言い返す。  
「うそ!アニタちゃんの顔、真っ赤だった!・・私はそんな嘘つかない!」  
と今度は珍しく怒った表情でアニタを睨み言葉を返す久美、  
そのすぐ後に思い出したかのように久美はもう一度言い放つ。  
「それにさっき嫌じゃな無いってアニタちゃん言ってた! どうして嘘をつくの?・・」  
「あ・・・」  
そう、確かに嫌じゃないと言ってしまっていた、アニタはとっさにでた交わし言葉  
が原因で久美を怒らせてしまい完全に言葉に詰まった  
「うー・・・じゃああたしは、どうすれば良いんだ?」  
アニタは誠実に迫るひさちゃんの強気に押されて何とも言えない罪悪感を感じ  
言葉のやり取りの上でも縛られていて、もう八方ふさがりに近いようだ。  
「アニタちゃんの本当の気持ちが知りたいの、さっきのキスの気持ちを知りたいの」  
 
嫌だったと答えたら、さっき顔が赤くなったんだから嘘だと言われてしまう  
答えはもう一つしか無いじゃないか、そう考えながらアニタはしばらく沈黙した後、  
「じゃあ・・友達同士のキスって事なら良いんじゃないの?」  
と答えた。  
アニタの中ではあくまで友達同士の自然な行為として処理したいその無意識的  
でてくる考えがそういう風に言わせる。  
だが、結果的にはキスするという行為を認めてしまったのだ。  
「アニタちゃん・・・ありがとう・・本当にありがとう・・・アニタちゃんの事、大好き」  
「でも友達、同士のキスな」  
「うん」彼女らしい控えめな満面の笑みでそう答える久美。  
 
「ひさちゃん・・」  
アニタは嬉しそうな久美を見てなんでも許してしまう自分がいるなと思う。  
「ねぇ、アニタちゃん・・・」  
そう言いながら、アニタの目を恍惚とした表情で見つめる久美。  
「ん」  
アニタの方も、わかったよ、友達どうしだもんな、と言いたげな感じで態度で応じる、久美は  
アニタのそんな強気ポーズの中にある弱さに興奮するのだ。  
二人は、再びくちびるを重ねた、今度は長い間ずっとくちびると重ねる。  
「んn・・アニタちゃん・・・」  
一回くちびるを重ねた後、もう一度くちびるを重ねる二人。  
「アニタちゃんのくちびる・・凄い柔らかい・・・」  
恍惚とした表情でそう言う久美。  
アニタの頭の中では一般的にレズと言われるものは  
その響きだけで非難されるものであり、否定をしないといけないものなのだが  
実際に久美にキスをされても、そこまで嫌ではない自分がいる。  
いや、決して嫌ではないのだ。そんな自分自信を否定しようとはするもの、頭の中では久美とのキスに  
体に軽い電気が走るような快楽を認めている自分を、強引に押し殺す形になっている。  
 
久美の事は友達として好き・・だからキスも気持ちが良い?  
何か違うような気がすると思いながら  
久美から繰り返しされるキスを良いようにされ続けるアニタ  
 
「ねぇ! もう何分キスしてんの? もうそろそろ帰らないと!」  
と何処かで納得いかないアニタは一般的な見解で何とか逃れようとする。  
「アニタちゃん、図書クラブが終わるまであと20分も時間あるよ」  
「本当だ、ってオイ! 久ちゃん、あと20分もキスするつもりなの?」  
「アニタちゃんの事いっぱい好きだから、いっぱいキスしたいの」  
「・・・友達としてだよね?」と確認するアニタ。  
「うんっ!」と満面の笑みで返す久美  
「アニタちゃん・・」と言い、またアニタとくちびるを重ねてくる久美。  
ようやく図書クラブも終わり帰路につく二人の姿があった。  
結局、二人は30分に渡って繰り返し、何度もキスをし続けた。  
友達同士にしてはキスに30分は長過ぎるんじゃないかなと  
アニタは矛盾を抱えるが、何を言ってもあっさり矛盾点を指摘されてしまい、またキス。  
帰り際、久美は「明日の図書クラブの時間が待ち遠しい・・・」と言った。  
図書クラブの部活動は2時間ある、つまり毎日、最長で2時間キスし続ける時間があるのだ。  
アニタは久美とわかれた後、どこかふらふら歩きながらも無事自宅へと帰って来た。  
だがアニタはもう、何が何だかわからなくなってきている、ただ今日した久美とのキスの事  
を思い出して、そのことで頭がいっぱいになっていて、誰が話しかけてもうわの空だった。  
 

テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル