俺、長谷川昴、15歳。
ただ今自室にて裸Yシャツで手足を縛られベッドに拘束中――。
いや、ありえない。絶対にありえない展開だから!
5つの着崩れの音とともに、ふさっと服が舞い落ちる。
俺の大切な、5人の女バスの少女たちは、今、服を脱ぎ、生まれたままの姿でそこに存在しているはずだ。
俺はぎゅっと瞼を堅く閉ざす。今できうる対抗策はそれしかないからだ。
見ちゃダメだ見ちゃダメだ見ちゃダメだ。
いくら未成熟な子供の裸とはいえ、今この状況でみてしまったら、
そしてもしその姿に反応してしまったら、俺は決して引き返せない道に進んでしまうことになる気がする。
彼女たちのことは好きだ。それは認めよう。
しかしだからといって安易にその道に進んでいいわけではない。
「昴さん、そんなに目をきつく閉じなくても大丈夫ですよ。
私たち別に裸になったわけじゃありませんから」
「へ?」
他ならぬ智花の言葉に、俺ははっと目を開けてしまう。
するとそこに広がっていたのは
「だ、だからって、……あんまりじっと見ないで頂きたいのですが」
色とりどりの下着に覆われた5人の姿だった。
「……下着?」
「す、すいません。どうしてもまだ裸になるには勇気がなくて。
今のところはここまでで許していただけないでしょうか」
「え……いや、もちろんいいんだけど! ……それ、下着だよね?」
「……ふぇぇぇ。そ、そんな見ないでください!」
たしかに下着は下着なのだが……。
みんなが着ているのは透け透けのランジェリーだった。
「みてみてっ、すばるん! この日のために用意した勝負下着だよ。どう、グッとくるでしょ?」
「しょ、勝負下着って、おまえなっ!? わざわざそんな物用意したのかよっ!?」
「うん。ベビードールって、ゆーんだって! あたしは別にパンツだけでもよかったんだけど、
サキがうるさくってさ」
「いや、さすがにいきなり胸出しはありえないでしょ。愛莉みたいにブラができればいいんだけど、
私たちじゃかえって格好悪いだけだし。特に真帆なんかぺったんどころかつんつるんてんだしね」
「うるせーっ。サキだって似たようなもんじゃねーか!」
「あんたよりは確実にあるわよっ!」
「で、でもほら、この下着フリフリが多くてかわいいし、私は気に入っているよ。……真帆とひなたのは……あれだけど」
そう。
智花と紗季、真帆とひなたちゃん。
この二組には大きな差がある。
まずは目の前に佇む智花。
色は可愛らしいピンクで、どこぞのお姫様がきるようなレースのたくさんついた
フリフリ感たっぷりのベビードールの下着。
ノースリーブではなく肩口も隠れるタイプなので、
下着というよりはネグリジェのようなパジャマにも見えなくない。
カッコ、透けてなければ、カッコとじ。
大量のフリフリのおかげで胸やおへそなど大事なところは隠れているものの、
布地そのものが透けているので、智花かの慎ましい体のシルエットがモロわかりだ。
そして裾からチラチラと見える、同じデザインのピンクのパンツ。
これもフリフリがついていて一見可愛くみえるのだが
…………アソコを隠す布の面積、明らかに少ないよな?
無論似合っていないわけではない。
それどころか大変似合っていて可愛らしいのだが、近くでよく見るといろんなところが見えそうで見えない、
可愛さの中に色香が隠れた危険な下着である。
次に紗季。
こちらは淡いアクアブルーのキャミソールに、フレアパンティーの組み合わせ。
5人の中では一番大人しめなのだが、その長い髪をかきあげるたびにキャミとパンツの隙間から
白い肌がのぞき、俺をドキリとさせる。
しかも俺が目線を向けるたびに髪をかきあげる仕草をしている……わざとだ。絶対。
そしてお約束通り生地はスケスケだ。
ここまではいい。
ここまではまだ許容できる。
問題はここからだ!
「えへっ、どーお、すばるん? せくしーでしょ?」
恐らくこの下着ショーの首謀者であろう真帆の姿は、
透け透けの黒のベビードールだった。
黒ということで地肌が見えにくいかと思えばところがどっこい。
ちょうど胸のところでパカッと縦にスリットが入っていて、
そこから白いおなかやおへそが丸見えなのである。
その肌の白さと生地の黒さのコントラストが、俺の中のとある本能をこれでもかというくらい刺激してくる。
しかも同じく丸見えのパンティーは、……紐パン? Tバック?
とにかく黒い逆三角形に紐がついただけのちょーダイタンなお品であった。
それも唯一真帆の秘部を隠しているその逆三角形自体、他の生地同様透け透けなのである。
……この子はもしかして俺に死ねと言っているのだろうか?
凝視したら……見えるんじゃないか? 線が。縦の。
……ダメだ。これ以上の言及は命にかかわる。
そしてお次はひなたちゃん。
ひなたちゃんも基本は真帆と同じデザイン。
違うのは色。真帆とは対極の純白のベビードール。
はっきり言おう。
ここに天使が降臨した!
もはやかわいいなんてレベルではない。
ひなたちゃんの周りだけ空間が違って見える。
清楚……無垢……そんな純な言葉をすべて網羅しても足らない雰囲気をひなたちゃんは醸し出していた。
たくさんの純白のレースやリボンに覆われたベビードールは、彼女の長い髪やあどけない顔、
その幼い体躯によく似合っていたし、真帆と同じく縦に裂けたスリットから覗く白い――
あまりも白い肌は、凶器と言って過言ではない。
「おー。おにーちゃん、みてみて。前、ぱたぱたするんだよ」
「やめなさいっ!」
ひなたちゃんが裾の両端を握ってぱたぱたさせる度に、白いおなかとかわいいおへそがチラチラみえる。
そして付けてるパンツも真帆とおんなじ――逆三角形。
くそうっ。このマインドクラッシャーめっ!
この子はいったい何度俺の良心を破壊すれば気が済むんだ!
ちなみにひなたちゃんは公言通り下着まで脱ごうとして、慌てて紗季と智花に止められた。
それは良かったのか悪かったのか……。
たぶん俺は、彼女たちの全裸を見ても、今ほど心が騒がなかったように思われる。
正直彼女たちの体のラインは、小学6年生らしい、第二次性徴前の、直線的なものであった。
だから例え裸を見たとしても、ああ、やっぱり子供なんだなって思うだけで、性的興奮は覚えなかったと思う。
しかし、この下着はそういった彼女たちを幼さを隠しつつ、その本来持つ色気を十二分に引き立てているのだ!
そして最後に待ち受けるは……下着がなかったら俺が卒倒しているだろう唯一の人物。
「うぅ〜〜〜」
ベッドの縁に身を隠すようにしゃがみこむ(うずくまる)愛莉。
しかし俺はひんむかれたその時の姿を目に納めてしまっている。
愛莉だけはランジェリーではなく、ブラジャーにパンツの出で立ちだった。
彼女の体系を考えれば当然。そして強烈――。
乳首がみえんばかりに際どいラインのブラジャーに
当然おしりは丸出し、前の方だって恥丘は丸見えで縦スジさえもう少しで見えそうな
布しかないローライズ。
色は両方とも白で精緻な刺繍がほどこされているが、それが逆に
愛莉の大事な所を透けさすことになってしまい、……俺……鼻血でてないよな?
「はぅ〜〜、紗季ちゃん、ひどいよう」
「あはは、ごめんてば。ほら、ちゃんと教えてあげるから。泣かないで」
色とりどりの5人の下着姿にすっかり興奮してそそり立ってしまったモノを、
紗季がぎゅぅっと掴む。
「ちょっと待て、紗季! これはいったいどういうことだ!?」
「え? この下着のことですか? これは真帆が用意したものですよ。オーダーメイドで」
「お、おーだーめいど!?」
こんな子供用の下着、市販じゃ絶対売ってないと思ったが、まさかオーダーメイドで作るとは……。
「そうですよ。……しかも1人につきダンボール2箱分」
「はあ!?」
「えー、だってさー。せっかくみんなのサイズ図ったんだからたくさん作ったほーがいいじゃん」
「だからって私たちは成長期なのよ。今のサイズがたくさんあったってすぐに小さくなって着られなくなっちゃうんだからお金の無駄よ!」
「そんなこと言ってサキはそれ以上ゼンゼン成長しなかったりな!」
真帆の一言に、部屋の空気がピキンと凍った。
誰も何の言葉もしゃべれない。永久凍土にいるような沈黙がその場を支配した。
「――長谷川さん」
「はっ、はい!!!」
「そんなわけで、この下着はすぐに着れなくなってしまいますので、もう思う存分っ
長谷川さんの精液で汚しちゃってください。ええもうダンボール2箱分、全部」
いや、死ぬから。普通に干からびて死ぬから、それ。
もちろんそんなことは言える雰囲気ではなかった。
「ともかく時間がないんだからさっさと始めるわよ。ほら愛莉も隠れてないでちゃんと出てくる!」
「い、いやだよう。長谷川さんに……いっぱい見られちゃう……」
「いーじゃん。紗季の成長しないおっぱいと違ってアイリーンのおっぱいならすばるんも見たいってさ!」
「まだ引っ張るか! その話題!」
「こらっ、勝手に人を持ち出すな!」
「えーーーっ。じゃあすばるん見たくないのかよ。アイリーンのぽよんぽよんのおっぱい」
……なんてことを訊くんだこの子は!
見たいか見たくないかと問われれば、それは――
「………………」
「……あうぅぅぅ」
「まて違うんだ愛莉! 決してよこしまな気持ちで見たいとは思わないんだが、
そんなこと言って逆に愛莉が魅力ないように捉えられたら嫌だなあって思って。
むしろ自信を持って披露してもらえたら喜ん……」
――って違う! そーじゃないっ。
「なんだ。やっぱ見たいんじゃん。すばるんも」
「違う! 人の話は最後まで聞け!」
「ダメねえ。長谷川さん。この期に及んでちゃんと素直にならないと」
「ふぇ、やっぱり昴さん……おっきい方がいいんだ」
「おー、ひなもねー、あいりのおっぱい、ぽよんぽよんで好きだよー」
「きゃああああああああ!!!!!」
ひなたちゃんはしゃがみこんでいる愛莉の後ろに回り込むと、あろうことかそのツンっと突き出た胸を揉み始めた!
「いやあー、ひなちゃん、やめてぇ!」
「おー。よいではないか、よいではないかだぞー」
「もー羽多野先生、またひなに変な言葉教えて……」
愛莉はひたなちゃんの手から逃れようとベッドの縁から飛び出した。
となると当然、俺の視界に愛莉の暴力的な下着姿がお披露目されることになる。
ひなたちゃんの小さな手に揉まれる愛莉の胸は今にもブラジャーからこぼれ落ちそうなほどたわわに実っており、
俺の目を釘付けにした。
筋トレで鍛えたおなかはきゅっと引きしまっていて驚くほど細く、
それに反比例して小さな布切れに抑え込まれたお尻はボンっと大きく張り出しており
そんじょそこらのグラビアアイドル顔負けのプロポーションを誇っていた。
「…………」
改めて言おう。
絶対反則だって!
愛莉はひなたちゃんの手から逃れようと体をひねるように動かすが、
ひなたちゃんはひしっと愛莉の背中に貼り付き、ぶるんぶるん振り回されてもなお離れなかった。
……ええ、体をひねってブルンブルン振り回しているんです。
ひなたちゃんの体とか。
……胸とかをね。
ひなたちゃんに揉みしだかれ、自らの重さによって左右に振り回されるそれは、
限界まで面積を狭められたブラジャーから今にも飛び出そうだった。
「………………」
さらに愛莉にしがみ付いているひなたちゃんの方も、
体も振り回されるから……もう丸見えなのだ。
……おしりが。
逆三角形のパンツの後ろは当然のようにTバックで、
白のベビードールの裾がフワッとひるがえるたびに、
ひなたちゃんの白い桃がぷりんっと顔を現す。
「…………………………」
ともに白い下着をまとった二人が激しく動くたびに、下着の白さとは別種の白さをもつ
丸みを帯びたモノが、俺の眼前でブルンブルン、ぷりんぷりんと交互に宙を舞う……。
「………………………………」
「駄目だよ愛莉!!そんなに動いたらズレちゃうよ!」
「……え? ……きゃああああああああ!!!」
…………はっ!
たしかに今一瞬、遠心力に耐え切れなくなったのか、愛莉の胸の一部がついにブラから飛び出て、
そのピンク色の円形を覗かせそうになる!
愛莉は慌ててベッドの上にうつ伏せになり、上半身全面を隠そうとするが
するとうつ伏せになった愛莉の目の前にあるのは――
「きゃううううううーーーー!!!」
愛莉とひなたちゃんの魅惑のダンスですっかり逞しく成長したマイサンだった……。
「ほらほら。愛莉、いい加減観念しなさい。ひな、そのまま押さえ込んじゃってて」
「おー。あいりのおっぱいをがっちりロックだー」
「ひゅぅん! だ、ダメひなちゃん! お願い、胸はもう許してっ」
「まったくもう。せっかくやさしい紗季先生が授業に遅れている愛莉くんのために
一からイロイロ教えてあげようっていうのに駄々ばっかりこねて」
「ホントにやさしいヤツは自分でやさしーってゆわねーぞ」
「黙れ真帆! ……とにかくっ、愛莉だって自分でするって宣言したんだから、
いつまでも逃げてばっかりじゃ駄目でしょ?」
「それはそうだけど、……いきなり下着を見られるのは恥ずかしいよう……」
「それはごめんってば。まあ、そーやって布団に横になってれば長谷川さんにも
見られないでしょうから平気でしょう?
まずは、いきなり触れとか舐めろとか言わないから、そこでおとなしく見ていなさい。
「うぅ……ふぁい、わかりました。先生……」
……お言葉ですが紗季先生。
実は俺の位置からですと愛莉の横乳がしっかりと見えるのですが……。
……それは言わないでおこう。愛莉のため、俺のため、みんなのために……。
あまりのことにしばし思考が停止していたが、いつの間にか舐めるのは後回しになって、
愛莉のための特別補習と相成ったらしい。
良かったと思う反面、まるで歯医者で診療台に寝かされてドリルを使われるのを
今か今かとビクビクしながら待っているような気がして、落ち着かない気分だ。
「そういうわけで長谷川さん、愛莉のお勉強のためにちょっとこのコをお借りしますね」
俺の息子の鈴口をちょんっ…と突っついて、紗季はニッコリと微笑みを向ける。
「……どうせ俺に拒否権なんて無いんだろ……」
「ふふふ、ちゃんとわかってるじゃないですか」
いじわるっぽく笑った後、ふいに紗季が真剣な表情になる。
「……それとも、本当にお嫌ですか? もし長谷川さんが私たちとこういう行為に及ぶことを
心の底から嫌がっているのなら、……私はこれ以上なにもしませんよ……」
……うっ……。
このセリフをキスの前に言われていたとしたら、俺は一も二もなくこの申し出に応じていただろう。
だが俺は知ってしまった。
俺をじっと見つめる紗季の瞳の中に、拒絶されることへの怯えと、抑えがたい情愛の炎が揺れているのを。
普段クールに振舞っている彼女の奥に潜む、熱く激しい想いを。
脅迫やふざけ半分で迫ってこられたのなら拒否することはできた。
だがそこに真摯な愛情があるのならば……俺にあらがう術はなかった。
「……嫌じゃないよ……紗季のしたいようにすればいい」
俺がそう言ってやると、紗季はほっと顔をほころばせ、……俺の息子にそっと頬を寄せた。
「……良かった。長谷川さんがそう言ってくださって、本当に嬉しいです。だからこれは――ほんのお礼です」
つぅーーーーべろんっ!
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ナニに頬を寄せた紗季は、根元部分にぺとっと舌を当てると、
そのまま一気に裏スジ目がけてべろんっ――と舐め上げた。
完全な不意打ち。
脳に電気を流されたような衝撃が襲う。
「うふふっ、大丈夫ですよっ、長谷川さん! 心配しなくても一通り愛莉に教えてあげたら
たっぷり長谷川さんにご奉仕して差し上げますから。楽しみに待っててくださいね!」
「おー。ひなも、ひなもね、おにーちゃんが気持ちいーこと、あいりにいっぱい教えてあげるんだ。
そしたらあいりもひなといっしょに、おにーちゃんを気持ちよくしてあげよーね?」
「……う、うん。あ、ありがとう。紗季ちゃん、ひなちゃん……」
額に冷や汗のようなものを浮かべ、ぎこちない笑みを浮かべる愛莉。
…………。
……。
ちょっとまてい!!!
い、今の一撃で、この威力だと!?
これじゃ、本格的に舐められたら、数秒ともたないぞ!?
しかも潜在的スペックが最も高い愛莉に、俺の内部危険度ランキングNo.1、No.2のこの二人が揃ってテクニックを教え込みだって?
……それって危険度が倍どこか二乗……三乗じゃねーか!?
「紗季っ、ひなたちゃんっ! ちょっとま……」
制止の声をかけようとする俺の目の前に、すっ…、でんっ! と二つの壁が立ちはだかる。
「……あの、昴さん。あちらの方はお話がまとまったようですので――」
「今度こそ、べろちゅーしてもらうかんな! もーぜったい逃がさねーぞっ、すばるん!」
俺の前に立ちはだかったピンクと黒の真っ平らな二つの壁……。
……拒否権? そんなもの最初っからあるわきゃねー!
地獄の開幕であった。