「……んっ……れろっ……れろっ……」  
 
瞼を強くつむり舌をめいっぱい突き出して、俺の舌をペロペロと舐める真帆。  
桜色の唇から出るピンクの舌は驚くほど小さく、これでよくあんなにしゃべりまくれるものだと感心するほどだ。  
その小さな舌を使って、俺の舌を裏側かられろっれろっと舐め上げる。  
それも普通のべろちゅーとは違い、舐めているところが丸見えなので視覚効果は絶大だ。  
目の前で真帆の舌が俺の舌をれろっと舐め上げる度に、舌先から脳に電流が走るような感覚が得られる。  
 
「……れろっ……れろっ……はあ……はあ……」  
 
真帆は俺の言いつけ通りに……というよりは恐らく無意識に二回舐めては一息いれる……ということを繰り返している。  
おかげで責められていたときよりもだいぶ楽になったように見える。  
 
よかった。  
顔を真っ赤にして責められている真帆は正直すごく可愛いのだが、……見ていて心臓に悪い。  
……特にさっきの舌舐めたときの声とか何よ。  
……俺の心の奥に眠る嗜虐心を根こそぎ呼び起されるような……大変危険な声であった。  
 
やっぱり真帆は元気に笑っているのが一番だ。  
 
「……れろ……れろ……ふぅんっ……ぺろぺろ……」  
 
息も整って落ち着いてきた真帆は、目を開いて舌先をペロペロと上下に動かして、  
俺の舌先をなぶるように動かし始めた。  
真帆の舌の表面が俺の舌の裏面にあたってぺろりっと舐め上げ、  
返す刀で今度は真帆の舌の裏面が俺の舌の表面をぺろんっとぶつかって舐めて下ろしていく。  
 
それをぺろぺろ、ぺろぺろともて遊ぶように何度も繰り返すのだ。  
うわ……なんかもう、舌先感覚ねー。  
 
「……ぺろぺろ……ぺろぺろ……へへ。すばるんっ、きもちいーい?」  
「おう。気持ちいいぞ。真帆は舐めるのがじょーずだな」  
「ほんと! やりぃーっ! えへっ、すばるんのべろもちょーきもちいーよ」  
 
……そんなことを言われたら、男として黙っているわけにはいかない。  
俺は真帆がしたのと同じように、ペロペロと真帆の舌先をなぶってやった。  
 
「ひゃうぅぅん!? やったなーっ! うりゃっ、ぺろぺろぺろ!」  
「なんのっ、そりゃっ、ペロペロペロ!」  
「ふにゃっ、ひにゃっ、こ、このーっ、ぺろぺろぺろっ!」  
「ははっ、よせって、真帆。それじゃただ滅茶苦茶動かしてるだけだって。  
 こうやってさ、ちゃんと相手の舌を捉えて、舐めて、絡めて……」  
「ふわっ……」  
 
真帆の暴れる舌を唇に触れることなく舌だけでキャッチし、ゆっくりと抑え込むように絡めていく。  
 
「んんー、んーっ、ぷはっ!」  
 
そして一周したらすぐさま離す。  
それだけなのに、真帆の瞳はもうとろんとろんになってしまった。  
 
「な、こうした方が気持ちいいだろ?」  
「……わかんない……」  
 
あう、そーですか。  
 
「……わかんないから……もっとして」  
「…………」  
 
とろんとした瞳のまま、真帆が言う。  
唇を開き、舌を差し出し、ゆっくりと顔を寄せる。  
 
「……真帆」  
 
俺はその舌をパクリと咥え、智花にしたように上唇と下唇で挟みこんでしごくように動かす。  
 
「んー、んにゃっ、ふひゃあっ!」  
 
そして唇を割り、舌を真帆のそれに沿って口内へと侵入させる。  
同時に真帆の熱い舌も、俺の中へとはいっていく。  
 
俺たちは唇を合わせ、舌を絡め合い、べろちゅーを開始した。  
 
「……ちゅぱっ……ちゅぱっ……」  
「……んっ……んんーっ……」  
 
真帆の舌はやはりよくしゃべるだけあって、しなやかで俺の舌に負けじと絡みついてくる。  
それはそれを受け止め、こりをほぐすようにゆっくりじっくりと舌を絡め続けてやる。  
 
「……ちゅぱっ……ちゅぱっ……ちゅぱぁっ!」  
「んーーー、んんーーーっ、んんんーーーーっ!」  
 
だいたい十回くらい絡め終わってから最後にちょっとだけ唇を吸い、俺は口を離した。  
二人の舌と舌との間に唾液の橋がかかる。  
 
「どう、真帆? 平気……うわっ」  
 
俺の言葉が言い終わらないうちに、真帆がどすんっと俺の顔目がけて倒れ込んできた。  
 
「――はあっ――はあっ――はあっ――」  
 
荒い息ばかりで返事はない。  
 
「……ごめん。平気じゃ……ないよな」  
 
それにしたって……ほんと責められるのに弱いのね、キミ。  
 
ああ、ホントに心配だなー。  
いっそこのまま俺のモノにしてしまった方が安心……。  
――って何考えてるっ、俺!!!???  
 
――いかんいかん。  
どうも俺も脳の一部がトンでいるらしい。  
真帆もこの状態だし、ここは少し休憩を……。  
 
……ぴと。  
 
「……え?」  
 
俺の両頬に、温かな感触が生まれた。  
それはゆっくりと力を加え、俺の頭を右へといざなう。  
 
「…………」  
 
そこには意識を取り戻した智花の顔があった。  
 
「…………あの、もしかして……次は、智花の番?」  
 
俺の問いに、智花は恥ずかしがりながらも、コクン……としっかりと肯いた。  
 
――って、ウソ! 交互かよ!!!???  
 
どうやら俺には休む暇すら与えられないらしかった……。  
 
 
「……昴さん」  
 
智花が目を閉じてゆっくり近づいてくる。  
俺も覚悟を決め、瞼を閉じ彼女の唇をうけとめ……。  
 
……しゅっしゅっしゅっ。  
 
「がはっ!?」  
「きゃ!?」  
 
突如として股間に凄まじい快楽が生まれた!  
 
「す、昴さん、どうされました!?」  
 
驚いてのけぞる智花をよそに、俺はキッと下半身を見る。  
 
「紗季〜〜〜」  
「どうされました、長谷川さん?」  
 
紗季はにっこりと笑顔で、俺のナニをしゅっしゅっとコスっていた。  
 
「どーもこーもいきなり何するんだよ!」  
「あら、長谷川さんは真帆とトモのキスに夢中で、私たちのことなんかすっかり忘れているんだと思ってました」  
 
しれっとした顔で言う紗季。  
 
いや、そんなことはない。  
実際、さっきから股間にいろいろな刺激が加えられているのは感じていたが、  
やっぱり面と向かってキスしている智花や真帆の方に意識はいくし、  
それに下半身の刺激は真帆の下腹の感触とごちゃまぜになってよくわからない状態になっていたのだ。  
 
「べ、別に忘れてたわけじゃないぞ。ただ紗季たちは愛莉にいろいろ教えるって言うから邪魔しちゃ悪いかなって思ったし、  
それに智花と真帆にはまだべろちゅーしてあげてなかったから、ちゃんとしようと思って……」  
 
「ええ、そうですね。随分丁寧にキスしてましたね。特に真帆には気絶しないように気を使って慎重に、  
 優しくゆっくりじっくりと、とてもいきなり私に舌を入れてきた人とは思えないくらい  
 懇切丁寧にべろちゅーをしてあげてましたね」  
 
……紗季さん、もしかして怒ってます?  
 
「それに真帆とキスしているときの長谷川さんってば、すっごくココを大きくさせちゃって、  
ふふ、トモじゃないけど私もほんのちょびっとだけ嫉妬しちゃいました」  
 
……すっごく嫉妬したんですね?  
 
「……ねえ紗季。昴さん、そんなに大きくしてたの?」  
「ええ、少なくてもトモとキスしていたときより当社比1.27倍は大きくなってたわ」  
「……ふぇ……」  
 
わざとだ。絶対わざと智花をあおってる!  
なんだ当社比って。しかもその信憑性のありそうな微妙な数字はなに?  
 
あう! だから智花っ、乳首付近でのの字を書くのはやめてくれ!  
てか当たる! 当たっちゃう!  
 
「待ってくれ紗季! 真帆はすぐ気絶しちゃうから慎重になっただけで、  
 決して君をないがしろにしたつもりはないぞ!   
 智花もっ。智花とキスして興奮した分に上乗せしてるんだから、  
 真帆の方が大きくなって当たり前なの!」  
 
「ふぇ! そ、そーなんですか」  
 
「ふふふ。わかってますよ。長谷川さん。別に本気で怒っているわけではないんですから。  
 そもそも私たちからみんなでってお願いしているのに、それで怒るなんて筋違いでしょ?」  
 
「……本当に?」  
 
「もうなんですか、その疑るような目は。  
 その証拠にわざわざ気を使って二人の初めてのべろちゅーが終わるまでは  
 遠慮してコスらないであげたんじゃないですか。  
 でもこれで愛莉以外は全員しちゃったんだし、2回目以降は  
 こちらも手加減抜きでいかせて頂きますからね!」  
 
そりゃそーなんだけど……。  
紗季は普段は真面目で言うことを聞いてくれるとっても良い子なのだが、いかんせん、  
真帆がらみになると途端に意固地になってしまうから心配だ。  
 
「さ、愛莉。そんなわけだから早速授業を再開するわよ!  
 男の人のオチンチンを愛撫する最も初歩的で基本となるのが、  
 こうやって手を上下に動かしてコスることです。  
 でも乾いた状態でするとうまくコスることができません。  
 この場合どうすれば上手にコスることができるでしょうか?」  
 
「……えっと…………つばをつけるのかな?」  
 
「はーいっ、だいせいかーい! ……ではひなっ、GO!」  
 
え?  
 
「れろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」  
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」  
 
口を真一文字に結んでもごもごさせていたひなたちゃんが、れろーーーと!大量の唾液を俺の息子にかける!  
 
ちょっと待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。  
ひなたちゃんの唾液は劇薬だぞ!?  
 
ひなたちゃんの可愛らしいお口から垂らされた唾液は、亀頭にかかり、そこからゆっくりとナニ全体に流れ落ちていった……。  
 
「ぐぅぅぅっ!!!」  
 
あの俺に正気を失わせた危険な麻薬が、鬼頭や竿の表皮からじわじわと浸透してくる!  
 
「おー。おにーちゃん、中にもたくさんいれてあげるね」  
「だめっ、だめっ、ナカにいれちゃだめぇぇぇぇぇl!」  
 
俺の懇願もむなしく、ひなたちゃんは尿道口をくぱぁと開くと、そこにれろーーーと唾液を落とした。  
 
「んがぁぁぁぁぁぁl!?」  
 
冗談抜きにひなたちゃんの唾液が俺の一番大切な所に侵入してくる。  
直接内部からしみこんでくる彼女の体液に俺は気が狂いそうになった。  
 
ウソだ! ウソだ! ぜってー怒ってる!  
でなきゃ何でわざわざひなたちゃんに唾液かけさせるんだ!?  
 
「……と、このようにヌレヌレになったおちんちんを、このあと唾液が無くなるまでじっくりたっぷりコスってあげます」  
 
3分クッキングみたいに言うんじゃなぁぁぁいっ!  
 
紗季はひなたちゃんの唾液にまみれた俺のモノを何の躊躇もせずにぐちょぐちょとコスっていく。  
 
「のぉぉぉぉぉぉぉぉ!」  
 
ひなたちゃんの唾液。ひなたちゃんの唾液!  
それを紗季の手でナニに塗りこまれて、擦りつけられて、俺はもう昇天しそうだった。  
 
「あ、そうそう。長谷川さん。まだ射精しちゃ駄目ですよ」  
「へ?」  
「だってこれは今までの復習に過ぎないんですから。出すのは本番――ちゃんと舐めてあげるまでおあずけです」  
 
……なにをいっているんだろう、この子は?  
 
「そんなの無理に決まってるだろうがっ!!!」  
「え!? 無理なんですか?」  
 
紗季はパチクリと目を見開いた。  
それは演技でも何でもなく、本当に素で驚いているようだった。  
 
「……えっと、その、……ちょっと厳しいかな……と」  
 
そんな表情で言われたら、まるで「早漏なんですか?」と言われているようで、一瞬言葉につまる。  
 
「ご謙遜しなくても長谷川さんなら平気ですよ。こんなすぐに出されたら愛莉にしっかり教えられないので、これくらい我慢してくださいね」  
 
……わかってねー。  
そんなセリフが出てくること自体、男の生理現象というものを全く理解していない。  
……いや小学六年生の女の子にそんなこと要求する方が間違っているのだが、俺としては死活問題だ。  
 
「……ちなみに出しちゃったらどーなるの?」  
 
「それはもちろん、オシオキです」  
 
「お仕置き……でございますか」  
 
「はい。とっても気持ちいいオシオキをしてあげますから。なんでしたらわざと出しちゃって良いですよ。  
 私、試してみたいことがいっぱいあるんです!」  
 
とても嬉しそうな笑顔で答える紗季。  
 
その笑顔を見て、俺はフェラチオされるまでは絶対に射精してはならないのだと確信した。  
そのオシオキを受けてしまったら……そこにいるのは俺ではなく、俺の姿をした全く別のモノに違いない。  
 
少なくとも人格は破壊される。  
直感がそう告げていた。  
 
「ほーら、愛莉。長谷川さんはね、こうやって女の子の唾液を亀頭に塗りたくられるのが大好きなのよ。  
 あとこのカリの部分を、こう親指と人差し指の間で輪っかを作って……」  
「ぐうっ!?」  
「わっ、ほんとだ……」  
「ねーねー、さきー。これにつばつけたのひなだから、次はひなにさせてね?」  
 
下半身では着々と恐ろしい実習が続けられている。  
ひなたちゃんの唾液+紗季の手コキあーんど射精禁止。  
ふふ、どこの地獄だ。ここは?  
 
そして天井を見上げる俺の視界の片隅に僅かに映るひとつの影。  
 
「……どーしたの、智花。キスするんでしょ?」  
「ふぇっ!? で、でも。今は紗季がしているし、昴さん、なんだかお辛そうだし……」  
「……大丈夫だよ。どんなに辛くったって、智花がキスをしてくれるんなら、俺は智花とキスできるよ」  
「昴さん……」  
 
そうだ。危うくまた智花のことを放っておいてしまうところだった。  
なるほど……紗季の言う通り、智花はちゃんと気にしてあげないと、  
遠慮してすぐに身を引いてしまう傾向があるな。  
 
……で、その後人知れず落ち込んだり、むくれたりすると。  
 
はっきり言って今ここで智花とキスすることは自殺行為以外のなにものでもない。  
だが智花をそんな気持ちにさせるくらいならば、俺はあえてその道を進もう。  
 
「……で、でも、昴さんがお辛いんでしたら、やっぱり……」  
 
それでもなお遠慮しようとする彼女に、俺はひとつの提案をする。  
 
「智花は……俺のこと好き?」  
 
「も、もちろんです!」  
 
「なら、その好きって気持ちの分だけ、俺にキスしてくれないか?  
 そうすれば鈍感な俺でも、智花がどれだけ俺のこと想ってくれているかわかるから……」  
 
「そっ、そんな。そんなこと言われたら、一生キスしていなくてはならなくなります!」  
 
かぁーっと頬を染めて言う智花。  
 
い、一生……ですか。  
 
「嬉しいけど……そう言われるとなんかプロポーズされてるみたいだね」  
 
「ふ、ふえええぇぇぇぇぇぇぇ!!!??? ぷ、プロ……私がっ……昴さんにっ!?」  
 
ますます顔を紅くしてあたふたとする智花は、ちょっと可笑しくて……とっても可愛い。  
 
「はは。ごめんごめん。……智花」  
 
俺は智花をじっと見る。  
 
「おいで……」  
「……はい」  
 
全身真っ赤になった智花が、再び近づいてくる。  
下半身の刺激はもはや無視できないレベルまで高まっている。  
 
さあ、どこまでもつか……。  
最悪正気を失っても、縛られている以上彼女たちに危害はないだろう。  
 
あとはもう……男の意地だ。  
 
 
 

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