……ちゅ……。  
 
「……ん……」  
 
智花の唇がそっと重ねられる。  
二、三度ついばんだ後、おずおずと舌が入れられてくる。  
智花の小さな体に合わせたような小さな舌に、俺は舌を這わせ、ビックリさせないようにゆっくりと絡めていく。  
 
「ちゅ……ちゅ……」  
 
智花の舌は柔らかくて、俺の舌をしっかりと受け止めてくれる。  
ああなんだろう。智花とこうして舌を絡めていると、なんだかとても安心できる。  
 
無論興奮していないわけではない。  
 
頭はぼうっとしてくるし、紗季に擦られているイチモツはギンギンに勃起しているが、  
それと同時に胸の奥もじんわりと温かくなってきて、智花のことが愛おしくなってくる。  
 
真帆の場合は気をつけないとすぐ意識がトぶし、愛莉だって恐がらせないようかなり気を使う。  
紗季だってなんだかんだ言ってもまだ若葉マークの女の子なので、無理をすると意識が無くなって襲いかかってくるし、  
ひなたちゃんは下手をすればこっちの意識が飛ばされる。  
 
その中では唯一智花とキスするときは安心して純粋にキスという行為を楽しめる。  
もちろん智花を軽視しているわけではない。  
 
やはり一緒にいる時間が一番長いし、バスケを通じてお互い気心が知れているので、  
他の子よりも接しやすいのかも知れない。  
 
……そして、そんな親しい女の子の唇を吸っているというのが、  
俺の興奮を高める若干のスパイスになっていることは否定できない。  
 
「好きな分だけキスして」発言があったためか、智花は先ほどとは比べものにならないほど情熱的に舌を絡めてくる。  
智花の舌がべろっ、べろっと俺の舌を舐め上げる度に脳に血流が駆け上り、同時に股間にも熱い血潮を流れ込ませていく。  
 
「んんーーっ、んんんーーーっ!」  
「んふっ、長谷川さんの、びくんびくん跳ねてますよ。コスって差し上げている最中でも動き回って  
 ……とっても暴れん坊屋さんですね」  
 
そして熱くたぎった肉棒を紗季がぐちゅぐちゅとひなたちゃんの唾液を潤滑油にして盛大に擦りあげていく。  
 
気持ちいいなんてレベルじゃない。  
智花と舌を絡ませあいながら、紗季にイチモツを擦り続けられている。  
まさに天にも昇る気持ちだった。  
 
……射精できれば。  
 
こんなに気持ちいいのに射精できないといのは、その気持ちよさのすべてが一転して地獄に変わる。  
しかも智花とべろちゅーをしているから必然的に歯を食いしばって耐えることができないのだ!  
 
逆に間違っても智花の舌を噛んでしまわないように、常に意識して口を大きく開けておかねばならない。  
そして大きく開いた口の中心にある舌を、智花が思う存分舐めて、吸って、絡めて、キスをする。  
 
これで頭の中の八割は機能しなくなる。  
そして……。  
 
ぐちゅっぐちゅっぐちゅっ。  
 
「んんんーーーっ!」  
 
紗季に激しくナニをしごかれることで、その停止した脳が無理矢理叩き起こされる!  
 
……くそう。  
 
ほとんど拷問だ。  
 
俺がどうにか射精せずにいられているのは、皮肉にも手足を拘束しているビニール紐を引っ張って  
踏ん張ることで、どうにか快楽に抵抗しているからであった。  
 
ぐちゅっぐちゅっぐちゅっ。  
 
「こーやって、カリを引っかけるようにしてコスってあげると、とっても気持ちいいんですって。  
 そーなんですか? 長谷川さん?」  
「んー、んー、んー!」  
 
ええ、メチャクチャ気持ちいいですともっ!  
紗季っ、君はいったいどこでそんなテクを覚えてくるんだっ!?  
 
「……ちゅぱっ……れろっ……じゅる……」  
「んんんーー! んー」  
 
智花の唇も一向に離れる気配を見せない。  
れろっれろっと規則正しいリズムで舌を絡めてくる。  
 
……大丈夫かなぁ、智花。  
人のことを心配している余裕はないのだが、つい2時間前までキスもしたことがなかった小学生の女の子が  
こんな長くべろちゅーなんかして、頭パンクしたりしないかなあ。  
 
ああ、それにしても智花の唇、ベロ、口ん中、あったかくって気持ちいー。  
唾液も温かくてどんどん溜まってく……。  
 
「!!!!!!!!!!!」  
 
俺はようやく気付いた。  
 
そうだ。寝ころんだ俺に智花が上からキスをするということは、  
智花の唾液がすべて俺の口の中に流れ込むということを意味するのだ!  
 
今までは時間が短かったから意識しなかったが、こう長くべろちゅーしてたら、  
さすがに純度の高い智花の唾液が流れ込んでる。  
 
俺は慌ててそのことを智花に伝えるべく、口を離そうとする。  
しかし智花は俺の頬に両手を添えて、意外なほど強い力でがっちりとロックしており、まったく離れない。  
 
ならばと舌を無茶苦茶に動かして、どうにか智花に気付いてもらおうとするのだが……。  
 
れろれろれろれろれろれろれろんっ!  
 
「んんーっ、んー、んんんーーーーっ!!!」  
 
それを俺の責めだと勘違いしたのか、智花はその舌の動きに必死になってついていこうと自分の舌を動かしてしまう!  
うわっ、駄目っ、智花! そんなに一生懸命になっちゃ、舌、溶けちゃう!  
って逆にさっきよりも凄い勢いで智花の唾液が流れ込んできたぞ!  
 
ああ、あんなこと言うんじゃないかった。  
智花は好きな分だけキスをするという言葉を真に受けて絶対に唇を離そうとしない感じだ。  
そうこうしているうちに、俺の口の四分の一はもう智花の唾液で満たされてしまった。  
 
……どうする? もう飲み込むしか手はないのだが……。  
 
脳裏にひなたちゃんの唾液を飲んだ時の感覚が思い出されてくる。  
いや、さすがにあんな凶悪な効力はないはずだ! 強制リミッター解除。  
呑んだ男の理性をことごとく破壊する(今んとこ俺だけだけど)ひなたちゃんの唾液のようなことには……。  
 
そうだ。ただの唾液だ。智花の……。  
智花の唾液……。  
 
「…………………………ごくん」  
 
……ごくん。  
ごくん。  
…………。  
……。  
 
……あめぇぇっぇぇぇっぇぇぇぇっぇぇぇぇぇぇっぇぇ!  
 
あまいって! すげえっ、女の子の唾液って甘いんだ!  
ってか智花のだからか!?  
 
ああ、口の中が智花でいっぱいだ。  
どうしよう……。もっと呑みたい。  
智花……智香……。  
 
「……じゅるるるるる…………ごくっごくっ」  
 
俺は音を立てて智花の唾液をすすった。  
 
「!? ぷはっ……ふぇ、す、昴さん!? 私のよだれ、飲んでしまわれたのですか!?」  
 
「……うん」  
 
「すっ、すいません! 私、全然気付かなくって。ああ、ごめんなさい。よだれなんて汚いのに  
 ……って、私、口離しちゃった! どうしよう……」  
 
「いや、どうもしなくて大丈夫だから。……それに、智花のよだれは全然汚くないよ。  
 ……あまくて、とっても美味しい……」  
 
「ふぇぇぇぇ!!!??? ……そ、そうなんですか?」  
 
「うん。……だからもっと飲ませて」  
 
「ふぇ!? ふぇ……」  
 
俺の言葉に智花は目を白黒させて驚いている。  
ま、当然の反応である。  
 
「……美味しいんですか?」  
「うん。智花の味がいっぱいするよ」  
「ふぇ……私の味って……どんな味ですか?」  
 
うーん。どんなと言われるとうまく形容しづらいのだが……。  
しいて例えるのなら……。  
 
「……甘いイチゴの味かな?」  
「……いちご……」  
「うん。だからもっと食べたいな、智花のイチゴ」  
 
……ごめんなさい。また目に入っちゃったんです。  
君の可愛い二つのイチゴが。  
 
「……で、でしたら、どうぞおあがりください……」  
 
智花は一瞬視線を泳がせた後、くちゅっと唇を重ねてくれた。  
すぐに舌が入ってきて、まるでそこが定位置のように俺の舌に絡んでくる。  
俺も馴れ親しんだもののように舌を絡ませ愛撫すると、じゅるるるっと口を吸い、智花の口内にあった唾液を飲み尽した。  
 
「んんんんんーーーーーーっ!?」  
 
智花が鼻にかかった可愛い声を上げる。  
 
ぷはぁっ…と口が離れると、舌と舌の間に銀色の橋がはっきりとかかった。  
 
「はあ、はあ……昴……さん……」  
 
智花は瞳をとろん…と潤ませ、唇の端から吸いきれなかった唾液をつぅーと一筋垂らしていた。  
その姿はとても小学六年生の女の子とは思えないほど凄艶なものであった。  
 
思わずビクンッ!と股間が跳ねる。  
 
と――  
 
「れろ〜〜〜〜〜」  
「うぐぅっ!!!」  
 
跳ねたイチモツに、つぅーーーと唾液が垂らされる!  
 
「れろ〜〜〜〜。……ほんと、長谷川さんは女の子の唾液が大好きですね。  
 ならこっちにもたっぷりかけて差し上げないと。  
ほら、私とひなの唾液がまじって、ぐちゅぐちゅしてるの分かります?」  
 
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ!  
 
「ふぅぅぅぅぅぅん!!! わかった、分かったから! もうこれ以上は勘弁してくれ!」  
「ふふ、なにをおっしゃいます。まだまだこれからですよ。――愛莉!」  
「ふぁ、ふぁいっ!」  
 
…………………………………………………………へ?  
 
紗季に呼ばれた愛莉が、ぐっと身を乗り出して、イチモツの真上に顔を持ってくる……。  
 
「……え、ウソ、ちょっと待って、愛莉! 何してんの!?」  
「ふぇ、だ、だって、わたしだけまだ触れてもいないから。せめてよだれくらい……」  
「駄目ですよ、長谷川さん。愛莉だけ仲間外れにしちゃ」  
 
いいっ、いらないっ!という声は、紗季の『仲間外れ』という言葉に、ぐっと喉の奥に詰まらされてしまった。  
 
「じゃ、愛莉。私の教えた通りにね」  
「う、うん。……ん……」  
 
愛莉が肯いて、唇からにょきっ…と舌をのぞかせる。  
……あれが愛莉の舌。真帆やひなたちゃんよりも紅くって、紗季よりは薄い感じの、可愛い舌だった。  
 
「……ん、……れろ〜〜〜」  
 
開け放たれた唇から、その舌を伝って、愛莉の唾液が俺のイチモツへとゆっくりと垂れてくる……。  
 
……つぅぅぅーーーー。  
 
「ぬんあっ!!!」  
 
頭ん中が弾けた。  
愛莉の唾液が亀頭の鈴口に触れた瞬間、目の中に火花がとぶ!  
 
あつい!  
そんなこと、あるわけないのに、まるで熱湯でもかけられたような錯覚が俺を襲う!  
舌から伝った唾液は俺の亀頭を万遍なく包み込み――  
 
「どうですか? 愛莉の唾液の味は? これでこのオチンチンは5人全員のよだれの味を知っちゃったわけですね。  
 ふふっ、果報者ですね。――じゃあ、いきますよ」  
 
じゅるんっじゅるんっじゅるんっ!!!  
 
紗季とひなたちゃんと愛莉。3人の唾液がトリプルミックスされたイチモツを、紗季が左手で根元をしっかりと固定し、  
右手でじゅるんっじゅるんっと凄まじい音を立てて擦り上げていく!  
 
「はうっ、はうっ、はうぅぅぅぅーーーーっ!!!!!!」  
 
思わず喉から声が上がる。  
同じはずなのにっ、さっきの手の動きと変わらないはずなのにっ!  
まるで3人同時に口でしてもらっているような恐ろしい快楽が全身を駆け巡る!  
 
反則っ、これ、反則だって!  
これ手コキじゃないっ、しゃぶられてるのと変わらないって!  
なのにイッちゃダメなのか!!!???  
 
股間に巻き起こる凄まじい射精感。  
俺がそれに歯を食いしばって耐えていると……。  
 
……くちゅくちゅくちゅ……。  
 
耳元で、ある意味すごく慣れ親しんだ音が聞こえた。  
……うん。嫌な意味で。  
 
戦慄しながら俺はくるりと左に首を捻る。  
するとそこには口いっぱいに唾液を溜めこみ、くちゅくちゅさせている真帆の顔があった。  
 
……やあ、真帆。お早い御目覚めで。  
で、キミはそんなにお口をモゴモゴさせて、いったい何をしているのかな?  
答えはわかっているが、誰にだって認めたくない現実というのがある。  
 
「……真帆……やめろ、はやまる……うぷっ」  
 
俺の頬に手をやり、真帆のプリプリした唇が押し付けられる。  
拒めばいいものを、俺の体は既に条件反射的にその唇を受け入れ、口を開いてしまう。  
 
重ねられた唇からドバッと真帆の唾液が注ぎ込まれる!  
 
「んんんんんんんんーーーーーーーーっ!」  
 
そんなもんいきなり飲み込んだらむせるのはわかっていたので、喉の手前で溜めておく。  
――が、真帆はそのままべちょべちょに濡れた舌を俺の舌に絡めてきたのだ!  
 
べちょべちょ、べちょべちょと真帆のしなやかな舌が俺の舌を舐めまくる。  
 
「ふんーーーっ、ふんんーーーーっ、ふんんんんんーーーーっ、…………ゴクンッ」  
 
真帆に舐められる度に俺の抵抗力は削り取られ、結果ゴクンッゴクンッと喉を鳴らし、溜まった唾液を飲み干してしまう……。  
 
……ゴクンッ……ゴクンッ……ゴクンッ……。  
 
……とろっ……と脳みそが溶けて耳から流れ出すような気がした。  
 
「……ぷはっ! ねー、どーお? すばるん、あたしのよだれは何味?」  
「……………………メロン味」  
 
真帆の唾液は…………もうメチャクチャ甘かった。  
それはナニをしこたまシゴかれているからかもしれないが、  
頭の中がとろっとろっに溶けていくような甘さであった。  
 
「ふーん。もっかんがイチゴであたしがメロンって、なんかかき氷みたいだね。じゃーサキはきっと抹茶だ! 苦いからっ」  
「……ふーん。ですって、長谷川さん。どうですか? れろ〜〜〜〜〜」  
 
じゅるんじゅるんじゅるんじゅるんじゅるんじゅるんじゅるんじゅるん!  
 
「んああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」  
 
唾液をたらしながらスピードアップした紗季の手が容赦なく俺のモノを扱きたてる!  
 
くるくるくるくるっ!  
 
俺の股間を第一波が駆け抜ける!  
 
「んぎぎぎぎいいいいいいいいーーーーーーー!!!!!!」  
 
歯を食いしばり、手足を踏ん張り、どうにかそれに耐えようとする!  
腰は完全に浮き上がり、ブリッジ状態。格好なんか気にしてられないっ。  
全身を大きく震わせ、それでも、どうにか、射精だけは踏みとどまる!  
 
「っっっっっっっっっっっっっ! ………………………………はあっ、はあっ、はあっ……」  
 
……よ、よし。どうにか、こらえたぞ!  
つか股間と頭の中がおかしくなるぞっ、これ!  
堪えたって言ったって、快楽の渦はまだ体の中に残ってるし、  
すぐにでも第二波がやってきそうだ。  
 
「……長谷川さん……もしかして、イっちゃいました?」  
「はあ、はあ、はあ、……で、出てないだろ、まだ」  
「そうですよね。まだまだこれからなんですから、これくらいで出しちゃ駄目ですよ」  
 
――鬼。  
鬼だ、鬼がここにいる!  
 
くそうっ、今度同じことしてやる……。  
――て、やばいっ。何考えてる俺!?  
 
そんなことしなくても、素直に紗季にもう限界です、ごめんなさいって謝ればいいんだ。  
 
「紗季っ……んぷっ」  
「ちゅぱっ……ちゅぱっ……すばるん。紗季なんかいーからさ、キス……べろちゅー、しよっ!」  
 
真帆が唇に吸いつき、ちゅぱちゅぱと舌で舐めまわす。  
 
「ふぇっ、ひどいよ真帆っ。私、まだ昴さんとキスの途中だったのに……」  
「んーっ、ちゅぱっ…………じゃーさ、もっかん。かわりばんこにしよっ!  
 それならさ、休みながらゆっくりすばるんとキスできるもんっ」  
「えーっ。……うーん。わかった。いいよ、それで」  
 
よくねーっ!  
君たちは休めても俺は休めないだろっ!?  
 
「へへーっ、交渉せーりつ! ちゅぱっ……ちゅぱっ……すばるんっ。  
……れろっ……好きっ……大好きっ!」  
 
ああっ、やめろっ。そんな好きって言われながらキスされたら……。  
まだ口の中に智花の舌の感触が残っているっていうのに……どんどん真帆の舌に塗り替えられていく……。  
 
「……れろっ……れろっ……れろっ……」  
「んんーっ……じゅる…………じゅるるるっ!」  
 
真帆は舌を絡めながら、わざとそうするように、唾液をたっぷりと俺の口の中に流し込んできた。  
俺はそれを真帆の舌と一緒に絡めて、こねて、なぶって、シェイクして、ゴクリ、ゴクリと飲み込む。  
 
真帆の甘ったるい唾液を飲むたびに、頭の脳細胞が破壊されていく。  
 
「うふふふふふふふふふふふふ」  
「んんんんんんーーーーーー!」  
 
そして真帆とキスしているときは明らかに擦る速さが増してますよね、紗季さん!?  
やばいっやばいっ、これっ、第二波きちゃうよっ!  
 
「……ちゅぱっ……ちゅぱっ……ちゅぱっ……はあっ、はあっ……。もっかん、たぁーーっち!」  
 
しかし幸いなことに持久力のない真帆は、すぐに息があがってしまった。  
くぱぁっと銀色の糸を引きながら口を離し、へなへなと俺の胸にへたりこむ。  
上気した頬を赤く滲ませ、はあはあと息を荒げるその姿は、俺の情欲を否応なく刺激した。  
 
じゅるんっじゅるんっじゅるんっ!  
 
「ひゅううううううう!!!!!」  
「もうまた真帆でこんなに元気になって……でも駄目ですよ。真帆で感じて作った精液なんて、絶対出しちゃ駄目ですからね」  
 
情欲にたぎったモノは、すぐに紗季に見つかり、激しく責め立てられる。  
 
ならそんなに擦るんじゃなあああああいっ!!!!  
 
「……昴さん……」  
 
だがその声を上げる前に、俺の口は智花によって塞がれる。  
んぷっ、智花、止めて、良い子だからっ。キスならこれから一生、好きなだけしてあげるからっ、今だけは!  
 
「……ちゅぱっ……れろっ…………昴さん、私だって昴さんのこと……ちゅぱっ……大好き……れろっ  
 ……だからまた私の唾液、たくさん飲ませてあげますね……」  
「んーっ、んーっ、…………ごくり……」  
 
真帆に塗り替えられた口内に、再び智花の舌と唾液が侵入していくる。  
もう口の中はメロン味なのかイチゴ味なのか訳わかんないっ!  
 
ああ、でも、智花に替わって股間を擦る手は幾分和らいだような……。  
 
「ねーねー、さきー」  
「うん? どうしたの、ひな?」  
「まほとともかはかわりばんこにしてるんだか、ひなもかわりばんこにしたい」  
「!?」  
 
……な、なん……ですと?  
 
「うーん、そうねー」  
 
や、やめてっ。今だって辛いのに、俺内危険度No.1に出てこられたら俺はっ!  
 
俺はなんとか止めさせようとするが、手足は縛られ、口は智花に塞がれたままだ。  
手も足も出ないとはまさにこのこと。……ははは。  
――笑い事じゃねぇぇっぇぇぇ!!!  
 
「……うん。いいわよ。私は真帆のときにできればいいから。智花のときはひながやりなさい」  
「わーい!」  
「んんんんんんんんんーーーーーーーーーー!!!!!????」  
 
ぎゃああああああああーーーーーーーーーー!!!!!????  
 
ひなたちゃんがイヤなわけじゃない。  
ひなたちゃんが嫌いなわけじゃない。  
そんなことあるわけがないっ!  
 
でも射精できないって状況下で、ひなたちゃんの愛撫を受けるということは  
――核を落とされるのとなんら変わらなかった。  
 
「おにーちゃん。ひながいっぱいいっぱいいっぱい、気持ちよくしてあげるね」  
 
ぷにっ。  
 
紗季に替わったひなたちゃんがぷにっと俺のイチモツを両手で握る。  
そのぷにぷにと柔らかな手の平の感触。そう。それだけで俺は――  
 
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」  
 
第二波が到来した。  
 
股間はもとより、体中を熱い奔流が駆け巡る。  
目から火が出て、脳が焼き尽くされる。  
 
智花とべろちゅーしている最中だから、当然歯はくいしばれないっ。  
ってゆーか、俺はよくぞこのとき智花の舌を噛まなかったと、自分で自分を誉めてやりたい。  
両手足の紐を思いっきり引く。するとビニール紐が肉に食い込んで凄く痛い。  
凄く痛いんだけど、その痛みがどうにか俺を絶頂の一歩手前で押しとどめてくれた。  
痛いのが嬉しいって、俺もう立派な変態の仲間入りか?  
 
「ぐぐーーーーーーーっ、んんーーーーーーっ、ごごごおごごごおごごおーーーーーっ!!!!」  
 
第二波をどうにかやり過ごし、俺が脱力したところを狙うかのように、ギンギンに勃起したイチモツを、  
ひなたちゃんの小さく柔らかなおててが、両手で大きくゆっくりと擦り始める。  
 
「……うんしょ……うんしょ……」  
 
――死。  
その時俺の脳裏に、明確にその言葉が浮かんだ。  
このままだと死ぬ。……いや、いっそ死んだ方がましか? この状況。  
 
「おー。おにーちゃん。よだれ、少なくなっちゃったから、またたらしてあげるね」  
 
れろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。  
 
ころせぇぇぇっぇぇぇぇぇぇぇっぇぇっぇ!!!!!!!!  
今すぐ俺をころしてくれぇぇぇっぇぇぇっぇぇぇっぇ!!!!!!!!  
 
もはや俺の精神は嵐の海に投げ出された笹舟のごとしだった……。  
 
 
 
 

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