「…………」  
「……ぺろ……ぺろ……」  
「……れろ……れろ……」  
 
二匹の子猫が身を寄せて、ペロペロとミルクを飲むように俺の舌を舐めている。  
俺は舌をぐっと突き出し、その舌使いを甘んじて受け入れていた。  
 
栗色の毛を二つ結びにした子猫が積極的にれろれろと舌の左側を舐め、  
ショートヘアの子猫がおずおずと右側を舐めてゆく。  
 
ショートヘアの子猫は隣の子猫と舌が触れるのがとても恥ずかしいらしく、  
舌が当たらないように慎重に舐めているのだが、  
二つ結びの方はそんなことお構いなしで、ショートヘアの舌も一緒に  
ぺろんぺろんと大きく舐めてくる。  
 
「……ひゃん、真帆〜。私の舌までなめないでよ〜」  
「れろれろ。えー、別にいーじゃん。ほら、れろれろ」  
 
真帆がわざと智花の舌ごと俺の舌を舐める。  
 
「ふぇ!? だ、駄目だよっ。女の子同士でなんか!」  
「そーお? あたしはもっかんのこと好きだから別にいいけど?」  
「そ、それは友達だから好きって言えば好きだけど、  
 だからといってキスはやっぱり昴さんだけしか……って、真帆!」  
「れろ……じゅるっ……れろっ……」  
 
慌てふためく智花をよそに、真帆は俺と唇を重ねてねっとりと濃いべろちゅーをしていた。  
 
「ず、ずるいよっ。人が驚いている隙に……」  
「……ぷはっ。らってもっかんがベロ離してブツブツ言ってるから、もういーのかなーって」  
「うぅっ、私は昴さんとキスがしたいの!」  
 
そう叫んだ後、はっと我に返って真っ赤になってしまう智花。  
 
 
「なんだもっかんもワガママなやつだなー。んじゃー、10秒ね」  
 
は?  
 
「いーち、にーい、さーん」  
 
唇を離した真帆がおもむろにカウントダウンを開始する。  
 
「ふぇっ!? え? え? あわわっ、やるっ、やります!」  
 
驚いた智花が慌てて俺の唇に飛びつく。  
 
「ちょっ智…うぷっ!」  
 
柔らかな唇が重ねられ、小さな舌がにゅっと侵入してくる。  
 
「……ん、……んっ………………ふぇ……」  
 
しかし真帆に急かされてキスしたものの、智花の方から積極的に絡められるわけもなく、  
舌を入れたところで戸惑うように止まってしまった。  
 
俺は仕方なしに舌を絡めとると、ゆっくりと口内を舐め回し始める。  
 
「れろっ、ちゅぱっ、くちゃ」  
「ふぇっ……くちゅっ……ちゅぱっ……すばる……さん……」  
 
口の中を這う舌の感触に耐えるようにきゅっと智花がしがみついてくる。  
薄い下着越しに感じる智花の温かさとと柔らかさ。  
毎朝ずっと動きを追っていたこの体は、こんなにも柔らかかったんだと今更ながらに思いながら俺は智花の舌を吸う。  
 
「ふぅんーーーっ、んーーーっ」  
 
体の右側で智花の柔らかさを感じながらするキスは、唇だけのよりも何倍も気持ちよく、  
頭の中を智花への愛おしさでいっぱいにしてくれる。  
 
俺は舌を激しく絡めて、智花の口の中に溜まった唾液をずずずいっとすすった。  
 
「じゅるるるるるーーーーっ」  
「んんんーーーー!!!」  
「きゅーうっ、じゅうっ! はい、もっかんコータイな!」  
「ぷはっ、……はあ、……はあ」  
 
口を吸われて陶然となった智花がゆっくりと離れると、唇の間に唾液の橋がつつーっと渡って――切れた。  
 
そしてその紅く染まった表情に見惚れている間もなく、  
すぐさま左から真帆の唇がむちゅっ押し当てられ、なんの遠慮もなしに舌が入り込んでくる!  
 
「――わぷっ、んぐっ!」  
「んちゅ! ……くちゅ、……れろっ……れろっ……」  
 
小さい舌。  
プリプリの唇。  
熱くてとろけそうになるほど甘い唾液。  
 
くそう、やっぱりこの子とのキスは、すんごく気持ちがいい。  
 
唇を数回ついばみ、その後遊ぶように舌だけをペロペロと何度も重ね合わせると、  
頬を朱に滲ませて同じように一生懸命舌を突き出してくる姿はとんでもなくかわいい。  
 
「……ぺろっ、ぺろっ、んっ、ちゅぱっ……」  
 
うっすらと開いた瞳と瞳が混じり合い、同時に唇を重ねて舌も絡み合わせる。  
 
「じゅるっじゅるっじゅるっ」  
「んんーーんんーーんんーーー!」  
 
左脇腹に押しつけられる下腹がムチャクチャ熱い!  
 
ああ、やはり薄布1枚とはいえ、下着があるとないとではエライ違いだ。  
真帆のむき出しのお腹から胸のちょい下あたりまでが、ぴったりと毛一本挟む隙間もなく密着してきて、  
弾力に富んだプニプニでスベスベの肌の感触と肉の柔らかさ、そして熱い体温が俺の精神を容赦なく破壊してくる。  
 
その感触はもはや凶器と言って過言ではない。  
 
しかも真帆は無意識のうちにその熱い下腹をグイグイと押しつけてくるのだ!  
 
どんなに理性で押し込めようとしても、俺だって15歳のオトコノコである。  
いかに小学生といえど、かわいくて、憎からず想っている女の子と文字通り肌と肌とを重ね合わせていれば、  
どうしたって若い雄の猛りが急速に沸き起こってくる。  
 
この熱い下腹の中にある、真帆の女の子の部分を、俺自身のモノで思う存分かき回してみたい……。  
 
危険だ。あまりも危険な衝動だ。  
 
「……はーち、くーう、じゅうっ。はい、真帆交代だよ」  
「ぷわっ。えーっ、もーかよ!」  
「私だって、これくらいだったもん。そもそも真帆が10秒って区切ったんでしょ?」  
「しゃーねーなっ、……れろっ……じゃー、はい。ほっかんたぁーちっ!」  
 
真帆はなんと俺の舌に舌をくっつけたまま、まるでバトンタッチをするかのように  
れろっと俺の舌を差し出したのだった。  
 
「ふぇ!? ベロタッチ!?」  
「ふぉいふぉい、ふぁほ」  
「やあないなあ、あたひがやんぞ」  
「うー、さっきからずっと真帆のペース……」  
 
不満そうにしながらも、智花はぐっと身を乗り出して、自分の舌で、俺の舌を受け取った。  
 
「んっ……ちゅっ……ちゅっ……」  
 
そして再び智花と舌を絡め合う。  
言っとくが、真帆と比べて智花とのキスが気持よくないということは断じてない。  
むしろ普段一緒にいる時間が長い分、もし智花が真帆のようにむき出しのお腹を  
くっつけてきたりしたら…………想像にするだに恐ろしい。  
 
うむ、下着は偉大だ。下着万歳。  
 
「くちゅっ……ぺろっ……昴さん……」  
 
智花の舌をなめ回し……  
 
「れろっ……れろっ……すばるん!」  
 
真帆の唇を思いっきり吸う。  
 
10秒ごと交互にキスを繰り返しながら、  
右側から智花の柔らかなお腹がそっと寄り添い、  
左側から真帆の熱い下腹がぐいぐいと押しつけられる。  
 
そして二人のお腹の火照りまともにを受けてギンギンに勃起したイチモツを  
 
「……うんしょ……うんしょ……」  
 
ひなたちゃんがやさーしくやさーしくさすってくれているのだ!!!  
 
 
……おかしい。  
 
ひなたちゃんは約束通りとっても優しい手つきで俺のモノをさわさわしてくれているし、  
10秒間と短い真帆と智花のべろちゅーもそんな激しいものではない。  
 
刺激としては紗季に擦られた時やグリーングリーンの方が全然強いはずなのに――ものすっごく気持ちいい。  
 
もっと正確に言うと気持ちいいっていうよりは、満足感というか、多大な幸福感に包まれているようで……  
 
ああ、幸せすぎてこのまま昇天……。  
 
「!!!!!!!!!!!!!!!!」  
 
――って、ダメダメ!  
思いっきりイキそうになってしまった……。  
 
てか、先ほどまでの急激な愛撫は刺激が強い分、こちらも我慢して耐えることができたのだが、  
今の快楽ってじわじわ体の奥から湧き上がってくるような感じで抵抗することがめっさ難しいんだけど……。  
 
なんか真帆と智花のキスとひなたちゃんの優しい愛撫で、快楽の底が引き上げられてしまったような感じだ。  
 
くそっ。なにか、何か対抗策はないのか!?  
 
 
その時、俺のモノをうんしょうんしょと真剣な表情で擦ってくれてたひなたちゃんが、  
ふと顔をあげた。  
そして隣で同じく真剣な表情でじぃーーっと見ていた親友に声をかける。  
 
 
「ねーあいりー。あいりもいっしょにおにーちゃんのおちんちん、さわさわしよ」  
 
「ええええええっ!? わ、わたしはまだその、それに今度は紗季ちゃんの番なんじゃ……」  
 
「あら、愛莉がするっていうんなら、私は別に構わないわよ」  
 
「ででで、でも、長谷川さんだって、わたしなんかより、ひなちゃんとか紗季ちゃんとか  
 真帆ちゃんとか智花ちゃんに触ってもらった方が気持ちいいに決まってるよ!」  
 
「そんなわけないわよ。長谷川さんだって愛莉にたっぷり触ってもらいたいんですよね?」  
 
「ああ、もちろんだとも。愛莉に触ってもらうのが嫌なわけないだろ」  
 
「……長谷川さん……」  
 
 
俺は強く頷いて、愛莉の顔をじっと見る。  
かなり本気で言ったつもりだが、その裏まったく打算がなかったわけではない。  
 
なにせ生まれて初めて男のモノを触るであろう愛莉ならば、たぶん触れるだけで精一杯で、擦ったりはしないはずだ。  
ならば十分休息をとることができる。  
 
それにもうひとつ……。  
 
「紗季、たしか今は愛莉のための補習授業だったよな?」  
 
「え? ええと、はい。一応そうですけど……」  
 
「なら、愛莉がみんなに追い付けば、それも終わりってことでいいんだよな?」  
 
 
賢い紗季は俺の言わんとしていることがわかったようで、うーんと額に手を当て考え込む。  
 
 
「……そうですね。いいですよ。ここで愛莉がちゃんとみんなのレベルに追い付いたってわかれば、  
 次のステップに進みましょう。今度こそ長谷川さんのおちんちんを舐めて差し上げますよ」  
 
 
よしっ、言質を取ったぞ!  
これでようやくゴールが見えた。  
愛莉には申し訳ないが、俺もまだ小学生に調教されるわけにはいかないのだ。  
 
 
……でも、愛莉に触ってもらうのって……どんな感じなんだろう……。  
……ちょっとドキドキ。  
 
 
「さあ、そうとなれば愛莉、早速最終テストの開始よ!   
 長谷川さんは愛莉に触ってほしくてウズウズしているそうですからね!」  
「ちょ、ちょっと待ってっ紗季ちゃん、長谷川さん! ふたりで勝手に決めないで!」  
「あいりー、だいじょーぶだよ。ひながいっしょにさわってあげるからね」  
 
そう言ってひなたちゃんは慌てふためく愛莉の手を取ると、すっと俺のモノに触れさせた。  
 
「ひゃうっ!?」  
「うっ!?」  
 
ちょうど竿の部分にぴたっと愛莉の手の平が触れるが、次の瞬間、短い悲鳴とともにすぐさま引っ込められる。  
 
「おー。にげちゃだめだぞー。あいり。ちゃんとさわさわしないと」  
 
しかしすぐにひなたちゃんに引っ張られて再びピトリと密着させられてしまう。  
 
愛莉の手はヒンヤリと冷たく、思わず声が出てしまった。  
 
「ひなちゃん! あついよっ! これ、とっても熱いよ!?」  
 
「うん、そーだよ。おにーちゃんのおちんちん、とってもあつくって、びくんびくんするんだよー」  
 
「ふぁっ、ほ、ほんとだ。脈うってる……。それにスゴく硬い……」  
 
「でもねー、かめさんのところはぷにぷにやわらかいんだよー」  
 
ぷにぷに。  
 
「はうっ、駄目! ひなたちゃん、今は愛莉の番だから!」  
 
「おー。ごめんね、あいり。ほら、ここだよー」  
 
「えっと……ここ?」  
 
ひなたちゃんに示されるまま、愛莉は指先で亀頭の膨らんだ部分をぷにっと押した。  
 
ぷにっ。  
 
「!!!!!!!!!!!!!!!!」  
 
あれ、うそ、ナニコレ。  
なんで触れられているだけなのにこんなに気持ちいいの!?  
 
「あとねー。こことか、ここ」  
 
「……ここと、ここ……」  
 
ぷにっ……ぷにっ。  
 
「ひゃうっ! ……くうっ!」  
 
「あとー、ここをね、ぐりってすると、おちんちん、すごくびくびくするんだよー」  
 
「……ここを……ぐりっ」  
 
「っっっっっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」  
 
って、ひなたちゃん!  
どうして俺の弱いところがわかるの!?  
つか愛莉に教えちゃダメ!!!  
 
「はい。愛莉君。減点1」  
 
「えっ! 紗季ちゃん、わたし、なにか間違えちゃった?」  
 
そうだ、人に教えてもらっちゃカンニングだぞ。  
 
「姿勢がダメです」  
 
……はい?  
 
今の愛莉の姿勢というと、ベッドに上半身うつ伏せで胸を隠している姿ですか?  
 
「男の人に奉仕するときは、ちゃんと正座をしなければならないのです!」  
 
「せ、正座!?」  
 
「もしくは女の子の場合、あひる座りでも萌え度が上昇するので可とします」  
 
「もえ……はよくわからないけど、そうだよね、誰かに何かをしてあげるときには姿勢は大事だって言うもんね」  
 
いや、少なくともこの場面では絶対に言わないぞ。  
 
「では起立!」  
 
「は、はい!」  
 
紗季の鋭い声に、愛莉が背筋をピンと伸ばして立ち上がる。  
さすがクラス委員長。  
号令の掛け声も堂に入っている。  
 
……て、愛莉。きみ、立ち上がったら胸が見え……。  
 
ぷるん。  
 
「…………ぐふっ」  
 
さっきはチラッと見ただけだった愛莉の胸が立った拍子に大きく揺れた。  
 
「次、正座!」  
 
「はい!」  
 
ひょいっと気を利かせたひなたちゃんが場所を譲り、愛莉は俺の股間の真ん前にぺたんと正座する。  
太股に手を置き、背筋を伸ばした正座姿は礼儀正しいはずなのだが、  
細かい刺繍がなされた純白のキワどいブラとパンティーだけの格好で、  
しかも二本の腕でむぎゅっと胸が挟みこまれて突き出されたその姿は、  
清楚でありながらも暴力的ないやらしさを放つ大変淫靡なものであった。  
 
「礼!」  
 
「えっと、あの、たぶんすごいへたっっぴだと思うんですが、  
 一生懸命頑張りますので、よろしくお願いします!」  
 
そう言って愛莉は三つ指揃えて深々とお辞儀をする。  
 
身を屈めた刹那、胸の谷間が俺の網膜にしっかりと焼き付いた。  
いやただの谷間じゃない。  
盛り上がっているのだ!  
若さ溢れる健康的な二つ乳房はブラの中で丸く隆起しており、見事な球体を形成していた。  
 
ちょっとまてまてまて。  
確認させてくれ。  
この子はまだ小学生だよね?  
アルファベットで言ったらいったいいくつなんだ!?  
 
……いやでも俺の時もいたなあ。  
クラスで一人だけ大人みたいに胸の大きかった子が。  
 
そういう子って、たいてい男子のからかいの的になるんだよな。  
たぶん愛莉もその対象になっているだろうから、身長と同じく胸のことについても触れないであげた方がいいだろう。  
 
てか愛莉、君、姿勢を気にするあまり、自分の格好を完全に失念してるね。  
 
「で、では、さ、さわらせていただきます。い、いたかったらすぐに言ってくださいね」  
 
そしておずおずと、愛莉の両手が俺のイチモツへと伸びて、そっと包み込まれたのだった。  
 
 
 
 

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