「よーしっ、次はあたしがすばるんをメロメロにしてやるからなっ。覚悟しろよ、すばるん!」  
 
眠りから覚めた恐怖の大魔王――もとい真帆は、黒のベビードール  
(スリットが入ったお腹丸だしなやつ)をはためかせながら元気いっぱいに宣言した。  
 
「おー。まほ、つぎはひなのばんだよ」  
「えーっ、だってあたしまだナンモしてないもん!  
 ヒナすばるんのおっぱい吸ったんだからいーだろっ!  
 それにさ、ヒナはにがーいセーエキまみれのチンコなんて舐めれないだろ?」  
「うー。むねん」  
 
残念そうにしずしずと引き下がるひなたちゃん(こちらもお腹丸だしな白のベビードール)。  
さしづめ天使と小悪魔といった対比だが、この天使様は無邪気に恐るべきことをやってくるからな。  
どっちがどっちだかわかりゃしない。  
 
「あ、ちょっと待って真帆」  
「ほえ? なにもっかん」  
「まだちゃんと昴さんのお掃除できてないよ。ほら……」  
「んんんーーー」  
 
ピンクのベビードールの上から俺のYシャツを羽織った智花(こちらは間違いなく俺の女神様)が、  
袖からチョコンとでた手でペニスを掴むと、そっと付着した精液を舐め取り始めた。  
射精したばかりの敏感な亀頭に智花の温かな舌が触れ、体の芯が痺れるようなむず痒さを感じる。  
 
「あー、ずるいぞっ。もっかんはもーフェラチオしたんだろ!」  
「そ、そうだけど、おしゃぶりした後は残った精液を全部舐め取らないといけないんだって。  
 こうやって丁寧に……ぺろ……ぺろ……」  
「へー」  
「んんんっ!!」  
「――ちゅっちゅっ! れろっれろっ!!」  
 
……なんか凄い間違った知識を覚えてしまった様だが、俺の口は氷の女王様によって熱烈に塞がれているので、どうしようもない。  
口の中は紗季が嬉しそうに舌絡めて唾液をすすりあげ、股間は智花がゆっくりと優しく舌を使って精液を拭ってくれている。  
あーーー、射精後のけだるさも相まって、このまま寝てしまいそうなほど心地が良い。  
 
「……この出っ張りの裏側とか、残さないようにしっかり舐めてあげないと駄目なんだよ」  
 
……つぅーーーーーっ……じゅぷじゅぷ……じゅぷじゅぷ……。  
 
カリの裏側の奥の奥までしっかりと舌を這わせ、さらに亀頭を咥え込み、  
音を立ててしゃぶりながら、まるで自分の唾液で洗浄するかのように、  
隅々までクリーニングしてくれる智花。  
 
あー、これは気持ち良すぎるぞ。  
 
「あと……お……おちんちんの中にも残っているといけないから、さっきぽに口を付けて  
 すすって差し上げるの」  
 
へ?  
 
「ずずずーーーーっ!!!」  
「!!!!!!!!!!!!!!!」  
 
智花は鈴口に口を付けて強く吸い、尿管に詰まった精液をもすすり取る。  
ビリビリと脳髄に電気が流れるが、同時に尿を出した後のような何とも言えない爽快感を感じてしまう。  
 
「へー、ストローみたいだな。……ん? どうしたもっかん?」  
「……ダマがなかった……」  
「だま?」  
「ううんっ、なんでもない! 後は、根元の方もちゃんと舐めて差し上げて……  
あっ、お腹にも飛んじゃってる……ぺろ……ぺろ……」  
 
くあっ!  
紗季とキスしているから見えないが、お腹にあたりがこそばゆい……。  
今回は口内じゃなかったから外にも飛び跳ねたんだろうけど、まさかそこまで舐めてくれるなんて……。  
しかもお腹を舐めながらも、チンコの方もやわやわと手でしごいてくれているのだから、  
もう堪らない。  
なんかもう……至れり尽くせりって感じだ。  
 
「あ、ここにも……あーむ……」  
「ええ!? もっかん、毛についたのまで舐めんの!? そこまですんのかよ!」  
「……んっ、大丈夫だよ。だって昴さんのだもん」  
 
毛が薄いから舐めやすいとか言わなかった智花には花丸をあげよう。  
俺が気にしていることを知って、言わないでおいてくれるだなんて、本当に優しい良い子だ。  
……ん? なんで知っているんだ?  
 
「……ぺろ……ぺろ……はむ、じゅぷじゅぷじゅぷ……はい。綺麗になったよ、真帆」  
 
仕上げにもう一度、亀頭を咥えておしゃぶりしてもらって、智花は口を離した。  
智花の柔らかな唇と舌が満遍なく俺のペニスを這いまわったおかげで、  
当然のごとく俺のイチモツは見事なまでに復活していた。  
 
駄目だ。こんな献身的なお掃除フェラを覚えてしまったら、  
お嫁さんにして毎日してもらいたくなってしまうじゃないか。  
 
「ちゅうっ、ちゅばっ、れろっ、んっ、長谷川、さん!」  
 
紗季も夢中になってキスをしてきてくれて、その甘い感触に俺の頭はとろけそうになっていた。  
 
――だから反応が遅れた。  
 
「サンキューもっかんっ。じゃー今度こそあたしの番だな。いっただきまぁーーーす!」  
 
ガシリと俺のペニスを掴み、真帆は元気な笑顔のまま大きく口を開いた。  
 
その瞬間――  
俺の中で危険を知らせる緊急アラームがけたたましく鳴り響いた。  
俺はすぐさま真帆を止めようとしたが、紗季が覆いかぶさってキスしているので身動きどころか、  
声一つあげることもできなかった。  
 
「あーーーんっ」  
 
――かぷッ!  
 
 
――――!  
――!!!  
!!!!!  
 
「んぎゃああああああああああああああああああああああああああああ  
 ああああああああああああああああああああああああああああああ  
ああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!  
 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」  
 
本日何度目かになる絶叫が長谷川家に轟いた。  
 
 
「わあっ!? どうした! すばるん?」  
「――ぷはっ、真帆!! あんた何やらかしたの!?」  
「ま、真帆が昴さんのおちんちん噛んじゃって……」  
 
そう。真帆はその八重歯が光る元気な口で、俺のチンコを噛みやがったのだ!  
 
……こ、言葉にならないこの痛み。  
……つか、息できない。  
……縛られてるから股間を押さえることもできない……。  
……って、これ、マジ死……。  
 
「昴さんっ、しっかりしてください!」  
「なんてことをっ。オチンチン噛んだら冗談抜きに死んじゃうわよ!」  
「わ、わざとじゃないんだよう!」  
「た、大変だよう。きゅ、救急箱! 赤チン塗れば治るのかな?」  
 
みんな心配そうにしてくれるが、この中でこの痛みを真に理解してくれる子は一人もいないのだ。  
痛みもさることながら、男にとって男根を噛まれるというショックはあまりに大きい。  
 
「でもほら、ちょん切れてないから多分大丈夫だよっ。血も出てないしさ!」  
「傷はなさそうだけど……しぼんじゃったよ」  
「ふうん、勃起していないときはこんなに小さくなるんだ」  
「……なんか……かわいいかも……」  
 
――ホントに誰もわかってくんねーーーーーー!!!!!  
 
どうやらガチガミではなく、ちょっと歯が当たったくらいで済んだようだが、  
智花のお掃除フェラでギンギンになっていたところをやられたのだ。  
俺の受けた衝撃は計り知れない。  
 
あまりの痛さに意識を失いかけていたとき、痛みの中心にあるペニスをやんわりと誰かの手が包み込んだ。  
 
「おー、おにーちゃん、だいじょーぶ? ひなが痛いの痛いのとんでけしてあげるね」  
 
ひ、ひなたちゃん?  
 
「痛いの痛いのとんでけ〜〜〜」  
 
――ペロ!  
 
「がはっ!」  
 
たった今体を貫いたのとは別種の、されど勝とも劣らない強烈な衝撃に、思わず声が出た。  
あろうことか、ひなたちゃんは俺のチンコを手に取ると、噛まれた部分をその小さすぎる舌で舐めたのだった。  
 
――ペロ――ペロ――ペロ!  
 
「ぐあああっ! あひっ!? ひなたっ――ちゃん!」  
「おにーちゃん、痛いところ、ひながぺろぺろしてあげるからね」  
 
ふんわりと柔らかなウェーブのかかった髪を頬にかけ、まだあどけない顔の少女が  
生まれたての赤ん坊のような舌で、俺のチンコをペロペロと舐めている。  
 
それだけでも普通なら達してしまいそうな光景であったが、俺の身に起こっていることはもっと恐ろしかった。  
キスしたときにも感じたが、ひなたちゃんの舌は他の子よりもザラザラしていて、  
唾液をたっぷりまぶしたその舌で舐められると、ザラリ、ザラリ、とまるで  
子猫にでも舐められているような凄まじい刺激が快楽となって襲い掛かってくるのだ。  
 
「ぬああああっ、ひ、ひなたちゃんっ、やめっ……」  
「おにーちゃんのおちんちん、ひなが元気にしてあげるからね……ぺろ……ぺろ……」  
「あああああーーーーーっ!」  
 
ひなたちゃんはそのザラ舌で、真帆に噛まれた竿のあたりをベロンベロンと、  
大きくゆっくりと舐めていく。  
ひと舐めされるごとに痛覚そのものが削り取られていくようで、  
さらに舐められた部分にひなたちゃんの唾液が塗り込まれ、  
じーーーんと染み入るように傷ついたモノを癒してくれる。  
 
ひなたちゃんは俺の傷を癒そうと、それはそれは真剣な表情で、  
ちっちゃな舌を精一杯伸ばして俺のイチモツを舐めてくれている。  
そのいじらしい姿と舌の気持ち良さに、俺の愚息は急速に力を取り戻していった。  
 
「おー。おにーちゃん、おちんちんおっきくなってきたよ。痛いのとんでった?」  
「う、うんっ。もう大丈夫っ、もう痛くないからっ、だからっ――」  
「じゃー、ひな、おにーちゃんが気持ちよくなるように、もっともっとペロペロしてあげるね」  
 
だあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!  
やっぱりぃぃぃっぃぃぃーーーーー!!!!!!!!!!!  
 
俺の痛みが治まったことに安心したように顔を緩ませたひなたちゃんは、  
今までの労るような舌使いからギアをあげ、元気いっぱい大胆な動きで進撃を始めた。  
 
「おにーちゃんっ、おにーちゃんっ」  
「ふあっ、あっ、あっ!」  
 
竿の根本からカリまでをベロンベロン舐め上げ、  
 
「ひなね、ちゃーんとみてたよ。おにーちゃんは、ここが一番気持ちいーんだよね」  
 
裏スジをザラザラの舌を使って子猫がミルクを舐めるようにチロチロと擦り上げる。  
 
「ひゃあああああっ、だめっ、だめっ!」  
「あと、ココも気持ちいーのでしょ」  
 
カリに舌を引っ掛けて、裏のツブツブをを削ぎ落とさんばかりにめくり上げ、  
 
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっっっっっっ!!!!!!!!」  
「カメさんはー、ぐりーんぐりーんしてあげるのがいーんだよね」  
 
ちっちゃな舌が、亀頭をれろれろと舐め回す。  
表面はザラザラだけど、裏側はヌメヌメして、そのコントラストが容赦なく俺を攻め立てた。  
 
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!  
 らめえええっ、ひなたちゃんっ! ホントに、もう――」  
「あとはねー、……ちゅうーーーーーっ!」  
 
かぷっ……と、ひなたちゃんの唇が、亀頭のさきっぽを咥え込んだ。  
咥えたと言っても、ひなたちゃんの小さな口では、本当にさきっぽの部分だけ。  
でもそこを、鈴口を舌で刺激しながら、ひなたちゃんは縦笛を拭くような姿勢でちゅうーーーっと  
俺のチンコを吸ったのだ。  
 
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!  
 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!??????????????????  
 ??????????????????????????????????????」  
 
カミナリに打たれたような強力な電撃が、股間から脳へ一瞬で駆け抜けた。  
 
「――ひなたちゃん! はなれてっ!」  
「おー?」  
 
俺は最後の理性で、腰を反らせる!  
 
――どぴゅっ!  
 
「うっ!?」  
 
――ドピュッ! ドピュッ!! ビュルッ! ドピュピュピュピュ!!!!!  
 
「……おー、びっくし。おちんちんが、爆発しちゃった……」  
 
間一髪のところで口を離したひなたちゃんのお顔に、俺の精液が弾け飛んだ。  
文字通り、小さなお口を起点にして、俺の熱いスペルマが放射状に白く飛び散り、  
ひなたちゃんの小さなお顔は、俺の精液でドロドロに汚れてしまった。  
 
 
……うそ、イっちゃったの、俺?  
だって今の今までチンコ噛まれて悶絶してたのに?  
ひなたちゃんにちょっと舐められただけで、あっという間にイっちゃった?  
まあ、痛みよりもひなたちゃんのペロペロの方が圧倒的に気持ち良かったってことか。  
 
ははは、ならしょうがない。  
 
――んなわけあるかあ!!!!!  
 
よりにもよって、ひなたちゃん――部の中で一番小さな女の子にこんなにも早くイかされてしまっただと!?  
智花や紗季にしゃぶられていた時には、あんなに我慢できたのに……  
 
――つーか、あの舌は反則だ!  
ひなたちゃんの陽だまりのような温かな笑顔のまま、あんな凶悪な舌でチンコを舐められたら、  
そりゃ気持ち良すぎて瞬時に堤防が決壊するって!  
 
「おー、おにーちゃん。ひなのぺろぺろ、気持ちよかった?」  
 
俺のザーメンを顔にいっぱい付けたまんま、ひなたちゃんが小首を傾げて聞いてくる。  
そのあられもない姿に凄まじいまでの罪悪感が沸き上がる――  
 
「…………」  
 
……沸き上がっている……はずなのに……。  
 
「…………」  
 
……やばっ、また勃ってきちゃった。  
 
だっていつもなら、ちょーかわいいって言っている顔に、自分の放った精液がたっぷりついているんだもん。  
つい、もう一回ってお願いしてしまいそうになるじゃないかっ。  
 
てか、よく考えたらなんてもったいないことをしたんだ、俺は!  
せっかくひなたちゃんが舐めてくれたというのに、あんな短い時間で終わらせてしまうだなんてっ。  
もっとあの絶品の舌を味わっておくんだった!  
 
……すいません。誰か俺を蹴ってください。  
 
間違いなく、射精するたびに、理性が壊れていっているな……。  
 
 
「おー、ひな、へたっぴだった?」  
「そんなわけないでしょ。あっという間にイカせちゃったくせに。みなさい、長谷川さんのだらしない顔を」  
「うそっ!?」  
「だらしなくは……ないですけど、気持ち良すぎてぼうっとしているように見えます」  
 
智花、それは多分だらしない顔っていうんだよ。  
せっかくフォローしてくれたところ申し訳ないが。  
 
「……はい。とっても気持ち良かったです……」  
 
俺は観念して正直に白状した。  
実際に射精してしまった後で、いくら言い訳をしたところで見苦しいだけだ。  
でもまさか秒殺されてしまうだなんて……結構ショック。  
 
「わーい、えへへ。でもね、ひな、早く終わっちゃってちょっと残念。  
 ひなもおにーちゃんのおちんちん、おしゃぶりしたかったのに」  
 
グサッ!  
無邪気な一言が、俺の胸に突き刺さる。  
 
「そうですよ、長谷川さん。イクのがずいぶん早くないですか?  
 私やトモがあんなにいっぱいしゃぶって差し上げても全然イかなかったのに……」  
 
グサッグサッ!!  
 
「……ふぇ……本当です。凄く早かったです。……ひなた、舌しか使ってないのに……」  
 
グサッグサッグサッ!!  
 
「なんだすばるん、ソーローなのか?」  
 
グサアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!  
 
……真帆、なんで君はそんな男心をえぐる言葉をピンポイントで知っているんだ?  
 
「え? だって紗季が早い男はソーローって言うけど  
 もしすばるんがソーローでもソーローって言ったら傷つくから、  
 ソーローって言っちゃダメだって言ってたから」  
「だから言うなって注意したんでしょうが!」  
 
ぺちんっと真帆のドタマを叩く紗季。  
 
……いや、紗季。  
そもそも知らなかったんだがら、そんな言葉を教えないでくれれば良かったのに……。  
 
ひなたちゃんの超絶舌技と度重なる言葉攻めで、俺の男としてのプライドはボロボロになっていった。  
 
 
 

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