「……あやしーわね。だいたいなんで愛莉の顔にまで精液がついてるのよ。  
真帆、あんた愛莉を巻き込んだわね」  
「えへへー、うん! アイリーンすごかったんだぜっ!  
 すばるんのキンタマ揉んで、メロメロにしちゃったんだ!」  
「おー。あいり、すごい。ひなにもおにーちゃんをめろめろにする方法、おしえて」  
「……もみゅもみゅ……もみゅもみゅ……」  
「こう? もみゅもみゅ、もみゅもみゅ……」  
「ふ、ふたりとも、それはもうやめなさい……」  
 
わきわきと両手をうごめかす愛莉とひなたちゃんに、力無く注意を与える。  
 
結局俺が限界と定めていた5回という射精回数をあっという間に達成させられてしまった。  
この上さらにひなたちゃんにキンタマモミモミなんて技覚えられたら、  
残りカスもでないほど搾り取られてしまう。  
 
「ふう、しょうがないわね。真帆も愛莉も精液まみれじゃないの。  
まあ丁度いいわ。長谷川さん、私とひなもとりあえず顔は洗ってきたんですけど、  
髪についたのがなかなか落ちなくって……。ですのでお風呂をお借りしたいのですがよろしいでしょうか?」  
「え? ――ああ、もちろんっ、みんな汚れちゃったし汗かいたもんねっ。すぐ入ってくるといいよ!」  
「ありがとうございます! ふふ、実はそう言ってくださると思って、もうお湯を入れてきてあるんです」  
「なんだ、用意がいいなあ」  
「ふふ、ごめんさない」  
 
愛想笑いをしつつも、内心、俺は涙を流しながらガッツポーズをしていた。  
 
――やった! 助かった!  
 
これで恐怖の射精地獄ともおさばらだ!  
女の子はお風呂が長いから最低一時間は入っているだろう。  
そしてその後俺が入って時間を稼げば都合二時間。  
そうすればさすがに母さんも帰ってくる。  
 
よしゃぁぁぁっ、乗り切ったぞ!  
いやあ五回射精した時には正直もう駄目だと思ったけど、ギリギリセーフだったな。  
 
「じゃあ、みんな早く入っておいで。俺も後で入るからお湯は流さなくていいよ」  
「え? 長谷川さん、何をおっしゃられているんですか?」  
「ああ、ごめん。残り湯に入られるのが嫌だった? だったらもう一度お湯を入れ直すから流して……」  
 
「長谷川さんも一緒に入るんですよ」  
 
 
…………。  
……。  
 
――天は我を見放した!!!!!  
 
「何言っているんだっ紗季!? そんなことできるわけないだろ!」  
「そうですね。かなり窮屈そうですけど、見たところ浴槽に三人、洗い場に三人、  
体を密着させれば入りそうでしたよ」  
 
……体を密着って……キミ……。  
すっぽんぽんのみんなと一緒に体を寄せ合うってか。  
うちの風呂に六人も入ったら、そりゃ体のいろんな所がぎゅーぎゅー押し付け合うことになるだろう。  
 
しかも、しかもだ。  
当然風呂場でそんな窮屈な状態じゃ縛り付けることもできないから、  
俺の手足は晴れて自由の身ということになる。  
 
狭い風呂の中で、裸の智花や真帆や紗希や愛莉やひなたちゃんに囲まれて体を押しつけられたら……。  
 
――ぜってー手を出す。  
 
俺が今までいったいどれだけ我慢してきたと思っているんだ!  
彼女達があられもない下着姿で、キスしたり、べろちゅーしたり、  
チンコ擦られたり、フェラチオされたり、乳首みちゃったり、  
おっぱい押し付けられたり、お尻がぷりんぷりんしたり、  
キンタマ揉まれたりしてるんだぞ。  
 
その度に彼女達に触れようとする手が止まったのは、ぶっちゃけ物理的に縛られていたからに他ならない。  
もう理性で押し止めるなんてレベルを越えてるんだよっ、この子たちの攻撃は!  
 
それが四肢が自由の状態で迫られた日には……。  
無理だ。絶対無理だ。我慢できるわけがない。  
 
そして一度手を出してしまったら、あとは雪崩のごとく、破滅への道まっしぐらだ。  
 
だから一緒にお風呂なんて断固拒否だ!  
 
「えっへへ。おっふろ、おっふろ、おにーちゃんと、コ・ン・ヨ・ク!」  
「ヒナ、一緒にすばるんのキンタマ洗ってやろーな。カタタマずつな」  
「おー、かたたま!」  
「まーほっ、ひーなーたーちゃん!」  
 
浮かれる真帆とひなたちゃんを厳重注意。  
ひなたちゃんの口からキンタマなんて言葉が出た日にゃ、俺は発狂するぞ。  
 
「す、昴さんとお風呂に入るだなんて、は、恥ずかしいよ!」  
 
智花は常態的に真っ赤になってしまった顔で、異を唱える。  
よし、敵も一枚岩ではない。智花と愛莉は嫌がるだろうから、  
形勢的にはまだ3対3のイーブンのはず。  
 
「……もみゅもみゅ……もみゅもみゅ……」  
 
だあっ、愛莉はまだ戦線離脱したままかっ。  
どうやらキンタマもみゅもみゅは想像以上に愛莉の心にダメージを与えてしまったらしい。  
でもお願い、愛莉。その手つきはやめて。  
見てると玉がうずいてくる……。  
 
「だめっ! とにかく駄目っ! 男と女が一緒にお風呂に入っちゃダメなの!  
 君達も少しは自分の身の危険というものを考えて――」  
「うるさいなーっ! そんなうるさいすばるんのお口はお尻でロックだ!」  
「むぐぐぐぐ!!!!!??????」  
 
俺はパニクった。  
69の体勢の後、背中を向けてペタリと腹の上に座りこんでいた真帆が  
あろうことか自分のお尻を俺の口の上に乗っけてきたのだ!  
 
ヒモパンTバックの剥き出しのお尻が俺の顔をプレスする!  
つかモロ当たってる!  
太ももの付け根、女の子の一番大事な部分がっ、ぐにゅって俺の鼻と口を押し潰した!  
 
「!!!!!!!!!!????????????」  
 
うそまてちょっとこんなことありえない!!!!!  
 
口は黒い逆三角形の頂点付近――真っ直ぐな縦スジが隠されているであろう部分で覆われ、  
頬には二つの臀部が乗っかり、鼻はその間で挟まれている。  
 
もちろん身動きどころか息一つすることができない。  
 
「なははははっ! どうだすばるん、文句あっか!」  
「ちょっと真帆っ! それやりすぎ!」  
「す、昴さんのお顔をお尻に敷くなんて失礼だよ!」  
「だぁーーーてっ、今日のすばるん、ダメダメうるさいんだもんっ。  
 みんなで一緒にお風呂入って仲良くするだけなのにさ!」  
 
その「仲良く」が問題なんだあああっ!!!  
 
「うごうごうご!」  
「ひゃんっ!?」  
 
思わず口を動かしてしまった。  
すると真帆がビクンッ!とこちらが驚くくらいかわいい声を上げて飛び上がった。  
 
「な、なんだよっ、すばるんっ! いきなり口動かすなよう、ビックリするじゃんか!」  
「はあ……はあ……、あ、あのなあ、口も鼻も塞がれたら息ができないだろうが」  
 
嘘はいってないし、事実そうでもあった。  
 
でもなんだったんだろう……あのひなたちゃんのおっぱいとも違う何とも言えない弾力を持った肉の感触は……。  
 
ああ、口の周りにまだ生温かい感触が残ってる……。  
 
それに……やっぱり真帆のパンツは……ちょっとだけ湿っていた……。  
息を止めていたから匂いはわからないけど、……少なくともおしっこの残り香はしない。  
……するとやはりあれは……。  
 
――だが俺のよこしまな想像はそこで途絶えた。  
もっと恐ろしいことが起こったからだ。  
 
「おー。じゃー次はひながするね」  
「え?」  
 
その言葉の意味を他の五人が理解する暇はなかった。  
 
ひなたちゃんはぴょんっとベッドに飛び乗ると、俺の頭の横に両膝をついて、すとんとあひる座りをした。  
 
――俺の口の上にだ!!!!!  
 
「!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」  
「えへへー、おにーちゃんのお口を、ひなのおまたでロックだぞー」  
 
今、純白のパンツに包まれたひなたちゃんのアソコが、俺の口を押しつぶしている。  
しかも真帆は後向きだったけど、ひなたちゃんは真正面を向いて、  
フェイス・トゥー・フェイスで俺の顔にまたがっているのだ!  
 
布一枚をへだてて、ひなたちゃんのアソコが、恐るべき柔らかさを持って俺の脳髄を侵食する。  
 
「駄目よ、ひな。それじゃまた長谷川さんが息ができないわよ」  
「だいじょーぶ。ちゃーんとお鼻の穴はあけてあるから。苦しくないよね? おにーちゃんっ」  
 
たしかにひなたちゃんのアソコが塞いでいるのは俺の口だけで、  
鼻で呼吸することは可能だ。  
 
だが前を向いて口にまたがっているということは、当然鼻先数ミリ前に  
白い逆三角形のパンツに覆われたひなたちゃんの股間があるということなのだ。  
 
一息でも吸い込もうものなら、その瞬間――死ぬ。  
 
「で、でも、お顔の上に乗っちゃったら、昴さん重いと思うよ」  
「おー、ぬかりはありません。ひなね、おにーちゃんが重くないように、足に力いれて、ふんって、ふんばってるから。  
おにーちゃん、重くないよね?」  
 
言葉通り、ひなたちゃんは内股にきゅっと力をいれて、健気にも俺への負担を最小限にとどめようとしている。  
しかし、そうするとひなたちゃんのぷにぷにの太ももが俺の顔を両側からプレスして、  
オマタも加えて三方向から容赦なく俺を締め上げるのだ!  
 
タップ! まいった! 降参! ギプアップ! ヘルプミー!!!  
 
どうする? 言うか? 口を動かせば真帆みたいに驚いてどいてくれるかもしれないが、  
そんな大罪が許されるのか!?  
 
「えへへー、おにーちゃんのお顔、すべすべー」  
 
完全にホールドされた状態で、ひなたちゃんはまたがったまま、両手でぺたぺたと俺の顔を撫で始めた。  
 
頬やおでこや耳元を触られると、くすぐったくって思わず声が漏れそうになるが、必死で堪える。  
 
目を向ければ、白いベビードールのスリットからはかわいいおへそが丸見えで、  
ちょっと見上げるとブラに形作られた双胸が盛り上がっているのがはっきりと分かり、  
さらに上に視線を移せばひなたちゃんがニコニコとちょーかわいい笑顔を見せてくれていた。  
 
そして薄い布一枚挟んではっきりと感じる、ひなたちゃんの秘肉の感触。  
 
ああっ、柔らかいっ。すっごく柔らかい。真帆のアソコとはまた違った……ひなたちゃんのぽえぽえした笑顔みたいな柔らかさ。  
 
唇に意識を集中させれば、その盛り上がりが縦に割れていることさえもわかってしまう。  
 
くそうっ、このままでは俺のなけなしの理性が吹き飛んでしまう!  
いやその前に、今度こそマジで息を止めているのが限界だ!  
 
――ひなたちゃん、ごめん!  
 
俺はひなたちゃんにどいてもらうべく、真帆にしたように口をモゴモゴと動かして、彼女のアソコを刺激した。  
ぷにんっと持ち上げられる秘肉の感触に、唇が溶けそうになる!  
 
――が。  
 
「えへへー、おにーちゃん」  
 
ぺたぺた。  
 
ひなたちゃんは何の変化もなくニコニコと屈託な笑顔を見せて、俺の顔を撫でている。  
 
あれ? ちょっと弱かったかな。  
俺は口の動きを少し早くして、ひなたちゃんの股間を刺激した。  
 
ぷにぷに。  
――うおぅ、脳にガツンとくるぜ。  
 
しかし――  
 
「? おにーちゃん、どうしたの?」  
 
今度は気づいてくれたようだが、不思議そうな顔をするだけで、一向にどいてくれる気配はない。  
 
なにっ!? まだか、まだだめなのか?  
致し方ない。  
俺はさらに激しく口を動かした。  
 
口を開いたり閉じたりして、パンツ越しにひなたちゃんの幼裂を何度もなぞりあげた。  
どうだ! これならっ。  
 
「おーっ、おにーちゃん。もしかして苦しいの?」  
 
コクンと首を傾げて俺を心配そうに見つめるひなたちゃん。  
 
なんだとっ! まだ感じていないのか!?  
 
くそっ、こうなったら最後の手段だ。  
 
俺は股間の重圧に堪えながら、大きく口を広げると、はむっとひなたちゃんの秘肉をパンツごしに咥えた。  
そのまま、はむはむと甘噛みを繰り返しながら、舌で秘裂をなぞり……。  
 
「……んっ」  
 
わずかにひなたちゃんの頬に朱が走った。  
 
よしっ、やった!  
 
――てえええええええええええええええええええええ  
貴様は何をやっているうううううううううううううううううう!!!!!  
 
目的を完全に見失ってるんじゃないっ、長谷川昴!!!  
くそっ、いくらひなたちゃんのアソコがぷにぷにだからって、やっていいことと悪いことがあるだろうが!!!  
 
うぅ、というか、今の余計な動きのせいで肺に残っていた空気をほとんど使い切ってしまった。  
はやく、はやく空気を!  
 
「おにーちゃん……」  
 
しかしひなたちゃんはちょっと潤んだ目になったものの、以前俺の口の上にオマタを敷いていた。  
今ここで息を吸ってしまえば、零距離でひなたちゃんのアソコの香りを嗅いでしまう。  
小学生の女の子のアソコの匂いを胸いっぱいに吸い込んでしまったら俺は――  
 
いや、待て、小学生だ。相手は小学生の子供なんだ。  
 
子供の股間の匂いを嗅いだからって、どうにかなるはずがないんだ!  
せいぜいおしっこの匂いがするくらいだ!  
 
どうってことない。どうってことない。どうってことない。どうってことない。どうってことない。  
 
よしっ、精神防御完了!  
 
俺は覚悟を決めた。  
 
一回だ。大きく一回息を吸って、この場を乗り切る。  
幸いにもひなたちゃんは俺が何か言いたげなことに気づいてくれているのだ。  
あとひと押しで、どいてくれるに違いない。  
 
俺はひなたちゃんの白いおパンツの目の前で、鼻から大きく息を吸った!  
 
「すぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーー」  
 
――クラッ!  
 
一撃だった。  
 
鼻腔に吸いこんだ途端、頭の中が桃色の空気一色になった。  
 
ひなたちゃんの甘い匂いを一千倍くらいに凝縮した空気が鼻から脳を突き抜け、  
一撃で俺の意識は破壊された。  
 
「――す、昴さんっ!」  
「ダメよっ、ひな、どきなさい! 長谷川さん気絶しちゃったわよ!」  
「おー、おにーちゃん、ごめんなさい。しっかりしてー」  
「くそう、またヒナかっ。あたしだってもーちょっとガマンしてればすばるんをオトセたのにっ」  
「……もみゅもみゅ……もみゅもみゅ……」  
 
意識を失う瞬間、闇の中で何度も崩れては積み上げていったボロボロの理性を、  
鬼の格好をしたひなたちゃん(ピンクの全身タイツ)が駆け寄ってきて、  
嬉しそうに跡形もなく壊していった。  
さらに俺に襲いかかって、パンツを脱がせると、激しくおしゃぶりをして、  
俺を何回もイカセまくったのだった。  
 
何故そんなおかしな妄想が浮かんだのか……。  
 
……それは――予知夢だったのだろう。  
 
本能が、これから俺の身に降りかかる事態を予知していたのだ。  
 
 
 

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