とりあえず智花を救出し、いったん湯船からあがらせ、横に寝かせた。
……ええ、ばっちし見えましたとも。清らかな乙女の縦スジが。
しかしソコだけでなく、洗い場に横になった智花の裸体はとても綺麗だった。
透けるように白い肌とは使い古された言葉だが、実際にお目にかかったのは初めてかもしれない。
湯に濡れて白く輝く小さな裸体。
瞼を閉じて眠る幼いながらも美しく整った顔。
白く細い首筋から胸元に広がるラインはとても綺麗で、胸から腰のくびれへと続くなだらかなカーブも息を飲むほどに美しい。
手足も細く全体的にスラリとしたまるで精巧な日本人形のような体に俺はうっとりと見とれていた。
胸が小さいのなんて気にならない。いや、むしろ小さいからこそ、この美しい流線美を保っていられるのだと思う。
智花が起きたら「胸なんて大きくならなくていいんだよ」と励ましてあげよう。
「ふう、大丈夫そうですね。トモはこのまま寝かせておいてあげましょう」
「……ごめん、みんな。俺、ちょっとおかしくなってた」
「そうでね……なにか長谷川さんの本性を垣間見た気がします」
「なっ!? そ、そんな――」
「ふふ、ご心配なく。自分たちから誘っておいて、そんなことは言いませんよ」
くすくすと微笑む紗季は、先程までの恥ずかしさはどこへいったのか、すっかりいつもの調子に戻っていた。
……おっぱいも組んだ腕の隙間からポロンと見えてるけどね。
乳首がツンツンと上を向いて……ホント、生意気そうなおっぱいだ。
「……長谷川さん? ――っ!?」
あ、気づいた。
紗季は俺がどこをじぃーーーっと凝視しているかを察知して、バッと両手で胸を隠す。
「長谷川さ〜んっ!」
「ご、ごめん。……えっと、でも見ていいんだよね?」
むしろ紗季の方から見てもいいと言ってきたはずなんだけど……
どうも言動に矛盾があるというか、紗季にはいざとなると尻込みしてしまうきらいがある。
むむむ、この点はバスケのときは注意して見ててあげないといけないな。
「そ、それはそうですが……」
「へへんっ、ダメダメだな、サキは! オージョーギワが悪いぞ!」
「ふんっ、あんただって恥ずかしがってたでしょ!」
「あたしはもーへいきだもーん! ほれほれ、すばるんっ、どーだ、見たいか見たいか? うりうり」
だー真帆っ。だからそのヘンテコポーズで迫るのはやめなさい!
とはいえ葵の裸の効力がなくなった今、真帆のツルペタボディだって直視するのはかなりヤバイ。
なにせ線だ、線が見える。
もちろん体のラインだって1本線だが、その他の部分……特に下腹部に見える短い1本線がはるかにヤバイ。
ぷっくりと盛り上がったオ○ンコに(幼女にこの単語を使うことに今更ながら凄まじい抵抗を感じる)
クッキリと走ったそのスジは、俺に色んなものを捨てさせるには十分すぎるほどの魔力を秘めていた。
……まほまほさんは意外と肉厚かな?
「……たく、あんたは切り換えが早すぎるのよ。……まあ、いいわ。言いだしっぺは私なわけだし、ここは女らしく、覚悟を決めましょう」
軽いため息とともに紗季がすっと胸に当てていた両手を下げると、後ろ手に組んでしまう。
すると……まあ……少女らしい膨らみかけのおっぱいが、なんの障害もなく目に飛び込んでくるのだ。
……うん。これはこれでやっぱり……イイ。
なんかこう……すごく女『の子』って感じがする。
発芽してこれから伸びようとする双葉を見ているような……初々しさと希望を併せ持った素敵なおっぱいだ。
真帆→智花→紗季の順番で見比べると女の子の成長段階が如実に表れていて微笑ましい。
「……あ、あまりジロジロ見ないでくださいねっ」
おっぱいは見せてくれたものの目は合わせられなくて、顔を紅く滲ませ俯いている姿もなんとも可愛らしい。
「おにーちゃん。ひなも、おにーちゃんになら、いくらでもおっぱい見せてあげるよ?」
「うん。ありがとう、ひなたちゃん。でも今はちゃんと肩までお風呂に入ってようね」
「おー?」
智花と交替して湯船に浸かったひなたちゃんの肩を押さえてがっしり固定する。
おにーちゃんはね、君が湯舟に入るときに見せた白い背中とぷりんぷりんのお尻だけでもうお腹いっぱいなんですっ。
しかもあんな大きく足を上げてまたいじゃうなんて……。
俺の位置からでは決して見ることは叶わなかったが、だからこそ、
あのまん丸なお尻の陰で見えなかった部分を想像するだけで俺は鼻から大量出血してしまいそうだ。
男はアソコをみて興奮するんじゃない、パンツを履いてないという事実に興奮するんだっ。
俺にそうしらしめた瞬間だった。
……しかしあらためて周りを見回すと……俺の目の前には裸の真帆がいて、傍らにはこれまた全裸の智花が横になっていて、
湯舟の中には一糸まとわぬ姿の紗季が立っていて、その隣に生まれたままの姿のひなたちゃんが湯に浸かっている。
小学生の裸体に、かわいい乳首が8つ、神秘の縦スジが4本並んでいる状態だ。
(うち1セットは心眼でしっかりと見ている)
……ははは。
もうーすべてがどーでもよくなってしまう光景だ。
そろそろ死のうか……。
「……ま、ひなの裸も披露しているわけですし、残るは――」
「…………」
「…………」
「……おー?」
「……え?」
その場の視線が自然と一人の方に集まる。
湯船の縁にかじり付きながらも、気を失った智花を心配そうに見つめる大きな体。
「――ひっ、わ、わたしはっ、絶対――」
「――ダメだっ、愛莉!」
「――そうよっ、駄目よ!」
「え……?」
いきなり声の揃ったダメ出しをくらった愛莉はキョトンとした目で俺と紗季を交互に見た。
「いま愛莉の裸を見たら……俺は自分を保っている自信が無い!」
つーかその前に、出血多量で死ぬと思う。
「ひなならまだしも……愛莉の胸を見た後で長谷川さんに私たちの胸なんか見せられるわけがないでしょ! 一笑にふされるに決まってるわっ」
「……え、でも、紗季ちゃんたちはもう一回見せちゃってるから……」
「一回も十回も前も後も関係ないのよっ。愛莉の胸を見た瞬間、長谷川さんは私や真帆やトモの胸のことなんて忘れてしまうわ。存在のレベルが違うのよ!」
「れ、れべるって……」
『だから愛莉はしばらく隠れてて!!』
「…………は…………はい…………」
本人の希望通り裸を見せなくていいと言ったのに、なぜか愛莉は釈然としない表情でその豊満な肉体を湯船の中に沈めたのだった。