「すーばーるーーーんっ! おきてー、おきてよーっ!」  
 
…………ん?  
耳元で真帆の声がする。  
どうやら眠ってしまったらしい。  
 
ぬくぬくと温かな布団の中で身じろぎをしようとするが、布団が重く動けなかった。  
……あれ? 俺の布団ってこんな重かったっけ? それに凄く柔らかい。  
柔らかいんだけど……なんだか肉厚というか……随分と実がつまった布団だな。  
 
不思議に思いつつ目を開くと、そこには愛らしい少女の顔があった。  
 
「ん? ……愛莉、おはよう……」  
「お、おはようございます!」  
「あーっ、すばるん起きた−! よかったぁ、死んじゃったかと思った!」  
「おー、おにーちゃん、おはようございます。ぺこりん」  
「真帆、ひなたちゃ……ぶっ!?」  
 
左右から聞こえた二人の声に目をやって――吹き出した!  
まず第一に、二人は全裸だった。  
第二に、二人はおしっこをするように股を広げたまましゃがんでいたのだった。  
 
――ええ、マルダシですとも。  
 
右を向いて、真帆のぷっくりと盛り上がった土手とクッキリと縦に走ったスジを見てしまい、  
慌てて左に顔を逸らしたら、今度はひなたちゃんのとびきり柔らそうなオ○ンコが目に飛び込んできて、  
結局俺は正面を向いて愛莉とフェイストゥーフェイスするしかなかった。  
 
「ふ、二人ともなんて格好をしてるんだ!? 早く服を着なさい!」  
「ほえ? なんでおフロで服を着なきゃなんないの?」  
 
…………え?  
 
そこで思い出す。  
今まで自分に降りかかった天国とも地獄ともつかない出来事を。  
…………えーと、あれがまだ続いていて……ってことは、ここはまだ風呂場か?  
 
「すばるん、キゼツしちゃったからビックリしたんだぞ!」  
「おー、ひな、とても心配しました。でもおにーちゃん起きてくれてひと安心」  
「あ、そうなんだ。ごめんね、心配かけちゃって。俺はもう大丈夫だから……」  
「よ、よかったですぅ……」  
 
真帆にひなたちゃん、それに眼前ゼロ距離にいる愛莉も、頬を真っ赤にして安堵の声を漏らす。  
 
……………………………………ここ、お風呂場だよね?  
 
目が覚めたばかりのボンヤリした頭が徐々にクリアになっていくと、  
自分が置かれている決して認識したくない情報がドンドン入ってくる!  
 
俺は今、浴室の洗い場で仰向けになっている。  
たぶん、先ほど絶頂に達した時に、そのまま気を失ってしまったのだろう。  
その俺の頭を挟むようにして、右に真帆、左にひなたちゃんがイケナイM字開脚姿でしゃがんでいる。  
これも教育的指導ではあるが、現状では些細な問題であると言っていい。  
 
……問題は、俺の目の前、ちょっと口を突き出せばキスできてしまうくらい近くにある愛莉の顔と  
……俺が布団だと思っていたこの温もり……。  
 
「あ、あの、長谷川さん、わたし、重くないですか?」  
 
――愛莉が俺の上に乗っている!  
――もち全裸で!!  
――オッパイパオパオォォォォーーーー!!!!!!  
 
いや待てマテまてMATE待ってくれ!!!  
これはシャレにならない! ホントにヤバい!!  
だって愛莉の体が――おっぱいが、俺の体にむにゅって当たって、潰れて――  
 
「ああああああっ、ああああ愛莉っっっ、ありありああっ!」  
「は、長谷川さんっ、どうしましたっ、大丈夫ですか!?」  
 
――むぎゅっ!  
 
――だああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!!!  
――押し付けないでぇええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!  
 
い、今まで最大限の努力を持って回避してきた愛莉の豊満な肉体が、俺にぴっとりと寄り添っている。  
――それは隙間ひとつないほどピッチリと!!  
――おっぱいがーーーっオッパイがーーーっ、おっっぅぷあああいいいいいがあああああ!!!!!  
 
――ハッ!? あまりのことに意識がジャックされてしまったぜ。  
 
「ななな、なんで愛莉が俺の上にっ!? 後ろにいなかったっけ?」  
「はうっ!? そ、それはその……」  
「えーっとね、すばるんがキゼツしちゃったから、コリャ大変だって寝かしたの。  
 んでもって、こーゆーときはオトコとオンナが裸になって抱き合うってゆーじゃん?  
 だからアイリーンにやってもらったんだ!」  
「おー。ひなもおにーちゃんにぎゅってしたかったけど、あいりにゆずってあげたの」  
「そーそー。今日のアイリーンはすばるんにしっかりアタックできてないから気をきかせたんだよ! エライでしょ!」  
「そ、そうだね。真帆もひなたちゃんも友達想いのイイコだよ……」  
「えへへ〜〜」  
「わーい。おにーちゃんにほめられたー」  
 
イイコだから、できれば二人ともそろそろオ○ンコを隠してほしんだけど。  
この角度からだとモロ見えなので、なんかもうオ○ンコと会話をしているようだ。  
 
……真帆は肉厚、ひなたちゃんは…………しゃぶりつきてぇ。  
――ああっ、ダメだっ。このままだと本当におかしくなる!  
 
「――はれ? そういえば智花と紗季は、どうしたの?」  
「はぅ〜〜〜、ここれす〜〜〜」  
「ふぇ〜〜〜」  
 
視界は愛莉の顔と二つのオ○ンコに塞がれているが、横目でチラリと見ると湯船から白い手が伸びて力なく振っていた。  
 
「ど、どうしたの、二人とも?」  
「もっかんはすばるんとおんなじでキゼツしちゃって、サキは……きししっ!」  
「ばかっ真帆! いうな――ゴホッ!」  
「――すばるんのセーエキ喉に詰まらせてフキダシちゃんたんだぜ! バカだろ!」  
「〜〜〜〜〜」  
 
湯船から言葉にならないうめき声が響いてくる。  
あ……そっか。意識を失う直前、俺は紗季の口の最奥で果てたのだった。  
 
「さ、紗季。大丈夫?」  
「ゴホッ、ゴホッ、……はい。不覚でした。一瞬息ができなくなってしまって……まだ喉にこびり付いている感じです」  
 
弱々しい声は確かに若干しゃがれているようにも聞こえる。  
やはりバナナや魚肉ソーセージで喉は鍛えられても口内射精の練習まではできなかったらしい。  
 
……いや待て、そもそも俺は何をしていたんだ? ……智花のアソコを舐めて……紗季のディープスロートで射精して  
……うわっ、紗季のアソコに指入れまっくた気が……まずい、マズ過ぎる。  
 
「智花!? 智花は平気か?」  
「……ふぁい……ろうにか……」  
 
いかん、呂律がまわっていない。……まさかイカせてしまったなんてことは……いやいや、智花に限ってそんなことはないだろうが……。  
 
「まーもっかんとサキはおフロに入ってゆっくり休んでいてクレタマエ!  
 その間にあたしたちがたーーーぷりっすばるんと愛し合ってるからさ!」  
「おー。ひなもね、おにーちゃんにおっぱいをもみもみしてもらうんだ。すごく楽しみ」  
「ま、あたしたちはメインディッシュってことで、その前にすばるんはアイリーンをしっかりラブラブしてあげないとダメだぞ!」  
「あいりも一緒に、おにーちゃんにもみもみしてもらおうね」  
「はうぅぅぅ……わ、わたしは……その……うぅ」  
 
なるほど、現状はおおむね理解できた。  
……で、俺もいますぐ休みたいんですけど、認めてもらえませんかね?  
 
 

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