朝、目を覚ますと何故か暗闇だった。  
どうやら布団をかぶったまま寝てしまったらしい。  
布団をひっぺ返そうとして、下半身の妙な感覚に気付いた。  
……なんか、スースーするんですけど。  
 
「だっ、駄目だよ。やっぱりこんなのいけないよっ!」  
「なにいってるんだよっ、もっかんだってみたいくせに」  
「まあ気が引けるのはわかるけど、もうパンツぬがしちゃったんだから、ここまできたら見なきゃ損よ」  
「おー。おにーちゃんの、げんきだなー」  
「…………」  
 
パンツ? 誰のパンツ?   
まだ半分以上眠っている脳みそを始動させて昨夜のことを思い出してみる。  
昨日は確か、練習の後、女バスのみんなが遊びに来て、母さんが張り切って  
夕飯つくっちゃって、お風呂まで入って、そしたらひなたちゃんが寝ちゃって、  
結局そのままみんなでお泊りになった……そんなんだっけ?  
 
「で、でもっ。……でも……っ」  
「ほーら、なんだかんだいってもっかん目がくぎづけじゃん。  
 すばるんの、みたことないんだろ」  
「あっあっ、あるわけないじゃないっっ!!」  
「いくら智花でもそこまでやってないって。……でも、これ、本当すごいわね」  
「まっすぐまっすぐうえむいてー、なんか棒みたいだなー」  
「…………」  
 
ってことは、この声は女バスのみんなか。  
まあ昨日はとっとと寝ちゃったみたいだし、朝早いことはいいことだ。  
なんならこれからみんなでロードワークに……。  
 
「ふーん、これが○○○かー。すばるんもなんだかんだいってやっぱりおとこのこだよなっ。  
 こーんなでっかいのかくしもっているんだからよっ」  
「……ふぇ、……昴さんの……昴さんの……昴さんの……」  
「……『朝立ち』っていうんでしょ。男の人は毎朝必ずこうなっちゃうんだって。  
 ……それにしても、こんなに大きくなるだなんて……」  
「ま、毎朝っ!? 私が毎朝来ていたときに、昴さんはいつもこんな状態に!?」  
「へー、あさだちがあるってことは、やっぱりゆうだちとかよるだちもあるのかなー」  
「おー、あさだち、あさだち。おにーちゃん、あさだちでげんきー」  
「…………」  
 
……ちょっと待て。  
朝立ちって、あれだろ。男の生理現象のひとつ。朝起きたらアソコが勃起しているアレだ。  
そして、今は朝。  
スースーする股間。  
下の方から聞こえてくる女の子たちのひそひそ声。  
……。  
…………。  
 
「……おっきい……こんなのがいつも、ズボンの中に入ってたなんて……」  
「いやいやいや、これはその……興奮してるっていうか、とにかくいつもこんなに  
 大きくなってるわけじゃないからっ」  
「なんだよーっ、サキだって初めてみたくせに、しったかぶりすんなよっ。  
 すばるんはいっつもこーんなにしてあたしたちをしかんしてるんだぜっ」  
「お前こそ、わからない言葉を偉そうに使うなっ!」  
「おー、ひな、いつもおにーちゃんにしかんされてるぞー」  
「ひなも真似しちゃ駄目!」  
「…………」  
 
なんじゃこりゃっ!!!  
俺は慌てて飛び起きようとして、寸前で思いとどまる。  
待て、待て、待て!  
ここで飛び起きたら、下半身丸出しの男と小学生の女の子が  
同じベッドの上で見つめ合うという最悪の構図が生まれる。  
その時点で俺の人生、ジ・エンドだ。  
ここはまず冷静になって状況を見極めろ!  
ピンチの時こそ冷静性になれっ、バスケと一緒だ!  
 
「あれ、そーいえばアイリーンは? さっきからずいぶん静かだけど?」  
「愛莉なら真帆が昴さんのパンツ下ろした瞬間に気を失っちゃったよぉ」  
「さすがに愛莉には刺激が強すぎたわね。ドアの所で泡吹いてるわよ」  
「おー、あいりー、だいじょーぶかー?」  
「…………」  
 
へんじがない。ただのしかばねのようだ……。  
つーか君たち。親友が気を失っているんだから、誰かひとりくらい  
介抱にむかいなよ……。声の様子からして誰一人として  
俺のシークレットゾーンから動こうとしない……。  
でもこれでわかったことは、今俺の側にいるのは、真帆(主犯)、智花、紗季、  
ひなたちゃんの4人で、愛莉はドア付近で戦線離脱しているということだ。  
とにかくこの4人をどうにかしなければ、事態を打開できない!  
 
「ちぇーっ、こんなチャンスめったにないのに、もったいないなー」  
「でも、私も心臓がびくってなっちゃったよ。こんなの、初めて見たし……  
 今も…ドキドキしてる……」  
「確かに、よくよく見るとほんとグロテクスな形しているわよね。  
 ……なんか光ってるし、……時々動くし……」  
「てかてか……びくびく……」  
 
ああ、見られちゃってる、みんなに見られちゃってるよぉ。  
それこそ小学生に視姦されてしまうなんて……もうお婿にいけいない。  
自分のモノを凝視する4人の視線をヒシヒシと感じつつ、  
さらには時々ナニに当たる生温かい吐息を極力意識しないようにしながら  
俺はこの場から脱出方法に頭を巡らす。  
やはりここは寝返りを打ちつつナニを隠し、今にも起きますよーというアピールをして  
4人に退散してもらうというのが妥当な選択だろう。うん、それしかない!  
俺がそう思って行動に移そうかとした……が。  
 
「やっぱり亀頭というだけあって、なんとなく亀に似ているわね」  
「きとう?」  
「そう。亀の頭と書いてきとう。男の人のここのことをそういうんだって」  
「へー、きとーってゆーんだ。たしかにすっぽんの頭とかこんな感じかなぁ」  
「たぶん、このエラみたいになっているところから上が亀の頭に似ているからでしょ」  
 
ぴっ…と、紗季が俺のカリの部分を指差したように感じた。  
いや、触ってない触ってない。触ってないぞぉぉぉ。  
反射的に反応してしまいそうになった衝動を慌てて抑える。  
……と、その時――  
 
「おー、かめさん。いーこ、いーこ」  
 
すりすり。  
!!!!!!!!!  
 
亀頭に柔らかい、ひじょーに柔らかく、温かなものが触れて、  
すりすりと撫で上げたのだった……。  
 
すりすりすり。  
 
子供特有の温かな手のひらが、俺の亀頭を優しく撫でまわす。  
 
「ちょっ、ひなたっ! あんた何やってるの!?」  
「うわっ、ばっちぃぞ、それ!」  
 
やばい。  
やばいやばいやばいっ!  
これはシャレになってない!  
 
「おー、ひな、動物好きだから、だいじょうぶ」  
「いや、それ動物じゃないからっ。長谷川さんの一部だからっ!」  
「ひな、おにーちゃんも好きだから、これ、とっても好きだよ」  
 
ひなたちゃんはそう言いつつ、それこそ動物を愛でる様に、俺のモノを撫で続ける。  
その柔らかさと、温かさと、ひなたちゃんの小さな手が俺のモノを撫で上げているという事実が、  
俺のヤワな抵抗をあっさりと打ち砕く。  
びくんっと、イチモツが大きく跳ね上がるっ。  
 
「!」  
「!」  
「!」  
「……むー、暴れんぼう……」  
 
ひなたちゃんは言うことを聞かない動物を落ち着かせるように、一段と優しく……執拗に、ナデナデを続ける。  
 
「……も、もしかして、昴さん、今ので起きちゃったんじゃ……」  
「だいじょーぶ! 布団かぶせてあるから、起きても逃げる時間はかせげるぜ!   
 あたしたちの顔は見られないはずだっ!」  
「たぶんこれは、脊髄反射みたいなものだと思う……。  
 外部からの刺激に対して反応しているだけだと思うわ」  
 
真帆、布団かぶせたのはお前かっ!  
あと紗季。不正解。しっかり起きてます。  
ホント君たちは揃いも揃って……。  
 
「いーこ、いーこ。……ごろごろごろ……」  
 
!!!!!!!!!!!!  
 
再び思考が破壊された。  
ひなたちゃんは「いーこいーこ」だけでは飽き足らず、まるで猫の喉を撫でる様に手を動かしたのだった。  
当然この場合、猫の喉にあたる場所にあるのは……裏スジ――男のもっとも敏感な部分である。  
そこを、あの、ぷくぷくした指の腹で、思う存分蹂躙したのである。  
しかも「いーこいーこ」と同時攻撃!   
今やひなたちゃんは両手を使って、俺の息子をせっせと愛撫しているのであった……。  
 
「ね、ねえ、紗季。気のせいか、昴さんの、さっきよりも大きくなってない?」  
「大きくなってるっていうか、なんか亀頭が膨らんでる気がする。  
 これってやっぱり、刺激に反応しているからなのかしら」  
「ひなたが触るたびに、びくんびくん跳ねてるし……昴さん、大丈夫なのかなぁ」  
「じゃあ、もっとさわればもっと大きくなるんだな!」  
 
ぺた。  
!!!!!!!  
 
新たな感触が生まれたかと思ったら、すぐに引っ込められた。  
 
「なっ、なっ、ナニコレ! あ、あついっ、あついよ!」  
「えっ! あ、熱いの!?」  
「そ、そっ、それにっ、すごっいかたい! 石みたいにかたかった!」  
 
どうやら真帆は触ったものの、それの熱と硬さに驚いて手を引っ込めてしまったらしい。  
今の俺のモノはひなたちゃんの愛撫によって、大きくそそり立ってしまっている。  
そりゃ、小学生女子にとっては触れたことのない、熱さと硬さであろう。  
 
「で、でも、ひなは普通に触ってるわよ」  
「おー、あったかくて、きもちいーぞ」  
 
ふにん。  
 
……え?  
 
そこに生まれる別種の感触。  
 
な、なんですか? この感触は?  
柔らかい手の感触よりもさらに柔らかく、ふにふにとしていて、あったかくて、  
その柔らかさの中にちょっとナニがうずもれてしまうような……。  
ひたなちゃんの手の感触はまだある。その柔らかいものに俺のモノを押し当てるように  
添えられている。……じゃ……この柔らかいものは……何?  
 
「っ!馬鹿! ひな、やめなさい! いくらなんでもそれは駄目!」  
「そ、そ、そ、そこからおしっこでるんだぞ! き、きたないんだぞ!」  
「ふぇっ、あぅっ、あぅっ……そ、そんな、ほっぺた……ひなたのほっぺたに昴さんのが……」  
 
……説明ありがとう智花。  
でも、その事実は知らせないでほしかった……。  
ってことはアレですか。このやわらかーい感触はひなたちゃんのほっぺたの感触で、  
今ひなたちゃんは俺のモノにスリスリと頬ずりをしていると……。  
 
…………。  
……。  
すいません。俺、もう死んでもいいですか?  
 
すりすりすり。  
 
ひなたちゃんの柔らかいほっぺたの感触は、容赦なく俺の理性を削り取っていく。  
ひなたちゃんの顔が上下するたびに、竿やら亀頭やらにほっぺたが擦りつけられて、  
特に頬の肉がカリの部分にひっかかって擦り上げるときなど、脳天を直撃するような  
刺激が体の奥から突き抜ける。  
それを快楽を呼んでしまえば、俺の理性はあっけなく崩壊してしまうだろう。  
だから俺はひたすら、自分は何も感じてない、感じてないと思い込んで  
ただただその感触を堪えていた。  
 
「おー、おにーちゃん、びくんびくん、してるー」  
 
しかし、頬ずりしているということは、すぐそこに口とか鼻とか目があるということで、  
ひなたちゃんのまつ毛がチクチクと亀頭にあたったり、鼻や口から出る吐息がもろに  
竿とかを刺激したり、そして、口が、ひなたちゃんの可憐な唇がミリ単位の距離まで  
近づくわけで……。もし、なんらかの拍子にその唇から舌が出てしまえば、  
それは当然、擦りつけているモノを上から下までベロベロと――。  
 
「だから、汚いから、早くそれを離しなさい!」  
 
俺を救ったのはいい加減キレた紗季の一喝だった。  
ひなたちゃんは顔の動きは止めたが、ほっぺたにナニをうずめたまま、  
逆に頬を膨らませて抗議した。  
頬肉ごしに伝わる空気の圧力……だめ、ほんと……もう……限界……。  
 
「うー、ひな、おにーちゃんのこと好きだから、きたなくたってへいきだぞー」  
「――ッ」  
「――!」  
「――」  
 
ゾクリ――  
 
……あれ?  
今、部屋の雰囲気がガラリと変わったような……。  
火照った体と頭が一瞬冷水を浴びせかけられたようなゾクリとした感覚……。  
そして、今までひなたちゃんの行為に押されていた3人が――弾けた。  
 
「わっ、わたしだって、昴さんのだったら、全然気にならないもん!」  
「そ、そーだ! こ、こんなのゼンゼンへっちゃらだぜ!」  
「わ、私は別に長谷川さんのことなんてどーでもいいんだけど、今後のためというか、  
将来きたるべき日のために、男性器の構造を知っておくことは全く問題はないわっ!」  
 
やばい。  
この3人、外見から受ける印象はそれぞれ違うが、中身は無茶苦茶負けず嫌いだったんだ。  
ひなたちゃんの(本人はまったく無自覚の)挑発を受けて、  
3人とも俄然やる気を出してしまった。  
 
「ひなた、あなたさっきからずっと触ってたんだから、交代して!」  
「おー、わかったー」  
 
先ほどまでの執着ぶりはどこへやら、ひなたちゃんはやけにあっさりと頬を離した。  
ああ、でもとりあえず助かった。あのまま頬で擦られ続けていたら……  
出してはいけないものをひなたちゃんの顔に出してしまっていたに違いない。  
 
しかし、その後やってきたのはさらなる地獄であることを、俺はすぐ知ることになる。  
 
……ぺたり。  
 
「ふぇっ、ほ、ほんとに熱くて硬いっ……」  
 
まず智花。  
手のひら全体をつかってナニに触れ、その体温と硬さを感じ取ろうとする。  
 
……ぺた、すりすり。  
 
「だろっ。なんでこんなに硬いんだろ? これ骨じゃないよな?」  
 
つづいて真帆。  
智花の反対側に手をあてて、感触を確かめる様にスリスリと上下に手を動かす。  
 
……つん、つんつん。  
 
「あ、でも亀頭の部分はそんなに硬くないわ。硬いというより弾力があるって言う方が正しいわね」  
 
最後に紗季。  
まるで触診をするかのように、つんつんと亀頭あたりを突っついてくる。  
 
……え、3点同時攻撃ですか?  
それはちょっと、卑怯じゃありません?  
 
「……ええっと、たしかここをこうして、ここをこう撫でて……」  
 
すりすりすり  
 
智花はひなたちゃんの手の動きを真似しようとしているようで、  
竿とか亀頭とかを一生懸命撫でている。ひなたちゃんの慈しむような手つきとは違い、  
ぎこちなさがぬぐえないが、それでも丁寧に、丁寧に俺のモノをさすってくれる。  
その動きに、俺は行為以上の何かを感じてしまった。  
 
「ふーん、ここまでが硬くって、このエラのつけ根から硬さが違ってるんだー。  
 ……でもなんでこんなエラがあるんだろ?」  
 
真帆は先ほどまでの様子とは打って変わり、興味深々に竿とカリの部分を  
いじくりまわしている。真帆の手の動きは智花の丁寧な動きとは違って無遠慮で、  
ちょっと痛みが走ることがあるが、逆にそれが強い刺激となって、俺をさいなみ続ける。  
 
そして紗季は――  
 
「それより、この血管っていうか、スジみたいのは切れちゃったりしないのかしら?  
 なんか触るのが怖いんだけど……」  
「おー、おにーちゃん、そこさわると、すごくびくびくするよー」  
 
な、だっ、ダメだ紗季っ。そこは裏ス――  
 
「あ、そうなんだ。じゃ遠慮なく――」  
 
さわさわ  
 
紗季の指が、冷え性なのか他の3人よりもひんやりとした冷たい指先が、  
裏スジの部分をさわさわと撫でる。その刺激に最早逆らうことはできなかった。  
 
「うわ、ホントだ。ここ触ったら凄い反応してる! 不思議だな―、びくんびくんって。  
やっぱり敏感なのかな―。……えいっ、ほら、ほらっ」  
 
ええ、そこが一番敏感なんです!  
だからグリグリしないでくださいっ!  
 
ヒートアップする紗季の指遣いを止めようにも、  
今の俺は三方向からくる刺激に耐えるだけで精いっぱいだった。  
 
「あっ、すばるん、こんなところにホクロはっけーんっ。  
えへへ、今度アイリーンに教えてやろっ!」  
「ふぁっ、す、すごい。血管が浮き出てる。危ないなぁ、切れちゃったりしないのかなぁ」  
「わ、またビクビクしてる。へー、こんなのが気持ちいいんだ。男の人って……」  
 
……なんかもう、俺のプライバシーとか男の尊厳とか、  
そんなものは海の藻屑と消えてますね……。  
 
「……あれ? なんだろ、これ?」  
 
熱心に動かしていた手を止め、智花が不思議そうな声をあげる。  
 
「え、なになに、どーした、もっかん?」  
「……なんか、さきっぽから出てきてる……」  
 
……えー、それはたぶんアレですね。  
先走り液。もしくはカウパー腺液。  
男の子が気持ちよくなっちゃったときにでてくる、精液とは別の液体です。  
だが、ここはあえて我慢汁と言わせてもらおう。  
この状態で、射精してないだけ褒めてもらいたい。  
 
「うわっ、すばるん、おしっこもらしたのか!?」  
「いや、それにしては量が少なすぎない?   
 漏れたというより滲み出たというような……」  
「……うーん」  
 
うっ!  
 
尿道口を、誰かの指が、我慢汁をすくいあげる様に撫でた。  
 
「くんくん……匂いは……ほとんどしないかな? おしっこじゃないと思う。  
 それに、なんだか少しべたべたしているような……ほら、こうすると糸ひくよ」  
「へー、なんか納豆のネバネバみたいだね。これって、おいしいのかな?」  
「真帆、またそんなバカなこといって……って、トモ!」  
 
え、な、なに? まさか、智花……。  
 
「……うーん、やっぱり、あんまり味しないな。  
 ちょっとしょっぱいような気もしなくはないけど……よくわからない……」  
「どれどれ、あたしも舐めてみよっ」  
「ちょ、待って! ……一応、私も経験しておきたいから……」  
「おー、ひなも、ひなもっ」  
 
きーみーたーちーっ。  
女の子がそんなもの口にしちゃいけませんっ!!!  
 
そんな俺の心の叫びもむなしく、真帆、紗季が順番に我慢汁をすくい取っては、  
自分の口の中へと入れていった……。  
 
ぺろっ!  
 
!!!!!!!!!!!!!  
 
 
「ひ、ひなた!」  
 
そして、ひなたちゃんが、  
 
「あーっ、ずるいっ!」  
 
残っていた我慢汁を、  
 
「だから、あんたは、どうしてそー抵抗なくそんなことができるのっ!」  
 
全部舐めとった……。  
 
……もちろん、その小さな舌で。  
 
……直接……。  
 
 
目の奥がチカチカした。  
股間から脊髄を通って脳天を直撃したその刺激は、もはや快楽以外の何物でもなかった。  
だからそれは奇跡だった。  
その衝動を、どうにか堪えられたのは。  
たぶん、実際に見ていないからだ。  
もしその場面を、ひなたちゃんの唇から覗いた、小さな赤い舌が、  
俺のモノを舐めあげるその光景を見ていたら……。  
間違いなく、射精していた。  
 
「ふぁっ、す、昴さんっ、だ、大丈夫ですか!?」  
「すげっ、びくびく……ケイレンしてる……」  
「これって……っているのかな? でも、男の人がそうなるときって、確か……」  
 
イってないっ、まだイってない!  
まだっ、まだだっ、まだおわらんぞぉーーーっ!  
 
心の中で雄たけびをあげながら、どうにか第一波を受け流す。  
…………。  
……。  
……やばかった。  
今のは……本当に……やばかった。  
 
「あ、だんだん痙攣治まってきた。大丈夫そうだね」  
「で、でもさ、これ……さっきより、もっともっと、おっきくなってるぜ?」  
「そ、それに色も真っ赤っていうか、ちょっと紫がかってきて  
……さっきの液体も、どんどん出てきてる……」  
「おー、じゃーもーいっかい……」  
「だ、だめ、ひな! それはやめた方がいい。……そんな予感がする」  
「もーいっかいやったら、バクハツとかするんじゃね? すばるん」  
「……ちょっと冷ました方がいいのかもしれないね。  
……ふーっ、ふーっ」  
 
!!!!!!  
 
あ、あの、智花さん。  
その、いくら熱を冷ますからって、ふーふーするのはやめていただきたいんですが……。  
「じゃ、みんなでやろっか、……ふーふーふー」  
「そうね、とりあえずそうしましょう。……ふーー、ふーーっ」  
「おー、わかったー。……ふーふーふーっ」  
 
……これは、なんていう拷問なんだろう……?  
イク寸前で無理やり止めた超敏感なイチモツに、  
四方からふーふーと息だけを吹きかけてくる。  
手とかで触ればもうすぐにでもイってしまうのに、  
息だけだから射精するまでにはいかず、かといって  
衝動が鎮まるわけではなく、むず痒さのようなものが高まるだけの状態。  
 
ああ、もう。  
何が何だか、わからなくなってくる……。  
 
「……もう、いいかな? ちょっと小さくなったみたい」  
「よーし、いーこ、いーこ、よくがんばったな―」  
「ふーっ、吹きすぎて口が疲れちゃった……」  
「ふーっふーっふーっ、……おにーちゃん、もーへいき?」  
 
平気じゃありませんっ!!  
もう刺激が強すぎたり、弱すぎたり、わけわかんなくなって、  
感覚が麻痺してしまっただけですっ!  
つーか、なんで俺、敬語になってんだっ!  
あぁ、もう、コーナーに追い詰められてサンドバック状態だ……。  
 
「あっ……またこんなに出ちゃってる……どうしようか、これ?」  
「今度こそおしっこまじってんじゃないの? この量は……」  
「……ひな、舐めるの禁止」  
「……ぶー」  
 
ああ、カウパーならいくらでも出ていいよ。我慢汁っていうのも疲れた……。  
もう我慢の限界を超えています……。  
 
「…………ぬーりぬーり、ぬーりぬーり。  
 あ、みてみて、こうして頭のところに塗ると、滑りが良くなるよ」  
 
だからって塗るなぁーっ!  
 
「あ、ほんとだほんとだ! さっきまでまさつでひっかかってうまくこすれなかったけど、  
 こーするとよくすべるなっ!」  
 
ぬりぬり。  
すりすり。  
 
「これって潤滑油の意味があるのかしら? ……後でネットで調べてみなくっちゃ……」  
 
再開された3つの手の刺激を、俺は諦めの気持ちで受け入れる。  
もう……好きにして……。  
しかし、そんな俺の諦観すらも凌駕することを、このお嬢さんたちはやり始めた。  
 

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