急遽うちで紗季に作ってもらったお好み焼きを食べさせてもらうことになり  
紗季に俺の気持ちを全部届けることができて大きな喜びに満ちていた一方で  
母さんは意味不明な行動をとっていた。  
 
なんでも、紗希の親御さんと話したところ夜も遅いのでそのままうちに紗希を  
泊める事になったらしい。  
 
遅いとはいってもうちまで連れてきてくれた真帆のところのメイドさんが  
待機しているため、お願いすれば紗希の家まで連れて帰ってくれるはず。  
 
はずなんだけど  
 
「分かりました。それでは私は真帆さまのところへ戻らせて頂きます。  
 うふふ、もちろん、真帆様にはこのことは内緒でございますね。」  
 
・・・できたメイドさんのはずが、なにか違う気がしてきた。  
 
 
しかし、この状況はやはりまずい気がする。  
 
すべては母さんが、知らない家でいきなり一人で寝るなんて不安だろうから、  
いつも一緒にいる俺が同じ部屋にいてあげるべきなんてこと言い出して  
 
「そそそ、そんな、長谷川さんにそんなご迷惑をおかけするわけにもいきません。  
 ひ、、ひとりでも大丈夫です」  
 
と、いつもの紗季とは違い涙目になってるのをみると、とても一人にはできない。  
 
そして、母さんと同室という案は、私たちと一緒だと緊張するからダメと  
母さんにあっさり却下された。  
 
「は、、、長谷川さんがご迷惑じゃなければ、、、あ、、、あの・・・・・・」  
と、紗希に上目遣いで見られたら、さすがに一人にしておくことなんかできない。  
 
「今日は紗希のわがままを何でも聞くんだから気にしなくていいんだぞ」  
と紗季に伝えて部屋に案内する。  
 
母さんが後ろでにやにやしているのは無視しよう。  
 
 
部屋に入ってしばらくは緊張していた紗季だったがしばらくするとなれた様子でベットの上で  
ねそべりながら携帯をいじり始めた。  
 
 
メールにしてはやけに長く携帯を触っているので何をやっているのかきいみてたら  
SNSというものをやっているらしい。  
SNSが何かわからなかったので紗希に聞いてみたら、いつもの5人で携帯でおしゃべりが  
できるというものらしい。  
 
どんな感じのものか気になったので見せてもらうことにした。  
携帯を覗き込むとそこには、みんなの会話が表示されていた。  
 
「あんがとみんなっ!アイリーンももっかんもヒナも、たんじょーびのときすばるんに  
シツジになってもらおーぜっ!  
                                まほまほ」  
 
まほまほってのは、真帆のことかな。  
今日の執事がそんなに気に入ったのか。  
 
「そんなことでみんなが喜んでくれるのなら、喜んで執事になるよ。」  
紗季にそう伝えると、紗季がうれしそうに携帯に入力し始めた。  
 
「ふふ、喜んでなって下さすってよ、長谷川さん。  
                                紗季」  
 
紗季が入力してくれた。みんなの喜んでくれるか気になって思わず携帯を覗きこんだとき  
「は、、、長谷川さん・・・」  
と、紗季が顔を真赤にしているのをみて理解した。  
 
紗季の顔と俺の顔が触れ合う寸前まで近くなっていた。  
慌てて距離をとることにした。  
 
「べ、、、べつに、びっくりしただけで大丈夫です」  
とはいってくれたが、正直やばい。  
 
今気づいたんがだ、紗季の服は俺のお古のシャツで、紗季には少し大きくて  
うつ伏せ状態だと胸のあたりにフリースペースができてしまっている。  
 
その、紗希さん・・・  
 
上の下着は・・・  
 
着けてないんですね・・・  
 
い、、、いかん、そうじゃなくて  
 
「え、、、と、、、」  
 
こっちが動揺していると、紗季の方でもなにかあったらしくて慌てて携帯を入力していた。  
 
紗季は携帯を入力していると思っていたら急にシュート練習をさせて欲しいと言い始めた。  
結構遅い時間だけど、真帆あたりに刺激されたのかな。  
 
もちろん、その申し入れは受け入れて思う存分練習してもらうことにした。  
 
 
練習が終わって部屋に戻るとなぜかベットに枕が2つ並んでいるのはスルーだ。  
 
ベットは紗季が使って俺が床で寝ることを伝えると、紗季が少し寂しげな表情に  
なってしまった。  
 
その表情をみて、やはり大人びているとはいえ紗季も子供なわけだし、寂しいんだろうなという思う。  
しかし、流石に隣はやばいという思いがするので、恐る恐る、隣で寝たほうがいいか紗希に聞いてみた、  
 
すこし迷った風だったが紗季が僅かに頷いたので、隣に寝ることにした。  
あくまでも、寂しい思いをさせないためだ。  
 
「すみません、長谷川さん」  
と、こんなときも気を使う紗季に、自然と手が伸びて紗季の頭をなででていた。  
 
「今日は紗季のわがままをなんだってきくんだから気にしなくていいんだよ。」  
 
とはいっても、どこか遠慮がちな様子なためしばし考えてみて  
昔、ミホ姉に抱きしめられていると安心したことを思い出して、紗季にも同じことをしてみる。  
 
最初は、びっくりした様子だったけどすぐに体の力を抜いて体を預けてきた。  
気を使いすぎなんだよと思いながら、そんな紗季がとても愛おしくなってきた。  
 
「おやすみ、紗季」そういって紗季のほっぺにキスをした。  
 
さすがに勢いでやりすぎたという思いがではじめて、そのまま大人しく寝ることにした。  
というか、これ以上やると止まりそうにない。  
 
おわり  
 

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