>>46
私は、昴sじゃなかった、色々なシチュエーションをいわゆる比喩を使って喩えてみたりしています。
例えば、一人称でしたらわた智花視点になるので、「今日も昴さんは、太陽のように輝いて見える」などといった地の文が入るでしょう。
一例をご紹介します。
足音に気づいて、私は後ろを振り返った。そこには、首からタオルを下げた昴さんのお姿。
今日も芳しい汗の香りを、昴さんは振り撒いていた。
「さあ、智花。始めようか」
軽いバックスピンのかかったバスケットボールが、私の胸元に飛んでくる。真正面でそれを受け止めると、私は力強く頷いた。
「はい、行きますっ」
「よしっ」
昴さんが腰を落とす。重心の偏っていない、綺麗なフォームだ。私の昴さんだけのことはある。ついつい見惚れてしまいそうになる自分を、私は強く戒めた。
一定のリズムで、ボールが跳ねる。鋭く懐へと切り込み、ボールを庇うようにして昴さんの左側へ。当然、真っ直ぐすぎるこの攻撃はあっさりと防がれてしまう。
けれども、これは昴さんの目を欺くための単純なドリブル。そう、私はさらに体を回転させて、そのディフェンスの右を掻い潜ろうと左手にボールを持ち替えた。
それでもやはり、昴さんは甘くない。高校時代に輝かしい成績を残した昴さんを、簡単に欺くことなどできないのだ。
「くっ」
進路は阻まれて、また振り出しに戻る。
「どうした、智花。俺に同じ手は、二度と通用しないよ」
その攻撃的な視線に、私はメロメロとなってしまった。ああ、カッコいいよ昴さん、カッコいいです、本当に素敵です、ああああ結婚してください結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚結婚……。
一人称でしたら、こういった形になると思います。
因みに、三人称視点でしたら下のように変えるといいかと存じ上げます。
>足音に気づいて、私は後ろを振り返った。→足音に気づいて、智花は後ろを振り返った。
>今日も芳しい汗の香りを、昴さんは振り撒いていた。→昴の振り撒いている芳しい汗の香りを、智花は一つ残らず吸い込みたい気持ちでいっぱいになった。
一般的に、三人称視点は『神の視点』と呼ばれています。どうしても心象風景が薄らいでしまうので、ちょっとした登場人物の感情などを盛り込むといいと思います。
こんな感じに。
>鋭く懐へと切り込み、ボールを庇うようにして智花は昴の左側へ。その美しさと鋭さに、思わず昴が息を飲む。髪から滴る汗は、極上の美酒のよう、昴はまさに、そこにいる一人の少女に恋していた。
きっと、昴さんじゃなくて昴はこういう風にわた智花を見ているのではないでしょうか。
これを参考に、昴×智花のエロスを書いて下さるかたがいらっしゃいましたらわた智花が昴さんに処女を捧げることを許してもいいなと思えるぐらい嬉しく思います。