・とある休日の、智花との朝練前後の場面をイメージしてます。  
・内容の関係で、キャラソンCDのミニドラマを聴いた後に閲覧されることを推奨します。  
 
 
お部屋に戻ってらした昴さんと一緒に朝ご飯を食べに向かうとき、ふと思い出したのは、  
今朝の事の方が、かえって自然かもしれない恥ずかしい思い出でした。  
でも、ちょっとした言い間違えで誘導訊問に引っかかってしまったり、真帆達にからかわれてしまったりしたことも、今はもう良い思い出です。  
――だって、それを上回る幸せなことがあったから。  
もし昴さんに見つかっていたらどうなってたんだろうと思う反面、七夕さんで良かったと思ってしまう私はおかしな子なのでしょうか。  
捨てるのは勿体ないからとしまっていたのとおっしゃっていた昴さんの中学時代のお洋服を頂いて、幸せを覚えてしまうのはおかしいでしょうか。  
 
ともあれ、単純にバスケのことに関係してるからと言い聞かせることなんてもうできなくて、  
――コーチと教え子の1人という関係では嫌、専属コーチにもなって頂きたい。昴さんのパートナーになりたい。  
そんな気持ちを否定することなんてできなくなっていました。  
 
//////閑話休題///////  
 
今日もまた、あっという間に終わってしまったように感じられる昴さんとの練習のひととき。  
でも、部活の時だけでは得られない満足感と幸せを噛みしめられるこの時間を、もっと積み重ねていきたいと思いました。  
「(今度はお休みの日に早く来てしまったときは、お料理を教えて頂こう。昴さんのお好きな料理をお尋ねしよう。)」  
改めて今朝のことを思い出し、顔が熱くなるのを感じながら、私は今後について決意を新たにするのでした。  
 
 

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