「は、長谷川さん……」  
「愛莉。愛莉の胸におかしなところなんて一つもないよ。むしろ誇ってもいいんだ」  
 その恵まれた体躯とともに、愛莉のコンプレックスとなっている豊な胸。程よく張りのあるその胸を、俺は強くしすぎないように触れる。  
 部屋の中に、彼女の控え目な吐息だけが響く。  
「あっ、やぁ……」  
 生まれたままの姿の愛莉が、俺に恥ずかしがりながらも身体を預けてくれている。  
 少女の火照った肌に指を這わせるだけで、おかしくなりそうな興奮が俺を襲う。  
「可愛いよ、愛莉……」  
 愛莉の柔らかな胸に、確かめるように一本一本指を沈みこませる。極上のマシュマロのような触り心地。  
 きっといまの俺は、どうしようもないくらいだらしない表情をしていることだろう。  
「ひゃうう……。恥ずかしいですよぉ」  
「ちょっとだけ我慢して、ね?」  
 この感触を手放したくない。俺はさらに、胸の小さな突起に目をつけた。  
 少しは愛莉も興奮してくれているのだろうか。硬くなった乳首が、つまんだ指の間で自己主張をしている。  
「はあっ、んっ……」  
 愛莉が俺の手で感じてくれているんだ。その事実だけで、俺の身体の一部分は熱く熱くなっていた。  
「キス……、してほしいです……」  
 彼女の潤んだ瞳が、俺を強烈に誘惑する。ためらう間もなく、俺は愛莉に口づけた。  
「んっ、ちゅうう……」  
「はあっ、愛莉……」  
 快楽が俺たちを支配する。愛莉のくちびるを貪りながら、乳房を優しく愛撫していく。 愛莉の息が荒い。キスに夢中になっていたため、俺はその変化に気付いていなかった。  
 もっと、もっと彼女と強く触れ合いたい。そんな衝動が、俺の中を駆け巡る。  
「ひゃっ! ああっ……」  
 乳首を僅かに強く擦り上げると、愛莉が口から嬌声を漏らした。 同時に、下半身に熱の奔流を感じる。  
「あっ……、いやぁ……」  
 達した反動なのか、彼女の股間から黄金色の液体が溢れている。止めたくても止まらないのだろう。  
 愛莉は泣きそうな表情になって、俺から目を逸らしていた。  
「大丈夫。大丈夫だから……」  
 愛莉をあやすように、逃げる彼女の頭を捕まえてキスを再開させる。  
 愛莉の体温を身体中で受け止めながら、俺はこの行為に没頭していた−−。  
 
 

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