どうしてみてくれないの? 私はこれだけ見ているのに・・・
どうして気付いてくれないの? いつも一緒にいたのに・・・
「どうしてよ、昴」
考え事をしていたら、薄暗くなってしまった部屋。日は落ち、あたりは夕暮れになっている。
「もう、こんな時間なんだ」
何時間考えていたの? 何時間悩んでいたの? まったく気がつかなかった。
自嘲気味につぶやいた言葉も薄暗い部屋の中に溶け込んでいく。
このまま、ずっと悩むぐらいなら消えちゃってもいいぐらいだ。
泣き疲れた目で鏡を見ると、酷い顔。呪いたくなってくる。みんなかわいいのに、私だけが・・・こんなにも・・・