【はせがわともか】  
 
今日はバスケのれんしゅーび。  
みんなとバスケをするのはとても楽しい。  
れんしゅーびは大好きなおにーちゃんと会えるからもっと楽しい。  
いつもやさしくて、たまにきびしいけど、  
ひなたちのためにやってくれてるのがわかるからいっぱいがんばれる。  
ひなももっともっと上手になって、おにーちゃんにいっぱいほめてもらいたい。  
 
どうやら今日のおにーちゃんは困りがお。  
おにーちゃんが見てるのはともか。  
今日のともかはちょうしがわるい。  
おにーちゃんはするどいから、ひなたちのちょうしもすぐにわかっちゃう。  
「智花、何か調子悪そうだけど大丈夫か?」  
「えっ、あっ、はい、だっ、大丈夫ですっ」  
ともかはすごい。  
みんなのエースで、とってもがんばりやさん。  
でも、がんばりすぎて、だいじょうぶじゃなくても  
だいじょうぶって言っちゃうから少ししんぱい。  
 
おにーちゃんも同じかんがえみたい。  
「うーん、なぁ愛莉、智花の調子悪そうに見えるんだが、何か心当たりはないか?」  
「えっ?、すっ、すいませんが私にはちょっと…」  
「そうか…、動きがちょっと固い程度だからそんな気にしなくてもいいのかな…」  
ここは困ってるおにーちゃんにひながお助けふねー。  
「おにーちゃん、ひな知ってるよ」  
「えっ?」  
「えーとね――――  
 
 
今日のじゅぎょうのお時間  
『おー?』  
ともかがぼーっとしてるのがみえた。  
いつもまじめなともかがめずらしい。  
ちょうしわるいのかな?、ちょっとしんぱい。  
 
休みじかん、ともかのせきへとてとてー。  
「おー、ともかー?」  
よんでみるけど、ともかのはんのーがない。  
「おーい、おーい」  
こんどは手をふってみるけどやっぱりはんのーがない、ただのしかばねのよーだ。  
やっぱりちょうしわるい?、ほけんしつつれていったほうがいいのかな?  
 
あれ?、ともかのノートにちっちゃく何か書いてある。  
 
「えーと、はせがわともか?」  
 
そう言ったら、  
「えっ?、ひなちゃっ…、…ぁぁああああああああっ!?」  
ともかお顔まっかにして、すごくあわてて消しゴムでそれを消しちゃった。  
「おー?、ひな知ってるよ、結婚するとみょうじかわるー、ともかおにーっ…」  
「ひなちゃんお願いだからっ!、みんなにはっ!、昴さんには絶対言わないでー!」  
「もごもごー、わひゃったひにゃいわにゃいよー」  
お口をふさがれてはさすがのひなもこーさんするしかない。  
 
「智花ちゃん、ひなちゃんのお口押さえてどうしたの?」  
「おっ、なんかおもしろそ〜なことでもあった?」  
いまのでみんながあつまって来ちゃった。  
「どうせ、また智花が長谷川さんで妄想してたとかそんなんでしょ?」  
「しょっ、そんなんじゃないって!」  
「おー、さす…もごもごっ」  
さすがさき、って言おうとしたけど、またともかにお口ふさがれちゃった。  
 
そのあともともかずっとお顔赤くしててちょうしわるそうだった。  
 
 
――――なことがあったよー」  
「はは…は……」  
あれ?、おにーちゃんさっきより困りがお?  
「そ…、そんな事があったんだ…」  
あいりもちょっとおかおが赤くなった、なんでかな?  
「それに、それって内緒なんだよ…ね?」  
 
あ、そーだった、ひなだいしっぱい。  
「おー…、ともかにあやまってくるー」  
「いやいやいやっ、今の話はバッチリ忘れておくから何も問題ないよ!、なぁ愛莉!」  
「はっ、はい、私も何も聞いてません!、だから心配いらないよひなちゃん!」  
さすがおにーちゃんとあいり、ひなのミスもばっちりふぉろー。  
 
「おーい、ヒナもアイリーンも何してんだよー」  
「おっと、二人とも邪魔してごめんな、あと教えてくれてありがとうひなたちゃん」  
「おー、おやくにたててなによりー」  
おにーちゃんがやさしくあたまなでてくれた。  
 
ひなもね、たまにおにーちゃんのことかんがえてると、ほわほわーってなって、  
ともかみたいにぼーっとすることあるんだよ。  
今日もかえったあと、あたまなでられたこと思いだすだけで、ねるじかんになるのかな。  
今日はともかにごめんなさいだけど、次はバスケでおにーちゃんにほめられたいな。  
 
ー了ー  
 

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