「…さん……る…さん…起きてください、昴さん。」  
誰かに…いや、この声は智花だろう、おそらく朝練に来た智花が俺を起こしに来たといったところか。  
昨日は朝練を休んでいたから心配したが、この様子だともう大丈夫なのかもしれない。  
そう思いながら俺は何気なく近くにあった時計を見る。  
午前0時23分。  
おかしい。  
朝練に来るにはまだ早すぎるってレベルじゃない。かといってこんな時間に智花が来る理由が思い浮かばない。  
戸惑いながらも俺はもう一度智花を見た。  
彼女は智花に間違いなかった。ただ一つを除いては。  
彼女の頭に二本の湾曲した角が生えていたのだ。  
「と、智花…?その角はいったい…?」  
また真帆のコスプレの一種なのだろうか。そう思っていた。  
「あ、この角ですか?これは本物ですよ。角だけじゃありません、ほら……♪」  
そういうと智花は身に着けていた服を全て脱ぎ捨てた。  
生まれたままの姿となった智花は黒い羽を生やし、悪魔の尻尾のようなものが生えていた。  
「昴さん、どうですか…?私、サキュバスになったんです…。  
 ほら、このかわいい尻尾とか、すべすべのお肌とか…素敵でしょ?」  
サキュバス。おとぎ話とかファンタジーの世界に出てくる淫魔に智花はなってしまったというのか?  
いや、それよりも問題なのは智花の今の姿だ。今の智花は一糸纏わぬ姿となっている。  
慌てて俺は智花の全裸姿から目をそらそうとする。  
 
「駄目ですよぉ…昴さん…。もっと私のこと、よぉく見てください…?」  
智花の甘い囁きに俺は思わず智花のほうに目を向けてしまう。  
自分の裸体を惜しげもなくさらす智花。今までの智花なら絶対にありえないことだ。  
「と、智花!落ち着け!目を覚ますんだ!」  
サキュバスになって智花は操られているのかもしれない。そう思った俺は智花に必死で呼びかける。  
「昴さん、私は正気ですよ?ただ少し自分の気持ちに正直になっただけです。サキュバスになったのはきっかけに過ぎません。」  
「自分の気持ちに……正直に……?」  
「はい……私、ずっと前から昴さんのことが好きでした。お兄さんみたいだとかコーチとして、と言う意味じゃなく  
 男の人として昴さんのことが好きなんです。」  
「智花……でも、俺は――」  
俺はあの事件のことを思い出す。もしここで智花に手を出そうものなら、今度こそバスケ部は廃部となってしまうだろう。  
智花の気持ちは嬉しいが、今その気持ちを受け止めるわけにはいかなかった。  
「昴さんは――こんな姿の私は好きになれないですか?魔物の姿になっちゃった私のことなんか嫌いですか?」  
悲しそうな顔で智花は聞いてくる。  
「そんなことはないぞ智花!どんな姿でも智花は智花だ!  
 でも智花!俺は高校生で智花は小学――」  
「昴さん、大事なことを忘れてますよ?今の私は人間じゃないんです。サキュバスなんですよ?  
 サキュバスだったら相手が何歳だろうと合法なんですよ?知りませんでしたか?」  
知らない。つーか知るわけがない。  
「だからこんなことをされても、私や昴さんが糾弾される理由なんて無いんですよ…?えいっ!」  
智花の唇が俺の唇に押し当てられる。  
突然のことで俺は反応することができなかった。  
 
「えへへ……私のファーストキス、昴さんにあげちゃいました……♪  
 もっとしてあげますね……んー……ちゅっ……ちゅぅっ……」  
智花にキスされている。  
それだけで頭の中がとろけてしまいそうになってしまう。  
「ちゅっ……ふぁっ……んぅ!……ちゅっ……レロっ……」  
さらに智花は俺の口の中に舌まで入れ始めた。  
「……ちゅっ……レロっ……ちゅっ……レロっ……ぷはぁっ……  
 どうでしたか?昴さん?」  
智花とのキスがあまりにも気持ちよすぎて、そのまま智花の魅力に取り込まれてしまいそうなのを俺は必死で堪えようとする。  
「昴さん……どうしても私の気持ちを受け止めていただけませんか?  
 それじゃあ……私が昴さんのことを素直にさせてあげますね。  
 昴さんはもう何も考えずに私のことを受け入れてくれればいいですから。」  
突然智花に押し倒される。  
普段なら智花を跳ね除けることなどわけないのだが、サキュバスになった智花は身体能力が大幅に上がっているらしい。  
いとも簡単に押さえつけられ、あっという間に服を剥ぎ取られてしまった。  
さらには両足を智花の尻尾に巻きつけられ、足で抵抗することすら許されない。  
「と、智花…やめ……」  
「うふふ……すばるさんの、おっきいです…。  
 こんなにおっきくしてるのにやめてだなんて嘘ついちゃ駄目ですよ?昴さん♪」  
そう言うと智花は俺の大事な部分をぺロリと一舐めする。  
「――っ!?あぁぁぁぁぁぁっ!」  
突如凄まじい快感が俺を襲った。たった一舐めでこれほどの快感を与えるとは、これもサキュバスのなせる業なのだろうか?  
 
「昴さん、今の、すごく気持ちよかったですか?もっとしてあげますね…レロっ……レロっ……」  
智花が連続で舐め続ける。一舐めであれだけの快感を与えたというのに連続で舐められ狂いそうになる。  
「と、智花…こんなこといったいどこで覚えたんだ?」  
「サキュバスになったときにいろんな知識が入ってきたんです。凄いんですよ?  
 どうすれば昴さんを気持ちよくさせられるかはっきりわかっちゃうんですから。ほら、こんな風に…♪」  
今度は智花の尻尾で俺のアソコを巻きつけるように擦っていく。  
「うあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」  
さっきよりも凄まじい快感が襲い掛かる。  
「うふふ……感じてる昴さんの姿……とってもかわいいです……。  
 もっともっと私に昴さんの感じてるとこ、見せてください♪」  
「駄目だっ、智花!隣の部屋にはミホ姉がいるんだぞ!もし気づかれでもしたら――」  
そう言って智花の行為をやめさせようとした。だが――  
「大丈夫ですよ?サキュバスになってからいろんなことができるようになったんです。  
 特に人払いの術って便利ですね…こんなに大きな声を出しても誰も気がつかないし誰もここに近づいてこないんですから。  
 でもこれで何も気にすることなく思いっきり気持ちよくなれますね…?」  
人払いの術……?サキュバスっていうのはそんなことまでできてしまうというのか!?  
そんなことを考えているうちに智花の行為はエスカレートしていく。  
「今度は……こうですっ!…ちゅっ……!」  
智花の尻尾で俺のモノを上下に擦りながら、智花が先端にキスをする。  
「くぅっっ!はぁっ、はぁっ!」  
俺は必死に射精するのをこらえる。  
「むぅ……頑張りますね……だったらこうですっ!  
 あむっ!レロレロッ!ぢゅうううううううううううううっっ!!!」  
智花は俺のをくわえ、舌で嘗め回したかと思うと、一気に吸い上げてきた。  
智花のその凄まじい攻めに、とうとう俺は限界に達した。  
 
ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!ドピュドピュドピュドピュドピュッ!!  
智花の口の中に大量の精液が注ぎ込まれる。  
「ふぁう……すばるふぁんのせーしが……こんなに……たくさん……」  
智花は俺のほうへ顔を向けるとニコッと微笑み――  
「んくっ、ゴクッ、ゴクッ、ゴックン!」  
俺の精液を、全て飲み干してしまった。  
「えへへ……すばるさんのせーえき、とってもおいしかったです。  
 こんなにおいしいのを食べたのは初めてです。だから……もっともっと私にくださいね♪」  
俺の精液をおいしくいただかれてしまった。これもサキュバスの影響なのだろうか?  
一方、俺のペニスは全く萎える様子がない。  
「はぷっ……ちゅっちゅっちゅるるっ!んふ、んん……はぁ……」  
再び俺の肉棒を咥え、愛撫を始める智花。  
さらには、自分の尻尾で俺の腕を取り、自分の胸に無理矢理触らせてくる。  
「あぁんっ!すばるさんっ!私の胸……っ!もっと、触ってくださいっ!」  
俺は智花に言われるままに智花の胸を揉みしだく。腕に巻きついていた尻尾は既に開放されていた。  
「ふぁうっ!昴さん!そこっ、そこがいいのっ!レロッ……ちゅっ……レロッ……ちゅっ……」  
智花のほうも負けじと俺の肉棒に舌で舐めたりキスをしたりしてくる。  
「あはっ……昴さんの、ぴくぴくしてる……まるで私の膣内にいれてーって言ってるみたいです……」  
淫靡な笑みを浮かべる智花。  
 
「見てください、昴さん……昴さんとしたくて、私のアソコ、こんなに濡れちゃいました……」  
そう言いながら自分の秘所を見せつけてくる智花。  
そんな姿を見せられて俺は思わず智花の中に挿入れてしまいそうになるが智花がそれを許さない。  
「駄目ですよぉ…?昴さん、私の膣内に挿入れたいならちゃんと私のこと好きだって言ってくださらないと……」  
 本当は昴さんが寝ているときに挿入れちゃってもよかったんですけど、やっぱり初めては相思相愛になってちゃんとしたいなって思ったから……  
 だから昴さん、答えてください……昴さんは、私のことが好きですか?  
 バスケの教え子だとか、妹みたいだとかじゃなくて、一人の女の子として……」  
いったいどこで間違えたしまったのだろうか。  
智花は俺のことが好きだといった。  
その気持ちをずっと我慢し続けた結果が今回の智花の暴走なのではないか。  
もっと早く智花の気持ちに気づいてやれたら、智花がこんな暴走を起こすこともなかったのではないか。  
だがいまさら悔やんでもどうにかなるものではない。  
「俺は……智花のこと……好きだ……愛してる……」  
智花のテクニックと淫魔の誘惑(サキュバス・チャーム)によって既に俺は智花に身も心も奪われてしまったのだから。  
そして――  
「じゃあ私の――私だけのものになってくれますか?  
 もし誓っていただけるのでしたら、私の膣内に昴さんのを挿入れさせてあげますよ?」  
俺は――  
「俺は……智花の、智花だけのものになる……だから、智花の膣内に……挿入れさせてほしいっ――!」  
俺は智花に屈服の言葉を告げる。そして――  
「嬉しいです、昴さん……/// お礼にいっぱい、いーーーっぱい、気持ちよくさせてあげますからね…?」  
智花の腰が下ろされ俺の肉棒を飲み込んでいく。  
この瞬間、俺は、サキュバスと化した小学生の手によって、堕ちた。  
 

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