「あけましておめでとうございます、昴さん。」  
「あけましておめでとう、智花。今年もよろしくね。」  
新年の挨拶をする昴と智花。  
それだけ聞けば特におかしなことはないだろう。  
だがこの二人、いや、智花は普段とは違っていた。  
 
それは―――  
 
「それで……昴さん。その……私……」  
湾曲した角を生やし、背中に生えた黒い翼をパタパタさせ、尻尾を振りながらもじもじする智花。  
「智花……我慢、できなくなっちゃった?」  
「…………はい///……昴さん、今年初めてエッチすることを『姫始め』って言うんですよね?  
 私……昴さんと姫始めがしたいです……駄目ですか?」  
「駄目なわけないだろ?智花がしたいときはいつでも言ってくれればしてあげるから。ね?」  
「はいっ!」  
智花の顔がぱぁっと明るくなり、智花は着ている服を脱いで一糸まとわぬ姿になる。  
「智花……」  
「昴さん……ちゅっ……ちゅうっ……ちゅっ……」  
智花は昴にしゃぶりつくようにキスをしていく。  
くちゅっ……くちゅっ……くちゅっ……  
そして昴はキスを受け入れながら、智花の秘所に指で弄っていく。  
「んんっ、ちゅっ、んんっ、ちゅうっ……」  
 
これが今の智花の姿。  
とある淫魔――サキュバスからもらった薬で自らもサキュバスとなった智花は  
人間のときとは別人かのように昴に対して淫乱で、大胆になっていた。  
「ちゅぷっ……ちゅぷっ……ぷはぁっ…  
 あ……昴さんの、すごく大きくなってます……昴さんも、もっと気持ちよくさせてあげますね?」  
そう言うと智花は昴の服を剥ぎ取り、ベッドの上に押し倒した。  
「うわっ!と、智花……?」  
智花は昴の肉棒のほうへ顔を寄せ、自分の股間を昴の顔のほうへ寄せる。  
いわゆるシックスナインの体勢だ。  
 
「昴さん……ペロっ……ペロっ……」  
「智花……むぐっ!?」  
突如昴の口に智花の尻尾をくわえさせられる。  
「昴さん、一緒に気持ちよくなりましょうね?あむっ♪……ちゅぱっ……ちゅぱっ……レロっ……」  
「むぐ……じゅぽっ……じゅぽっ……くちゅっくちゅっ……」  
智花のフェラチオに負けじと昴も智花の尻尾をしゃぶる。同時に指で智花の秘所をいじるのも忘れない。  
「ふぁうっ!ちゅぷっ!ちゅぷっ!ちゅるるるるるっ!」  
「レロっ…レロっ…ちゅぶっ!ちゅぶっ!くちゅっ!くちゅっ!」  
二人の動きが激しくなっていく。  
「ちゅうっ!レロッ!と、智花、もうっ、出るっ!」  
「出してくださいっ!昴さんの熱い精液、私にかけてくださいっ!」  
そう言って智花が昴のペニスをとどめとばかりにぺろりと舐めた。その瞬間。  
ドピュッ!!ドピュルルルルルーーー!!  
昴の精液が迸り、智花の顔を汚していく。  
「ふぁう……昴さんの精液、すごく熱い……♪」  
智花は高校綱笑みを見せながら顔にかかった精液をすくうと、自分の口の中へ運んだ。  
「えへへ……昴さんの精液の味、やみつきになっちゃいました?  
 ここも綺麗にしてあげますね……ペロッ……ペロッ……。」  
そう言うと智花は昴の男根を再び舐め始めた。  
それによって昴の肉棒はまた硬さを取り戻してゆく。  
 
「ふぁうぅ……昴さんの……またおっきくなりました……。あの……昴さん。私、昴さんのが欲しいです……  
 昴さんの、私の膣内に挿入れて下さいっ!」  
智花が上目使いで昴を見つめてくる。  
「いいよ、智花。しよっか。」  
「ふぁ、ふぁうぅぅ……嬉しいです、昴さん……  
 それでは、ふつつかものですが、よろしくお願いしますっ!」  
そういうと智花はベッドに仰向けになり、昴がいれてくれるのを心待ちにしている。  
「いくよ……智花」  
「はいっ……きてください、昴さん!」  
ズブッズブズブ……  
「ふぁぁぁぁぁっ!!昴さんのが挿入ってくるう!」  
「大丈夫?智花、痛くない?」  
「はいっ、むしろっ、ひゃぁんっ!気持ちっ、いいっ、ですっ!  
 もっと、もっとして下さいっ!」  
智花の望みに応えるように、昴は腰を激しく動かす。  
「ひゃうんっ!あんっ!これっ、すごいっ、ひゃんっ!」  
「智花の膣内、すごくいいよっ!まるで吸い付かれてるみたいで、気持ちっ、いいっ!」  
「私もっ、昴さんのおち○ちんっ!熱くてっ!おっきくて!気持ち、いい、ですっ!」  
快楽に溺れながらも智花は自分の尻尾を昴の頭に触れた。  
「……。うん、わかったよ、智花。」  
そう言うと昴は智花を抱き上げると自分のほうに抱き寄せる。  
これは何度もサキュバスになってエッチを繰り返すうちに智花が覚えたサキュバスの能力の一つ。  
尻尾を相手の頭に触れることで自分の意志を相手に伝えることができる。  
一度触れておけばしばらく離れていても効果があるのが特徴だ。  
「ふぁっ!昴さんのがっ、奥まできてるぅっ!」  
智花はぎゅうっと昴にしがみつくように抱きつく。  
「智花っ!ちゅっ……ちゅうっ……」  
「昴さんっ!ちゅうっ……レロっ……ちゅっ……」  
お互いに腰を振りながら舌を絡める濃厚なキスをする。  
そして二人は限界を迎える。  
 
「智花っ……俺っ!」  
「私も……イっちゃいそうですっ!昴さぁんっ!」  
智花は腰を激しく上下に振り、昴は智花の膣内を思いきり突き上げる。  
「もう駄目だ……智花……イクっ……!!」  
ドクッ!ドクッ!ドクッ!ドクッ!ドクッ!  
「ふぁうううううううっ!!私もっ!イクっ!イっちゃうううううううっ!!」  
大量の精子を注ぎ込まれ、智花は絶頂に達した。  
それでもまだ、智花の膣内は昴の精液を一滴残らず搾り取ろうと蠕動(ぜんどう)している。  
ぴゅっ、ぴゅっ、ぴゅぅぅぅぅぅぅっ……  
昴の精液の最後の一滴が智花の体内に収まる。  
「ふぁう……昴さん、今日も気持ちよかったです……。」  
「智花……俺も、すごく気持ちよかったよ……。」  
 
その後も二人は何度も交わり続けたのだった――  
 
 
 
 
 
 
 
「それじゃあ昴さん、少し眠ってもとの姿に戻りますね。  
 ……あっ、その前に……あの……」  
智花は何か言おうとするが恥ずかしそうにしてなかなか上手く言い出せない。  
サキュバスになっても、性的なところ以外は恥ずかしがりなままのようだ。  
そんな智花に昴が先に話し出す。  
「そうだ智花。起きたら二人で初詣に行こうか?」  
「……!……はいっ!喜んでっ!」  
まさか昴のほうから初詣に誘ってもらえると思っていなかった智花は、少しびっくりしながらも、嬉しそうに返事した。  
「それじゃあおやすみなさい、昴さん……大好きです……」  
「おやすみ、智花……俺も大好きだよ……」  
そう言って二人はおやすみのキスを交わしたのであった……  
 
 
 

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