成り行き上とはいえ、なんで小学生にバスケを…
そんなこんなでやってきた慧心学園初等部女子バスケットボール部
先輩がやらかしたせいでナーバスになってるのに、
女子小学生相手に指導するのはどうなんだろうか…
まぁ、そんな不測の事態になる可能性なんて絶対にないし、
そもそも小学生なんて妹みたいなもんだろうし
…それが呆気無く崩れることになるとは。
きっかけは湊智花という子
バスケに対してすごく熱心で、成り行きで毎朝俺の家で練習することに
そもそも、はじめから好意的だったんだよな
それでだんだんと智花の様子がおかしくなっていくのに気づいた
年頃の子だし色々あるんだろう
だけど、智花の家に用事で来た時、決定的な事が起こってしまった…
智花:「す、昴さん!あ、ああ、ええと、そのぉ…」
昴:「どうしたんだい?智花」
智花:「あっ、あのっ!…私、すばりゅ…ううっ…」
昴:「智花、とりあえず落ち着こう」
なんだか智花の様子が変だ
智花:「…うん、…昴さん!わ、私…、…、…私!昴さんのことが…すっ、すすすす…好き!ですっ!」
昴:「お…?ああ…そうだな。俺も好きだよ」
バスケへの姿勢とか。それにこういう子が妹にいたら毎日バスケも楽しそうだし
智花:「えへへっ…昴さん、好き、ですっ…」
昴:「そうだな、俺も智花みたいな子が妹だったら良かったといつも思うよ」
智花:「…はいっ!……ほえ…?」
昴:「ん?智花は可愛いしなぁ」
智花:「…」
昴:「?」
あれ?智花が泣き顔になってる…?俺、なにかマズイこと言った?
智花:「す、昴さん…昴さん、私、もう…お、おとな…なんですよっ…」
そう言うと、智花は何を思ったのか、俺の手を取ると、自分のおっぱいに押し付けた!
初めて触ったが、女の子のおっぱいって柔らかいのか…じゃない!きっとこれは…
昴:「ちょ、ちょっと待て智花!一体どうしたんだ?…さては花織さんの入れ知恵か?」
智花:「…違います…私は…一人の男性として、昴さんのことが…好きなんですっ…!
だから…っ、私の…『はじめて』を貰って…下さい!…お願いしますっ!!」
そう言うと、着ていた服を全部脱ぎ始める智花
小学生らしく、まだ膨らみかけの胸、ピンク色で小さな乳首、そして、毛一本生えず縦筋一本の割れ目…
だけど、おかしい。智花がこんなこと…
昴:「だから、ちょっと待って!どうしてそんないきなり!」
智花:「昴さん、…私の体、見て下さい…っ…!」
昴:「智花…」
智花:「私、本気なんですっ!昴さん…お願いです、私を貰って下さいっ!
私はもう、こ、子供じゃないんです…大人…なんです…」
この時やっと、分かった
智花は、俺のことをコーチとしての「好き」じゃなく、恋人として「好き」になってしまったということを
そして、あの智花が、ここまで真剣に、俺をオトそうとしてる、ってことを。だけど、
昴:「…智花。そういうふうに言ってくれて、嬉しい…けど…
智花はまだ小学生だよ。俺には…」
智花:「…私のお股、もう…我慢出来ないくらいムズムズして…」
昴:「…」
智花:「…」
智花は、冗談でこんなことを言う子じゃない。
昴:「…分かった、智花。…もう、後戻りは…出来ないよ…?」
智花:「…はいっ…不束者ですが、よろしくお願い、しますっ…」
そう言って笑った智花は、すごく可愛かった
そして、俺と智花は結ばれた
…すげー、気持ちよかった
智花と初めて結ばれてから、俺達二人の関係はまさに「爛れていった」
練習が終わればすぐにふたりきりになれる場所へ。そして、毎日セックスに明け暮れた
智花が初潮前ってこともあり、毎日、俺は智花の膣内(なか)に精液を出し続けた
気づいたら、智花とのセックスから、いや、セックスそのものから抜け出せなくなっていた………
………俺の目の前には、小学6年生が5人いる。
智花が時々用事で練習に来れない時は、俺の目はひなたちゃんに釘付けになるようになった
小柄なからだにあの豊満なおっぱい。智花のは張りがあってよかったけど、あの大きさなら…
そして、小柄な分、締め付けもきっと凄いんだろう
昴:「ひなたちゃん、今日はすごく頑張ってたね。」
ひなた:「おー、おにーちゃん、ひな、今日は頑張ったよ」
昴:「ひなたちゃん、最近頑張ってるけど、筋肉痛とかにはなってない?」
ひなた:「おー、さいきん、ちょっとからだがかたい、かも」
昴:「うーん…ちょっと体に無理が来てるのかな?…よし、
ひなたちゃん、ちょっとそこのマットの上にうつぶせに寝て」
ひなた:「うん」
ひなたちゃんとセックスしたい。いや、だれでもいいからセックスしたい
ひなたちゃんは俺のことを信頼してる。きっと、大丈夫
昴:「ひなたちゃん…ちょっと体触るね」
ひなた:「んっ……おにーちゃん…くすぐったい…」
昴:「ちょっと弱すぎたかな?じゃあ、もっと強く触るよ」
ひなた:「ひんっ…あっ…んんっ…お、おにーちゃん…はぁ…はぁ…」
昴:「ここがいいんだな…ひなたちゃん、気持ちいいかい?」
ひなた:「…んっ…うん…はぁ…んん…きも…ちいい……」
昴:「…こんなもんかな。ひなたちゃん、腰の具合はどうだい?」
ひなた:「…おー、なんだかいいかんじ」
昴:「うん。こうやってきちんとマッサージをすると、体の疲れも取れやすいし怪我もしにくくなるんだよ。
それじゃあ次は太ももをするね。ええと、確かこんな感じで…」
智花:「昴さん!危ないです!」
俺の手は、予定外にひなたちゃんの割れ目へ…
ひなた:「んっ…ひゃああああああんん!…んんっ……」
昴:「あああ、ごっごめんひなたちゃん!怪我はないかい?」
ひなた:「お、おー…ひな、…大丈夫…だけどへんな気持ち…すごくむずむずする…」
昴:「た、多分なんともないから心配しなくてもいいよ。
…今日はこれだけで十分かな?ひなたちゃん、立てる?」
ひなた:「おー…んっ…おにーちゃん、むずむずする…」
昴:「なんともないよ。本当にごめんね。痛くなかった?」
ちょっとびっくりした。だけど、ひなたちゃんのこの反応。こいつは…いける…!
だから数日後、俺は勝負に出た
昴:「今日はどこをマッサージしようか…」
ひなた:「おー、今日も腰がいいな」
昴:「よし、じゃあまた俯せになって…」
ひなた:「んっ…おにーちゃん、くすぐったい…」
昴:「うーん…ひなたちゃん、くすぐりとかに弱かったりする?」
ひなた:「おー、ちょっとだけ」
昴:「じゃあもうちょっとしっかり押さないとダメかも。こうやったらどうだい?」
ひなた:「んーっ…おにーちゃん、きもちいいしくすぐったくないよ」
昴:「このあたりを重点的に…」
ひなた:「おにーちゃん、もっと下、おねがいします」
昴:「え…ええと…ひなたちゃん、流石に下は…」
ひなた:「ひな、おにーちゃんなら全然平気だよ?」
昴:「…あー、…うん、分かったよひなたちゃん。じゃあもっと下を触るね
…このあたりを…どうだい?ひなたちゃん?」
ひなた:「おー…おにーちゃん、もっと内側…」
昴:「…ここ?」
ひなた:「おー…」
ひなた:「おにーちゃん…もっと内側…」
昴:「…ここかい…?」
ひなた:「ううん、おにーちゃん、もっと…」
昴:「え…でもこれ以上は…」
ひなた:「ひな、おにーちゃんなら、平気なんだよ?」
昴:「…いいのかい?そこは関節とか筋肉じゃないところだけど、痛いなら病院の方が…」
ひなた:「おにーちゃん…おねがいします」
昴:「…うん、分かったよ…触るよ…」
ひなたちゃんは自分から求めてる…?これは願ってもないことだ
だから、遠慮なく、俺は割れ目そ指でなぞった
ひなた:「んんんんんんんんんん!」ビクンビクン
昴:「ひなたちゃん…」
ひなた:「…はぁ…はぁ…おにーちゃん、続けて…ください…」
ひなたちゃんの言うがまま、俺はさらに割れ目を触り続ける
ひなた:「んっ…あああっ…お、おにーちゃん、ひな、へんな感じ!…うう…んん…」
昴:「…」
ひなた:「んっ…あっ…んんん…」
更に、力を込めて…
ひなた:「ん!…んんん!ひな、おにー…くる…へん…あ、ああああああああああああああああ!!!」
ひなたちゃんは体を震わせ、口から涎を垂らし…イッてしまったみたいだった
ひなた:「…おにーちゃん、…ひな、どうしたの?」
昴:「…ええと…」
ひなた:「ひな、よくわからない…
お股をおにーちゃんに触られると、へんなんです」
昴:「うん…そうだな…うん…
ひなたちゃん…ちょっとここじゃダメだから…あっちへ行こうか」
ひなたちゃんは、案外簡単にオちた
だけど残念だったのは、膣口が狭すぎて、俺の一物が入らなかったことかな
だけど、これで毎日のセックスの相手には事欠かなくなったのは大きかった
智花とひなたちゃんでとっかえひっかえ。多分俺は世界中のロリコンから羨望の目を浴びてるんだろう
だけど、それだけじゃ満足できない自分がいた
毎日何回中出ししても、俺の性欲は満たされない
自分でも良くわからないけど、誰かと常にセックスしていたい、そう思うようになっていた…
そして、ビデオでの見直しのあと、俺はひなたちゃんを呼び、いつものように当てだし
それまでは良かった。なのに、次の日から智花が俺を避けるようになっていた
なぜなのかよく分からない。だけど、俺の性欲処理機が一人、いなくなるってことでもあった
………俺の性欲はひなたちゃんだけじゃ抑え切れない
その時、絶好の機会に出くわすことになった
あの愛莉が、更衣室で俺の名前を呼びながらオナニーをしてる。願ってもないチャンスだ
ガタン!
愛莉:「!!!だ、誰っ…!?…え…?」
昴:「愛莉、なに、やってんだ…?」
愛莉:「あ、あああああ、あのその…」
昴:「愛莉…」
愛莉はやっぱりというか、泣きだしてしまった
こりゃ、まずは泣き止ませるのが先かな…
昴:「愛莉…。…なんでそんなことをしてたんだ?」
愛莉:「…グスッ…」
昴:「泣かないでいいよ。これは誰だって通る道なんだから。まずは服を着よう」
昴:「愛莉、自分が今やってたこと、どういうことなのか分かるか?」
愛莉:「…い、いけないこと…だと思います…」
昴:「なんでいけないことだと思うんだ?」
愛莉:「…気持ちいいんです…さっきみたいに、お股の先の方を弄ると…」
昴:「そっか…愛莉もとうとう知っちゃったんだな、『オナニー』を」
愛莉:「オナニー…?」
昴:「そう、オナニー。人間ってのはね、子供を産んで子孫を育てるって本能があるんだ。
だけどそんなこといつも出来るわけじゃないだろ?だからこうやって発散する必要があるんだ。
これは人間として当たり前のことだから、愛莉も恥ずかしがったりしなくてもいいんだぞ」
こういう時、知識のない子は本当に助かる。それに…
昴:「どうした、愛莉?え…愛莉…?」
愛莉:「んっ…はぁ…んん…」
何を思ったのか、目の前でオナニーを再開する愛莉
これは…明らかに誘ってる
昴:「愛莉…?愛莉!」
愛莉:「きゃっ!…はぁはぁ…長谷川…さん…」
昴:「愛莉、我慢出来ないのか?」
愛莉:「はい。我慢、出来無いです。お股がジンジンして、『気持ちよくなりたい』って…」
昴:「そうか、じゃあ一発でそういう気持ちがなくなる治療をしてあげよう」ニヤッ
愛莉は俺に体を許してくれた
智花やひなたちゃんとは違い、マン毛が生え始め、割れ目も大人びてきてる
おっぱいは今ひとつ…なのかな。だけど未熟な果実の良さは愛莉にも詰まっていた
だけど、迂闊だった
無理やり処女を奪ってしまったせいで、愛莉は俺のことを露骨に避けるようになってしまった
智花の穴を埋めることは出来なかった
愛莉がきっかけなんだろう、それからは女バスの雰囲気が明らかに悪くなってしまった
智花は何とかいつもどおり振舞おうとしてるけど、俺のこと、避けてるよなぁ
そんなことよりも大変なのは、セックスの相手がひなたちゃんしかいないってこと
本番がダメな状況もあり、尚更俺の性欲を満たすことが出来なくなっていた
毎日何回も当て出ししても、膣内射精には遥かに劣る…
あれから2ヶ月経った
俺は既に後戻り出来ないところまで来てしまったようだった
………ひなたちゃんのお腹、明らかにおかしい
小学生を孕ませてしまった、その事実は俺を押しつぶすには十分だった
親が気づいてないのか、まだ俺に終わりのサインはやってこない
そんなひなたちゃん相手に、俺はセックスをするという気分を出すことが出来なくなった
だけど、性欲は止まらない、いや、今まで異常にひどくなっている
ダメだ、もうがまんできない
残りは、紗季と真帆の二人
紗季は正直落とすのが難しそうだし、とりあえずは真帆か…
真帆はなんやかんやでHなことに興味がないんだと思う
なら仕方がない、無理やり犯すまでだ…どうせもう、俺は元に戻れないから
昴:「真帆、練習頑張ってるね」
真帆:「おうすばるん!…最近みんな変な感じだし、アタシくらいは頑張らないとね!」
昴:「そうか…真帆はすごいね。あ、そろそろ疲れてない?休もうか」
真帆:「…そうだな。休もうかな」
昴:「ちょうどいい栄養ドリンクを持ってきてたところだし、ちょっと飲んでみないかい?」
真帆:「ちょうど喉乾いてたんだ!ありがとうすばるん!」
真帆:「すばるん、これなに?」
昴:「あ、ええとね、美星先生から貰ってものだよ…」
真帆:「うーん、なんか変な味」
昴:「か、体にいいんだよ、それ」
真帆:「ふーん、そうなんだー」
真帆は俺があげた媚薬入りの酒を、ゴクゴクと飲んでしまった
アルコール度数がかなり強い酒だし、小学生の体じゃあっという間に酔ってしまうだろう
真帆:「ふーっ、飲んだぜすばるん」
昴:「よし、効いてくるまで時間かかるしちょっと待ってないとな…」
真帆:「ん?効いてくるって何が?」
昴:「あ、いやいや、なんでもないよ。ところであのプレーだけどね、こうやると…」
明らかに真帆の目が座ってきた。計画通り。
真帆:「はぁ…はぁ…」
昴:「真帆、大丈夫…かい?」
真帆:「う…はぁはぁ…なんか…へんだよ…すばるん…」
昴:「よし、効いてきたな…真帆、聞こえるか」
真帆:「う…うん…聞こえる…よ?はぁ…はぁ…」
昴:「…真帆、ちょっと触るね」
真帆:「ん?…ひゃん!!!」
昴:すごい…こりゃ買って正解だったな…真帆、ちょっと服脱ごうね」
真帆:「え…?や、…なんで…?あひゃああん!!!」
真帆の体は歳相応という感じか
まさにつぼみのつぼみ。この未熟な体も、きっといい味がするんだろう
昴:「うん、真帆の体、すごく綺麗だよ…」
真帆:「や、…やめ…」
昴:「じゃあまず、おっぱいから可愛がってあげるからね…」
真帆:「やめ…ひゃあああんんんん!!!ああん!!!」
真帆:「あああん…んんん…!!すばる…ん、だめ…」
昴:「そんなこと言ったって、体は正直だよ。ほら」
真帆:「んんんんんんんんんんんんんんんんんんん!!!ビクンビクン…」
昴:「あはは、ほら、下の口もずぶ濡れだよ…くんくん…
真帆、もしかして、気持ちよすぎておしっこ漏らしちゃった?いけない子だなぁ。
そんな子にはお仕置きだよ」
真帆:「んはぁ!!!いぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!ビクンビクンビクン」
真帆「…」
昴:「あちゃー気絶しちゃった。まぁいいや。真帆の処女、きちんと貰ってあげるからね
それにしても久々だな。智花は最近冷たいし、ひなたちゃんには挿入できないし
…楽しませてね。真帆…じゃあ、いくぞ…」
気絶した真帆の処女を奪うと、今まで溜まった分を出し切るかのように、俺は獣のように腰を振り続けた
何回膣内射精したか、覚えてないくらい…
そして、真帆は女バスに顔を見せなくなった
メンバーを見ても、露骨に俺を避ける愛莉、気まずそうにしている智花、ボテ腹で苦しそうなひなたちゃん、
そして、そのメンバーの間で居場所に困っている紗季
残りは…紗季しかいなかった
だけど、その前に智花が俺のもとに戻ってくれた
爆発寸前だった俺の性欲は、智花という肉便器のおかげで、何とか耐えきれそうだった
紗季も紗季で、町で不良に絡まれてるのを助けて以来、俺にベタ惚れのようだった
このまま行けば、紗季を俺のものにするのに時間はかからないだろう
懸念材料はひなたちゃんか
お腹の子は明らかに俺の子だろう。遺伝子検査とかやられたら一発でアウトだ…
そういう不安を抑えるためもあり、俺は毎日智花とのセックスに明け暮れた
それと同時進行で、紗季をオとそうともしていた
それまで、それまでが俺の天国だった
とある日の朝6時。バスケの練習をしようと起きたばかりの俺の家の玄関のドアを叩いたのは、警察官だった………
刑事:「なんで逮捕されたのか、分かるよね?」
昴:「…」
刑事:「おい!ネタはもう上がってんだよ!おとなしく吐けやコラ!!」
昴:「…」
刑事:「聞いてんの?お前が小学生を強姦したってのは刑事さんみんな知ってるんだよ?」
昴:「…」
・
・
・
頭の中は空っぽだった。今までのこと、これからのこと、何も思い浮かばなかった
ただあるのは、セックスしたいという強烈な欲望だけ。だけど拘置所じゃそれすら許されず、
俺の精神はどんどん崩れていった
何日経ったのだろう、気づいたら、俺は証拠不十分で釈放されていた
後で聞いた話だが、親子鑑定のためのDNA鑑定は倫理上禁止されているらしい
結果として俺が黙秘を続けたことで、どうにも証拠確保が出来なかったということだった
だが、俺は高校を自主退学したことになっており、自宅に帰っても、家族はみな俺を居ない人物として扱っていた
食事だけは出るが、誰も俺のことを気にしない…
誰にも相手にされないことが、こんなにも苦しいことなのか…
釈放されてから数ヶ月後だろうか、葵が俺の家に来た
こうやって人と会うのは、久々だった
葵:「話は聞いたよ…昴、アンタ、本当に馬鹿だ。本当に…」
昴:「ごめん…」
葵:「アンタの周り、大変だったんだよ。ありもしない噂で中傷されたりとか」
昴:「ほんとうに、ごめん…」
葵:「本当に、心配したんだから…ええとね、とある筋からアンタが何して捕まったのか、知ってるんだ
…いい病院、紹介してあげる」
ここで、自分が「セックス依存症」だということを、初めて知ることになる
理由はいろいろあるとのことだが、俺の場合、小学生との初体験とその後の過剰なセックスが原因らしい
そこから、俺の「闘病生活」は始まることになり、抑え切れない性欲は、日に日に弱まっていった
治療が進むに連れて、女バスメンバーへの残酷な行為の馬鹿らしさを今更痛感するようになった
せめて、みんなには幸せに、生まれただろう俺とひなたちゃんの子供も、ちょっとでも幸せに生きてくれてたら…
俺は一からやり直すことを決めた
両親やミホ姉との復縁、そして葵のススメで他県の通信制高校に通い始めた
ネット上にチラッと俺の情報が載っていたらしく、一部の同級生から蔑んだ目で見られた
だけど、それは俺の宿命だろう…
俺のやったことは一生消すことは出来ない、だけど、それを償って生きていくことがもっと大事
そう思って毎日勉強を頑張り、機会があればゴミ拾いなどの社会貢献活動も行うようにした
そういう時、大抵葵が隣にいてくれて、気づけば、そんな葵に恋心を抱くようになっていた
それは、女バスのみんなに抱いていた邪な気持ちじゃなく、心から「好き」といえる想いだった
だけど、俺は犯罪者。今後表社会で生きることなど、到底出来ないだろう
この街に残ることも、きっと出来ないはず
そんな想いとは裏腹に、恋心はますます大きくなっていった…
人よりも2年遅れの卒業式。両親と葵が出席してくれた
そして、自分の気持にケリを付けるため、俺は葵にいまの想いを全てぶつけた
昴:「俺、葵のこと、好きだよ。邪な気持ちじゃなくて、本当に葵のことが好きなんだ…
だけど、俺は葵とは一緒になれない。葵が不幸になるだけだから」
葵:「…」
昴:「葵、今までありがとう。そして、さようなら
俺がここまで立ち直れたのは両親と、そしてなにより葵のおかげだから…
本当に、ありがとう…」
俺の青春、本当にダメだったなぁ…
葵:「…あのさ、昴って私の気持ちなんて考えたことないでしょ」
昴:「…?」
葵:「なんで昴に病院教えたと思う?
なんで昴に高校に行くように言ったと思う?
なんで昴に…
・
・
・
分かる?」
昴:「………ごめん」
葵:「アンタっていっつもそうだよね。本当に鈍感…」
昴:「ほんと……ごめん……」
葵:「…女って、本当にバカだよね
私、やっぱり昴のこと、嫌いになれないよ、あんなことした男なのに
だって、私ずっと、ずーっと、昴のこと、好きだったんだから!」
昴:「葵…」
葵:「私ね、昴と一緒にいれるなら、なんだって平気だから…惚れた女の弱みだよね
でもこれからのこと、きちんと考えてるから…
だから、一緒に、いてくれませんか…っ」
昴:「…うん…
分かった。俺、葵と人生、やり直したい」
葵:「うん、一緒に、がんばろう…」
俺と葵は、恋人になった
元々お互いのことをよく知ってる間柄。結婚までたどり着くのに、そんなに時間はかからなかった
俺は「荻山昴」になった。20歳の春だった。
婿入りという形を取ったのは、「これなら周囲の目を気にせず生きていけるでしょう」という葵の考え
二人で必死にバイトして貯めた金を元手に、山奥の親戚の家を借り、
そこでこっそりと農業をして生きていくことにした
生活は苦しかった。お金の有り難さがよく分かった。それでも、葵と幸せに生きていけていた
はじめはそっけない集落の人たちも、気づけば俺達を受け入れてくれていた
2年経った。農業が軌道に乗り、生活が安定してきた
その頃、俺達夫婦は子宝を授かった。本当に嬉しかった
あの子たちのためにも、この子だけは幸せに育てよう…
それが、俺のせめてもの償いだから…