「なっ、竹中…夏陽?」
「どうしてあんな奴がひなたちゃんの番号知ってるの?なんで電話なんかかけてくるの!?」
「ひなたちゃんの携帯に電話していい男は俺だけなんだ……なのに、なんで……なんで、なんで、なんで!!?」
「ひなたちゃんを独り占めしていいのは俺だけなのになんで!!?」
「あぁ、そっか、そうやって俺にヤキモチを焼かせようとしてるんだね?」
「えへへ、そんなことしなくても、俺はずっとずっとずーっとひなたちゃんのことが好きだよ。このままどこかに閉じ込めて、一生俺しか見えないようにしてあげたいよ」
「え、外に出たい?ダ〜メ、俺が許さないよ」
「だって、外に出たらひなたちゃん、逃げるでしょ?」
「逃げないって?ふふっ、でもダ〜メ、外にはいっぱいいーっぱい人がいるからね」
「そしたら、ひなたちゃんの視界に俺以外の人が写っちゃうじゃない?俺以外の声が聞こえちゃうじゃない?俺以外の空気を吸うじゃない……そんなの、許さない」
「とりあえず着替えてくるよ、そしたら一緒に遊ぼうね」
「今日は何をしようかなぁ。バスケ……それとも……ふふっ、もっと楽しいことしようか」
「あはは、今日も明日も明後日も……一年後も五年後も十年後も……あはは、ずっとずっとずーっっと……一緒だよ」