「きゃー! たすけてー」
薄暗い森に可憐な悲鳴が響く。
「な、なに!?」
故郷であるミルファを旅立ってすぐそこの森。そこで悲鳴を聞いたルージュは、すぐに悲鳴の元へと向かった。
若干17歳の女戦士のルージュ。長いピンクの髪を頭の後ろでまとめて流し、足下まで伸ばしている。
「やっ、やー」
「おら、おとなしくしやがれ」
「きゃっ」
近付くにつれ、声は鮮明になってくる。のっぴきならない剣呑な様子だ。
そして森が少し開けた場所、三人の男が一人の少女を取り囲んでいた。
「やめてください」
「安心しな。すぐに気持ちよくなるからな」
目に涙を浮かべ、金色の髪を肩の長さで切り揃えた少女が哀願している。
神官だろうか。だがその司祭服は右胸の部分が破かれ白い下着が除き、服の裾は男たちに掴まれ、白い脚を晒されていた。
「こんなことしたら神様が怒るんですよー」
「あいにくと、オレたちは無宗教なんだ」
神官らしく説教する少女に、男たちは下卑た笑みを浮かべる。見た目どおりの山賊らしい。手に手に斧やナイフを持ち、少女を脅していた。
「おとなしくしな」
「きゃー」
「おやめなさい!」
見かねて、ルージュは剣を手に飛び出していた。
「ああ!?」
男のひとりが少女の片手を持ち上げて拘束し、残る二人が斧とナイフを構える。
「その子を、離しなさい!」
そしてルージュは、三人組の山賊、ゲイブ、ロディ、ノーマとの戦闘に突入する。
そして負けた。
「どうやらそこまでのようだな。たっぷり犯してから売り飛ばしてやる」
「そんな……」
鎧も服を引き剥がされ、全裸にされたルージュの穴という穴を三人組が塞いでいく。
地面に引き摺り倒され、ヴァギナとアナルの前後の穴を貫かれ、口にも剛棒を挿入された。
「んぐっ」
「おらっ。歯ぁ立てるんじゃないぞ」
こうしてルージュは三人が飽きるまで、身体を弄ばれ、奴隷商人に売り飛ばされたのでした。
BADEND−1
さて。最初に襲われていた金髪おかっぱの神官の少女−パフェはというと。
「うう……。ごめんなさい。私のせいで……」
司祭服を破かれたまま、縄で縛られ、木の根元に転がされていた。
ルージュという極上の獲物を手にした男たちは、もはやパフェには興味を失っていた。
そしてルージュが三人に嬲られるのを、パフェは泣きながら見ているしかない。
「ごめんなさい……。ごめんなさい……」
自分を助けようとしなければ、あの女戦士はこんな目に遭わなかったのに。
パフェにはただ、泣き、神に祈るしか出来なかった。
「こんな……こんなのって……」
ルージュの悲痛な叫びを聞きながら、祈り疲れたパフェもいつしか気を失っていた。
あまりに過酷な陵辱を見せ付けられ、見るに耐えなかったのかもしれない。
その後、ルージュを犯して性欲を満足させ、奴隷商人に売り飛ばして金も手に入れた三人は、パフェを献上した。
彼らの主、魔王ザバへと。
魔王を名乗り、モンスターを率いて国々を滅ぼす魔道師ザバ。先日もデルク王国を滅ぼし、第一王女のソフィ姫を捕らえていた。
この山賊三人も、その魔王ザバの配下に入っていた。
そして彼らは神に仕える清らかな少女を、貢ぎ物としてキズモノにすることなく差し出したのだ。
魔王ザバの好みが女戦士ルージュとも知らずに。
「んぅ……」
気が付けばそこは薄暗い地下牢だった。辺りは冷たい壁が覆っている。
「気が付きましたか?」
優しい声に顔を上げると、そこに美しいお姫さまがいた。
「わぁ……」
思わずパフェは歓声を上げる。そこにいたのは一目でお姫さまと分かる少女だった。
足下までゆるやかに延びるウェーブがかった紫の髪。ほっそりした華奢な身体を包むのは薄緑のドレス。
そして何より、知性と慈愛を備えた美貌。
「あの……どこか具合が悪いところはありませんか?」
涼やかな愛らしい声で訊ねる姫君に、パフェはハッと身を立ち上がらせる。
「は、はい」
そしてペコリとお辞儀して、自分の身を見下ろした。
ぶかぶかの司祭服はどこも破れていない。予備に持っていた司祭服に着替えさせられたのだ。
とりあえずナニかをされた様子はない。ホッとするのも束の間、脳裏に犯されている女戦士が浮かんだ。
「あっ、あの。他に誰かいないんですか?」
地下牢には見たところ、パフェと姫の二人しかいない。
「いいえ。他には誰も……」
悲しげに顔を振る姫。
「そう……ですか」
あの女戦士はどうしただろう。気になったが今はどうしようもないことだと気づかされる。
「あ、あの……ここは」パフェは周囲を改めて見回し、
「きゃ!?」と悲鳴を上げる。
牢屋の外には、鎖に繋がれたままの死体が打ち捨てられてあった。半ば腐り、眼球がドロッと落ちている。
「こんな…ひどい……」
「ここは…魔王ザバの居城」
答えたのは姫だった。
「魔王? じゃあ、あなたは…?」
「わたくしはソフィ……魔王に滅ぼされたデルク王国の第一王女です」
あっ、やっぱり。と思いながら、パフェは深々とお辞儀する。
「私は修行中の神官でパフェと言います」
「そんなに畏まらないでください。今はこうして囚われの身です」
ふと寂しげな笑みを浮かべるソフィ姫。彼女の国はもう滅ぼされたのだ。
「ご、ごめんなさい……」
反射的にパフェは謝ってしまう。申し訳ないと思ったのだ。
神に仕える身でありながら、むざむざと魔王に囚われたことが。
魔王の牢屋で少女が二人、寂しそうに笑みを合わせる。
「でも……きっと大丈夫です。勇者様が助けてくださいます」
ソフィ姫の言葉に、パフェはきょとんと首を傾げる。
「勇者?」
「はい。魔王を討つ勇者です。王家にのみ伝わる伝承にありました」
勇者の伝説は王家にしか伝えられていない。パフェが知らないのも無理はなかった。
だが二人とも知らなかった。
勇者たるルージュはすでに敗北し、奴隷に堕とされたことを。
助けは、来ない。
ギィ、と牢の扉が開かれ、二人はぎゅっと身を固くして、抱き合った。
「へへ。大人しくしてるか」
入ってきたのはグレーターデーモンが二体。さすが魔王の居城だけあって高レベルのモンスターが揃っている。
「魔王ザバ様がお越しになる。鎖に繋がってもらおうか」
「きゃっ」
ソフィ姫と身を寄せ合うパフェを難なく摘み上げ、グレーターデーモンはソフィ姫の細い手首を掴み、両手を上げさせて鎖に繋いだ。
別にそのままでも逃げられる心配はなにのだが、形にこだわるのだろう。
囚われのお姫様は拘束されているのがよく似合う。
「ソフィ姫……」
さっと蒼ざめるパフェは床に降ろして、グレーターデーモンは去っていった。
そして入れ替わり、姿を現すのが、
「ザ、ザバ……」
ソフィ姫が無念そうに呟く。
「あ、ああ……」
その邪悪な気にパフェも息を呑んだ。
「ふふ。ご機嫌いかがかなソフィ姫」
青銅色の肌に、額には角。一際大柄なその姿こそ魔王ザバ。
「くっ……」
鎖に繋がれながらソフィ姫は気丈に魔王を睨みつける。その視線を気にもせず、ザバは床に座り込んで目を潤ませて怯える少女を見た。
「これか。献上品の神官は」
ぺろっと唇を舐め、ザバは好色そうに瞳を輝かせた。
神に仕える神官の少女を穢し、堕とすのは、まさに至上の悦び。
「ひっ……!」
邪悪な視線に耐え切れず、パフェは小柄な身をさらにすくませた。
幼さを残した可愛らしい顔に、肩の長さで切りそろえたキラキラ輝くおかっぱの金色の髪。
ぶかぶかの司祭服に包まれた体はまだまだ発展の余地を残し、細い手足はいかにも脆そうだった。
「ふむ……。なかなかのものだな」
完全にではないが、それなりに満足して、ザバは一歩詰め寄った。
「きゃっ!」
「おやめなさい!」
悲鳴を上げるパフェに、気丈に抑制するソフィ姫。
「その方には手出しすることは、わたくしが許しません!」
「ふふ。ソフィ姫。あなたに許してもらう必要などないが……。
この娘を助けたければ、そうですな、勇者の口伝を教えてもらいましょう」
「なっ……」
魔王がソフィ姫を捕らえたのは趣味だけではない。いずれ自分を倒しに来る可能性がある勇者の事を聞き出すためだ。
「そ、それは……」
「いけません!」
今度の言葉はパフェだ。震えながら、声はしっかりしている。
「魔王になど屈しては……いけません……。私なら大丈夫です」
「ほう。よい心がけだ」
心底愉しそうに魔王が呟く。簡単に屈してもらっては面白くない。
「では、これはどうかな?」
魔王ザバが呪文を唱えると、牢屋にある机の上に、蠢く肉の塊が虚空より出現する。
それは幾つもの肉の管が絡み合った醜悪な姿をしていた。まるで脳をそのまま抉り出したようである。
「行けデビルワーム」
ザバが一声命じると、脳が弾け、細い肉の触手となってパフェに襲い掛かった!
「きゃあっ!?」
幾つもの触手がパフェの司祭服を引き裂き、その体へと絡みつく。
デビルワームの先端は男のペニスのように膨らんでいて、割れ目からは汁を爛れさせていた。
まさにペニスそのものが伸びたような触手。しかもそれが無数に、パフェの細い体にまとわり、汁を擦り付ける。
「きゃ……キャー! イヤーっ!」
パフェはまだ男のペニスを見たこともないが、そのおぞましさに生理的な嫌悪感を覚える。
だがあっという間に手足を縛られ、ぶかぶかの司祭服は切り裂かれ、白い肌が除いた。
「やめて……ヤメテーっ!!」
「お、おやめなさい! やるならわたくしを!」
涙を潤ませパフェが絶叫し、ソフィ姫も哀願する。だがその二人の声などデビルワームは悠然と無視し、司祭服を切り裂いていった。
「だめ……見たらダメっ!!」
ビリッと胸が破れ、白いたわわに実った乳房が露になる。幼い顔立ちの割りに、よく実った果実だ。
着痩せするタイプなのだろう。
「ほほう」
その胸を凝視し、ザバは鼻を鳴らし、そして背中を向ける。
「存分に楽しむがよいぞ、デビルワーム」
「イヤアアアアっ! ヤメテ! 許して、許してくださいっ!!!」
神官の少女の悲痛な叫びを背に、口を歪めてザバは牢を出て行った。
にるっとした触手が素肌を蠢き、そして乳房に絡みつく。
「いやああっ!」
嫌々と首を振るが、その程度では何の抵抗にもなっていない。
金色の髪が水平に揺れ、涙がこぼれた。すでに全裸にされ、その青い裸体を晒され、両手は触手に拘束され、
身動きできない姿勢で床に転がされていた。
そしてその身に絡みつく、無数の触手。
「ああっ……はぁああんっ!」
無理矢理広げられた股にも、幾つもの触手が伸び、ペニスのような先端をこすりつける。
すぐには貫かず、愛撫に徹しているようだ。まだ毛も生えていない花弁を、愛しそうに撫で、滴る汁を擦り付ける。
「はああぁっ!? やあああーっ!!」
どうやらデビルワームの体液には媚薬のような効果があるらしい。
パフェは白い肌をたちまち赤くさせ、淫らに喘ぎ悶えさせていた。
「ああっ……こんな」
鎖に繋がれたソフィ姫は悲しげに顔を伏せ、目を閉じる。
「イヤアアアアアーっ! ダメ! もうダメーッ!!」
だが悲鳴は耳のこびりつき、そしていつまでも聞こえてくる。
金髪の神官パフェは、今や触手モンスターの性玩具にされていた。
ぎゅっと触手が乳房を締め付け、先端のペニスがしゅるしゅると乳首を撫で付ける。
「ああんぅ!」
勃起した乳首がこすられ、あられもない嬌声が漏れてしまう。
そのまま乳首を擦りながら、触手は汁を分泌して乳首を汁まみれにさせていった。
「ああぁ…! はあぁっ!! ヤダ、イヤアーっ!!」
触手の汁が乳首に染み渡ると、頭の中心までジンジンに痺れ、快感が背筋を駆け抜けていく。
どうしようもない甘美が体を支配し、体が勝手に触手を求めていた。
「いやぁ……こんな、こんなのって……」
神に仕える身でありながらモンスターに嬲られ、しかも感じてしまう。羞恥で死んでしまいそうだった。
「はあぁっ!」
思考もすぐに快楽が吹き飛ばしてしまう。
充血したクリトリスを触手だ撫で続け、腰が自然にカクカクと前後に震えた。
と、その腰に触手が絡み付いて動きを押さえ、前後から触手が伸びてくる。
「アーっ!」
前後から同時に触手がパフェを貫いていった。
「イヤアアアアアーっ! ヤアアアアアアアアーっ!!!」
ヴァギナとアナルを同時に貫かれ、お腹を満たす圧迫感に背筋を仰け反らせる。
不思議と痛みはなかった。だがポタポタと脚の付け根を赤い血が伝う。
触手は狭い膣道と尻穴を無理矢理にこじ開け、ギチギチした未開の道を開発しながら進んでいく。
「アアァ……あがぁ! あぐううぅ!!」
体内を直接撫でられたような感覚に、身体全体がガクガクと振動していく。
「ヒギイイイイイイイィ!!!」
さらに新たな触手が穴に卒倒し、花弁を貫き、拡げていった。前と後ろの三本ずつ、計六本の触手が狭いパフェの胎内で蠢き、体汁を放っていく。
「はああああああぁっ!! はぐっ! ヒイイイイィィィ!!!」
子宮に熱い液体を感じる度、目が限界まで見開かれ、白い脚が上に向かって伸びた。
「ああっ! ああぅ! あうっ! あうっ! あううぅ!」
喘ぎに合わせて、腰が揺らめき、上を向いた脚がゆらゆらと揺れる。
そして前後から貫く触手も動きを合わせて膣肉を抉り、肉ヒダをめくっていた。
「アアアーッ!!!」
不意にパフェの身体が硬直し、脚がピンと上を向いて止まり、絶頂する。
「アア! はああッ! ヤアアアアアーっ!!!」
痙攣する膣肉に締め付けられた触手もまた、汁を大量に浴びせていった。内にも外にも。
「あ、ああぁ……」
触手の放つ熱い汁に全身を包まれ、パフェはハァと深くため息を吐き、だ筒力して脚も降ろした。
終わった……。と思ったのも束の間。
「ヒッ!」
尻に挿入したままの触手が前後に動き、尻肉を刺激していく。
「イヤっ……あがぁ………そんな…」
尻を貪られる不快感に身を震わせなが、パフェの潤んだ瞳が光を無くしていく。
陵辱は、まだ始まったばかり。
「イヤアアアアアアアアアァァァァーっ!」
「やめて! もうやめてください!!!」
パフェと同時に、ソフィ姫も叫ぶ。
だがデビルワームにその叫びは聞こえない。
魔王ザバが戻ってきたとき、パフェは息も絶え絶えで触手に全身を包まれていた。
穴という穴を貫かれ、開発され、何度も絶頂に達し、それでも触手は陵辱を続ける。
「……アァ……イヤァ……。やめてぇ……」
空ろな瞳で呆然と呟くその姿は汁に包まれ、聖職者としての威厳、清らかさはどこにもない。
「どうかなデビルワームは? お気に召していただけたか」
「あぅ……」
返事ができないパフェに代わってソフィ姫が涙声で訴える。
「お願いです。もうやめさせてください! あのままでは死んでしまいます」
「それでは、勇者の口伝を教えて頂こう」
「くぅ」
歯を食いしばり、鎖に繋がれたままでソフィ姫はうな垂れる。
「……イヤァ…」
その耳に微かなパフェの声が届く。触手に全身を弄ばれ、本当に死んでしまいそうだった。
「い、言います。言いますから、彼女を許してやって」
「ふむ。戻れデビルワーム」
パフェの小柄な体を包んでいた触手が離れ、一瞬にして元の脳みその形に戻る。
後には、ぐったりと横たわるパフェの無残な姿だけが残った。
「では、教えて頂こう。勇者とは」
「は、はい……」
そしてソフィ姫は淡々と語る。王家に伝わる勇者の伝説を。
「ほう」
全てを聞こえたザバはニヤリと口を歪め、そして命じた。
「デビルワーム。褒美をやろう。次はソフィ姫だ」
脳状のデビルワームがバッと飛び散り、触手となってソフィ姫に襲い掛かる!
「イヤアアアアアァァァァーっ!!!」
たちまち薄緑のドレスが引き裂かれ全裸にされ、そして花弁を貫かれた。
「アアアアァァァァっ!」
「くくく」
勇者の情報を聞き出した以上、もはやソフィ姫に価値はない。
ザバは触手に責め抜かれるソフィ姫を見やりながら、ぐったり横たわるパフェを抱き起こした。
「あ……アァ…」
その瞳はいまだ虚ろでもはや光はない。
「どれ。デビルワームがどこまで開発したか確かめてやろう」
牢屋に用意させた石椅子に座り、抱きかかえたパフェに背中を向けさせて、自らの腰に落とした。
パフェの股間の下にあるのは野太い魔王のペニス。
「アアアアアアっ!!」
あまりに太いペニスに身体を貫かれ、パフェは激痛で意識を取り戻し、そして叫んだ。
「イヤアアアアアァァァっ!!! 死んじゃう! もう死んじゃうーっ!!!」
「くくく。なかなかよいぞ」
背面座位でパフェを貫きながら、ザバはしっかりとその華奢な身体を味わっていった。
「イヤーっ!」
「助けて! 誰か! 誰かーっ!」
ソフィ姫とパフェ、二人の乙女の悲鳴が魔王城に響き渡る。
だが助けは来ない。永遠に。
(おしまい)