シスターAが舞台に姿を現すと、椅子に座っていた観客がいっせいに立ち上がり、舞台へとかぶりつく。
少しでも近くで見たいのか男どもが、押し合いへし合いする。
音楽に合わせて褐色の肉体が妖しくくねると、男達がどよめく。
そのどよめきに気を良くした様にシスターAは客に尻を向ける。
たっぷりと肉の詰まった丸い尻を左右ゆすると、尻の肉がぷるぷると景気良く揺れる。
金色のショーツは元より布地が少なく、動くたびにぎっちりと尻に食い込み。
もはやショーツというよりも尻の中央を通る金色の紐であった。
膝を曲げしゃがむと、曲に合わせて尻がリズミカルに上下する。
その場にいた男達全員が騎乗位を想起する卑猥な動きだ。
時に前後に、また左右に肉感的な尻が揺れる。
淫婦が男に跨り、男根から精子を搾り取る動きに、男達は一様に視線をぎらつかせる。
その誰もが自分の上にシスターAが乗っている様を妄想する。
今度は腹這いになり長い脚をピンと伸ばす。
身長180cmのシスターAが、客に尻を向けながら全身を伸ばした構図は、ダイナミックなエロチシズムに溢れていた。
脚を開いて腰を浮かすと、激しく尻を振る。
振れば振るほど尻肉が波打ち男達の煩悩を直撃して行く。
腰の動きが激しくなるに従い、全身に珠の汗が浮かび、流れる。
シスターAの褐色の身体は、まるでオイルでも塗ったかのように妖しく照り輝く。
やがて量感のある尻がゆっくりと掲げられる。
その肉感と照りは、今まで吸って来た男達の精を養分として、育まれたかのようである。
男達の視線がその見事な尻に釘付けになる。
ショーツはすでに尻だけでなく、股間のクレバスにも喰い込んでいた。
この布一枚を引き剥がせばこの女の全てが剥き身となるのだ。
かつてはCD売り上げ一千万枚を誇ったソウルディーバ、アイーシャの尻が目の前で揺れている。
テレビやDVDでしか見ることが出来なかった天上人だ。
ここに集まった誰もが一度はアイーシャで自慰に耽ったことがある。
妄想のなかで、もみくちゃにしていた世界の歌姫が、場末のショーダンサーに身を落として、
いま自分の目の前で肌を露わにしながら扇情的に尻を振っているのだ。
誰もがアイーシャの落ちた艶姿をねめつけながら、彼女を妄想の中で犯した。
この女の尻を抱えたい。
男根を擦り付けたい。
この大柄な女を組み伏せて犯したい。
自分の男根で屈服させたい。
舞台を取り囲んだ全ての男達の妄想の中で、シスターAは犯されていた。
シスターAことアイーシャは今の自分に満足していた。
昔の栄華を知る友人達は、皆一様にその落ちた姿に同情する。
だが、セレブと言われ、ちやほやされていた時には味わえなかった快感がここにはあった。
尻を振るたびに彼等は狂喜し、発情する。
きっとここに集まった観客は全員、帰宅してすぐ自慰に耽るだろう。
手の届くところに極上の尻が揺れているのに触れられないのだ。
猛り狂った欲望を抱えた彼等は、妄想の中でアイーシャをメスブタと罵りながら犯し尽くすのだろう。
一度や二度果てたくらいでは治まらない、きっと睾丸が痛くなるまで下衆な欲望を吐き出し続ける。
それを思うだけでアイーシャは舞台の上で軽く達するのだった。