小さな身体。細く、しなやかで、男の腕の中に収まる為に創られたような。
その肌は柔らかく、乳房や尻の丸みは十分過ぎるほど女を感じさせる。
「ひっ……」
肌を這う手に、脅えたような声を漏らすパッフィー。視線を彷徨わせ、潤んだ目を瞬かせ、浅く早く呼吸を繰り返す。
その仕草の何もかもが嗜虐心を煽る。
ガルデンはパッフィーの白い首筋に口付け、吸血鬼のように微かな痛みを以って所有の証を刻印した。
「っ、ぅ、んんっ……」
嫌悪も露に身を捩り、逃れようと腕を突っぱねる。が、当然そんな抵抗、彼には何の意味も無い。
首筋から肩、鎖骨、胸元と赤い徴を散らし、その青白い乳房に、エルフでは有り得ない鋭さの牙を立てるガルデン。
「!!ああぁ!!」
苦鳴と共に、生まれる深紅の珠。それは直ぐに流れ、肌と寝台を彩った。
「あ、あっ、嫌ぁぁ!!」
ついに堪え切れなくなったか、パッフィーは大粒の涙をその瑠璃の瞳からこぼし、髪を振り乱した。
純粋な苦痛に拠る涙がこれ程美しいのならば、快楽に拠るそれはどれ程に魅惑的だろうか。
甘い血を舐め、啜って、彼は囁く。
「夜は長い。今からそのような声を出されていては、夜明けには喉から血潮が噴き出るでしょうよ」
「……!」
途端、パッフィーはその淡い桃色の唇を噛み締め、声を殺す。
その様に冷笑し、彼は血の味の残る口付けを与えた。
「んっ、んん……」
くぐもった悲鳴。唇をこじ開け、歯列を割り、舌を差し入れて、口腔を蹂躙する。
同時に、紅い線の流れた乳房を捏ね、乱暴に揉みしだく。
その荒々しさは、性急な熱よりも寧ろ冷徹さを思わせた。
「ぁ、ああ、は、ぁ、ふっ…ぅ」
口付けの合間に零れる吐息。緊張の為か乾いた喉に、流し込まれる唾液。
次第に肌は熱を帯び、朱に染まる目元には、隠しようの無い恍惚の色が浮かぶ。
羞恥と恐怖、情欲と期待にほんの僅かな媚びを混ぜた、ヒトの雌が発情した時の色だ。
其処には、ほんの数刻前まで純白の花嫁衣裳に身を包んでいた、清廉で純真な少女の面影は無い。
「く、んっ!いやぁ…ぁっ…」
しっとりと濡れた柔らかな下草を円を描くようになぞり、小さな耳朶を甘く噛む。
首筋に鳥肌を立てて、弱弱しい悲鳴を上げるパッフィー。しかしその身体は与えられる快感に逆らえず、愛撫に合わせてぎこちなくも、誘うように腰を揺らしてしまう。
ガルデンは声を立てずに嗤うと、潤む秘裂を抉り上げ、熱い蜜の絡んだ指をその口腔に押し入れた。
「んくっ…うぅ」
凍るような目で命じられ、上辺のみの抵抗も封じられて、パッフィーは嗚咽を漏らしながら、濡れた指におずおずと舌を這わせる。
粘液質の水音と啜り泣き、乱れる吐息、上気した表情、指に触れる唇と舌の柔らかさ、秘裂から敷布に零れ落ちる愛液。
それら全てに歪んだ愛おしさを覚えながら、ガルデンは己の腰からベルトを抜k