「オラオラ〜綾乃ちゃーん♪気持ちいいですか〜」
「やっ…アッ…だめぇッ!!!」
数人の男が取り囲み、音を立てて胸に吸いついたり
バイブを抜き差ししたりして綾乃の体を責め立ててくる。
「ダメやないやろ?!こんなにグチョグチョにしてよくそんなん言うわ〜」
「あっ…んっ!やぁッそんなこと…!!」
「顔に似合わず変態なんやなぁ?」
手足は拘束されアソコからとめどなく液が溢れていた。
綾乃がもだえる一部始終は三脚のついたビデオカメラに納められている。
「やめてッ…ふぁッ!!やだっ…助けてっ桐生さん!!!」
「誰だか知らんが呼んでもけぇへんで〜」
禿げた男は楽しそうに言いながらバイブを動かす。
「大人しく感じてろや♪綾乃チャン♪」
やだっなんでこんな…。
―私は元アイドルで大阪でキャバをやってる綾乃。
職業が職業だけに勘違いした客や元ファンに付きまとわれることも多くて…。
でも最近常連になってくれた桐生さんは強いし、変な下心もなくて大好き。
最近はお店だけじゃなくて、プライベートでも遊ぶようになってたんだ。
桐生さんとアフターするようになってから言い寄る変な男も減ったしね。
でもそれで安心しすぎてたのがいけなかったんだよね…。
今日も待ち合わせに遅れないようにと、近道のつもりで暗い路地を歩いていたら
急に後ろから薬をかがされて…
気づいたら雑居ビルらしき汚い部屋のベットにいた。
裸で、手はしばられ、足はM字に固定されていて、抵抗しようにも全然うごけない。
汚い親父たちは私の姿に息を荒くしながら
「しっかし元月9ヒロインがAVデビューなんて最高の儲け話やな〜」
「このネタでシリーズ化すりゃあ一生遊んで暮らせまっせ!!」
なんて鼻息を荒くしている。
AVなんて…!ファンの人たちに見られでもしたら!!
しかし男たちはニヤニヤ笑いながら、極太のバイブで感じる綾乃を舐めるように見ているだけだ。
「あっ…やっ…ふっ…ッあん!」
気持ちの悪い親父どもに加えて、
下手くそで乱暴なばかりの愛撫だったが、
かがされた妙な 薬のせいで嫌でも声がでてしまう。
「ハァハァ…そろそろ綾乃ちゃんもホンモノが欲しいんちゃうか〜?」
我慢しきれなくなったのか、脂ぎった男がカチャカチャと自分のベルトを外し始めた。
(やだっ!!助けて…桐生さん!!!)
ガタァァーン!!!
その時ものすごい音と共にドアが蹴りやぶられた。
「な…なんやお前??!」
「今わしらは忙しいんや!!キエな兄ちゃん!!」
卸したズボンを慌ててあげ、
綾乃の周りにいた男達は次々と部屋の外に出ていった。
男達の怒鳴り声と殴り合う音がやむと
1人の足音が綾乃の方に近づいてきた。
(誰?!怖い…!)
恐怖にびくりと体を震わせると俺だ。と聞きなれた低い声が。
「き…桐生さぁン……」
目を開けるとそこにはあんなに待ち望んだ彼の姿があった。
安堵に綾乃の頬を涙が伝う。
「遅れてすまなかったな…。あいつらはもう居ないから安心しろ」
彼は怖い思いをさせてすまない、と謝りながら綾乃の涙をふいてくれた。
最愛の人の登場に安心したのもつかの間、今の自分の格好を思い出し急に恥ずかしくなる。
なにせあそこにはまだバイブが刺さったままだ。
「き、桐生さん!見ないで!!」
「…!…わ、悪い。だが縄を解かないと…」
しかし、薬の興奮とバイブでじらされていた綾乃の体は限界だった。
リモコン式のバイブは弱いながらも振動を続けていて微妙な快感を与えてくる。
「桐生さん…!先に…こっち抜いてぇ!!」
恥ずかしいだとか頭で考えるより先に叫んでいた。
「…わかった。力抜け。」
ぐちゅっと言う音とともに抜かれかけたが
耳元であの声に囁かれて桐生を想像してしまい逆に力をいれてしまう。
「ふぁっ!!あぁん!!!だめ抜かないで桐生さん!!」
やだ…ちょっと動かされただけなのにすごい気持ちいい…///
「…そんなにこいつがいいのか?」
ため息をつきながらも綾乃の中をぐちゅぐちゅとかき回してくる。
「違っ!!桐生さんだからぁっ!!!」
相手が違うだけであの男どもとは比べモノにならない快感がおそってくるのだ。
「締め付けすぎで抜けないぞ…。」
あきれた様に吐かれた言葉も綾乃の快感を煽るだけだ。
「…!!言わないでぇッ!!」
言葉で言えば言うほど綾乃は深くくわえ込んで離さない。
「一回イくか…?」
涙目になりながらうなずくと、じらすようだった抜き差しが急に激しくなり、
ゴツゴツした手で綾乃の胸をもみながら耳元で囁く。
「フッ…。着やせするって本当なんだな。」
「ああっ!!!やだ…そこッ変!!あんッあっ!!」
先ほどまでの愛撫で尖りきった先端を口に含まれ
バイブを深く一突きされた瞬間、快感の波が綾乃を襲った。
「んゃ?!あぁッ!ふあああぁん!!」
さんざんじらされた体がイくのは簡単だった。
ものすごい快感に放心状態でいると、桐生さんがバイブを抜いた。
「あッ…」
ビクッと震えると、綾乃の中からは薬だけのせいだけではない愛液がどろりとあふれた。
余韻にひたっている内に手足の縄はほどかれ、
綾乃を抱き起こすと、すまないと言ってぎゅっと抱きしめてくれた。
桐生さんの匂い…安心する。
「大丈夫だよ…桐生さん来てくれたから。」
笑顔でそう返すと桐生さんは複雑そうに笑った。
「でもどうしてここが…?」
「綾乃のファンって男がいたろ?あいつがたまたまお前が連れ込まれる所を見て
僕じゃアヤタンを助けられないって血相変えて走ってきてな…」
「そうだったんだ…あの時ボコボコにしちゃってちょっと可哀想だったかもね。」
綾乃がフフッと笑うと桐生さんは急に黙ってしまった。
「桐生さん?」
なんか綾乃変なこと言ったかな…?
「いや…その笑顔見ると我慢できなくなるからな…」
目を見据えて言われどうしたらいいか分からなくなる。
「そ、そんな事まじめに言わないでよ!
///……じゃ、…じゃあ他の所で続きしよっか。」
「フッ…あぁ。」
服を来て立ち上がると部屋のすみにビデオカメラを見つけた。
ジーッ……
「これまだ回ってるよ!」
部屋の中なのであの乱闘さわぎにも壊れなかったようだ。
じゃあ桐生さんとの恥ずかしい綾乃も全部…///
「壊すか?」
言うやいなや向かっていく桐生さんをあわてて止めて
「いっいゃ…このテープ記念にもらっとくよ!」とエジェクトを押して中のテープをとりだした。
「…。…記念ってお前なんの記念だ。」
いぶかしげに見る桐生さんに慌てて弁解する。
「そっ、それはあのおっさん達はすごい嫌だったけど、桐生さん東京行っちゃったらしばらく会えないでしょ?!
だ、だから…その間忘れないようにこのビデオで!その…」
恥ずかしくて真っ赤になってうつむいてしまう。
どーしよ……こんなこと言ったらまた桐生さんにあきれられちゃう!
おそるおそる顔を上げると桐生さんは興味なさそうに「勝手にしろ。」といって先に部屋を出ていった。
だけど綾乃には部屋の鏡に映った桐生さんの顔が赤くなってたのが見えちゃったんだよね。
大好きだよ。桐生さん♪そう言って大きな背中に飛びついた。
おわり