「…泰にぃ…泰にぃってばぁ…」  
すっかり寝入っていた真夜中過ぎ、いきなり肩を揺すられ起こされた。  
「…はぁ〜、何だよシーまた金縛りか?」  
この妹は時々金縛りだの怖い夢見たので俺を起こす。  
「…うん、だからぁ〜お邪魔しまーす」  
いきなり俺を押しつつ布団に潜り込んできやがった!  
「オイッ、マジ有り得ねぇって…」  
「うっわ〜、この布団泰にぃ臭いっ!」  
「俺臭くて当たり前だろ俺の布団なんだからって、俺ほとんどはみ出してんじゃん!寒みーよ」  
「もう泰にぃ、うるさい」そう言いながらハイっなんてキモチ体をずらして布団をめくる。  
 
遠慮しながら大人しく体を滑り込ませるとシーは満足そうにニッコリ笑った。  
触れ合う部分が妙に熱くて落ち着かない。  
すると突然シーが俺の胸のあたりに擦り寄ってきて、  
「泰にぃの匂い、大好き」なんてほざきやがった。  
 
…兄貴、お猿の日になってもいいですか?  
 
 
おしまい  
 
 

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